2008年03月05日

セスクの脅威 ミラン×アーセナル

★ ヤングガナーズ

 私はミランファンだ。言い訳はしたくないから、悔しいけど先に言ってしまおう。「アーセナルの皆さん、ベスト8進出おめでとう。あなたたちが披露したサッカーは、とても魅力的なものだった」。セスクのシュート、ウォルコットのスピード、そしてアデバイヨルの角刈り頭(?)、どれをとっても刺激的なものだった。今、世界で最も輝いているチームといっても過言ではないと思う。ベンゲル監督は若くていいチームを作り上げたものだ。今後のヤングガナーズの健闘を祈る。
 

★ 試合の明暗

 「偉大なチームに負けた、アーセナルはここサンシーロでもロンドンでもすばらしい試合をしたよ。勝ち上がるだけの力をもったチームだ。残念だけど常に勝つことは無理、僕たちはこれからまたトレーニングをしないと、ここ2試合で1得点もできなかったというのはそういうことだ」。

 ミランDFカハ・カラーゼは、試合後このようにコメントした。2試合合計スコアは2対0。前回王者であるミランは、アーセナルに完封負けを喫したということだ。しかし、ミランも得点のチャンスがなかったわけではなかった。決定力の差といってしまえばそれまでだが、この対決の明暗は、見事な先制点を決めたセスクのワンプレーによってはっきりと別けられたように思う。
 イングランド代表のファビオ・カペッロ監督は、試合前に自身の古巣となるミランに対して「セスクに気をつけろ」と助言を送ったそうだが、今振り返れば、まさに彼の言う通りになってしまったわけだ。


★ セスクの脅威

 ここでセスクの先制点の場面を振り返ってみよう。その攻撃の始まりは中盤の底でゲームメイクをするピルロのミスからだった。ピルロのボールを奪ったフレブがセスクへパス。彼はそのままドリブルでゴール前25~30m地点までボールを運び、右足を振り抜く。GKカラッチが反応するものの、ボールはゴール左隅のネットを揺らした。
 シュートの時点でセスクの前方には、ミランDFが横一列に4人並んでいた。そして、味方選手も両サイドと中央の3箇所でオフサイドギリギリのライン上にポジショニングしていた。ゴールまでの距離を考えれば、シュートという選択肢よりも、両サイドへ展開する、もしくは中央の選手へボールを預け、ポストプレーを経てから自らゴール前へ走りこむような攻撃パターンが一般的だったように思う。しかし、セスクの選択したカードはシュートだった。パスを選択しても何ら不思議ではないシチュエーションでシュートを選択した彼の発想力。マンネリと言われて久しいミランは、そんな彼の発想力に負けたように思えてならない。

 なぜ彼があの場面でシュートを選択したのか? それは、高い技術に裏打ちされた自信と、若さゆえの思い切りのよさがうまく融合した結果なのか? それとも、単純に彼の本能がシュートを選択させたのか? 前者だとしたら、彼は今後も欧州のトップチームで活躍する選手だと私は思う。後者ならば、未だ底知れない未完の大器といったところだろうか。いずれにしても、末恐ろしい20歳である。

(本文中敬称略)

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posted by 浦和.com |20:14 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(11) | トラックバック(1)
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2007年05月24日

輝いた2つの赤~浦和とミランの歓喜~

2007年5月23日。今宵は、私にとって、鳥肌が立つほど刺激的な夜となった。
 それは何故かと問われたら、私が心酔する2つの赤いクラブチームが、共にこの一日の間に、クラブの歴史に新たな1ページを刻んだからである。
 そのクラブとは、「浦和レッズ」「ACミラン」。両者が戦うフィールドは違えども、共にチャンピオンズリーグ(以下CL)というクラブの覇権争いの世界で、彼らは大きな成果を成し遂げたのだ。

 浦和は、ACLのグループリーグ突破をかけた大一番、シドニーFCとのサバイバルマッチをホームである埼玉スタジアムで迎えた。
 そして、クラブ史上初となる“ACL決勝TM進出”という実績を残すことに成功し、アジア統一への力強い一歩を踏み出した。
 そして、埼スタが歓喜の渦に飲み込まれてからおよそ8時間後。遠いアテネの地で、ミランは因縁の相手であるリバプールとの決着をつけるため、そして7度目の欧州統一を成し遂げるために、天下分け目の頂上決戦に挑んだ。
その結果、勝利の女神はミランに微笑み、見事、“欧州覇者”の頂きまで登りつめることに成功したのだ。

 本来ならば、ここで両チームの栄光の軌跡を細かく振り返りたいところであるが、今回は時間の都合で省略させて頂きたい。
 とりあえずこの場は、両クラブの選手、監督、スタッフ、そしてサポーターの方々への労をねぎらう場にしたいと思う。

まずは、ACミランとそのサポーターの方々へ、「“欧州制覇”おめでとう!!」。
今シーズンは紆余曲折いろいろあったが、やっぱりミランの強さは“本物”だった。
 逆風をくぐり抜けたミランの底力は、一過性のものではなく、全て今までの経験と長い伝統の元で培われた賜物であると、世界に証明する結果となったのではないだろうか。もちろんその背後には、堅実で組織だった運営陣の後ろ盾があったことは言うまでもない。
 そして、現在でもミランの問題点として、選手達の高齢化が叫ばれているが、私はベテランの“経験”というものを改めて考えさせられた。
 この大舞台で活躍したピッポ(33)やマルディーニ(38)がいい例である。高齢でいいではないか。“高齢万歳!!”である。肉体的衰えと引き換えに、磨いてきたものが“経験”だ。どんな選手も経験だけはトレーニングじゃ身につかない。経験がフィジカルを凌駕することだってあるはずだ。
 要は、チームとして、フィジカルと経験のバランスがとれていることが重要なことではないだろうか。「じゃあ、両者はチームの中でどれぐらいの比率であればいいのか?」という難しい質問に答えられるほど、私の頭は良くない。
 とにかく言えることは、ミランの高齢化問題は、決してマイナスの側面ばかりではなかったということだ。

