2007年05月30日
今シーズンのセリエAもついに閉幕を迎えた。06/07シーズンも記憶に残る激闘や、スーパープレーの数々で我々を楽しませてくれたことに感謝である。
そんな興奮の余韻がまだ漂い名残惜しい限りだが、今となっては、「夏草や兵どもが夢の跡」といった感じだ。
さて、我らがミランの最終節の対戦相手は、セリエA所属クラブの中で、イタリア本土最南部の街をホームタウンとするレッジーナ。試合は、そんな彼らの居城であるレッジョ・カラブリアにて行われた。
既に来シーズンのCL出場権である4位以内を手中に納めたミランとは対象的に、残留争いの真っ只中で奮闘中のレッジーナ。厳しいCL決勝戦を勝ち抜き、見事“欧州王者”の栄冠を勝ち取ったミランであるが、レッジーナにとっては、この試合がまさに“決勝戦”である。死に物狂いでミランに牙を剥いてくることは容易に想像できるというものだ。
そんな想像が見事に的中。試合開始8分、ミランはアモローゾに早々と失点を許した。この日のスタメンは、ピルロを除いてターンオーバーを採用してきたアンチェロッティ監督だったが、明らかに選手達の士気は下がっているように見受けられた。
当然のごとく全力でぶつかってくる相手選手に対して、何人かのミラン選手は受け身の姿勢だった。その姿は、まるで「楽しいバカンスの前に、こんな消化試合で怪我したくないよ」という本音が見え隠れするような姿であった。
結局、ミランは反撃の狼煙をあげることすらできず、相手に更に1点を追加されて今シーズンの全日程を終えた。
それにしても不甲斐ない出来だった。後半、ミランは闘将ガットゥーゾを投入し、試合の流れを変えようとしたが、時既に遅し。
私は、ミラノからはるばるレッジョまでやってきたミラニスタのことを思うと、やるせない気持ちで一杯になった。解説の川勝さんがおっしゃった通り、彼らに対して失礼な試合だったと思う。
しかし、ミラン云々の前に、今シーズンのレッジーナはいいサッカーをしていた。それでも残留争いに巻き込まれたのは、カルチョスキャンダルにより勝ち点を-11も減点されて開幕を迎えたためだ。彼らの頑張りは評価に値すると思う。私は、レッジーナとそのサポーターの皆さんに「残留おめでとう」という言葉を送りたいと思う。
一方のミランは、最後の最後で後味の悪い試合をしてしまったと思う。敗北という結果よりも、その内容が残念だった。選手達の気持ちも分からなくもないが、プロである以上、お金を払って応援するサポーターの存在を忘れないでもらいたい。
さて、リーグはここで終了となるが、欧州各国の代表選手は6月2日に欧州選手権予選が控えている。ミランからは、オッド、ピルロ、リーノ、アンブロジーニ、ピッポの5名がイタリア代表として、フェロー諸島と対戦する。彼らにとっては過密日程が重くのしかかるだろうが、欧州王者の意地で何とか乗り切ってもらいたい。
それにしても、今シーズンのサッカーの話題は、良くも悪くも“イタリアに始まり、イタリアに終わる”シーズンだったのではないだろうか。
昨年のW杯優勝の歓喜も覚めやらぬうちに、カルチョスキャンダルが発生。さらに追い討ちをかけるようにサポーターの暴動事件が発生したことにより、カルチョの権威は地に落ちた。
しかし、CLという大舞台で欧州統一を成し遂げたのは、他でもないイタリアの名門“ACミラン”であった。まさに、「サッカーのために存在する国」といっても過言ではないように思う。
悪い話題はこれ以上勘弁してもらいたいが、カルチョファンの私としては、ミランがCLを優勝したおかげで、少しはイタリアの権威が取り戻せたのではないかと思っている。
それとも、これがサッカーの神に愛された国の宿命なのだろうか・・・。
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2007年05月28日
夏の足音が聞こえてきそうなほど、強烈な太陽の陽射しが、私のメラニン色素をビリビリと刺激した。試合後の私の顔は、まるで酔っ払いのごとく真っ赤に焼けていた。周囲を見渡せば、皆さん酔っ払い状態であったが、この日の天気とは対象的に、試合後の彼らの表情はどんよりと雲っていた。
試合は1対1で、共に勝ち点1を分け合う結果となった浦和と横浜FM。試合終了後のゴール裏は、少数の拍手とブーイング、そして沈黙という何とも言えない雰囲気だった。それもそのはず、誰しも“ホーム5試合連続ドロー”という結果に満足できるはずがない。
しかし、選手達が頑張っていなかった訳ではない。つまり、選手個人からの頑張りは伝わってくるが、チームとしての頑張りが伝わってこなかったのだ。
私は、試合後のゴール裏の表情から、そんなサポーター達のやるせない想いが読み取れたような気がした。
両者譲らずに前半を0対0で折り返し、後半のホイッスルが鳴り響いた。先制したのは横浜FM。古巣との対戦に対して、「特に意識していない」とのコメントを残した“山瀬”が、目の覚めるシュートを放ち、手荒い恩返し弾を決めた。ペナルティエリア外からドリブルで中に切れ込み、左足一閃。GK都築の横跳びも虚しく、ボールは右サイドネットを揺らした。あまりにも鮮やかな先制弾であった。
