2007年11月03日
★ 約5ヶ月ぶりのミランブログです。
“今日はミランについて書く!!”と決意した。レッズじゃありません。ACミランです。
このブログの上の方にある一文には、意気揚々と“国内は「浦和レッズ」、海外は「ACミラン」を応援するブログ”とある。
確かに私は両クラブとも応援している。試合は必ずチェックしている。書きたいことも山ほどある。しかし、約5ヶ月もの長きに渡り、ミランについては書いていない。
決してミランが嫌いになった訳ではない。ましてやロナウドのモサモサ頭に腹が立った訳でもない。
それでは「なぜだ!?」と、自問してみる。
なぜならば、レッズを書くだけで手一杯だからだ。余裕がないのだ。私の能力では、要領よく両クラブとも同じボリュームで書くことに限界があるのだ。と、今頃になって悟った次第である。
★ つまずいたスタートダッシュ
さて、国内タイトルのみならずアジア王者へ王手をかけ、飛ぶ鳥を落とす勢いのレッズとは対照的に、昨シーズンの欧州王者であるミランはどうも歯車が噛み合わない様子。
何はともあれ、まずは今シーズンのミランのリーグ戦積を見てみよう。以下はセリエA第10節までのミランの試合結果である。
8/26 ジェノア0-3ミラン
9/3 ミラン1-1フィオレンティーナ
9/15 シエナ1-1ミラン
9/22 ミラン1-1パルマ
9/26 パレルモ2-1ミラン
9/30 ミラン1-1カターニャ
10/7 ラツィオ1-5ミラン
10/21 ミラン0-1エンポリ
10/28 ミラン0-1ローマ
10/31 サンプドーリア0-5ミラン
第10節終了時点で3勝4分3敗の10位。国内リーグよりもチャンピオンズリーグ(以下CL)重視との見方もあるが、例えそうであったとしても、欧州王者としてあまりにも不甲斐ない成績ではないだろうか。
そして、現在のところ首位を走るのは、昨シーズンのイタリア王者であり、同じミラノをホームタウンとするライバルクラブのインテル。その勝ち点差はすでに11ポイントまで離され、ミランはその不甲斐なさに輪をかけている状況だ。
★ ホームで白星なし
ここで上の試合結果をまじまじと眺めて、私はあることが気になった。
それは白星を挙げた3勝が、すべてアウェーであるということ。つまり、ミランはホームであるサン・シーロで5試合を戦い、1勝も挙げられずにいるのだ。
これについてミランのガッリアーニ副会長代理・代表取締役は、次のようにコメントしている。
「サン・シーロで守りに入るチームを相手に苦戦を強いられている、それゆえにアウェーでしか白星をあげていない」(10/22のコメント)
つまり、こういうことだろうか。アウェーでは相手もホームで勝ちたいがゆえに攻撃的に挑んでくる、そのためディフェンスラインの裏などにミランにとって有効なスペースが生まれるのでミランのチャンスも増える。
しかし、逆にミランのホームでは相手も守備的な意識が強いため有効なスペースが生まれにくく、得点につながるチャンスが少ない。
その結果、ホームで勝ちきれずに1-1、もしくは得点を奪えずカウンターから失点して0-1、という結果につながったとガッリアーニ氏は言いたいのであろう。
だが、それは何も今に始まったことではない。今までも1部の強豪クラブを除き、ミラン相手にサン・シーロで守備重視の戦いを挑むチームは数多くいた。
そんな厳しい状況の中でも、相手の堅守をこじ開け、勝利を積み重ねてきたのが今までのミランである。ミランが低迷する原因は他にあるのではないだろうか?
★ 成熟度と高齢化
ミランが抱える問題として、よくマスコミなどが取り上げる話題は“選手の高齢化”である。
チーム最年長のマルディーニ(39)をはじめ、カフー(36)、セルジーニョ(35)など、確かにミランは30歳以上の選手が占める割合が高いといえる。
しかし、ガッリアーニ氏はこの“選手の高齢化”に対し、次のように反論している。
「誰もが我々は年をとりすぎていると批判するが、個人的にはチームの平均年齢が30歳を下回っているかは関係ないと思う」
確かに彼らは、今とほとんど変らない顔ぶれで、昨シーズンのヨーロッパ王者に輝いている。その時からミランは“選手の高齢化”とマスコミやファンから叫ばれてはいたが、CLのタイトルを手にしたことで、そんな周囲の雑音を排除したのだった。
「勝利の要因は?」と質問され、得意気に「チームとしての成熟度」と回答するミラン首脳陣。しかし、負ければマスコミはここぞとばかりに「選手の高齢化が元凶」と騒ぎ立てる。
チームの成熟度を高めるには、同じメンバーで多くの時間を費やすことが必要と思われるが、多くの時間を費やせば当然のごとく選手の高齢化は間逃れない。
結局のところものは言い様であり、勝てば“成熟度”、負ければ“高齢化”が、現在のミランの勝敗を語る上での決まり文句となっているようだ。
また、それ以外にもミランには問題点がいくつかあるとマスコミは報道する。