そして、浦和レッズとそのサポーターの方々へ、「“とりあえず”おめでとう!!」。
 ここからが本当の修羅場となることは、私がいちいち言うまでもなく、皆さん自身が一番分かっていることと思うが、とりあえず今は、先のことは忘れて、歓喜の美酒に酔いしれようではありませんか。
 平日にも関わらず、4万4千人超のサポーターが、スタジアムへと駆け付けるクラブのサポーターであることを、私は誇りに思う。それと同時に、その情熱こそが浦和の“原動力”であると確信している。
 さて、気になるACL決勝TM 準々決勝の抽選は、6月13日(水)に行われる予定だ。そして、約3ヶ月のインターバルを挟んだ9月19日(水)から、アジア統一に向けて浦和の熱い戦いの幕が再び開かれる。
 次節の5月27日(日)は、ホームで横浜FMを迎え撃ち、6月1日、5日はキリンカップのため一時リーグは中断。浦和の代表組は怪我だけは気をつけて、日本代表としてがんばってきてほしいと思う。
 さらに、6月7日、10日、13日はA3が控えており、非常に厳しい日程が浦和を待ち受けている。しかし、そのための選手層の厚さである。ベンチに座らせておくにはもったいない選手達が、自分の出番を待ち焦がれているはずである。オジェック監督の采配に期待してますよ。

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posted by 浦和.COM |20:49 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(4) | トラックバック(1)
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2007年05月04日

名門ミランここにあり!!~ミランvsマンチェスター・U~

 「春眠暁を覚えず」。この季節になると、必ずどこかで耳にする言葉である。カーテンの隙間からは、お日様の光が力強く射し込んでいるにも関わらず、私にとってそんなことはお構いなし。「これでもか!」と言わんばかりに“爆睡”する昨日の私。
 なんたってゴールデンウィーク! 今のうちに“寝れるだけ寝とけ”というシンプルな発想からくる爆睡なのか? それとも、春の訪れと共に、私の“睡眠欲”も旺盛になった結果なのか?
 実は、その原因は単純明快。それは、“イタリア最後の砦”となったミランの戦いを、眠い目をこすりつつ、夜を徹してライブ観戦したからなのだ。日本との時差が約8時間あるイタリアで行われる試合を日本でライブ観戦するには、睡魔に負けない強靭な“忍耐力”が必要なのだと改めて実感した。
チャンピオンズリーグ準決勝2ndleg、“ミランvsマンチェスター・U”の大一番は、ミランのお膝元であるサンシーロにてキックオフされた。そして、私は主審の試合終了のホイッスルを子守唄代わりにして夢の世界へと旅立ち、目覚めたら、お日様が一日で最も高い位置にあったという訳である。

 さて、この日のミラノは激しい雨に見舞われた。TV中継の映像越しでも、その凄まじさが見てとれた。しかし、その激しさを最もよく表現していたものは、現地の集音マイクに雨粒があたる大きな音であり、それがとても臨場感に溢れていた。
 当然のごとく、ピッチは非常に滑り易くなっているであろうし、選手達もボールコントロールに余計な神経を使わねばならない。こんな悪環境の時こそ、ホームのアドバンテージが生きてくるのではないだろうか。ミランにとって恵みの雨になるのかもしれない。

 そんな雨が降りしきる中、試合開始のホイッスルが鳴り響いた。オールドトラッフォードで行われた1stlegを3-2というスコアでおとしたミランは、少なくとも、この試合に勝利せねば決勝のステージには進めない。つまり、失点しないことも大事だが、得点することの方が重要な試合となる。
 そんな状況におかれたミランの先発であるが、FWはジラルディーノではなく“ピッポ”がスタメンに名を連ねた。故障しがちな彼であるが、大一番に強い男なだけに、頼れる選手が戻ってきたといった感じである。
 得点こそなかったが、私はこの試合での彼のプレーを評価したいと思う。やはり、彼の最大の長所は、DFラインの裏を狙う動きにある。ピッポといえばオフサイド。オフサイドといえばピッポ。と言われるぐらい最終ラインギリギリで勝負する男である。そして、10回試みて9回はオフサイドにかかるが、残りの1回は成功させ、GKと1対1の決定的場面を作り出す男である。相手DFにしたら、これほど嫌な選手もいないのではないだろうか。下手にDFラインを上げようものなら、裏のスペースを虎視眈々と狙うピッポの餌食となってしまうのだから。
 この試合で“カカ”が比較的中盤で自由にスペースを使えたのも、相手DFラインを下げさせたピッポの貢献が大きかったのではないかと思う。前半11分、カカが挙げたミラン待望の先制点の裏には、そんなピッポの存在がキラリと光っていたように感じた。
 その後、セードルフが追加点を挙げて、ミランは前半を2-0という上々の出だしで折り返すことに成功した。

 対するマンチェスター・Uは、キーマンとなるC・ロナウドとルーニーがミランの厚い守備の前に苦戦し、本領を発揮できずにいた。この厚い守備を演出していた主な役者が、ガットゥーゾアンブロジーニである。彼らの働きは、まさしく“つぶし屋(クラッシャー)”と呼ぶに相応しいものだ。ネスタとカラーゼが守備網を敷く最終ラインの手前で、彼らが精力的に守備をするおかげで、ネスタらは余裕をもった守りが可能となっていた。
 突然ではあるが、ここで「ミランの強さの源は?」と質問されたら皆さんは何と答えるだろうか。やはり、現在CL得点王のカカを真っ先に思い浮かべると思う。確かに彼の存在なくして今のミランはない。しかし、私はミランが持つ最大の武器は、この“中盤の守備力”にあると思う。ガットゥーゾ、アンブロジーニ、セードルフ、ピルロを中心に組織された守備は、他のクラブではなかなかお目にかかれない代物だと思うし、非常に地味で目立たない部分かもしれないが、ここがミランの生命線になっていると思う。