対する浦和も決定的チャンスを演出するが、得点には到らず、浦和のイライラは募るばかり。ワシントンが審判に対する異議で黄紙。ポンテも相手選手ともめて黄紙。スタンドを真っ赤に染めた5万人超の埼スタに、嫌な空気が流れた。
しかし、自慢じゃないが(?)5試合連続ドローは伊達じゃない。浦和の底力は今回も健在だった。ポンテのFKに“ネネ”が右足インサイドで合わせて同点としたのだ。これが“勝者のメンタリティー”というやつなのであろうか。結局、引き分けなのだから勝者ではないが、どんなに試合の流れが悪くとも、「最低でも勝ち点1は持ち帰る」という不屈の魂を彼らは宿しているのだ。現に、リーグ戦で今だ1敗を守るのは、浦和とG大阪のみ。しかし、首位を走るG大阪とは対象的に、浦和は出口の見えない迷宮をさ迷い続けている。
さてここで、この試合の中で私が印象に残った選手をピックアップしたい。
まず横浜FMから、坂田、山瀬、中澤の3名。特に“坂田”の積極的なプレーは、敵ながら好印象をうけた。何か吹っ切れたかのような迷いのないプレーは、度々、浦和DF陣をヒヤリとさせた。
そして、浦和からは“坪井”を挙げたいと思う。前述の坂田のスピードと山瀬のドリブルにも体を張って食らいついた彼の闘争心には、改めて脱帽である。
さて、リーグはこの試合を区切りに、キリンカップのため一時中断する。赤からジャパンブルーのユニフォームに袖を通す啓太、阿部、坪井の3人は、6月1日のモンテネグロと5日のコロンビアとの戦いに向けて万全の準備を整え、オシム監督に熱くアピールしてもらいたい。因みに、5日の試合は私も参戦予定である。
そして、次節のリーグ戦は、6月17日のFC東京戦である。赤い軍勢は、敵の総大将「原博美」を討ち取るべく、味スタ城へと乗り込む。
また、次回のホーム戦は埼スタではなく、6月20日に「浦和の聖地 駒場」で神戸を迎え撃つ。ということで、少し寂しいが、次回埼スタで行われる試合は、7月7日のナビスコカップで対戦するG大阪戦まで、しばしのお別れということになる。
しかし、浦和には新たな戦いの舞台が用意されている。それは、日本、韓国、中国の3ケ国から昨年度のリーグ王者が集まって行われる交流試合、「A3チャンピオンズカップ2007」である。開催地は毎年持ち回りとなるが、今回は中国の山東にて6月7日、10日、13日の3試合が行われる。
韓国だろうが中国だろうが、同じアジアの国が相手ならば負ける訳にはいかない。アジア王者を目指すのならば、こんなところでつまずいてはいられないのである。何事もなかったかのようにA3のタイトルを浦和へと持ち帰り、まずは「原博美」を討ち取るべし!!
必勝浦和!!!
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2007年05月24日
2007年5月23日。今宵は、私にとって、鳥肌が立つほど刺激的な夜となった。
それは何故かと問われたら、私が心酔する2つの赤いクラブチームが、共にこの一日の間に、クラブの歴史に新たな1ページを刻んだからである。
そのクラブとは、「浦和レッズ」と「ACミラン」。両者が戦うフィールドは違えども、共にチャンピオンズリーグ(以下CL)というクラブの覇権争いの世界で、彼らは大きな成果を成し遂げたのだ。
浦和は、ACLのグループリーグ突破をかけた大一番、シドニーFCとのサバイバルマッチをホームである埼玉スタジアムで迎えた。
そして、クラブ史上初となる“ACL決勝TM進出”という実績を残すことに成功し、アジア統一への力強い一歩を踏み出した。
そして、埼スタが歓喜の渦に飲み込まれてからおよそ8時間後。遠いアテネの地で、ミランは因縁の相手であるリバプールとの決着をつけるため、そして7度目の欧州統一を成し遂げるために、天下分け目の頂上決戦に挑んだ。
その結果、勝利の女神はミランに微笑み、見事、“欧州覇者”の頂きまで登りつめることに成功したのだ。
本来ならば、ここで両チームの栄光の軌跡を細かく振り返りたいところであるが、今回は時間の都合で省略させて頂きたい。
とりあえずこの場は、両クラブの選手、監督、スタッフ、そしてサポーターの方々への労をねぎらう場にしたいと思う。
まずは、ACミランとそのサポーターの方々へ、「“欧州制覇”おめでとう!!」。
今シーズンは紆余曲折いろいろあったが、やっぱりミランの強さは“本物”だった。
逆風をくぐり抜けたミランの底力は、一過性のものではなく、全て今までの経験と長い伝統の元で培われた賜物であると、世界に証明する結果となったのではないだろうか。もちろんその背後には、堅実で組織だった運営陣の後ろ盾があったことは言うまでもない。
そして、現在でもミランの問題点として、選手達の高齢化が叫ばれているが、私はベテランの“経験”というものを改めて考えさせられた。
この大舞台で活躍したピッポ(33)やマルディーニ(38)がいい例である。高齢でいいではないか。“高齢万歳!!”である。肉体的衰えと引き換えに、磨いてきたものが“経験”だ。どんな選手も経験だけはトレーニングじゃ身につかない。経験がフィジカルを凌駕することだってあるはずだ。