故障者の続出、活躍を期待されながら不完全燃焼なプレーが続いたジラルディーノ、そして同じ顔ぶれの選手構成が続くことによるマンネリ化など。
ミランが波に乗り切れない要因は、こんな問題が複雑に絡み合い、ここにきてそのストレスが表に出てきた結果なのかもしれない。
次節の試合は11/3(日)、ミランはホームでトリノを迎え撃つ。
果たしてミランは、サン・シーロで今シーズンのホーム初勝利を飾ることができるのか? 今から興味津々である。
(本文中敬称略)
posted by 浦和.com |15:57 |
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2007年05月30日
今シーズンのセリエAもついに閉幕を迎えた。06/07シーズンも記憶に残る激闘や、スーパープレーの数々で我々を楽しませてくれたことに感謝である。
そんな興奮の余韻がまだ漂い名残惜しい限りだが、今となっては、「夏草や兵どもが夢の跡」といった感じだ。
さて、我らがミランの最終節の対戦相手は、セリエA所属クラブの中で、イタリア本土最南部の街をホームタウンとするレッジーナ。試合は、そんな彼らの居城であるレッジョ・カラブリアにて行われた。
既に来シーズンのCL出場権である4位以内を手中に納めたミランとは対象的に、残留争いの真っ只中で奮闘中のレッジーナ。厳しいCL決勝戦を勝ち抜き、見事“欧州王者”の栄冠を勝ち取ったミランであるが、レッジーナにとっては、この試合がまさに“決勝戦”である。死に物狂いでミランに牙を剥いてくることは容易に想像できるというものだ。
そんな想像が見事に的中。試合開始8分、ミランはアモローゾに早々と失点を許した。この日のスタメンは、ピルロを除いてターンオーバーを採用してきたアンチェロッティ監督だったが、明らかに選手達の士気は下がっているように見受けられた。
当然のごとく全力でぶつかってくる相手選手に対して、何人かのミラン選手は受け身の姿勢だった。その姿は、まるで「楽しいバカンスの前に、こんな消化試合で怪我したくないよ」という本音が見え隠れするような姿であった。
結局、ミランは反撃の狼煙をあげることすらできず、相手に更に1点を追加されて今シーズンの全日程を終えた。
それにしても不甲斐ない出来だった。後半、ミランは闘将ガットゥーゾを投入し、試合の流れを変えようとしたが、時既に遅し。
私は、ミラノからはるばるレッジョまでやってきたミラニスタのことを思うと、やるせない気持ちで一杯になった。解説の川勝さんがおっしゃった通り、彼らに対して失礼な試合だったと思う。
しかし、ミラン云々の前に、今シーズンのレッジーナはいいサッカーをしていた。それでも残留争いに巻き込まれたのは、カルチョスキャンダルにより勝ち点を-11も減点されて開幕を迎えたためだ。彼らの頑張りは評価に値すると思う。私は、レッジーナとそのサポーターの皆さんに「残留おめでとう」という言葉を送りたいと思う。
一方のミランは、最後の最後で後味の悪い試合をしてしまったと思う。敗北という結果よりも、その内容が残念だった。選手達の気持ちも分からなくもないが、プロである以上、お金を払って応援するサポーターの存在を忘れないでもらいたい。
さて、リーグはここで終了となるが、欧州各国の代表選手は6月2日に欧州選手権予選が控えている。ミランからは、オッド、ピルロ、リーノ、アンブロジーニ、ピッポの5名がイタリア代表として、フェロー諸島と対戦する。彼らにとっては過密日程が重くのしかかるだろうが、欧州王者の意地で何とか乗り切ってもらいたい。
それにしても、今シーズンのサッカーの話題は、良くも悪くも“イタリアに始まり、イタリアに終わる”シーズンだったのではないだろうか。
昨年のW杯優勝の歓喜も覚めやらぬうちに、カルチョスキャンダルが発生。さらに追い討ちをかけるようにサポーターの暴動事件が発生したことにより、カルチョの権威は地に落ちた。
しかし、CLという大舞台で欧州統一を成し遂げたのは、他でもないイタリアの名門“ACミラン”であった。まさに、「サッカーのために存在する国」といっても過言ではないように思う。
悪い話題はこれ以上勘弁してもらいたいが、カルチョファンの私としては、ミランがCLを優勝したおかげで、少しはイタリアの権威が取り戻せたのではないかと思っている。
それとも、これがサッカーの神に愛された国の宿命なのだろうか・・・。
posted by 浦和.COM |20:08 |
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2007年04月10日
