2008年04月15日
★ 永井雄一郎の活躍
4月13日のJリーグ第6節、断続的に雨がぱらつく肌寒い一日となったが、埼玉スタジアムでは浦和レッズと鹿島アントラーズの熱い試合が行なわれた。試合は2対0というスコアでレッズが鹿島を下して快勝。後半からピッチに入った永井が2得点を挙げる活躍で鹿島の連勝にストップをかけた。前半から運動量に乏しかったレッズだが、永井が縦横無尽に前線を走り回ってレッズの攻撃を活性化させる。試合後のコメントで彼は次のように語った。
「(外から見ていて)何となく動いていないようだったので、僕が動かないといけないと思っていて、その中でボールを引き出したり連動することを心がけていました」
前半こそ出番はなかった永井だが、ベンチで戦況を見つめながら試合に勝つために必要なことを考え、出場機会を与えられたらそれをピッチの上で実践し、そしてゴールという形でそれを見事に結果に結びつけた。そんな彼のプレーがとても印象的だった。
★ サポーターの目的とは?
鹿島といえばレッズにとっては因縁の相手。昨シーズン、レッズはアジア王者に輝いたその勢いにのってリーグタイトルにも王手をかけたかに思われたが、終盤戦でまさかの失速。優勝の行方をうらなう第33節の直接対決で鹿島に敗戦したことは、レッズにとって痛恨の極みであり、結局それが致命傷となった。怒涛の勢いで追い上げてきた鹿島が劇的な逆転優勝を成し遂げ、レッズが掴みかけたタイトルは、果かなく手の平からこぼれ落ちていった。
そんなドラマチックなストーリーが影響したのか、試合前の両サポーターの応援合戦にも力が入っていたようだ。
私がいつものようにレッズのゴール裏席に辿り着くと、カップホルダーには赤いシートが収まっていた。それはサポーターがスタンドに応援メッセージを浮かび上がらせて選手たちを鼓舞しようとするものであり、言い換えれば、この試合に賭けるレッズサポーターの意気込みの表れでもある。
さて、前置きが長くなったが本題はここからである。突然ではあるが、今回私はこの「応援メッセージ」の意味について考えさせられた。
この試合では、レッズ同様に鹿島のゴール裏にも応援メッセージが大きく表れたのだが、私はその表れた文字に首を傾げざるを得なかった。「FU●K YOU REDS」。我々レッズサポーターも試合中に選手が悪質な反則を受けたときなど、抗議の意味で似たような言葉をコールする時はある。しかし、今回鹿島スタンドに表れたこの言葉は、自分たちが応援するチームを盛り上げようとするものではなく、単純に相手を誹謗中傷するものでしかなかったように思う。本来ならば他チームの応援スタイルについて口を挟むようなことはしたくないし、する必要もないと思うのだが、今回だけはお節介を承知で言わせてもらいたい。
このメッセージは、テレビで海外クラブの試合を見ているとゴール裏などで見受けられる言葉である。しかし、個人や数人のグループでそのようなメッセージを掲げるサポーターはいても、自分たちが応援するスタンド全体でそれを表現するのは如何なものかと私は思う。果たしてあのメッセージを掲げて一体何の意味があったのか? チームにとって何のメリットがあったのか? サポーターにとって最優先事項である“チームの勝利”という目的を忘れた単なる自己満足と捉えられても不思議ではないと思う。
せっかく敵地に乗り込んでチームを応援に来ているのだから、同じ労力を使うのであれば、今後は選手たちを後押しするような意味ある応援スタイルを貫いてほしいと思う。
(本文中敬称略)
posted by 浦和.com |15:20 |
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2008年03月15日
★ 思わずため息
「チームとしてバラバラなんです」。
このように試合を振り返ったのは、思うような活躍ができないままケガのため前半終了とともにピッチを退いた高原直泰だった。
3月15日、Jリーグ第2節の浦和レッズ対名古屋グランパスの試合は、2対0というスコアでホームのレッズがリーグ開幕2連敗となる黒星を喫して試合を終えた。いや、昨シーズンのリーグも含めて考えれば4連敗だ。思わずため息がこぼれるほど悲しい結果である。