要は、チームとして、フィジカルと経験のバランスがとれていることが重要なことではないだろうか。「じゃあ、両者はチームの中でどれぐらいの比率であればいいのか?」という難しい質問に答えられるほど、私の頭は良くない。
とにかく言えることは、ミランの高齢化問題は、決してマイナスの側面ばかりではなかったということだ。
そして、浦和レッズとそのサポーターの方々へ、「“とりあえず”おめでとう!!」。
ここからが本当の修羅場となることは、私がいちいち言うまでもなく、皆さん自身が一番分かっていることと思うが、とりあえず今は、先のことは忘れて、歓喜の美酒に酔いしれようではありませんか。
平日にも関わらず、4万4千人超のサポーターが、スタジアムへと駆け付けるクラブのサポーターであることを、私は誇りに思う。それと同時に、その情熱こそが浦和の“原動力”であると確信している。
さて、気になるACL決勝TM 準々決勝の抽選は、6月13日(水)に行われる予定だ。そして、約3ヶ月のインターバルを挟んだ9月19日(水)から、アジア統一に向けて浦和の熱い戦いの幕が再び開かれる。
次節の5月27日(日)は、ホームで横浜FMを迎え撃ち、6月1日、5日はキリンカップのため一時リーグは中断。浦和の代表組は怪我だけは気をつけて、日本代表としてがんばってきてほしいと思う。
さらに、6月7日、10日、13日はA3が控えており、非常に厳しい日程が浦和を待ち受けている。しかし、そのための選手層の厚さである。ベンチに座らせておくにはもったいない選手達が、自分の出番を待ち焦がれているはずである。オジェック監督の采配に期待してますよ。
posted by 浦和.COM |20:49 |
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2007年05月22日
激しい雨がフロントガラスにぶつかり、私の視界をさえぎったが、ひるむことなく、愛車は東名高速を一路西へと目指した。そして、不安定な天気に見舞われながらも、順調に豊田インターまでたどり着き、その瞬間、私は長旅の疲労のせいか、思わず安堵のため息が漏れた。
豊田市の街中を走行していると、私の愛車が常にトヨタ車に包囲されているような威圧感を感じた。これは“アウェーの洗礼”というやつであろうか。埼玉ナンバー代表(?)として、私は軽快なハンドリングで颯爽とトヨタ車をかわし、敵の包囲網を突破することに成功したのだった。(運転マナーを守りましょう!!)
そしてついに、敵の居城「豊田スタジアム」へとたどり着いた。気を引きしめて、いざ出陣である!!
昨年の第31節に行われた豊田スタジアムでの試合は、1対0というスコアで浦和が名古屋の返り討ちにあう結果となった。2度も同じ過ちを犯す訳にはいかない。浦和の軍勢は、なんとしても名古屋城の本丸まで攻め込みたいところだ。
だが、浦和にとって相性の悪い相手である上に、4試合連続で1対1のドローという結果が物語るように、浦和の調子は決してよいとは言えないのが現状である。
しかし、そんな不安を振り払うかのように、前半27分、ネネがホームの名古屋から先制点を奪った。沸き立つ赤いサポーターと、一瞬静まり返った名古屋のゴール裏。
だが、その8分後、ゴール裏の状況は逆転。前回の対戦と同様に、警戒していたはずのヨンセンに、浦和はゴールネットを揺さぶられてしまった。
試合は両者譲らず、前半を1対1の同点で折り返し、後半戦へと突入。試合は、次第に浦和がペースをつかみ出した。そして、迎えた84分、浦和のエース、ワシントンがきっちりと仕事を果たして、浦和が見事勝ち越しに成功。
結局、浦和にとって難攻不落の城であった名古屋城は、地の利を生かすことができずに陥落した。
ここで、試合のポイントをまとめてみよう。
名古屋は、主に杉本が豊富な運動量とスピードを生かして前線で動き回り、藤田が中盤の底でバランスをとる試合運びであったが、杉本の快速は、浦和の堅い守備の前に最後まで沈黙したままであった。
また、北京五輪2次予選の香港戦で活躍した、本田のフリーキック(以下FK)の場面にはヒヤリとさせられた。香港戦のFKは狙って蹴れる弾道ではないと思うが、あれは名古屋にとって効果的な飛び道具であることは間違いない。
対する浦和は、ポンテの高い個人技とキープ力を生かして前線で起点をつくり、そこに伸二、相馬、暢久が絡んでいく。そして、いつものように啓太がバランサーとしてチームの舵をとる展開であった。
ただ、やはり私は、相馬が上がった裏のスペースが気になった。老婆心かもしれないが、阿部やネネのカバーリングが若干遅れ気味だと感じるのは私だけだろうか・・・。
結局、浦和が地力で名古屋を上回った印象が強い試合であったのではないだろうか。
さて、第12節終了時点での浦和の戦績は、6勝5分1敗、勝ち点23の2位であり、首位のG大阪を勝ち点2差で追走している。そして、明日はついにACLグループリーグ最終節、シドニーFCとの大一番である。“No残業day”実施日である!
浦和を愛する者たちよ!埼スタへ集え!!!
