2007年04月22日
浦和敗戦によるメディアの反応~浦和vs川崎F~
「浦和今季初黒星!」(スポーツ報知) 「浦和、ホームの不敗記録止まる」(サンケイスポーツ) 「川崎Fが浦和ホーム不敗記録止める!」(日刊スポーツ) 上記は、昨日終了したJリーグ第7節「浦和vs川崎」戦について、この試合結果を報道した主なスポーツ新聞のWebサイト上での“見出し”である。浦和は、同じアジアを戦う戦友でもある“川崎フロンターレ”に2失点を喫して、手痛い敗戦を余儀なくされた。 各紙とも「待ってました!」とばかりに“でかでか”と書いている。それもそのはず、浦和がホームで敗戦したのは、2005年9月10日に行われた大分戦以来の出来事。つまり、1年7ヶ月以上もの間、浦和はホーム無敗記録を更新し続けていたのである。その試合数は、実に“25試合”。これは驚くべき記録である。スポーツ各紙にしてみれば、真っ先に取り上げたい“ネタ”に違いない。 昨年浦和がJリーグを優勝してからというもの、各サッカー誌は、浦和を扱った増刊号を乱発発行している。なぜならば、浦和人気に便乗した“売り上げ部数の増加”を目論んでいるからだ。売れるものを企画して発行するのは、編集部または出版社として当然のことであるし、それ自体は自然な発想だと思う。・・・だが、メディアによって人気者に祭り上げられた者は、時としてメディアによって谷底へと突き落とされることもある。 メディアの露出が増えたおかげで、浦和の人気は右肩上がりとなった。また、ホーム無敗という記録が続いたことで「浦和=勝者」というイメージが人々の頭の中に出来上がった。しかし、どんなに強くて人気のあるチームでも、いつかは負ける時が来るものである。今回の浦和の敗戦がまさしくその時だと思う。 ここで、私が老婆心ながら心配している事は、一部のメディアが、この敗戦をいいことに「浦和非難」を大袈裟に記事として扱うのではないかという事である。つまり、今までは浦和を高いところまで持ち上げるだけ持ち上げたメディアであるが、チームがほんの小さな小石につまづいただけで、手の平を返したように態度を一転し、今度は奈落の底に突き落とそうとする心無いメディアが現れる。自分達が書こうとする記事の意味を理解し、その背景に至るまで、真実をありのままに伝えるメディアもあれば、人気チームが負けたことを“ネタ”にして、監督非難、選手非難、サポーター非難など、あることないことを記事にするメディアも存在し、実際に私も今までにいくつか見てきた。そんな後者の記事のせいでチームのリズムを崩される可能性もあるし、そうならないためにも、少なくとも我々サポーターは氾濫する情報を整理しながら、チームの現状をしっかりと把握しておかねばならない。 ここで、現在の浦和の状況を今一度見つめ直したいと思う。浦和は、全34試合ある長いリーグ戦の中の、7試合目で今季初黒星を喫しただけである。細かい事を言えば、選手のボールのもらい方、監督の采配など、個人的に指摘したい点はいくつかあるが、私はこの敗戦を前向きに捉えているし、ましてやこの試合の中で浦和を非難する理由はどこにもないと思っている。 選手や監督は、機械ではなく人間である。間違いなく、いつも同じ結果をだす事が可能なロボットではない。負けたこと、そしてホーム無敗記録がストップしたことはもちろん悔しい。しかし、その前に何故“ホームで25試合連続無敗”という偉業をやってのけた彼らを賞賛しないのか?何故1年7ヶ月も続いた“成功”よりも、たった1回の“失敗”を非難するのか?ましてや、取り返しの付かない失敗でも何でもない。この悔しさをバネにして、今後の厳しい試合を勝ち抜く“糧”にすればいい。下を向く必要はどこにもなく、むしろ“誇らしい”ことのはずだ。聡明な方々ならば、このメディアを始めとした周囲の雑音に振り回されることはないと思うが、私はこんな状況の選手達があまりに可哀想でならなかった。 良くも悪くも、メディアのネタにされる事は、“人気チームの宿命”と言ってしまえばそれまでだが、一部マスコミの煽るような報道の仕方には我慢ならないし、その情報に惑わされた人達が不憫でならない。
posted by 浦和.COM |00:56 |
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