チャンピオンズリーグ(以下CL)のバイエルン戦では、ホームで手痛いドローに終わったミランであるが、選手達は休む間もなく、セリエA第31節エンポリ戦へと突入した。エンポリは、勝ち点45の5位。6位のミランとの勝ち点差はわずか1である。CL出場権枠(4位以内)を掴み取るためにも勝たねばならない一戦となった。私の偏見かもしれないが、いつも降格を争うイメージが強いエンポリが、シーズンの終盤となるこの時期に上位をキープしている事が驚きであった。今振り返れば、カルチョポリの“恩恵”を生かして、上手くその波にのることに成功した典型的な例がエンポリだったのかもしれない。選手の顔ぶれを見渡しても、いわゆるスター選手は存在しない。しかし、ポッツィ、サウダーティ、アルミロンといった選手のプレーには躍動感があり、生き生きとピッチを駆け回っていたのが印象的であった。中でも最も驚いたのは、彼らの先制点の場面。FKを得たエンポリは、意表をつく形でミランからゴールを奪ったのだ。プロビンチャのチームがビッグクラブに勝つために必要な“策”を解りやすく示してくれたと思うし、彼らが上位をキープしている理由も、何となく頷けた。試合を見ていた私自身も、キッカーはゴール前の選手に合わせてくるものと思い込んでいた。しかし、彼の視線の先にいたのは、ゴール正面、ペナルティエリアの外にいたサウダーティ。意表をつかれたミランは、彼に対するプレッシャーが遅れ、フリーな状態で鮮やかなボレーシュートを打たせてしまう。ジーダが懸命に飛び付くが、ボールは無情にもゴール右隅に突き刺さった。
その後エンポリは、いくつか惜しい場面を演出したが得点は挙げられず、試合は結局3対1でミランに軍配が挙がった。やはり最後は、ミランが地力の違いを見せ付けた試合内容で幕を閉じた。だが、どの国も同じだとは思うが、国内のリーグ戦に“驚き”と“活気”をもたらすのは、エンポリのように規模は小さくともアイデア溢れる戦いを披露するチームではないだろうか。つまり「山椒は小粒でもぴりりと辛い」ということだ。ビッグクラブのように豪華な顔ぶれとはいかないが、知恵を絞り、あらゆるアイデアを捻り出しながら巨人に立ち向かうクラブは、とても面白い試合を我々に見せてくれるものである。
私は今後もミラニスタを続けていくつもりだが、リーグの活性化と同時に、地に落ちたカルチョの復権のためにも、そんな“山椒クラブ”を陰ながら応援していこうと思う。
さて、一方のミランであるが、プロビンチャには理解しづらい、ビッグクラブにはビッグクラブなりの“悩み”というものがある。その悩みの1つが過密日程の対応であろう。ミランは、この試合から4日後の4/11に、敵地でのバイエルン戦が控えている。1stlegをホームで2対2のドローという結果に終わったミランは、まさに崖っぷちに立たされた心境なのだろうし、ようやく故障者が復帰してきたとはいえ、中3日でバイエルンを相手に戦わなければならない状況は厳しいものがある。アンチェロッティ監督は、このエンポリ戦で主力温存のスタメンを起用してきたが、果たしてミランにどのような結末が待ち受けているのだろうか?
FORZA MILAN!!!
posted by 浦和.COM |19:20 |
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2007年04月03日
セリエAも残すところ9試合となり、各チームとも今シーズンの大詰めを迎えようとしている。まず、現在首位独走中の「インテル」について触れてみたい。チャンピオンズリーグ(以下CL)ではトーナメント1回戦でヴァレンシアに敗れて姿を消したが、スクデットはほぼ確実の状況である。開幕前は“個性派集団”となったチームに秩序を与えられるかが問題となっていたが、試合を消化するごとに統率がとれてきたようだ(かなりドタバタしてたけど・・)。マンチーニ監督も苦悩の連続だったと思うが、「よくここまで頑張った」というのが私の率直な感想だ。
しかし、リーグが終盤に近づき優勝が目前に迫ってきているにも関わらず、何か“しらけた”雰囲気がするのは私だけだろうか。やはり、カルチョスキャンダルで平等な開幕スタートといかなかったのが影響しているのだろうし、2位との勝ち点差がここまで大きいとリーグ自体の面白みに欠けてしまうのは当然のような気もする。むしろ今はCL出場権枠争奪戦の方が注目されているのではないだろうか。自称“セリエA信者”の私としては、いまいち盛り上がりに欠けるリーグ終盤戦を迎えているような気がして残念でならない。
さて、そのCL出場権枠争奪戦の真っ只中にいるのが「ミラン」である。セリエA第30節は、現在2位の「ローマ」との対戦であるが、実は今シーズンのミランはローマと3回対戦して1勝もできていない。サンシーロで行われた第11節の試合はトッティの2発に被弾して撃沈。その後コッパイタリアでも対戦したが、第1戦のホームではドローが精一杯。続くアウェイでは屈辱の3失点を喫して敗戦。3戦1分2敗の悲しい成績となった。
敵地オリンピコに乗り込んだミランは、汚名挽回のためにも何としても勝たねばならない試合である。失点する訳にはいかないのである!負ける訳にはいかんのである!