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2007年05月21日
「おめでとうございます!あなたに“6億円”が当選しました!!」。
なーんて、夢のような出来事が現実に起こったら、皆さんどうします? きっと人生変わっちゃいますよね。バラ色の人生が待ってますよね。
第278回のBIG 1等、約5億6千万円の当選が昨日発表された。その当選口数は、なんと“7口”。私を含めて一般庶民にとっては、まさに雲を掴むような話しであり、それこそ“ドリーム”以外の何物でもない。
このBIGの1等当選確率は、478万2669分の1。つまり、ジャンボ宝くじの1等前後賞合わせ3億円の1000万分の1よりも格段に当りやすいものなのだ。
そんな夢を現実のものとした幸運な方々が、“7人”もいらっしゃるという現実を突き付けられ、私はこの世の無情を嘆いた次第である。
ついこの間まで、売上不振に喘いでいたスポーツ振興くじ「toto」。
しかし、運営元の日本スポーツ振興センターは、売上げをスポーツの振興に還元させるどころか、自らの存在意義を問われかねない危うい空気を漂わせていた。そんな矢先に、ある事件が起こった。
それは、totoを買い求める利用者が殺到し、アクセスが集中した結果、サーバーがパンクしたというもの。その結果、コンビニやパソコンからの購入が不可となり、日本スポーツ振興センターが巻き起こした失態の有様は、広く全国に報道された。
それでは、あれだけ人気のなかったtotoが、何故これほどまで爆発的に購入者が増加したのか。まさに、地獄から天国。この状況をサッカーの試合に例えるならば、2年前のCL決勝戦、リバプールの劇的な逆転勝ちに匹敵する。
その原因は、2006年9月より販売が開始されたスポーツ振興くじ「BIG」にある。このBIGを簡単に説明すると、それは購入者が試合の勝敗やゴール数を予想する従来のtotoとは異なり、コンピュータがランダムで結果を選択したものを、利用者が購入するのだ。
つまり、従来のようにサッカー知識の有無が、当選に有利に働く訳ではなく、より宝くじ的な“運試し”の要素が強くなったと言えるだろう。今までサッカーに興味のなかった方も、より購入しやすくなったのだ。
そしてもうひとつ、爆発的な売上に繋がった原因がある。この度の騒動は、実はこの原因によるところが大きい。
それは、「キャリーオーバー」と呼ばれるもの。日本語で表現すれば、「繰越金」である。1等当選がでなかった賞金は、次回に繰り越されるというものだ。
この繰越金が発生しなかった場合の1等当選金は、3億円であるが、発生した場合は、1等最大当選金額が、な、な、な、なんと!倍の“6億円”にまで跳ね上がるのだ。誰しもが「totoに乾杯!!」という心境になることは間違いないのである。
BIGは、第277回まで12回連続で1等当選がなく、今回までの繰越金は、約15億円まで膨れ上がっていたため、複数口の当選が発生した場合でも、購入者は高配等が期待できたのだ。
“にわか”サッカーファンが周囲に急増した裏には、実はこんな背景があったのである。私は、売店前でBIGを買い求める人々を、しばらくジロジロと観察していた。あまりいい趣味とはいえないが、購入者層を見極めるための人間ウォッチングである。
その中には、パンパンになったビニール袋を手にぶら下げた、買い物帰りの“おばちゃん”。麦藁帽子を被り、土で汚れた軍手でクワを握る“おじいちゃん”、などなど。
私の偏見かもしれないが、「あんた、サッカー興味ないだろ!!」と、思わずツッコミたくなる人達が、列の中に混じって並んでいた。
だが、それでいいのである。老若男女問わず、これを機会にサッカーに興味を抱き、その魅力の虜となる人がいると思えば、むしろ喜ばしいことではないか。
このtotoのおかげで、少しでも多くの人々にサッカーの面白さが伝われば、我々サッカーを愛する者たちにとっても本望ではないだろうか。・・・と、かっこよくまとめてみたが、やっぱり欲しいものは欲しいですよね。それが本音ってやつですよね。
それにしても、人間とはなんと欲深い生き物なんでしょう。
今までのtotoの最高売上金額は、約26億6000万円なのに対して、今回の売上げは、BIGだけで61億2033万1500円である。
「キャリーオーバー」というエサを目の前にぶら下げられ、まるで地獄絵図のように、人間たちがそのエサに群がる光景を、どうしても思い浮かべてしまう自分に嫌気がさした今日この頃である。
まぁ、しかし、これで繰越金は0に戻った。今度はエサを引っ込められた時の人間の行動をじっくりと観察してみようではないか。あの、おばちゃんとおじいちゃんは、また売店前に現れるのでしょうかね~。
posted by 浦和.COM |20:41 |
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2007年05月17日
昨日の16日、あいにくの雨に見舞われた香港にて、北京五輪2次予選の試合が行われた。試合は4-0というスコアで、内容と結果で日本が香港を上回り圧勝した。
既に2次予選突破を決めていた反町ジャパンであるが、最終予選でシード権を獲得するためにも、勝ち点3を手にしたい1戦であった。
今朝、何気なくテレビ画面に目をやると、「魔球」という見出しが飛び込んできた。それは、いつも見ている朝のスポーツニュースの一場面。
その瞬間、私の頭の上には豆電球が“ピカッ”と力強く光った。もはや疑う余地はない。それは、昨日の香港戦の中で、日本の3点目となった、フリーキック(以下FK)のことであろうと直感した。
「魔球」。ありきたりで面白みのない表現だ、とは思ったが、あのFKを最も的確に表現した言葉ではないだろうか。
日本は前半を2-0というスコアで折り返し、よい流れで後半戦へと突入した。そして、迎えた後半7分。日本はいい位置で相手のファウルをうけ、FKのチャンスを得た。
ゴール斜め右、距離は23m~25mくらいであろうか。左足でカーブをかけ、壁の頭上越しに狙うには絶好の位置だった。「直接のシュートはない」という判断なのか、相手の壁は一枚。
キッカーは、左利きの本田圭祐。ボールをセットし、助走をとる。主審の合図の後、ボール目掛けてスタートをきる。軸足となる右足を勢いよく踏み込み、そのまま左足を振り抜いた。ボールは、ゴールに向かって“一直線”。
「・・・? 一直線???」。壁の上を越えて、放物線の軌道を描くのではないのか? いや、違う。ボールは壁の右横を弾丸のように突き抜けていった。だが、球速はあるが、キーパーが防げない厳しいコースではない。
ここで、また私の電球が輝いた。「なるほど!」、今日の天気は雨。つまり、“スリッピー”なのだ。速いボールの上にスリッピーとくれば、相手キーパーも処理が難しいというものだろう。つまり、最初からキーパーが弾いたこぼれ球を狙ったシュートだったのか!