 結局ミランは、最後まで集中力を切らすことなく、3-0でマンチェスター・Uの牙城を攻め落とすことに成功した。マンチェスター・Uは、この試合の直前に行われたプレミアリーグ第31節エヴァートン戦で、劇的な逆転勝利を飾って勢いに乗ったかに思われたが、このイタリアの地で、3冠という夢と共に果かなく散ってしまった。サー・ファーガソンの心中は如何に・・・。
 試合は結局、ピッポに代わってピッチに入ったジラが、後半にトドメの3点目を挙げて、ミランの完勝で幕を閉じた。イングランド勢に周囲を包囲され、まさに四面楚歌のミランであったが、“イタリア最後の砦”が、その実力をまざまざと世界中に見せつけた形となった。

 ついにアテネ行きの切符を手にしたミラン。決勝は因縁の相手“リヴァプール”。ミラニスタの間では禁句となっていた“イスタンブール”を過去へと追いやり、何としても栄光の“アテネ”という言葉で塗り替えたいところだ。ミランにとって、そしてミラニスタにとっても、願ってもない相手が決勝まで勝ち上がってきてくれたものである。
 ビッグイヤーを掲げるのは、マルディーニか? ジェラードか? 決戦の火蓋は、5/23 アテネオリンピックスタジアムにて切って落とされる。

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posted by 浦和.COM |08:39 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(7) | トラックバック(0)
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2007年04月26日

ロスタイムに悪魔は微笑む~マンチェスター・U vs ミラン~

 欧州の頂点を争う戦いも、ついに4チームを残すのみとなった。その内訳は、イングランド勢が3チーム、イタリア勢が1チームという現在の欧州勢力を分かりやすく我々に提示する結果となった。そのうちの1試合、チャンピオンズリーグ(以下CL)準決勝1stleg 「マンチェスター・U対ミラン」の試合が4/24 マンUのホームであるオールド・トラッフォードにて行われた。

 唯一生き残ったイタリア勢力「ACミラン」。クラブという枠を越えて、国の意地と誇りを賭けた大事な一戦となった。対するは、3冠の偉業を再現すべく野心に燃える「マンU」。準々決勝では、同じイタリア勢力「ローマ」を木っ端みじんに粉砕したように、ロナウドやルーニーといった若き才能が醸し出す“脅威”と名将ファーガソンの頭脳が構築する“戦略”が見事な調和をもたらしている。
 スタジアムの大多数を占拠したマンUサポーターと、一部のミラニスタの期待と祈りを込めた大歓声の中、試合開始のホイッスルが鳴り響いた。
 まずは、ホームで手堅い勝利を優先させたいマンUであるが、開始から5分、喉から手がでるほど欲しい先制点を奪取することに成功する。コーナーからのセンタリングをロナウドがヘディングシュート。ジーダが何とか上空に弾いて一瞬難を逃れたかに見えたが、フワリと浮いたボールはそのままポテンポテンとゴール内を弾んで転がった。マンUにしてみれば、拍子抜けするほど呆気なく、ラッキーな先制点だった。ミランにとってはリズムを掴む間もなく、試合開始直後という早い段階での失点だった。まるでサッカーの神様を味方につけたかのようなマンUの得点シーンを目の当たりにした時、「ミランもローマと同じ道を歩むことに…」と不安を覚えた方も多かったのではないかと思う。
 だが、そんなミラニスタの不安を払拭するに十分な素晴らしい同点ゴールを決めた男がいた。それは、現在“CL得点王”という肩書きを持ち、セレソンブラジレイラの10番に抜擢された男「カカ」である。セードルフからのスルーパスに素早く反応し、一瞬のスピードで相手DFを振り切り、ファーサイド目掛けて正確なインサイドキック。「見事なゴール」としか言いようがない。
 しかし、カカが魅せた華麗なショーはこれだけでは終わらなかった。今度は得意のドリブルでゴール目掛けて単独突破を図った彼は、器用にボールをコントロールしながら、眼前に立ちはだかる相手DFを手玉に取るように翻弄して抜き去り、最後は1対1の勝負を受けざるをえなかったファン・デル・サールも、成す術なくネットに吸い込まれるボールを見送るしかなかった。
 これでスコアは1対2となり、ミランは早くも逆転することに成功した。そして、ここで前半終了のホイッスル。まさにカカのショータイムとなった45分間であった。
 しかし、精神的に優位な状況に立ったミランであったが、後半59分には、そのアドバンテージははかなく消え失せてしまった。スコールズの技ありパスを受けたルーニーが、値千金の同点ゴールを挙げて再びミランに食らいついたのだ。
 だが、敵地で2対2というスコアは、ミランにとって決して悪くないものだった。ここでのアンチェロッティ監督の狙いは、リスクを避けて、追加点よりもこのまま試合をクローズさせること。そのための采配として、ジラルディーノをベンチに下げ、替わりにグルキュフを投入した。これでピッチ上にFW登録選手が不在となったミランは、まるでローマを彷彿させるように、カカをトップにおいた布陣で、マンUの猛攻に耐えながら最後の笛の音を待った。

 時計の針が90分をまわり、試合はロスタイムへと突入。ミランはマンUの最後の攻撃を懸命に弾き返し続けた。しかし、この試合終了間際で一方的に攻められる状況は、サンシーロで行われた準々決勝1stlegのバイエルン戦とそっくりであった。当然ながら、底知れぬ不安が私を襲った。あの時はヴァン・ブイテンに“ロスタイム同点弾”を叩き込まれて愕然となったが、私は「まさかそんな悲劇は2回も続くまい」と天に祈るような気持ちで小さく呟いていた。
 だが、起こるのである。続くのである。“負の連鎖”、もしくは“神から与えられた試練”とでも表現すればいいのだろうか。今度は“ロスタイム逆転弾”である。審判が表示したロスタイムは、僅か2分。たった2分。されど2分。もはや私には、この2分という時間が短いのか、長いのか、どう表現していいのか判断できない。
 “ロスタイム”とは、我々が日常過ごす時間感覚とは別次元のものなのだろうか。もしかしたら、ピッチ上の22人は、このロスタイムの間だけ別次元の空間に存在しているのかもしれない。この得体のしれない時間は、今のところミランにとって悪魔以外の何者でもない。逆に、勝ち越し点を決めたルーニーにとっては、悪魔どころか天使が舞い降りた瞬間だったに違いない。
「ロスタイム」、そして「悪魔と天使」。それはきっと、サッカーの神様が創造した、お茶目な“お遊び”の1つなのかもしれない。