「やらせはせん・・・ミランの栄光を、やらせはせんぞ~!!!」(byドズル・ザビ)
今なら分かる。ドズル・ザビ・・あんたの気持ちが嫌というほど。最後はアムロにビームサーベルで真っ二つにされたが、あんたのその“執念”こそ今のミランに必要なものだ。
心からドズル・ザビのご冥福をお祈りする。「ミランに栄光あれ!!!」(本編ではミランではなく「ジオン」です。念のため。)
いかん。話しがまたガンダムワールドへ・・・気を取り直して。
意地でも負けたくないミランであるが、試合開始からわずか4分に早速失点する。意気込んで観戦していただけに私も目が点になり、わずかの間だが体が硬直した。そして「はっ!?」と我に返り、今起きた状況を把握しようと必死に努めた。メクセスの強烈なミドルが“ズドーン”とジーダの手を弾いてゴールネットに突き刺さったのだ。「アンビリ~バボ~~~」。試合開始早々の失点か・・そういえば最近もあったな。浦和が敵地シドニーへ乗り込んだ試合があったが、こんなところで思い出す事になるとは・・・。
その後ミランは歯車が食い違ったかのようにバランスを崩した。全体的に運動量が少なく、イージーミスを繰り返した。絶好調であるはずの「カカ」でさえ不用意にドリブルしてはボールを失い、誰もいない前線へとパスを出す始末。まったくの“ノーチャンス”というに相応しい前半であった。
しかし、後半開始と同時に「オリベイラ」に代えて「ジラルディーノ」を投入したことによりミランは息を吹き返し始めた。62分にはピルロのフリーキックにジラが頭で合わせて同点とした。ちょこんとボールの軌道を変えるだけの“技あり”のヘディングシュートであった。「お見事!!」。この同点弾をきっかけに、ようやくミランのエンジンがかかり始めたが、結局そのまま両者傷み分けに終わり、ミランは4度目の正直とはならなかった。敵地オリンピコで引き分けという結果になったが、ミランとしては最低限のハードルはクリアしたといったところだろうか。CL出場権を掴み取るまでは今後も気の抜けない試合が続くだろう。
ミランの次の対戦相手は「バイエルン・ミュンヘン」だ。CL決勝トーナメントの2回戦1stlegが4/3にキックオフされる(日本時間では4/4の深夜3:30よりスカパーで生中継予定)。因みにローマもリヨンを降して2回戦に進出しており、1stlegはオリンピコで「マンチェスター・U」を迎え撃つ。少し気が早いが、両者が勝ち上がると、準決勝の組み合わせは「ミランvsローマ」というイタリア対決が実現するのだ。実は、私の頭の中にはCLでミランが勝ち上がるドラマティックなシナリオが3段階で既に出来上がっている。
1.当面の相手であるバイエルンを手堅く退ける(簡単ではないが、以下はここから始まるので絶対負けられない)。
2.マンチェスター・Uを降したローマがミランと準決勝で対戦。ミランは今シーズン勝ち星のないローマが相手となるが、その悔しさをバネにして見事にリベンジを果たして決勝へと駒を進める。
3.そして、決勝の相手はリヴァプール。あの忌まわしい“イスタンブールの悲劇”を払拭するには最高の舞台だ。チェルシーが勝ち上がればシェフチェンコとの“元チームメイト対決”となるが、ミラニスタとしては複雑な心境なのでそれは見たくない。そして、最後はキャプテンのマルディーニがビッグイヤーを掲げるのだ。
まぁ、これは一人のミラニスタの戯言なので、軽く受け流してもらいたい。
ここまできたらどこが相手でも楽な試合は1つもない。実力も当然だが運を味方につけることも必要となる。怪我人の多さに泣かされていたミランであるが、ローマ戦で「ネスタ」が復帰したように、他の故障者も順調に回復していることは、ミランに運が向いてきた証拠ではないだろうか。ミランの本当の活躍はこれから始まるのだ。
FORZA MILAN!!!
posted by 浦和.COM |13:31 |
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2007年03月21日
「マッシモ・アンブロジーニ」。あだ名は「マックス」。
ミラン在籍9年目のベテランMF。スター選手揃いのミランの中において彼の存在は「地味」。もっぱら中盤の“汗かき役”を任され、ひたすら「地味」なプレーに徹する。カカ、マルディーニに代表されるミランの“イケメン”とは縁のない「地味」な“ルックス”。スタメンよりもベンチスタートで「地味」にチームに貢献し、今年の5月で「地味」に三十路を迎える。それが、「アンブロジーニ」である。
ひたすら「地味」を連呼したが、これには理由がある。
誤解のないように前以て言っておく。私は彼をけなしている訳ではない。むしろその逆なのだ。
サンシーロで行われた「ミランvsアタランタ」。結果は1対0。試合はミランの辛勝で幕を閉じた。
この試合で値千金のゴールをあげたのは、他でもないマックス。彼は前半終了直前に得たコーナーキックから頭で試合を決める1点を叩き込んだ。
「うん、キレイに決まったもんだ。」
あれ!?・・そういえば前にも似たような場面を見たような・・。デジャブーか?いや違う。
あれは確か25節のサンプドリアとの試合だった。スコアレスドローを覚悟した試合だったが、試合終了間際にマックスが値千金の勝ち越し点を決めたんだっけ。
ん!?・・その前のシエナ戦でも決めてなかったか?シーソーゲームの苦しい試合展開だったが、あの時も最後の最後でマックスが勝ち越し点をあげたんだよな。
そうなのである。
実は彼。とても“タイムリー”な男なのだ。
9回裏。2死満塁サヨナラの場面に強い男なのである。つまり、チームが「今こそ点が欲しい!」と願った時、彼はまるでスーパーマンの如く颯爽と現れ、おいしい場面でゴールを奪うのだ。
だが、周囲は彼に対してスター選手らしい扱いをしない。
なぜか!?
なぜならば・・「地味」だからである。
悲しいかな、彼はヒーローである前に「地味」な男だったのだ。
しかし、私はそこで考えた。
そんなに「地味」な選手が何故これほどまでにいいタイミングで鮮やかに得点できるのか?カカやピッポのようなスター選手がどんなにがんばってもゴールネットを揺らすことができない試合でも、彼はあっさりと点を決めることがある。
まさに“ミランの七不思議”である。(残り6つは秘密)
これは推測ではあるが、彼は自らが「地味」であることを熟知しているのではないだろうか。つまり、「地味」な者にしかない“技術”を試合の中で密かに実践しているのではないだろうか。
「何・・それ!?」と、目が点になっている方。もう少し私の話を聞いてほしい!