「やるな、本田」。そこで私はサッカーの神に祈った。「よし! キーパーよ、弾け!!!お前は弾くだけで精一杯なのだ。日本選手の前に絶妙なこぼれ球をよこしてくれ!」と・・・。
キーパーがボールに反応し、少し右にステップを踏んだ次の瞬間。私は唖然とした。ボールが曲がったのだ。それも左に・・・。気が付いた時には、ボールはサイドネットを揺らして、ゴール左隅に転がっていた。つまり、左足で蹴った速いボールは、ストレートの弾道から、突然シュートぎみに大きく変化して、ゴールに突き刺さったのだ。
私は頭の中が混乱していた。キーパーが弾くのではなかったのか・・・? そこで私は、目の前の出来事をもう一度整理してみた。
弾道が左に変化したということは、本田はインパクトの瞬間に左足アウトサイドでシュート回転をかけたのだろうか? 私はその答えを求めて、スロー映像からボールの回転を見極めようとした。しかし、ボールはほぼ無回転に近い状態のように見えた。これは、無回転シュート特有の“ブレ球”というやつであろうか。実況アナウンサーも、しきりにこの言葉を叫んでいた。
だが、この弾道の変化は、“ブレる”どころの変化ではない。解説の金田さんではないが、それはまるで、ピッチャーが投げる変化球のようだった。手で握って投げたボールと、似たような軌道を描いたように感じた。野球ボールよりも何倍も大きいサッカーボールが、しかも、ボールを“握る”という動作は、サッカーには存在しないのに・・・。
結局、いくら考えても答えはでなかったので、私は「サッカーは、非常識な世界なのである!」という結論で納得することにした。それにしても、不思議体験 アンビリバボーな瞬間であった。
見送ることしかできなかった相手キーパーの心中をお察しします。これは、不可抗力である。これにめげずに、彼には前向きなサッカー人生を歩んでもらいたい。
「魔球」ってアニメの中だけかと思ってたけど・・・本当にあるんですね~。
ちなみに、試合後のインタビューで、彼はそのことについてこのように答えた。
「(ゴールを)狙いはしましたけど・・・出来過ぎですね。」
表情を変えず、クールに答えた彼だが、内心は“カーニバル状態”なのではないかと、私は想像する。
これがもし私だったら、この試合の録画映像を、家宝として先祖代々受け継いでゆくことは言うまでもない。
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日本代表 |
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2007年05月14日
一昔前からは想像もできないが、今では「Jの覇権争い」とまで言われるようになった両者の対決。“今節の大一番”と言っても過言ではない組合せである。
5万人越の観客を飲み込んだ埼玉スタジアム2002。熱いスタンドのボルテージに呼応するかのように、ご機嫌ななめだったお日様が、突き刺すような日差しと共に顔を覗かせた。
振り返れば、今シーズン開幕前に、既に両者は「ゼロックススーパーカップ」で顔を合わせていた。その試合結果は、4対0。浦和にとっては最悪の出だしとなった07シーズンであったし、選手達は、この悔しさを心のどこかでずっと引きずっていたに違いない。
前半の選手達の動きは、まるで鉛を背負わされたかのように重かった。浦和DF陣は、立ち上がりから相手FWの動きについて行けずに翻弄され続けた。そして、迎えた前半17分。ゴール前で信じられないほどノーマークだったバレーがシュートを放ち、浦和はG大阪に先制を許した。GK都築も成す術なし。もはや、前半に披露した不本意な浦和のプレーからは、ため息しか出てこなかった。
後半に入り、浦和は、阿部のクロスにワシントンがあわせて同点としたが、結局、両者痛み分けでタイムアップの時を迎えた。
浦和が引き分けた要因を、メディアは大きく分けて2点に絞っているようだ。それは、厳しい日程からくる“選手達の疲労”と“闘莉王の不在”である。私は、少なからずこの2点が、チームに影響を及ぼしたことは、確かに事実だと思う。
しかしながら・・・である。私は、バレーを全くのフリーにした場面は、闘莉王の存在の有無に関わらず、守備の教則通りのプレーを実践できなかったことによる、浦和ディフェンス陣のミスであると思う。
また、厳しい日程の問題については、クラブ側は始めから百も承知だったはず。言ってしまえば、05年の天皇杯優勝の瞬間から予想できたことである。(06年1月1日に優勝し、ACL出場権を獲得)
そのための戦力補強であり、選手層の厚さではなかったのだろうか。監督は、万全の状態を維持しながら出番を信じて待ち続ける控え選手らを、何故スタメン起用しないのか。
