2007年08月23日
カメルーン=遅刻? ~日本×カメルーン~
昨日、大分九州石油ドームにて「キリンチャレンジカップ2007 日本×カメルーン」の試合が行われ、2-0というスコアで日本がカメルーンに勝利した。 旧ドイツ植民地からイギリスとフランスの植民地に分かれた歴史をもつカメルーン共和国であるが、特に経済、文化、軍事面でフランスとの関係が深いとされている。 今回日本に訪れたカメルーン代表選手18人中7人が、フランスリーグのクラブに所属する選手たちである。マルセイユ、リール、ナンシーなど、そのほとんどはリーグアン(1部リーグ)に所属し、国内チャンピオンあるいはヨーロッパチャンピオンを目指して戦っている。 そんなカメルーン代表選手の中でも一際注目を集める選手といえば、バルセロナ所属のサミュエル・エトー選手であろう。 03年から05年の3年連続アフリカ年間最優秀選手に輝き、05/06シーズンにおいては、所属するバルセロナで国内リーグ得点王、そしてUEFAチャンピオンズリーグ優勝という栄誉を勝ち取ったスター選手である。 今回はカメルーン代表として来日した彼だが、およそ2週間前の8月7日に行われた「横浜F・マリノス×バルセロナ」の親善試合においては、バルセロナの一員として日本を訪れたばかりであった。 彼ほどのスター選手となると、普通の選手たちと比べてゆっくり休む暇も少なく、極東の島国に月2回訪れることも避けられないようだ…。 しかし、そんな多忙を極めるエトー選手であるが、試合前の会見では、「疲れているとか、長旅とかいろいろあるが、皆さんの期待に応えたい。親善試合だが、きちんとした結果を求めたいと思う」と語った。 また、「大きな感謝の気持ちを中津江村のサポーターに伝えたい」と、02年日韓W杯当時のカメルーン代表のキャンプ地であった大分県中津江村(現在は大分県日田市中津江村)の人々に対して感謝の気持ちも語った。 当時は、「いちばん小さな自治体のキャンプ地」として注目されたが、同国の選手団の到着が遅れたことなどが話題となり、当時の村長の坂本休氏とともに国内で有名になった。 その時の縁もあり、彼らは今回の宿泊地も中津江村に滞在した。「こちらに到着して、非常に温かく出迎えていただいた。(中略)中津江村の村長さんにも、いろいろと世話をしてくれたので、再会できてうれしい。日本に来て、まるで自分のホームにいるような気さえする」とカメルーン代表のニョンガ監督も喜んでいたようだ。 前回のドタバタ劇の発端となったカメルーン代表の遅刻であるが、今回は試合会場への到着が遅れるという失態を演じてしまった。 試合後の会見でニョンガ監督は、記者から「満足いく出来ではなかったのでは」と質問され、「一番の問題は、(到着の遅れが原因で)試合会場でウォーミングアップができず、芝の状態を確認できなかったため、最初は戸惑ったことだ」と語った。 何が原因なのかは不明であるが、少なくとも「カメルーン=遅刻」というイメージが私の中で確立されてしまった。 私はふとこんなことを思った。「この時間に対する感覚は、サッカーだけではなくカメルーンという国の国民性なのではないか…?」さらには「カメルーンだけでなくアフリカ大陸ではあたり前の感覚なのでは…?」と。 もちろん公の機関においてそんなことはないと思うのだが、先祖から受け継ぐ民族性という意味では、日本人とアフリカ人の時間が流れる感覚は異なっているのかもしれない。 来年に中国で開催される北京五輪について、人々のモラルなどの文化の面で不安視される報道が流れているが、2010年の南アフリカW杯も似たような事象が起こるのかもしれない。 我々日本人にとってはまさにカルチャーショックであり、そのギャップに四苦八苦するかもしれないが、これはサッカーが世界中の国々で愛されるスポーツゆえの贅沢な悩みなのかもしれないですね。
posted by 浦和.com |11:21 |
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