彼の得点シーンの多くはセットプレーの場面。つまり、相手ゴール前に敵味方入り乱れた密集地帯で得点をあげるパターンが多いのだ。
スター選手には強い“オーラ”が存在する。密集地帯といえども、相手はそのオーラを感じてスター選手を徹底的にマークするのだろう。(・・たぶん)
例えば、ミランのコーナーキックの場面。ここでカカがゴール前に来ようものなら、相手選手はまるでニュータイプとして覚醒したかのように眉間に稲妻が走る。
「見える・・私にも敵が見える!!」(by赤い彗星)
と、ザクの3倍のスピードで激しくマークするのだ。その結果、当然カカは自由を奪われることになる。
一方、「地味」なマックスは、相手に気付かれずスルスルとゴール前をかいくぐる。カカが「ガンダム」ならばマックスは「ボール」(それは言い過ぎか?)。連邦のエース機「ガンダム」と比較すれば「ボール」などもはや“アウト オブ 眼中”。
だからといって、「ボール」といえども唯一の武器(?)である自慢の大砲がヒットすれば大ダメージは間逃れないだろう。
ご理解頂けたであろうか。
長々と語ったが、つまり彼の「地味さ」は得点するために有効な“技術”なのである。
威圧感ある“オーラ”こそないが、忍者のごとくゴール前に忍び寄り一撃必殺のヘディングシュートで相手の息の根を止める。
今のミランには、そんな彼の力が必要なのだ。
彼にはこれからもさらに「地味」の精神に磨きをかけ、その道の“第一人者”として君臨し続けてもらいたい。
マックス・・・あんた、ただ者じゃあないな。
自分の「地味さ」を武器にして点をとってたなんて・・恐れ入ったぜ。
そこまで「地味」の神髄を極めたら、俺ならきっと“トラウマ”になっちまうぜ・・。
えっ!?・・・自分では「地味」だと思ってない?
どちらかと言うと「派手」だと思うだって!?
マックス・・・そんなあんたに「KING OF JIMI」の称号を授けよう!!!
posted by 浦和.COM |00:08 |
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2007年03月17日
「休日の昼下がり」。
私ならば、ひなたぼっこしながらコーヒーでも飲み、頭の中空っぽ状態で“のほほ~ん♪”と過ごしたいところだ。
しかし、いつも通りならば穏やかなはずのこの時間だが、この日の“ミラノ人”にとっては、穏やかでいられない理由があった。
ミラネーゼ達が向かった先は、市内中心部のオシャレで優雅なオープンカフェではなく、ミラノ市郊外に威風堂々とそびえ立つ「サンシーロスタジアム」。
通算265試合目の因縁対戦となった「ミラノダービー」が、暴動事件の影響により、いつもより早い15時にキックオフされた。
前回のダービーにおいて、ミランが善戦虚しくインテルに惜敗したのを覚えている方も多いだろう。
しかし、負けはしたが「これぞダービー!」という激戦であったのは間違いないし、私はある意味で彼らの戦いぶりに満足した試合だった。
ライバルに負けた上に、そんな熱い試合を見せつけられれば、今回も彼らの戦いぶりに期待するのは必然である。
両選手の入場と共に、スタジアムのボルテージは急上昇し、「待ってました!」と言わんばかりに両サポーターの低い地鳴りのような応援がスタジアムを揺るがす。
「う~ん・・・やっぱりすごい!!」
ライバル相手に2連敗は許されないし、“無敗街道”まっしぐらの彼らに対して、何としても土をつけたい我らがミランである。
そして何と言っても注目は、古巣との対戦となる「ロナウド」であるが・・、なんと!そのロナウドが左足で鮮やかなミドルシュートをネットに突き刺して、前半40分に早速先制点をあげた。
ロナウドは、インテリスタの激しいブーイングを浴びるが、彼は「聞こえないよ」とばかりに両手を耳にあてるパフォーマンスでやり返した。
やはり、あらゆる意味で“スーパースター”のオーラをまとった選手である。
しかし、1点を追うインテルは、後半途中出場の「クルス」がピッチに入るとすぐに結果を出した。
後半54分。右サイドを駆け上がったイブラヒモビッチが折り返したボールは、いったんはジーダが手で弾くが、そのこぼれ球をクルスが落ち着いてゴールに流し込んで同点とした。
これで勝敗の行方は分からなくなった。
70分が経過してスコアは1対1。
私は、このまま両チームとも手堅くドローに持ち込むものと思ったが、アンチェロッティ監督の選択した采配は“攻撃”を意味していた。
「セードルフ」に替えて「ジラルディーノ」を投入したことにより、システムは4-5-1から4-4-2へとミラン本来の布陣へとシフトした。
ロナウドと2トップを組むジラだが、彼はキエーボ戦後のコメントで「ロナウドとのコンビネーションをつかんだ」という頼もしい発言を残しているだけに期待は膨らむ。
だが、そんな期待も虚しくミランはインテルに逆転ゴールを許してしまう。
75分。右サイドからクルスが右のインサイドで確実にゴール前のイブラヒモビッチに合わせると、彼は狙い済ましてこのボールをゴール左隅に流し込んだ。
何とか追いつきたいミランは、79分に「ガットゥーゾ」に替えて「グルクフ」を投入し、彼の可能性に期待したが時既に遅し。
結局、試合は2対1のスコアでインテルの勝利で幕を閉じた。
ミランの無敗記録も残念ながらここまでとなってしまった。
この試合を振り返り、私はミランが敗北した原因は一体何だったのかを考えた。