選手起用だけに限らず、浦和が目指す“戦い方の方向性”すら、一体何処に向かっているのか、私には疑問である。とにかく、サッカーである以上、選手達は、走らなければ始まらないのだが・・・、私がこの試合を見ていた限り、より良い状態でボールを貰おうと駆け回っていた選手は少なかった。
悔しいが、その点については、敵であるG大阪の方が、一枚も二枚も上手であった。彼らのような、「連動した選手の動き」こそ、今の浦和に必要な要素ではないだろうか。
オジェック監督は、チーム内にその連動性が生まれることを期待して、メンバーを固定し続けているという考えもあるが、それでは悪循環である。そのために、ベンチに座る“有効な駒”を使えずにいるとしたら、それはチームが出口のない迷宮に迷い込んでしまったようなものではないだろうか。これはあくまでも推測の範疇であるが・・・。
選手達は、チームの勝利のため、そして己のプライドのために全力で戦っている。しかし、その気迫も、悲しいくらい空回りしているのが、今の浦和の現状だと思う。
これで4試合連続で1対1のドローという結果となった浦和。何とか敗戦を回避してはいるが、このままでは・・・。
しかし、歯車が噛み合わず苦しい時に限って、些細なことがきっかけで立ち直るものでもある。まだ悲観するには早すぎるというものだ。
次節は、敵地の名古屋へ乗り込む。前回の対戦で、浦和はトヨタスタジアムで無念の敗戦を余儀なくされているため、何としても今回は勝利したい。
何だかんだ言っても、私に出来ることは応援することのみ。いろいろと不安になるようなことを書き綴ってしまったが、私は、浦和の勝利を心から願っている。
WE ARE REDS!!!
posted by 浦和.COM |19:59 |
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2007年05月10日
日本各地で、今年1番の暑さを記録した5月9日の水曜日。
ファッションはもっぱら機能性重視の私であるが、季節外れの暑さなだけに、「半袖か? 長袖か?」という問いに頭を悩ませてしまうのであった。(結局、長袖をチョイス)
しかし、暑いのは日本だけじゃない。赤道直下の国はもっと暑い! そんな国に日本から遠路はるばる赴き、熱く応援した赤いサポーター、そして熱戦を繰り広げた赤い選手達もいるのだ。
「これしきの暑さで音をあげる訳にはいかん!」と、額に汗を垂らしながら、そんな軟弱な自分に鞭を打った次第である。
ACL第5節。浦和レッズは、ペルシク・ケディリの居城を攻め落とすべく、インドネシアのマナハン・スタジアムへと乗り込んだ。
残念ながら、私はこの試合を観戦することができず、詳細まで書けないのが歯痒いところだが、分かる範囲で情報をまとめて書き綴りたいと思う。
現地の過酷な気候(気温36度。“体温”の間違いか? と自分の目を疑う。恐るべしインドネシア!)と、デコボコのピッチコンディションという“アウェイの洗礼”ともいえる環境、そしてワシントン、闘莉王、暢久といった主力を欠いたチーム状態は、浦和にとって大きな壁となって立ちはだかるかに思えた。
しかし、前半10分に先制点を挙げたのは浦和であった。
2試合連続スタメン落ちという鬱憤を晴らすかのように、小野伸二がPKを決めて相手の出鼻をくじいたが、ここから試合はシーソーゲームの展開へと突入した。
前半を終えた時のスコアは2対1。なんと、浦和は24分と32分に失点を許し、ケディリに逆転を許してしまう。
後半はポンテと阿部が得点し、これでスコアは2対3。今度は浦和が底力を見せ付けて、ケディリに“逆転返し”をお見舞いした。
だが、浦和はこの勢いを最後まで持続できず、試合終了まであと僅か6分のところで、まさかの同点弾を喫してそのまま試合終了。
結局浦和は、敵地で3対3の痛み分けという結果で終わり、勝ち点1を得るに留まった。
ここで、第5節終了時点での順位を確認しておこう。
シドニーが上海と引き分けたため、浦和は依然としてグループEの首位をキープ。2勝3分勝ち点9の浦和を1ポイント差の2位で追走するシドニーFC。
つまり、次節の最終節は、決勝TM行きの切符をかけた火花散る両者の直接対決となるのだ。浦和は、勝てば文句なしのグループリーグ突破が決定する。
その舞台となるのは浦和のホーム、埼玉スタジアム2002。
平日開催となるが、赤い悪魔のアドバンテージを揺るぎないものとするため、1人でも多くのサポーターにスタジアムまで足を運んでほしいと願う。
普段の仕事が多忙を極める方も、この日だけは「NO残業day」としようではないか。
定時がきたら埼スタへ直行だ! サイヤ人がスーパーサイヤ人へと変身するかのごとく、定時を上回る“スーパー定時”でスタジアムへ直行してもらいたい。
このACL第6節は、浦和レッズというクラブの歴史にまた新しい足跡を残す試合となるに違いない。
そして、アジアを制するための大きな一歩を力強く踏み出してもらいたいと心から願う。
WE ARE REDS!!!
