2007年10月21日

レッズの勝負強さを分析せよ ~千葉×浦和~

★ 千葉の連勝を止めろ!

 10/20(土)Jリーグ第29節、首位を維持する浦和レッズは、6連勝と好調の波にのる10位のジェフ千葉との対戦となった。
 試合会場のフクダ電子アリーナには16,756人の観衆が詰め掛け、赤と黄色の声援がスタジアムにこだまする中、試合開始の笛が鳴り響いた。

 この日のレッズのスタメンは以下の通り。

 GK 1都築
 DF 4闘莉王、5ネネ、22阿部
 MF 6山田、10ポンテ、13鈴木、14平川、17長谷部
 FW 11田中達、21ワシントン

 前節の大分戦に引き続き、ディフェンスラインにはネネが入り、堅守を誇る赤い3バックの一角を担った。
 さらに、左太ももの怪我から1ヶ月ぶりに復帰した相馬がリザーブに名を連ね、「(試合に)出してもらえたらやれると思う」と、虎視眈々と左サイドのポジション奪還を狙っている。


★ イケイケレッズ↑

 試合は前半からレッズが主導権を握る。
 前半38分、右サイドに走り込んだ長谷部が、ゴール前のワシントンへ低いクロスをあわせてレッズが先制する。

 さらにその10分後、今度は右サイドからポンテがワシントンの頭へとピンポイントクロスを上げ、浦和のエースがこれをきっちりと決める。
 ワシントンのマークについていた千葉の水本であったが、重戦車ばりの迫力でゴール前に迫るワシントンを止めることはできなかった。

 しかし、この2得点目のプレーでワシントンが鼻の付近を負傷してしまう。その後も鼻を気にしながらプレーを続ける彼であったが、その出血の量から怪我の具合が心配される。
 前半はレッズがゲームを支配し、2点をリードして折り返す結果となった。


★ ダメダメレッズ↓

 後半始まってレッズに選手交代。前半に負傷したワシントンに代えて、同じFWの小池がピッチに入る。20歳の若い選手であるが、彼は埼玉県出身のレッズユース育ちの選手。埼玉県出身者にとっては郷土愛をくすぐる選手であり、ましてやレッズサポーターならばその活躍を期待せずにはいられないのだ。

 後半開始後もレッズの勢いは止まらない。
 後半5分、ネネ→長谷部→ポンテとつないであっという間に3点目を奪う。ネネの積極的な攻め上がりが功を奏したようだ。

 その後もレッズは追加点を奪う決定的なチャンスを演出するものの決めきれない。
 そこへ後半9分、新居に代わって途中交代でピッチに入ったレイナウドに反撃の狼煙を上げる得点を許してしまう。レッズは自陣ゴール前付近のエリアで、小池のバックヘッドを闘莉王が処理しきれずにレイナウドに押し込まれた形だ。

 レッズはこの失点した時間あたりから運動量が落ちてしまう。その後は明らかに“攻める千葉と守る浦和”の構図が出来上がっていた。
 そして後半32分、レッズは自陣ゴール前絶好のポジションで千葉にフリーキックを与えてしまう。レイナウドの蹴ったボールは壁に当たって跳ね返るが、そのこぼれ球を羽生が左足でシュート。低いライナー性のボールはゴール左隅に吸い込まれた。

 これでスコアは3-2。1点差まで詰め寄られたレッズだが、時折カウンター攻撃を見せる程度で、戦局は好転する気配を見せない。
 さらに後半34分、千葉は楽山→中島→青木と細かく流れるようなパスをつなぎ、最後はエジプト戦で3点目をアシストした山岸が値千金の同点弾を決めて見せた…、かに思えたが判定はオフサイド。これは幻の同点弾となってしまった。

 試合終了まで残り10分。逃げ切りたいレッズは、攻撃の要であるポンテに代えて守備の堀之内を投入、赤い壁を形成する。
 このまま終了かと思われた後半ロスタイム。時折見せたカウンターから、田中達が相手の息の根を止める4点目を奪い、結局レッズは力で相手をねじ伏せるようにしてこの試合を終わらせた。


★ “勝負強さ”とは何ぞや?

 この4点目の場面は、レッズが今シーズン苦しいながらも勝ち続けてきた理由を物語るかのような場面だった。
 レッズのブログを書きながら、最近やたらと“勝負強さ”というフレーズを使う機会が多くなったなぁ…と感じていたのだが、またこのフレーズを使う場面に出くわしたようだ。
 リーグ首位を維持し、アジアチャンピオンズリーグを勝ち抜き、代表組は日本代表として試合をこなす、この苦しい戦いを乗り越えてきた理由がこの“勝負強さ”だ。
 サッカー雑誌などでは同じ意味で、“勝者のメンタリティー”などと表現する時もあるようだが、いずれにしても一朝一夕で身につくものではないだろう。
 では、彼らの“勝負強さ”の根源とは何なのか? またどこで身に付いたものなのだろうか?


★ サッカーは理屈じゃない!

 私は近頃こんなことを思うようになった。選手たちは、過密日程だからこそ逆に集中できるのではないか。つまり、肉体的疲労よりも精神的モチベーションまたは緊張感を重視するやり方が、今のレッズを支えているように思うのだ。

 連戦というとまず頭に思い浮かぶのは、選手たちの“蓄積疲労”というネガティブな要素だ。確かにその通りなのだが、そのネガティブな要素を上回るくらいのポジティブな要素が、連戦の中に隠れている場合もあるのではないだろうか。

 人によってタイプは様々であろうが、例えば私の場合は、忙しくとも集中して物事がうまく進んでいる時に中途半端にブランクが空くと、再び以前のような緊張感を取り戻すことは難しくなってしまう。
 レッズの選手たちも同様に、中途半端に試合間隔が空いてしまい緊張感の糸がどこかで切れてしまうのを恐れているのではないだろうか。それだったら疲労は覚悟の上で連戦を受け入れ、モチベーションを高く保つ方が自分やチームにとってプラスになると感じているのかもしれない。

 オジェック監督が今まで目立ったターンオーバーの采配をふるわなかった理由も、こんなところにあるような気がする。

 ということは…、“勝負強さ”を身に付けるためには、蓄積疲労や怪我を恐れず、過密日程と戦う覚悟をチームが受け入れなければならないということか? 勝負強さと疲労や怪我は、諸刃の剣なのか? ターンオーバーとは、勝負強さを身に付けることを断念したチームの逃げ道なのか? 世界の強豪と呼ばれるチームでも、あたり前のように採用するターンオーバーであるが、彼らは本当に勝負強いチームと言えるのであろうか? 

 うーん、何だか話しが難しくなってきた。問題提起だけして答えを示さないのは無責任なような気もするが…、「私はこう思う!」という方がいらっしゃったらその意見を参考にさせて頂きたいと思う。平にご容赦。

 まぁ、サッカーを理屈で語ること自体が不毛なことなのかもしれないが…、レッズが強ければそれでいっか!


posted by 浦和.com |17:17 | Jリーグ | コメント(5) | トラックバック(2)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加