2006年12月24日

アジア制覇に向けて

更新が遅くなったが、遂に来年の3/7から開催されるAFCチャンピオンズリーグ2007(以下ACL)のグループステージの組合わせが決定した。
皆さん既にご存知かとは思うが、日本からは去年の天皇杯を制した「浦和レッズ」と、今年のJリーグで2位となった「川崎フロンターレ」の参戦が決定している。
早速、浦和が属するグループEを見てみよう。

グループE
・シドニーFC(オーストラリア)
・上海申花(中国)
・ペルシク ケディリ(インドネシア)

以上の3チームが同グループとなった。

まずは「シドニーFC」について簡単に紹介する。
オーストラリアのシドニーを本拠地とし、2005年2月に創設された新興クラブ。
アマチュアリーグしか存在しなかったオーストラリアだったが、2005年夏に同国初のプロサッカーリーグ「Aリーグ」が開幕したのだ。
きっと14年前の日本のような感じだったのでしょうね。
去年はオセアニア王者としてトヨタカップにも参戦しました。
三浦カズが期限付き移籍したことでも話題を集めましたね。
結果は、当初の下馬評を覆し、アフリカ王者のアル・アハリを退けて5位という成績を修めた。
監督は皆さんお馴染みのリトバルスキーが今まで勤めていましたが、同監督がアビスパ福岡の監督に就任したため、後任は元イングランド代表DFのテリー・ブッチャー氏が就任する事となりました。
また、ペトロブスキやズドリリッチといった元オーストラリア代表FWも在籍しているので侮れない相手です。

続いて中国の「上海申花」(しゃんはいしんか)
上海市を本拠地とする創設56年目のクラブ。
中国サッカー・スーパーリーグ(国内リーグ1部に相当)に所属し、今シーズンの成績は準優勝。(優勝は山東ルーネン)
国内タイトルは、リーグ4回、FAカップ1回、スーパーカップ3回。
過去に横浜Fマリノス、ジュビロ磐田、大分トリニータと対戦しているので以下にその時の戦績を示す。

【試合開催日】  【大会名】     【結 果】
  04/2/25     A3      上海0-2横浜
  04/4/06     ACL     磐田2-1上海
  04/4/22     ACL     上海3-2磐田
  04/8/01     親善試合    大分6-1上海

ご覧の通り、通算戦績は日本のクラブが勝ち越している。
しかし2年前の話しですから、参考にはならないでしょう。

最後にインドネシアの「ペルシク・ケディリ」
東ジャワ州ケディリを本拠地とするクラブ。
今シーズンのインドネシアリーグ優勝。2度目のリーグタイトルを獲得。
ACL2004にて横浜Fマリノスと対戦しているので以下に示す。

【試合開催日】  【大会名】     【結 果】
  04/02/24     ACL   横    浜4-0ペルシク
  04/05/19     ACL   ペルシク1-4横    浜

この時の横浜は過密日程に悩まされ、選手のコンディションはボロボロの状態だったことだろう。
Jリーグ、ACL、A3を同時に戦わなければならなかったのだから。
ましてや代表に選出された選手は、さらに試合数が増加したため気の毒としか言いようがなかった。

さあ。簡単にクラブ紹介をしたが、皆さんはそれぞれのクラブにどんな印象をうけただろうか?

決勝トーナメント進出の条件はグループ1位になることだ。
私は現在の浦和ならば、大きな問題はないと考えている。
もちろん楽観はできない。
特にシドニーFCは怖い相手だと思う。
選手達のほとんどは長身で体格の良い選手ばかりだ。
分かりやすく言うと、ワシントンのようなガタイの選手がたくさんいると思えばいいだろう。(技術的なものはワシには及ばないだろうが)
当然Jリーグにはそんなチームは存在しないから、不慣れな部分を露呈してしまう可能性がある。
つまり、フィジカルを生かした激しい当たりで、試合のペースを持っていかれる事は十分に考えられると思う。
しかし、まだこの段階ではグループリーグであるため、全ての試合を勝ちにいく必要はない。
リーグ突破に必要なボーダーラインをクリアすればよいのだ。

今までの日本勢の実績は、全てこのグループリーグで敗退している。
磐田、横浜F、G大阪、東京V。
Jリーグであれほどのパフォーマンスを見せたチームが、舞台がアジアになると力を発揮できない。
過密日程アウェイでの悪条件などの原因があるのだろう。
そして何よりも、この時はクラブ側もACLに本腰を入れていなかった。
なぜなら、仮に優勝したとしてもメリットが少ないのだ。
優勝賞金は僅か50万ドル(5750万円)。
しかもアジア王者という微妙なステータスと僅かな賞金を得る替わりに、チームは満身創痍の状態に陥るのだ。
これでは「ヤル気」もでないというものだ。

