2007年12月03日
チャンピオン症候群 ~横浜FC×浦和~
★ ダブルパンチ 鼻水、鼻づまり、せき、くしゃみ、悪寒、発熱、頭痛など。私は現在風邪の諸症状に悩まされている。 そして昨日、そこに精神的なショックが加わりその症状はさらに悪化。奈落の底をさまよい歩いている状態だ。 「えっ……、何がショックだったかって?」 そりゃー昨日の日産スタジアムで起こった“惨劇”を見てしまったからに他ならない。 Jリーグ最終節、レッズは横浜FCとリーグ優勝の懸かった大一番に挑んだが、結果は1-0でまさかの敗北。 「絶対に負けられない試合がある」。そんなどこかのテレビ局の決まり文句じゃないけど、昨日の試合はレッズにとってまさしくそういうメンタリティで臨んだはずの試合だった。 しかし、勝点3を掴み損ねたレッズの手から自力優勝の可能性がするりとこぼれ落ち、タイトルの行方は2位鹿島の結果次第となってしまった。 鹿島はホームで清水と対戦、レッズが敗北したことにより鹿島が勝てば文句なしで彼らの優勝が決まる。 そのため、私は生まれて始めて清水を心の底から応援したのだが、その祈りは届かず3-0で鹿島が清水に完勝した。 その結果、リーグ優勝杯は鹿島の手に渡り、レッズのリーグ2連覇の夢は幻と化した。両者の最終的な結果は以下の通り。 勝点 勝 分 負 得失 1位 鹿島アントラーズ 72 22 6 6 24 2位 浦和レッズ 70 20 10 4 27 ★ チャンピオン症候群 リーグ終盤戦の両者の勢いはまるで対照的だった。 アジア王者の称号を手にしたレッズは、それからガス欠を起こしたかのように急激に失速。 片や鹿島はリーグ終盤戦で息切れするチームを尻目に上昇気流の勢いにのり、破竹の9連勝を成し遂げて10冠目となるタイトルを手中に納めた。 レッズのクラブ幹部はこの不本意な結果について、“チャンピオン症候群”と肩を落としたそうである。 つまり、アジアのタイトルを手にしたことで選手たちの集中の糸が切れてしまい、最後まで貪欲に戦うことができなかったという意味であろう。これについてオジェック監督は次のように述べている。 「普通の人間は、どうしても欲しいもの、偉大なものを取った後には、ふっと力が抜けてしまうことがある。これは自然なことではないだろうか」 アジアを制してからのレッズの戦績は、天皇杯の愛媛FC戦も含めると4戦1分3敗。 アジア制覇以来、勝ち星が1つもないこの結果を“チャンピオン症候群”と表現しているのであろうが、それは監督が語ったように自然と力が抜けてしまったことが原因なのだろうか? ★ 翼の折れた鳥 「(第30節の)名古屋戦から原因があったと思っています。そこからもっと積極的に勝ちにいけていたら……。最近は自分たちから積極的に戦う姿勢が足りなかった」。 試合後にそう語ったのは、この日先発出場を果たしたワシントン。またチームのムードメーカーである岡野も次のように述べている。 「振り返った時にホームゲームでもっと攻撃的に行って、点を取っていればと思います。引き分けでOKという感じだったから。最後の試合もそれで勢いが落ちたという感じがします」 2人とも似たようなコメントを残しており、共通することは以前からチームが攻撃への積極性を欠いていたというものだ。 確かにスコアレスドローで終わった名古屋戦では、後半40分にワシントンに替えて守備的な内館をピッチに送り出し、監督は引き分け狙いの采配を選択している。 つまり監督の考えとしては、リスクを犯して勝点3を奪うよりも、確実に勝点1を得る方が最終的には得策と考えたのであろう。 しかし、結果的にそれがチームの勢いを落とすことに繋がり、結局終盤戦では引き分けに持ち込むことすら難しい状態にまで追い込まれてしまったと彼らは感じているようだ。 ワシントンと岡野が口を揃えて語ったように、もしかしたらその戦い方がチームの精神面でマイナスに作用してしまったのかもしれない。 終盤戦を戦うレッズは、連戦によるコンディション不良こそあるものの、それを高いモチベーションで補いながら試合をこなしてきたところがある。 つまり、攻撃への積極性を欠いた采配が原因となり、選手たちにとって唯一の拠りどころであったモチベーションすら絶たれてしまっていたとしたら……。 それはもはや翼の折れた鳥も同然だったのかもしれない。 (本文中敬称略)
posted by 浦和.com |00:35 |
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