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posted by 浦和.COM |20:59 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2007年04月06日

試合終了間際の同点劇~ミランvsバイエルン~

 4月3日。チャンピオンズリーグ(以下CL)決勝TM2回戦の火蓋が切って落とされた。我等がミランの前に立ちはだかる敵は、1回戦でレアルを撃破して這い上がってきたドイツの雄「バイエルン・ミュンヘン」。CL常連クラブのバイエルンだが、今回はカーンとファン・ボメルの欠場という苦しい台所事情を抱えるため、その不安を拭い去る事は簡単ではなかったのではないかと思う。
 対して1stlegをホームのサンシーロで戦うミランだが、最優先課題は当然のごとく“勝利”であり、アウェーの2戦目まで考えれば、最低でもスコアレスドローでこの場を凌ぐ必要がある。百戦練磨のミランといえども、アウェーの圧力に押し潰される可能性も否定できないだけに、この試合は勝利で終わらせたいところである。

 さて、この試合の先制点は02/03シーズンのCLの活躍と比較すればどこか精彩を欠いたプレーを披露し続けていた「アンドレア・ピルロ」によって生まれた。ゴール前でオッドのロングパスに反応してフリーで飛び出したピルロが、前半40分に頭で合わせて先制点を奪い取ったのだ。狙ったものかどうかは不明だが、その弾道はGKの頭上を越す鮮やかなループシュートとなった。華麗なボールコントロールや高精度のパスだけでなく、ゴール前に飛び出して積極的にゴールを狙う彼のプレーがとても新鮮で印象的であった。また、私の目にはそんなピルロが先制点を挙げたことでチーム全体が前向きな姿勢に変わったようにも感じた。実際に試合開始から70分くらいまでは、中盤の厳しいプレスが機能した結果、ミランペースで試合は展開されていたと思う。しかし、77分にミランはファン・ブイテンのゴールで同点に追い付かれるが、試合終了間際の85分にカカが自ら得たPKをきっちりと決めて2対1と勝ち越しに成功したのだ。アンチェロッティ監督としては、失点はしたがここまでの展開はシナリオの範疇だったのではないだろうか。
 しかし、落とし穴はロスタイムの時間帯に待っていた。試合も終盤戦に入り、今までの厳しいプレスの代償として運動量が落ちたミランは、次第に敵の攻撃に対して余裕を失っていく。特に中盤の消耗は激しく、ハードなプレスはすっかり影を潜めてしまった。ここで、ミランのスタミナ切れを予想していたかのようにバイエルンが中盤を制圧しゴール前にボールを放り込んできた。そして、時計の針が90分を過ぎた時間帯でミランは再びファン・ブイテンに痛恨の同点弾を許してしまった。間もなくして試合終了のホイッスルが鳴り響く。ミランにとっては痛恨のドローであり、バイエルンにとっては勝利に等しい引き分けとなった。それは試合後の選手達の表情が全てを物語っていたように思う。

ここで試合後のアンチェロッティ監督のコメントを以下に示す。

「残念な結果に終わった。逃げ切るためにもう少し何かができたはずだが、我々の2失点は彼らに運があったからだ。2点ともエリア内でのこぼれ球を押し込まれた。ああいった状況では、やれる事はあまりない。」 

 つまり、監督は“2失点したことは不可抗力だった”と捉えているのだろうか?本当に監督がそう考えているとしたら、私は“意義あり”で一言物申したいことがある。もちろん私はGKのジーダやDF陣を責めるつもりはない。私はミランの試合終了間際の戦い方を“ミランらしくないな”と感じながら見ていた。それはつまり“時間の使い方”に違和感を感じていたのだ。いつものミランであれば自分達がリードしている状態で時計の針が85分くらいを過ぎていれば、間違いなく時間を潰すような戦い方をするはずである。つまり、無理な仕掛けをせずに安全にボールをキープするのが常套手段であったはずだ。だが、この日のミランはリードしているにも関わらず、何故か攻撃を急ぎ、不用意なパスやドリブルで簡単にボールを失う場面が目に付いた。その結果、逆に相手の攻撃にさらされて2点目の失点に結びついてしまったように私には見えたのだ。
 最後にこの試合の私の印象は、ミランはほとんどの時間帯でいい試合をしながらも勝利できず、何か釈然としないものが私の喉につかえたまま2戦目を迎えるという不安を残す試合だったと思う。

 それにしてもここ最近、この類の試合展開が多いような気がしてしょうがない。つまり、試合終了間際の失点である。これは何もミランだけではない。浦和サポの方ならば解って頂けると思うが、新潟戦と大分戦も似たような追いつかれ方であった。それに続いて今回のミラン戦である。自分の応援するチームがここまで試合終了間際に同点に追いつかれるとさすがに凹むものだ。ほんのあと数分守りきればいいだけなのに・・・「何故だ~~!!!」と、絶叫したくなる。しかし、これもサッカーの魅力のうちなのだろうか?逆に追いついた立場ならば飛び上がるほど嬉しいものだし・・・う~ん、これだからサッカーはやめられないのだろうな。

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2007年03月10日

名門ミランの意地を見た!~ミランvsセルティック~

セルティックパークに乗り込み、ひとまず0対0で幕を閉じた1stlegから換算すれば、トータル180分戦ったことになる。
2ndlegを90分戦っても両者得点をあげることはできず、チャンピオンズリーグ決勝TM ベスト8へのキップは延長戦で決することとなった。