(本文中敬称略)
posted by 浦和.COM |20:54 |
AFCチャンピオンズリーグ |
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2007年05月07日
静岡、千葉、そして埼玉。このゴールデンウイークは、熱い“ダービーウィーク”となった。ダービーらしく、いずれの戦いも両者一歩も譲らず、1対1のドローで幕を閉じた。
そして、このダービーで忘れてはならないのがサポーターの存在だ。とにかく熱い!絶対に負けたくないライバルを目の前にし、この時ばかりは普段温厚な人も“鬼”と化す。声量、手拍子、垂直跳び、どれをとっても普段の“3割増”である。
私は、サポーター達の眉間に稲妻が走ったのを見逃さなかった。そうである。彼らはダービーという過酷な状況に適応すべく、ニュータイプへと覚醒したのだ。ザクの3割増の性能を誇るのがシャアザクである。つまり、この日のサポ達は皆、“赤い彗星”と化したのだ!(ガンダムワールドにお付き合い頂きありがとうございました)
とにかく、これぞダービー。まさに“鬼気迫る”といった状況なのだ。
さて、そんな激熱なサポを有する浦和と、同じさいたま市をホームタウンとするライバルチームは、ナビスコは好調、リーグは苦戦の大宮アルディージャである。
前節、千葉とホームで引き分け、さらに内部で揉め事が続く浦和であるが、この試合の優位性は変わらないかに思えた。おまけにアウェーとはいえ、ホーム同様の声援。しかも3割増(・・・しつこい)。しかし、これはダービーマッチ。チームの順位や戦術を度外視した得体の知れない“何か”が存在する空間なのである。
激しい雨の中、試合開始のホイッスルが鳴り響く。前半から魂を込めたプレーで大宮が浦和を押し込んだ。対する浦和のプレーには、何かを期待させる予感すら感じられなかった。そして、必然かのごとく大宮が先制点を挙げた。残念ながら、浦和にとっては失意の前半戦となってしまった。
後半戦は、スロースターターの浦和が猛然と仕掛けた。高いボール支配率で相手を自陣に釘付け、虎視眈々とシュートを狙うが・・・しかし、相手の体を張った堅守に阻まれ、有効な打開策を見つけられないまま時間は過ぎ、選手達の焦りも増すばかり。つまりはジリ貧であった。
ワシは納得いかない判定に対して、感情を抑えられずカンシャクを起こす始末(いつもの事だが・・・)。また、闘莉王は前線に張り付いたまま帰還せず。そして、一番冷静でいなければいけないはずの指揮官は、思い通りにいかないチームに対して、もはや黙ってベンチで静観していられない状態。
この時、私の脳裏には“敗戦”の2文字が過ぎった。結果的には、パワープレーの末、ワシが同点弾をねじ込み、浦和はなんとか最悪の事態だけは回避した。しかし、このままでいいはずがない。
問題山積みの浦和であるが、これは今に始まったことではない。今年の開幕戦からずっと引きずっているものである。その問題の1つとして、今までも何回か書いてきたが、自陣に閉じこもる相手に対して、どう攻めるのか? が挙げられる。
サイド攻撃、2列目の飛び出し、あるいはミドルシュート。素人目で見ても、打開策は幾つか考えられる。もともと堅守速攻のカウンターを武器としていた浦和なだけに、そう簡単に戦い方を変更することは容易ではないのかもしれない。しかし、そういった打開策を試みるようなプレーすら見受けられないのはどういうことか。
選手達の足は止まり、足元でばかりボールを要求する。大宮の選手から見れば、動かない相手を捕まえることは容易であるに違いない。甲府、千葉、柏に代表されるような、選手達の“連動した動き”を意識した戦い方こそ、今の浦和に欠けているものではないだろうか。スペースに走ってボールを貰う。スペースがなければ選手が動いて作り出す。そして、オシムではないが、優れたパスの出し手よりも、優れたパスの受け手こそ、今の浦和には必要なのではないだろうか。そういった意味では、ベンチでくすぶっている背番号30を背負う男は適任だと私は思う。なぜなら、スペースに走るだけで観客の歓声を浴びる男なのだから。“走り”こそ彼の最大の武器であり、それは今も昔も何ら変っていないと私は思う。
さて、不安は尽きないが、次節は現在首位を走るG大阪を埼スタにて迎え撃つ。マグノアウベス、バレー、播戸といったJ屈指のFWをどう抑えるか? 遠藤、二川、明神の中盤からのパスの供給を絶つ事ができるか? 加地、家長のサイド突破を阻止できるのか? G大阪に限って、自陣に閉じこもって守備重視の戦い方は選択しないだろうが、浦和は大宮戦のような戦い方を繰り返してはならない。まずは、相手の長所を消すプレーを念頭においてもらいたい。 ホームとはいえ、相手が相手なだけに苦戦は間逃れないだろう。浦和が“さいたまダービー”で学んだ事を、次節の試合の中で我々に見せ付けてもらいたい。健闘を祈る!!
WE ARE REDS!!!
posted by 浦和.COM |18:48 |
Jリーグ |
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2007年05月04日
「春眠暁を覚えず」。この季節になると、必ずどこかで耳にする言葉である。カーテンの隙間からは、お日様の光が力強く射し込んでいるにも関わらず、私にとってそんなことはお構いなし。「これでもか!」と言わんばかりに“爆睡”する昨日の私。
なんたってゴールデンウィーク! 今のうちに“寝れるだけ寝とけ”というシンプルな発想からくる爆睡なのか? それとも、春の訪れと共に、私の“睡眠欲”も旺盛になった結果なのか?