やはり、1番のポイントは「守備」にあるのではないかと思う。
インテルのCBである「コルドバ」と「マテラッツィ」の凸凹コンビは、とても安定した守備を披露していた。2人ともフィジカルに強く、また集中を切らさずミスが少ない選手でもある。
その2人に対して「ロナウド」と「ジラ」が正面からぶつかっても簡単には得点まで至らなかった。
一方、ミランのCBである「ボネーラ」と「マルディーニ」であるが、個人的にはよくやっていると思う。しかし、相手が「イブラヒモビッチ」、「クレスポ」、「クルス」といった一癖も二癖もある連中が相手となるとさすがに厳しい。
今日の試合で特に気になったのは「ヤンクロフスキ」の守備である。
ミランが失点した2点とも、インテルの攻撃の起点は“右サイド”からであった。つまり、ミランの左サイドバックであるヤンクロフスキの守備に問題があったのではないだろうか。
実際に失点シーンを繰り返し眺めたが、彼の守備はあまりにも緩かった。
それだけではない。自陣ゴール前で確実な“クリア”が求められる場面において、キックミスだったのか味方へパスを出すつもりだったのかは不明だが、彼はゴール正面でフリーとなっていた「クレスポ」にナイスパスを出す始末。
幸いにもクレスポの放ったシュートは枠をそれたが、あわや失点の場面であった。
やはり、現時点ではインテルがミランを一歩リードしていると言わざるを得ないだろう。
仮に「ネスタ」や「カラーゼ」が怪我から復帰したとしても、戦力でインテルに追いつくことは困難だろうし、インテルは「ビエラ」と「カンビアッソ」が復帰すれば、さらに攻守両面で大きなアドバンテージとなる。
だが、いつまでも落ち込んでいても仕方がない。
ダービーで2連敗したことは悔しいが、今は次節のアタランタ戦に照準を合わせることが先決である。そして、4位以内を確保することはミランにとってもはや「義務」である。
今シーズンも残り10試合。
“ラストスパート”をかけるなら、ちょうどよい頃ではないでしょうか?
ねぇ・・アンチェロッティさん!?
FORZA MILAN!!!
posted by 浦和.COM |01:29 |
セリエA |
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2007年03月07日
波にのれずに苦しんでいたミランが、ようやく反撃の狼煙をあげたかのような試合だった。
ここ最近のミランの試合の中では、久々に“すっきり”とした気持ちで試合終了のホイッスルを耳にした気がする。
ミランは4万人以上の観客が詰め掛けたサンシーロにおいて、対戦相手の“キエーボ”を3対1で退けることに成功した。
とは言うものの、私は残念ながら両手を挙げて喜ぶ気にはなれなかった。
ボネーラとジーダの“守備の連携ミス”から先制点を許した場面を見たとき、私は奇妙な雄叫びを発すると共に全身の血の気が引いてしまった・・・。(自分でも何と叫んだか覚えていない・・・。)
なぜならば、ベスト8への進出が決定するCL第2戦目のセルティック戦では、この“失点”が命取りになる。
このレベルの試合でこのようなイージーミスが許されないことは、監督も選手達も十分理解しているはずだ。
熱狂的ミラニスタの中ではもはや禁句となっているが、私はここであえて書く。
“イスタンブール”で払った高すぎる授業料を無駄にしないでほしいと願っている。
このような理由から、このキエーボ戦での私の心中は、「大量得点よりも無失点」「派手なプレーよりも堅実なプレー」というサッカーとして面白みに欠ける思いを抱きつつ、いつにも増して神経質な目でこの試合を観戦してしまった。
そんな中でのミスによる失点だっただけに、少なからずショックをうけてしまったのだ。
ここでボネーラとジーダに「渇」!!(TBS某番組の大沢親分風に)
おいコラ~!! ボネーラ!ジーダ!2人ともしっかりせんかい!
目配り、気配り、声の掛け合い。
おまえら2人に「ゆずりあい埼玉」の精神を叩き込む!!
しかし、この失点を境にしてミランの歯車が噛み合いだしてきた。
この試合で獅子奮迅のプレーをした「カカー」が強烈なミドルシュートを放つと、GKの手前でバウンドし、はじいてこぼれたところをすかさず詰めた「ジラ」が落ち着いて流し込んで1対1の同点に追いつく。
さらには、「マッシモ・オッド」の右斜め45度からの弾丸シュート。
右のアウトサイドで捉えたボールは、矢のような弾道を描いてサイドネットに突き刺さった。
やるな・・・マッシモ。
ミラン移籍後初ゴールがあのシュートかい・・・。
あんたもロニーと同様に・・・大物だぜ!!
そして、極めつけは試合終了間際に得たフリーキックの場面。
キッカーは、途中交代でピッチに入ったばかりの「セードルフ」。
ピルロがちょこんと出して、ブロッキが止めたところをセードルフが「ズドーン」。
マーベラス!!アンビリーバボ~!!
ビバ!!クラレンス!?
結局、終わってみれば3対1でミランが“右肩上がり”に調子を上げたプレーを披露して勝利した。
これで“15戦無敗”となったミランは、ここで重要な局面を迎える。
3月7日の「セルティック」と3月11日の「インテル」の連戦が待ち構えているのだ。
CL 2ndlegセルティック戦は、“負け”もしくは“失点しての引き分け”は許されない。
セルティックパークでスコアレスドローに終わったミランに残された道は、“勝利”以外に生き残る術はない!!