サッカーはとてもシンプルなスポーツだと思う。
簡単に言ってしまえば、手を使わずに相手ゴールにボールを放り込めばよいのだ。
だが、単純なものほど奥が深い。シンプルなものほど難しい。
まるで手品のように、足を使って自在にボールを操る人達なのだから、あの大きく口を開けたゴールにボールを入れることなど造作もないことのようだ。
しかし、そんなボールを足で扱うスペシャリスト達が“180分”戦っても得点できないという現実を目の当たりにして、私はますますサッカーの魅力に惹かれてしまった。

サッカーの醍醐味は何と言っても“ゴール”であり、得点シーンがたくさん見られる試合ももちろん魅力的だ。
だが、両者が攻めあい、気力を振り絞っても得点できずに「0対0」で終わる。
試合終了のホイッスルと同時に、ある選手は天を仰ぎ、またある選手は「もう走れない」とばかりに膝から崩れ落ちる。
そんな試合は、サッカーの醍醐味とはまた違った側面を我々に見せてくれる。
もしかしたら、スコアレスドローこそがサッカーにおける「究極の試合」なのかもしれない。と、この試合を見ていてそんな思いが私の頭をよぎった。

この試合は、結局延長前半3分に「カカー」による得点で、ミランが準々決勝に駒を進めた。
両者のシュート数を比較すると、ミラン36本に対してセルティック9本。
ホームの強みを生かしてミランがシュート数とポゼッションで上回り、セルティックの牙城を攻め落とそうとするが、ミランも失点はしたくない。
アウェーゴールを考慮すれば、失点はベスト8への道を絶たれることを意味するといっても過言ではない。
そんなピリピリした雰囲気の中、キャプテンの「マルディーニ」を中心に、ミラン守備陣はよく健闘したと思う。
特に「マルディーニ」は攻守両面で活躍した。
マンオブザマッチがカカーであることに異論はない。
しかし、私はこの試合の真の功労者は、39歳にして120分を戦い抜き、その姿勢で他の選手を鼓舞し続けたマルディーニこそ相応しいのではないかと思う。
ロッソネロの象徴であり続ける「背番号3」に賞賛の拍手を送りたい。

対するセルティックであるが、残念ながら決勝TM1回戦で姿を消すこととなった。
やはり、私は「背番号25」のプレーを中心に観戦していたが、1戦目と2戦目を通じて彼が持つ本来の輝きを発することはなかった。
良い時の彼は、右サイドだけでなく中央や左サイドにも効果的に顔をだし、非常に繊細なプレーでチャンスメイクをする。また、時には芸術的なループシュートで得点する選手でもある。
今や絶滅の危機に瀕している「ファンタジスタ」という言葉が良く似合う選手ではないだろうか。
個人的にはミランの勝利を願っていながら、どこかで「中村俊輔」という日本人プレーヤーの活躍に期待していた。
複雑な心境ではあったが、少なくとも彼には最後までピッチに立っていてもらいたかった。

カカーに得点を許したセルティックであるが、まだ望みを絶たれた訳ではなかった。
アウェーゴールという良く出来た「ルール」のおかげで、試合終了のホイッスルが鳴るまで目が離せない試合であった。
1対1で終えることができれば、次のステップに進むのはセルティックであり、彼らに残された唯一の道は「ゴール」しかない。

ここでストラカン監督の選択した采配は、延長後半15分に得点をあげるべく、中村に替えてFWのミラーを投入した。
それはつまり、“セットプレーを捨てた”ということではないだろうか。
延長後半28分を過ぎたころ、セルティックは左足で蹴るにはちょうど良い位置でFKのチャンスを得た。
しかし、皮肉にも既にピッチ上に「背番号25」の姿はなく、ネイラーの放ったシュートはゴールの枠から大きくそれてスタンドに吸い込まれていった。

「中村がいてくれたら・・・」と悔やんだセルティックサポーターも多かったに違いないし、交代を命じた監督本人も額に手を当て、苦虫を噛み潰したような表情をしながら何事か叫んだ。それは後悔の叫びだったのだろうか・・・。
マンチェスターU戦で見せたような鮮やか放物線を描いてゴールネットに吸い込まれたかどうかは分からないが、少なくとも世界中が固唾を呑んで見守る“最大の見せ場”になったことは確実だっただろう。
その瞬間が見られなかったことは、ミランとしては嬉しいことだが、一人のサッカーファンという立場で言わせてもらえば「残念」としか言いようがない。

3月9日にアテネで行われたドローの結果、ミランの準々決勝の対戦相手は「バイエルン・ミュンヘン」に決定したが、その詳細はまた次回にするとしよう。
準々決勝の第1戦目は、約1ヶ月後の4月3日、4日に行われる予定だ。

しかし、チャンピオンズリーグはひとまず置いといて、今は3月11日に行われる「ミラノ・ダービー」に注目したい。
前回はホームで3対4というスコアで敗れたミラン。手に汗握る熱戦だったことは今でもよく覚えている。
現在首位を独走中であり“向かうところ敵なし”のライバルクラブであるが、ミランは前回の借りをきっちりと返しておきたいところだ。
ミランは大きな試合を中3日でこなさなければならない厳しいスケジュールではあるが、このセルティック戦で見せたような「意地」を発揮し、粘り強く最後まで食らい付くミランに私は期待する。

そして、何と言っても注目は「ロナウド」だ。
インテルサポーターからは手厚い歓迎(?)をうけるであろうが、逆に気迫あるプレーを見せ付けて彼らを黙らせてもらいたいものだ。

ミランの快進撃はここから始まる。

FORZA  MILAN!!!

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2007年02月22日

06/07CL決勝トーナメント始まる!!~ミランvsセルティック~

「チャンピオンズリーグ100試合出場達成」。

ミラン、そしてイタリアが誇る“バンディエラ”が、また1つ輝かしい足跡を自らのサッカー人生に刻み込んだ。

「これが僕にとって最後のシーズンになるかはわからない。でも、心の中ではそうならないことを願っている。素晴らしいスタジアムでビッグゲームを戦うような、こんな機会を持つためにも続けるよ(以下省略)」。 

「パオロ・マルディーニ」は、グラスゴーの戦いを前にこのようなコメントを残した。
2007年6月26日で39歳となる彼は、今シーズンで引退をほのめかす発言をしていたが、思いとどまってくれたと考えてよいのだろうか?