実は、その原因は単純明快。それは、“イタリア最後の砦”となったミランの戦いを、眠い目をこすりつつ、夜を徹してライブ観戦したからなのだ。日本との時差が約8時間あるイタリアで行われる試合を日本でライブ観戦するには、睡魔に負けない強靭な“忍耐力”が必要なのだと改めて実感した。
チャンピオンズリーグ準決勝2ndleg、“ミランvsマンチェスター・U”の大一番は、ミランのお膝元であるサンシーロにてキックオフされた。そして、私は主審の試合終了のホイッスルを子守唄代わりにして夢の世界へと旅立ち、目覚めたら、お日様が一日で最も高い位置にあったという訳である。
さて、この日のミラノは激しい雨に見舞われた。TV中継の映像越しでも、その凄まじさが見てとれた。しかし、その激しさを最もよく表現していたものは、現地の集音マイクに雨粒があたる大きな音であり、それがとても臨場感に溢れていた。
当然のごとく、ピッチは非常に滑り易くなっているであろうし、選手達もボールコントロールに余計な神経を使わねばならない。こんな悪環境の時こそ、ホームのアドバンテージが生きてくるのではないだろうか。ミランにとって恵みの雨になるのかもしれない。
そんな雨が降りしきる中、試合開始のホイッスルが鳴り響いた。オールドトラッフォードで行われた1stlegを3-2というスコアでおとしたミランは、少なくとも、この試合に勝利せねば決勝のステージには進めない。つまり、失点しないことも大事だが、得点することの方が重要な試合となる。
そんな状況におかれたミランの先発であるが、FWはジラルディーノではなく“ピッポ”がスタメンに名を連ねた。故障しがちな彼であるが、大一番に強い男なだけに、頼れる選手が戻ってきたといった感じである。
得点こそなかったが、私はこの試合での彼のプレーを評価したいと思う。やはり、彼の最大の長所は、DFラインの裏を狙う動きにある。ピッポといえばオフサイド。オフサイドといえばピッポ。と言われるぐらい最終ラインギリギリで勝負する男である。そして、10回試みて9回はオフサイドにかかるが、残りの1回は成功させ、GKと1対1の決定的場面を作り出す男である。相手DFにしたら、これほど嫌な選手もいないのではないだろうか。下手にDFラインを上げようものなら、裏のスペースを虎視眈々と狙うピッポの餌食となってしまうのだから。
この試合で“カカ”が比較的中盤で自由にスペースを使えたのも、相手DFラインを下げさせたピッポの貢献が大きかったのではないかと思う。前半11分、カカが挙げたミラン待望の先制点の裏には、そんなピッポの存在がキラリと光っていたように感じた。
その後、セードルフが追加点を挙げて、ミランは前半を2-0という上々の出だしで折り返すことに成功した。
対するマンチェスター・Uは、キーマンとなるC・ロナウドとルーニーがミランの厚い守備の前に苦戦し、本領を発揮できずにいた。この厚い守備を演出していた主な役者が、ガットゥーゾとアンブロジーニである。彼らの働きは、まさしく“つぶし屋(クラッシャー)”と呼ぶに相応しいものだ。ネスタとカラーゼが守備網を敷く最終ラインの手前で、彼らが精力的に守備をするおかげで、ネスタらは余裕をもった守りが可能となっていた。
突然ではあるが、ここで「ミランの強さの源は?」と質問されたら皆さんは何と答えるだろうか。やはり、現在CL得点王のカカを真っ先に思い浮かべると思う。確かに彼の存在なくして今のミランはない。しかし、私はミランが持つ最大の武器は、この“中盤の守備力”にあると思う。ガットゥーゾ、アンブロジーニ、セードルフ、ピルロを中心に組織された守備は、他のクラブではなかなかお目にかかれない代物だと思うし、非常に地味で目立たない部分かもしれないが、ここがミランの生命線になっていると思う。
結局ミランは、最後まで集中力を切らすことなく、3-0でマンチェスター・Uの牙城を攻め落とすことに成功した。マンチェスター・Uは、この試合の直前に行われたプレミアリーグ第31節エヴァートン戦で、劇的な逆転勝利を飾って勢いに乗ったかに思われたが、このイタリアの地で、3冠という夢と共に果かなく散ってしまった。サー・ファーガソンの心中は如何に・・・。
試合は結局、ピッポに代わってピッチに入ったジラが、後半にトドメの3点目を挙げて、ミランの完勝で幕を閉じた。イングランド勢に周囲を包囲され、まさに四面楚歌のミランであったが、“イタリア最後の砦”が、その実力をまざまざと世界中に見せつけた形となった。
ついにアテネ行きの切符を手にしたミラン。決勝は因縁の相手“リヴァプール”。ミラニスタの間では禁句となっていた“イスタンブール”を過去へと追いやり、何としても栄光の“アテネ”という言葉で塗り替えたいところだ。ミランにとって、そしてミラニスタにとっても、願ってもない相手が決勝まで勝ち上がってきてくれたものである。
ビッグイヤーを掲げるのは、マルディーニか? ジェラードか? 決戦の火蓋は、5/23 アテネオリンピックスタジアムにて切って落とされる。
posted by 浦和.COM |08:39 |
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