また、その3日後に控えた「ミラノダービー」は間違いなく“熱い”試合になる。
暴動事件の影響で15時キックオフとなったようだが、もうそんなことはどうでもよい。
前回の対戦は「これぞダービー!!!」という手に汗握る試合であったが、ミランはホームで3対4という痛い敗戦を喫した。
ミラノダービーという大舞台で“2連敗”は許されぬ!!
う~ん・・また眠れぬ夜がやってきそうだ。
posted by 浦和.COM |08:11 |
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2007年03月02日
シチリアの小高い丘に囲まれた「スタディオ・ラ・ファボリータ」は、太陽の眩しい陽射しを一杯に浴びながら、現在6位のミランをその懐に迎え入れた。
前節のサンプドリア戦は、お互いに退場者を1名ずつだす展開となったが、試合終了間際に故障から復帰した“アンブロジーニ”が値千金のゴールをあげ、何とか勝ち点3を得ることに成功した。
今節の相手は、現在3位と好調の波にのるパレルモ。
ディ・ミケーレ、ブレシアーノ、コリーニなどの“くせ者”揃いのチームが相手だが、怪我などの理由により、満足なスタメンを組めずに苦しい台所事情を露呈してしまったミラン。
特に苦しいのはDF陣。
右からブロッキ、シミッチ、ボネーラ、ファバッリの顔ぶれが並んだ時、彼らには申し訳ないが、私は“失点”を覚悟した。
それは、唯一の救いとなるであろう、怪我から復帰した“守護神ジーダ”に祈りを捧げずにはいられなかったほどだ。
・・が、しかし。
蓋を開けてみれば、これが結構いい勝負。
少しミランが押し気味に試合を進めていただろうか。
パレルモは、前半早々に攻守の要である“コリーニ”を怪我で欠いたのが響いたのではないか。
ミランはその後、ロナウドやグルクフを投入するも流れを変えられず、結局スコアレスドロー。
負けなかったことを善しとするかどうかは微妙なところだが・・・、それにしてもミランの試合巧者ぶりには改めて感心させられた。
要領がいいというか、臨機応変というか、イタリアのクラブにありがちな手堅い印象と同時に、状況に応じた“柔軟性”も併せ持っているのがミランというチームではないだろうか。
それは、どんなに不利な状況におかれても“負けない”という強靭なメンタリティーが、ミランというクラブに脈々と受け継がれていることが根幹にあると私は思う。
決してスペクタクルで華やかなサッカーをしているとは言えない。
むしろそれとは正反対に、不恰好に手足をジタバタさせ、ワラをもすがる思いでもがいているのが今のミランだ。
そこには、かつて栄華を極めた“グランデミラン”の面影なない。
しかし、本当に大事なことは、華麗なプレーや創造性溢れる試合展開よりも、苦しい時こそ不恰好に“もがけるメンタル”をチームが備えているかどうかではないだろうか?
まぁ、今後もミランの試合巧者ぶりに期待して、長~い目で応援していこうじゃありませんか。
posted by 浦和.COM |19:50 |
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2007年02月19日
同じホームタウンのライバルが、破竹の“16連勝”で独走する陰に隠れてしまった印象があるが、我等がミランのリーグ戦積は、第23節シエナ戦の試合終了のホイッスルと同時に“12戦無敗”となった。
様々な問題を抱え、以前の輝きを取り戻せず苦しんだミランであったが、ようやく6位まで這い上がってきた。(2/18現在)
結果に内容が伴う試合ばかりではなかったが、悪い時もそれなりの結果を残すあたりは「悪くてもミランはミラン」だと感じさせる。
「へんな試合だったけど、僕たちは常にリードを奪っていた。勝利は順当な結果」。
17日に行われたシエナ戦に先発し、2ゴールと勝利に貢献した“ロナウド”はこのように試合を振り返った。
16分ロナウド。
19分ベルガッソーラ。
29分オリベイラ。
30分マッカローネ。
81分ロナウド。
89分マッカローネ。
90分+4アンブロジーニ。
試合は“逃げるミラン”、“追うシエナ”という構図。
上記のようにミランが得点すれば、その数分後にシエナが同点に追いつく目の離せない試合展開だったが、終わってみれば3対4。
ミランが敵地「アルテミオ・フランキ」でシエナの追走を辛くも振り切った。
この試合は、2/20のCLセルティック戦を見据えて、ジラ、セードルフ、オッド、マルディーニの4名はベンチスタート。
また、78分にはブロッキが一発退場となり、ミランは「メンバー落ち+退場者1名」の苦しいゲームを強いられた。
確かに観客は白熱した試合を楽しめただろうが、チームとしては手放しで喜べる内容ではなかった。
アンチェロッティ監督の胸中を察するに、ここで景気よく勝って弾みをつけてセルティック戦に挑みたかったはずである。
その思惑が“崩れ去った”とまでは言わないが、“景気よく弾みがついた”かどうかは疑問である。
ミランほどのCL常連チームならば、うまいこと調整してくるとは思うが・・・セルティックの存在が、何故か“不気味”に映るのは私だけだろうか?