パオロ・・・本当はまだまだやれるんだろ?

あんたがいなくなったら「狂犬ガットゥーゾ」をなだめるヤツがいなくなっちまうぜ。

警告!!!“猛獣”を放し飼いにするのはやめましょう。

ここで、そんな狂犬「リーノ」様の試合後のコメントを見てみよう。

「チームはいい試合をした、巷で言われているようにチームはぐちゃぐちゃなんかしていない、ちゃんと今でもいい状態にあるということを僕たちは見せたかった。少し前から結果が出せるようになってきて、今後さらによくなることを願っている。
アンチェロッティが批判されているけど、今夜の彼は最高の指揮をとった、賛辞が贈られるべきだね。グルクフはすばらしい才能の持ち主だけどまだ若い、だから常に試合に出ていいプレーを見せるのは簡単なことじゃない、でも僕たちは彼を信じているんだ、とにかく並じゃない才能を持っているからね。アドバイスに耳を傾ければ、そのうち大物プレーヤーになるだろう。
ジラルディーノはよくやった、チームのことを考えて動いていた」。 

チーム、監督、他の選手達に対して、憎いばかりの「心配り」「気遣い」そして「激励」。

リーノよ・・・いつの間にかキャプテンに相応しいコメントをするようになったんだな。

昔のような「我が道を行く」的な発言もリーノらしくて好きだったが・・・、“プロ”として、“紳士”として、そして“次期キャプテン”として、大人になった今のあんたの発言もオレは大好きだぜ!!

ということで・・・次期キャプテンは「リーノ・ガットゥーゾ」に決定!!

永遠のバンディエラ「マルディーニ」も、きっと納得の人選だろう。たぶんね・・・。


さあ、“セルティックパーク”での1stlegをスコアレスドローで無難に切り抜けたミラン。
ミランは、らしくない単純なミスが目立つ試合展開であったが、私は最低限のノルマを無難にこなしたという印象を受けた。ミランとしては、悪くない結果である。

大方の人が、当初予想していた通りの試合展開と結果だったのではないだろうか。
ホームのセルティックは、地の利を生かして普段と変わらぬメンバーで真正面からミランに挑んだ。
また、アウェーのミランは引き分け上等の守備重視の戦い方を選択した。(ミランは攻撃の駒が不足していたというのが真実かもしれませんけどね)

この試合でミランが最も警戒していた「中村俊輔」に対しては、「グルクフ」と「ヤンクロフスキー」が危なげなく対応したおかげで、彼はリーグ戦で見せるような繊細なプレーを熱狂的サポーターの前で披露することはできなかった。

逆にセルティックは、中盤の底で攻撃の舵を取る「ピルロ」をフリーにしすぎていたのではないか。
得点にこそ繋がらなかったが、ピルロがふわりとしたパスでグルクフの頭にあわせた場面は、セルティックも失点を覚悟したのではないだろうか。
これは、シエナ戦でロナウドがピルロのアシストから頭で決めた場面と非常によく似たシチュエーションであった。
MFとFWの差なのか、グルクフとロナウドの差なのかは分からないが、ミランとしては確実に決めておきたい場面であったことは間違いない。

ベスト8への道は、次の戦いの舞台である“サンシーロ”で決する。
当然ながら、ミランはここでホームの強みを生かしたい。
熱狂的ミラニスタが押し寄せ、その熱い歌声でロッソネロを強く後押しする・・・。
・・・はずであったのだ。
そうである。暴動事件の影響により、ミラニスタの歌声は何分の一になるのであろうか?
まさに悲劇・・・。

ミランは間違っても失点は許されない。
中村のFKという“飛び道具”がある限り、ミランはゴール前での不用意なファウルだけは引き続き注意が必要である。
中村の一撃に沈んだ“マンチェスター・U”の二の舞はゴメンだ!!!

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2007年01月11日

セルティックを分析せよ!!

 「中村俊輔」が自らのステップアップの場として“スコットランド”の地を選択しなければ、私はこの“爽やかな白地に緑のストライプ模様"のチームをTVで観戦することも無かっただろう。
 彼には「セルティック」という歴史ある名門チームを知る機会を与えてくれたことに感謝しているし、世界で活躍する日本人として、私は純粋に彼を応援している。

 しかし!セルティックといえば、“ACミラン”の当面の対戦相手だ。そうである、チャンピオンズリーグ(以下CL)の決勝トーナメント1回戦で、この“爽やか縞々チーム”と当たるのである。いくら「中村」を応援しているとは言っても、“我等がミラン”の対戦相手となれば話しは別だ。この試合に限って言えば、私にとって彼は“やっかいな敵”の何者でもないのである。

 当然どんなチームなのか気になるので、私は誰に頼まれた訳ではないが「セルティックを分析せねばならぬ!」という使命感に駆られて今この記事を書いている次第である。
 あるサッカー評論家の方は、決勝トーナメント1回戦で大番狂わせが起こるとしたら、この「ACミランvsセルティック」ではないか?という発言をしている。もちろんミランが1回戦で姿を消すという予想だ。そんな不吉な予想をされては、全世界のミラニスタは黙っていられない。確かに現在のミランは様々な原因により、調子を落としていることは明らかである。そこで「果たしてどうなのよ?」という疑問を自分なりに明らかにしたいと思う。
 スコットランド国内リーグ戦の最近3試合からセルティックというチームを分析してみよう。“分析”というと、いかにも専門的な感じだが・・・何処にでもいる“サッカー小僧”の独断と偏見による見解ですのであしからず。