しかし!今やこの状況は一変した。
そうである。「クラブW杯」の存在だ。
ACL優勝チームにはクラブW杯の出場権が得られる。
試合は世界中で放送されるため、クラブの知名度を上げるにはもってこいであるし、賞金もACLとは比較にならない。
もはやどのクラブもACLを軽視する事はできないだろう。

浦和は来年のアジア制覇に本気である!
1年前の天皇杯優勝時点で参戦が決まっていたので、準備の時間は十分にあった。実際の状況などを感じ取るために、今年のACLを戦ったG大阪にスタッフを派遣した事からも真剣さが窺える。

険しい道のりは百も承知!
浦和が日本のクラブ代表として新しい歴史を刻むことを心から願う。




posted by 浦和ドットコム |17:34 | Jリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2006年12月24日

天皇杯 準々決勝 ~浦和の底力~

今日は、天皇杯 準々決勝 「浦和×磐田」戦を観戦しに埼玉スタジアムまで行ってきた。
12月とは思えないくらい暖かい日差しがピッチを照らし、実に清々しい陽気となった。
観客は27,242人。 

結果は3-3(PK 10-9)で浦和が辛勝した。
今日の試合を見て、私は浦和の「底力」を感じた気がした。
なぜならこの試合は、浦和にとってネガティブな要因があったにも関わらず、
それらを跳ね返して驚異的な粘り勝ちを我々に見せてくれたからである。
そのネガティブな要因を以下に示す。

1.主力選手の欠場と退団。
ワシントン、闘莉王、ネネ、達也、堀之内の4選手が欠場するという事態。
また、アレックスはザルツブルグへと移籍。
特に攻撃面でのワシントンの不在は、大きなマイナス要素であったように思う。

2.対戦相手「ジュビロ磐田」の復調。
磐田はアジウソン監督就任から調子を上げてきた。
リーグの中位を彷徨っていたチームは、結局リーグ中盤からの快進撃により5位でシーズンを終えた。
中でもリーグの上位チームから勝ち星を奪っていった事は見過ごせない。
その中には浦和も含まれている。

案の定、31分に磐田に得点を許し、前半を0-1で折り返す事となった。 
浦和の攻撃は機能不全に陥っていた。
対照的に磐田は明確な意図で攻めを展開していたと思う。
磐田はサイドチェンジを使いながら、浦和のコンパクトな中盤を揺さぶって隙を窺い始める。
そして、前田、西、太田が浦和の最終ラインの裏にできたスペースを有効に使ってきた。
浦和はそこからのセンタリングで何回かピンチを招いていた。
特に太田を起点としたプレーに守備陣は翻弄されていたように思う。

それに対して、浦和の攻撃は前線でボールがおさまらない。
ワシントンと同じプレーを永井に要求しても無理があるのだ。
私は、永井は1トップで使うFWではないと思っている。
ゴール前中央の人が密集したエリアよりも、比較的スペースのあるサイドの方が彼の持ち味を発揮できるのではないか。

後半開始早々に磐田に追加点が生まれる。決めたのは福西。
これでスコアは2-0。
まさに崖っぷちに立たされた心境だった。

しかし!!
ここから浦和の驚異的な粘りが始まる。
その中心となったのは、平川に替わって途中出場の「小野伸二」。

まずは54分、永井がキーパーと競り合いながら頭で押し込む。
スコアは1-2。
そして、63分と80分に小野が連続ゴールを挙げてスコアは3-2となり見事逆転に成功した。
だが、そのわずか1分後に磐田の犬塚が、角度のないところから同点ゴールを挙げた。
これにはさすがにガックリきた。

このまま90分が経過し、延長戦に突入。
しかし、スコアは変わらず勝負はPK戦までもつれた。

浦和のファーストキッカーは小野。
自ら監督に志願しての1番手である。普通嫌がるものだが、彼は違うようだ。
私が彼に魅力を感じるのは、抜群のテクニックや華麗なパスよりも、こういった精神面での強さだ。
チームのためならば自ら犠牲となることも厭わない。
まさしく「プロ選手のあり方」の見本となるような選手ではないかと思う。
プレッシャーの中でも彼は落ち着いてゴールを決めた。

両者共に譲らず、拮抗したPK戦となった。
そして、磐田の10人目のキッカーは犬塚。
ゴール左隅を狙ったシュートはわずかに枠の外へと外れていった。
この瞬間、浦和の準決勝進出が決定した。

この勝利は単に次のステージに駒を進めたという意味だけではなく、
来年の厳しい日程を考えたとき、選手たちに大きな自信となるのでなないだろうか。
控え選手も含めたチームとしての総合力に磨きをかけていかねば、
アジアは乗り切れないだろう。

とにかく、浦和にとっては大きな収穫のあった試合であったと思う。

posted by 浦和ドットコム |00:25 | Jリーグ | コメント(7) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加