さて、この試合で私が注目したのは、やはり「ロニー」である。
デビュー2戦目にして、すでに2ゴール。
チーム最多得点者であるジラの現在までの得点は7ゴール。
この結果だけを比較すると、ロナウドの方が、ジラよりも・・・。
1点目のヘディングはループぎみで鮮やかだったし、2点目のオリベイラへのアシストも良かった、3点目は泥臭かったけど、ゴール前のあのポジションにいるロナウドの嗅覚はさすが“点取り屋”といった感じだった。
この試合をスタンドで観戦していたジラだったが、自分の背後に迫る影に少なからず危機感を覚えたに違いない。
突然ではあるが、ロナウドのプレーを見ていて“気付かされた”ポイントがある。
私は、以前「ミランが放った鬼の一撃」の中で、ロナウドの運動量の少なさを危惧した文章を書いたことがある。
FWとして素晴らしい才能を備えていたことは以前から認めていたが、そこに“運動量”がプラスされればもっといい選手になれるのに・・・と、その時の私は考えていた。
だが、本当にそうなのだろうか?
つまり、“走る”ばかりが能ではない。
“動かない”ことも彼に備わった能力の1つではないだろうか。
現代サッカーにおいて、FWに与えられるスペースは、ほとんどといって言いほど無い。
スペースを生み出すためには、自らが走り回るしかない。
そんな背景のせいか、現代のFWは前後左右によく動き回ってボールをもらおうとする。
ゴール前で立ち止まってボールをもらおうとすれば、たちまち相手DFの餌食となる可能性が大きくなる。
私の場合、以前ミランにいた“シェフチェンコ”のプレーのイメージが強く頭にこびりついて離れなかったため、ロナウドが走らないことに余計不満だったのだろう。
だが、ロナウドは自ら動いてボールをもらうよりも、守りの堅いゴール前で足元にもらう場面が多い。
大抵のFWはそこでボールを失うが、彼の場合は相手DFを振り切ってシュートまでもっていく場面が少なからず存在する。
何故そんなことが可能なのか?
まず1つは、ロナウドのもつ“瞬発力”の非凡さ。
彼は90分通じて動き回る訳ではないが、一瞬の動き出しのスピードは天下一品である。
このバネを武器として、相手DFを抜き去るのだ。
だが、一瞬のスピードだけならば、他にも優れた能力をもつ選手は存在する。
例えば、バルセロナの「エトー」。瞬発力だけなら彼のほうが上かもしれない。
さあ、ここが“ポイント”である。
つまり、“動かない”ということが彼の才能のうちの1つだと私が感じた理由がここにある。
それは、スピードの“緩急”の巧みさ。
ここで、自分が相手FWをマークするDFだとして、次の1と2についてイメージしてもらいたい。
1.80から100のスピードに加速する選手をマークする場合。
2.0から100のスピードに加速する選手をマークする場合。
とても大雑把な例ではあるが、1と2ではどちらの方がマークし易いだろうか?
私だったら断然「1」だ。
人間だれしも、急な動作には対処できないものである。
つまり、ロナウドが“動かない”ということは、彼が持つ瞬発力を最大限に生かすための伏線となっているのではないか。
90分のうちの大半をゴール前で“のらりくらり”とするロナウド、そしてDFも彼のリズムに合わせてマークする。
しかし、彼にボールが渡り、ゴール目掛けて加速する時のスピードと、今までの鈍重な動きとの間に“ギャップ”がありすぎるがゆえに、その緩急のある動作にDFはついていけず、気付いたときには彼の背中を追いかけるしかなくなる。
まさにロナウドマジック。
ロニー・・・あんた、やっぱスゲーぜ!
こないだは“走れ!”だなんて書いてすまなかった・・・許してくれ。
そんな奥の深い考えがあるなんて知らなかったんだ。
えっ!?・・・そこまで考えてない?
走ると疲れるから走りたくないだけ!?
ロニー・・・あんた、やっぱ大物だぜ!!!
posted by 浦和.COM |22:09 |
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2007年02月13日
「不意を付かれる」とは、こういう事なのだろう。
と、私は一人頷いた。
リボルノのGKをはじめ、敵も味方も、この試合に熱い視線を向けていた者は、みんな仲良く不意を付かれたのではないだろうか。
2011年まで、ミランと契約延長した男。
その名も「マレク・ヤンクロフスキー」。
それは、1対1で前半戦を折り返し、試合開始の笛から68分の出来事。
矢のような弾道を描き、ゴールネットに突き刺さった瞬間、不覚にも私の時間は一瞬止まってしまった。
ミランにとって待望の勝ち越し点であり、リボルノの息の根を止めるに相応しい“鬼の一撃”だった。
やったな、マレク。
あんた、いい仕事したぜ!
あんだけのシュート打てりゃ、怖いものは何もないはずだ!
次も頼んだぜ!!
一方、後半63分。
オリベイラに代わってピッチに入った“ロナウド”。
この瞬間を待ち望んだティフォージも多かったことだろう。
しかし・・、ロッソネロを身にまとった彼の姿に、少なからず“違和感”を覚えたのは私だけだろうか?
な~んか・・変!
決して彼が悪い訳ではないが、生理的に受け付ける事ができなかった・・。
すまん・・・ロニー。
そんな私を許してくれ。
だが、昨日のプレーを見て一言いわせてもらう。
デビュー戦で緊張したかもしれないが、次からはもう少し“走って”くれ。
ゴール前でどっしり構えるのもいいが、もう少し走ろうぜ。
ロニー。
あんたなら出来るはずだ!
あんたが「客寄せパンダ」でないことを証明してやれ!
お次の相手は“シエナ”か・・・。
どこが相手でも、こんなとこでつまづく訳にはいかんのだよ~!
「ザクとは違うのだよザクとは~!」byランバ・ラル
・・・失礼、取り乱しましたm(_ _)m
とにかく、
FORZA MILAN!!!
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