 まずはセルティックの基本情報からまとめてみよう。
指揮官はゴードン・ストラカン監督。現役時代はスコットランド代表として50キャップを重ねた人物である。05/06シーズンよりセルティックの指揮を執る。基本システムは4-4-2を採用している。
現在の国内リーグの成績は、第23節終了時点で17勝5分1敗の勝ち点56。2位のレンジャースに17ポイント差をつけて首位を独走している。また、CLグループステージの戦績は3勝3敗の勝ち点9。マンUに次いで2位という成績で本戦突破を決めた。

 初めに第21節。ダンディー・ユナイテッドをセルティック・パークに迎えての一戦。結果は2-2のドロー。セルティックが後半78分と80分に立て続けに2得点し、何とか同点に持ち込んだという試合展開だった。
 全体的な印象としては、やはりお国柄なのか技術や戦術よりも“フィジカル”を前面に押し出して戦う印象を受けた。また、個人的に印象に残った選手はCB「オデイ」、MF「グラベセン」、左サイド「ライオダン」、右サイド「中村」の4人。「オデイ」は19歳の若い選手だが、途中出場ながら落ち着いたプレーと安定したビルドアップのできる選手という印象を受けた。そして「ライオダン」の特長は豊富な運動量。とにかく走る。守備では目立たなかったが、攻撃参加した時の彼には要注意だろう。「グラベセン」はよくご存知の方も多いだろう。以前はレアル・マドリーに所属しており、闘志を前面に出して戦うプレースタイルが特徴だ。“チームの心臓”の役割を担い、攻守両面で献身的なプレーをする選手だ。最後に「中村」はチームNo.1の技術と創造性を備えた選手である。2点目の鮮やかなループシュート(もはや芸術です)がそれを証明しているし、彼については今さら多くを語る必要もないだろう。

 第22節はマザーウェル戦。敵地に乗り込んでの試合結果は1-1でまたしてもドロー。後半ロスタイムにディフェンスのミスからの失点が原因で、勝てる試合を落とした試合だった。
 前節もそうだったが、このチームの守備は安定しているとは言い難いようだ。時々気が抜けたかのように簡単に失点する場面が目立つ。この試合もポーランド代表GKである「ボルツ」の活躍がなければ負け試合だったであろう。
 そして、この試合でも「中村」が攻撃の中心になっており、彼に対するチームメイトからの信頼が厚いことを再確認した試合であった。

 最後に第23節はキルマーノック戦。この試合では新加入選手がスタメンに名を連ねた。スコットランド代表のベテランCB「プレスリー」選手。彼は前所属クラブでCL予備予選に出場していたため、セルティックの選手として今後のCLの試合には出場できないそうだ。よって、分析の対象外である。
 さて、結果は2-0でセルティックの勝利。今までロングボールを前線に放り込むイメージだったが、この試合では中盤の細かいパスワークで攻撃へと展開する場面が何回か見受けられた。キャプテンの「レノン」、「ヤロシク」、「中村」らの中盤の連携は侮れないようだ。また、前2試合で目立たなかった両SB「ネイラー」と「テルファー」が中盤の組み立てや攻撃に積極的に絡んできたのも印象的だった。そして、後半から途中出場のオランダ代表FW「フェネホール・オブ・ヘッセリンク」とアイルランド代表「マクギーティー」には要注意だ。短い出場時間ではあったが、彼らがピッチに入ってからチームの勢いが良くなった気がした。両者とも試合の流れを変えることができる選手ではないだろうか。

 さあ、この3試合からセルティックの特徴を長所と短所に分けて以下の5点にまとめたので順番に解説していこう。また、ミランが勝利するためにはどうしたらよいのか?その点についても併せて考えてみよう。

1.「中村」を中心とした中盤(主に右サイド)の連携からの攻撃。
2.「ライオダン」または「マクギーティー」の左サイドからの攻撃。
3.セットプレイからの攻撃。
4.DF陣の不安定な守備。
5.FWの決定力不足。

 初めに、1と3についてはいずれも「中村」が攻撃の中心となる。まずミランは相手の長所を消す対応をしなければならない。その対応の1つが「中村」のマークだ。ポジション的にマッチアップするのは左サイドの「ヤンクロフスキ」または「セードルフ」。特に「ヤンクロフスキ」は、前線への攻め上がりを控え「中村」のマークに専念すべきだろう。しかし、彼の場合守備が本職の選手ではないのでいささか不安が残る。「マルディーニ」または「カラーゼ」を中村のマークにつけても良いかもしれない。とにかく、彼に自由にボールを持たせてはいけないし、彼を抑えるだけで失点の危険性は格段に低くなるはずだ。
 セットプレイからの攻撃は「中村」がキッカーの場合は失点の可能性が高くなるので要注意だ。なるべくゴール前でファウルをしないことを心掛けるしかないだろう。

 次に2については「ライオダン」または「マクギーティー」というスピードのあるドリブラーが、主に左サイドを縦に突破しようと仕掛けてくる。
 私が警戒するのは、彼らを起点としたカウンター攻撃だ。「ガットゥーゾ」または「カフー」が彼らにドリブルするスペースを与えないことが重要だろう。

 次に4だが、前述の3試合を見た限り、セルティックのディフェンスは集中力が途中で途切れる傾向があるようだ。例えばゴール前に蹴り込まれるセンタリングへの対応だが、良い時は人に対してしっかりマークするが、集中が切れた時は人よりもボールを見てしまう傾向にある。よく“ボールウォッチャー”という言葉が使われるが正にそれだ。
 また22節の失点からも分かるように、前線からのプレッシャーにはあまり強くない印象がある。ミランの前線の選手は、積極的に相手DFへプレスを仕掛ける価値はあると思う。そこで、相手のミスを誘えれば“ラッキー”というものだ。

 最後に5のFWの決定力不足について解説しよう。FWの「ミラー」、「ズラウスキ」、「ビーティ」は、3試合を見た限り前線で果敢に体を張ったプレーをするが“失点する怖さ”は感じなかった。むしろ危険な匂いがする選手は「フェネホール・オブ・ヘッセリンク」。89分消えていても残り1分で決定的な仕事をするような、“得点の嗅覚”を備えた選手ではないかと思う。ミランDF陣は彼を自由にさせてはいけない。

 ここまで私の勝手な解釈で話を進めてきたが、皆さんはどのようにお考えだろうか?前述したセルティックの特徴を踏まえて考慮した結果、私は8割の確率でミランが勝利する可能性が高いと考えている。セルティックのもつ武器はミランの守備力があれば十分に押さえることが可能だ。では残りの2割は何か。
 その内の1割は、唯一ミランの守備力を以ってしても防げないものがある。もちろん「中村」のフリーキックだ。こればかりは運を天に任せるしかない。
 そして残り1割は、ミランFW陣の決定力不足を懸念したものだ。今シーズンのミランがリーグで低迷している原因の一つがこの問題だ。考えられる試合展開としては、セルティック・パークの第1戦を「中村」のフリーキックからの得点で“1-0”。そしてサン・シーロの第2戦は、守備的な戦術で第1戦目の1点を守りきろうとするセルティック。そしてミランの決定力不足が災いして0-0のスコアレスドロー。あまり考えたくはないが、こういう展開もないとは言い切れないだろう。
 まあ、あれこれと考え出したらきりがないし、どんな結末が待っていてもおかしくはない。なぜなら、これは「サッカー」なのだから。

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posted by 浦和ドットコム |20:21 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年11月30日

CL第5節 AEKアテネ×ミラン

最近は、浦和の応援に忙しく、ブログの内容も浦和の試合についてばかりになってしまいました。

しかし、日本で熱い優勝争いが繰り広げられているのと同時に、世界でも魅力的な真剣勝負が行われているのです。

26日には、
マンチェスターU×チェルシー。
パレルモ×インテル。

21・22日のCLでは、
アーセナル×ハンブルガー。
レフスキ×バルセロナ。

などなど。
好カードが目白押しでした

もちろんミランも、国内リーグとCLの厳しい日程を(なんとか)こなしています。

そのうちの1試合。
11/21(火)CL第5節 AEKアテネ×ミランについて。

舞台は、アテネのホームであるスピロス・ルイス。

結果は、残念ながら1対0でミランが敗北した。

しかし、他試合の結果により、負けながらもミランが首位通過にて決勝トーナメント進出を決めた。

国内リーグで低迷するミランであるが、今回もパッとしない試合内容であった。
怪我人が多く、ベストメンバーを組めないという理由もあるが、気持ち良く快勝することができない。

全体的なプレーとしては、良いところがある訳ではないが、特に悪い所もないというのが率直な感想だ。

しかし、決定機を何度も演出するが、最後の詰めが甘いのは問題だ。

ピッポは多くのチャンスが巡ってきたにも関わらず、相手のネットを揺さぶる事はできなかった。
まぁ、相手GKの出来が良かった事もありますが・・・。

それにしても、この虚しさは何でしょうか?
負けて決勝トーナメント進出なんて・・・なんか複雑な心境ですよね。
この調子だと、あと何勝できることやら・・・。

そういえば、ミランの会長であるベルルスコーニさんが、演説中に意識を失い、倒れてしまったそうです。
幸いにも大事には至らなかったようですが。

会長もミランの不甲斐なさに、ストレスが溜まっていたんですかね~。

ミランの前途は、まだ多難のようです。 

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posted by milanista |00:09 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年11月03日

UCL第4節 ACミラン×アンデルレヒト

11/1 サンシーロスタジアムにて、UCL第4節 ACミラン×アンデルレヒト戦が行われた。

試合結果は4-1でミランの勝利。
第4節終了時点のグループHの結果は、ミランが勝点10、リール5、AEK4、アンデルレヒト2となった。
ミランは時節以降で勝点1を獲得すれば、決勝トーナメント進出が決定する。

この試合は、危なげなくミランがアンデルレヒトを退けた。
ミラノダービーでの敗戦による精神的影響があるかと少し不安だったが、取り越し苦労だったようだ。
(敗戦といっても悪い内容の負け方ではなかったですからね。)
決定力不足と騒がれ、セリエAではいまいち波にのれていないが、チャンピオンズリーグは、気がつけば首位を独走していた。

この試合の主役は、間違いなく「カカ」であろう。
セリエAでのハットトリックに続き、チャンピオンズリーグでもこの偉業を達成してしまった。
監督のアンチェロッティも
「カカは世界で最も優れた選手だ」と絶賛した。
そして、アンデルレヒトのベルコーテレン監督でさえ
「カカは時にはまったく手がつけられなくなる。いずれは彼のような選手を指導してみたいものだ」と、相手選手であるカカを賞賛した。

一点目は、ジラが倒されて得たPKを落ち着いて決めた。
二点目は、負傷のためネスタと交代出場したカフーとの巧みな連携からの得点。
三点目は、左サイドから相手ペナルティエリア前に侵入。そのまま右足を振り抜き、ハットトリックの完成である。

このままの調子で活躍すれば、いずれは「欧州最優秀選手」に選ばれる日がくるのではないだろうか。
まだ若い彼がどこまで成長するものなのかを見届けたい。

そして、カカの影に隠れてしまった感じがするが、ジラルディーノも4点目の駄目押しゴールを決めている。
長いこと得点から見放されてきたが、インテル戦から徐々に調子を上げてきている。しかし、まだ焦る事はない。
まだ道のりは長いのだ、時間をかけてゆっくりと彼本来の輝きを取り戻してもらいたい。

そして、もう一人気になる選手がいる。
肋骨骨折から復帰した、ヨアン・グルキュフ。
まだ日は浅く、ミランでは3試合しか試合に出ていないが、何か精神的な「タフさ」のようなものを感じる。
ミランのようなビッグクラブ向きの選手なのではないかと思う。
大物に成長する予感がする。

さあ、11/5には舞台をセリエAに移し、アウェーでのアタランタ戦である。
連戦となるが気を引き締め、取りこぼしのないよう勝点3をもって帰ってきてもらいたい。

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posted by milanista |20:50 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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