闘莉王をケガで欠いたレッズの3バックは、右から坪井、堀之内、阿部が先発出場。そのDFラインの一角を担った坪井は、「ボールに対してもっと執着して、技術的な部分の前に、気持ちの入ったプレーをしっかりできるようにしたい」と、選手たちのメンタル面での物足りなさを語った。
また、GK都築は、後半23分に喫した2失点目の場面を振り返り、自身の不用意なプレーについて次のように語った。「自分がしようもないことをしてしまって。僕自身が流れを断ち切ってしまいました。責任を感じています」。
そして、敗軍の将となったオジェック監督は、この試合の敗因は前半にあるとし、それは何人かの選手が部分的に集中力を欠いてしまい、ボールを奪ってもすぐに奪い返されてしまったことだと分析した。
★ バラバラレッズ
素人目ではあるが、攻撃にしても守備にしても、チームとしてどうしたいのかが私にははっきりと見えてこなかった。この試合の敗因は、選手や監督が語った試合後のコメントにある通りだと思う。高原が語ったように「チームとしてバラバラ」というコメントが最も的を射ているかもしれない。
以下は、私が試合を見ていて感じた率直な感想である。例えば、ボールを奪いにいく場面を例に挙げてみよう。従来ならば相手を囲い込むように数人でタイミングよくプレスをかけてボールを奪えていた場面も、今日の試合ではそれができていなかった。味方との息が合わないため散発的なプレスで終わってしまった結果、そのスキを突いた玉田やマギヌンにいいようにサイドを突破されていた。つまり、誰がどこでプレスをかけるのか、チームとしてのボールの奪いどころが明確でなかったような気がする。前半の失点の場面は、そんなレッズの息の合わない守備が原因だったように私は思う。
攻撃に関しては、レッズがシュート数13本に対して、グランパスが14本。数字だけを見ればいい勝負をしたように見えるが、果たしてどうだろうか。レッズのシュートが名古屋ゴールを脅かした場面は、私の印象ではほんの数回しかなかったように思う。そもそもボールが枠に飛ばないのだから印象が薄いのも当然だ。私が印象に残っているのは相馬の右足ミドルシュートぐらいだろうか…。
そしてよく見受けられた場面は、ビルドアップから前線にボールを展開しようとするが、その出しどころが見つからず、結局ボールをキープしている時間が長くなり敵に奪われるという場面。それも一度や二度ではなかった。そのたびに私の周囲からは罵声が飛び交った。後半から永井がピッチに入り攻撃にリズムが生まれたかに思えたが、結局そのまま試合終了のホイッスル。もちろんスタンドからは激しいブーイング。
しかし、試合後にブーイングされているうちが華というもの。不甲斐ないプレーに愛想を尽かしたお客さんが、早々と帰り支度を始めるようになったらおしまいだ。試合に負けた選手たちがスタンドを見上げたら、すでにみんな帰った後だった…、なんてことのないようにお願いしますよ。
(本文中敬称略)
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2008年01月17日
★ 書初めならぬ、打初めです
皆さん、新年明けましておめでとう。
前回の更新からだいぶご無沙汰となったが、これが2008年最初のブログとなる。なので、ここはガツンと一発気合入れて書いてやろうと、意気込んでパソコンの前に向かっているわけだが……、私の頭は依然として正月モードから抜け出せないようで、現実モードとの境界線をウロウロと彷徨っている有様。「これじゃいかん!」と決心し、彷徨う私の背後に忍び寄り、その背中をどつき倒し、無理やり正月モードの境界線を越えさせ、無事に現実世界へと帰還できたわけだ。
こんなぐーたら者の私だが、昨年に引き続き今年も浦和レッズを中心にサッカーネタで書き綴っていくので、今年もどうぞよろしく。
★ こんな出来事ありました。
さて、サッカーネタといっても今はオフシーズン。サッカー選手も休みならJリーグの試合も当然ありゃしない。海外では「そんなの関係ねー!」とばかりにガツガツと試合をこなしているが、ここ日本では、一年の中で唯一リーグ戦のない静かな時期なのだ。
しかし、静かなのはピッチの中だけの話しであり、場外ではすでに各クラブが来シーズンに向けて戦力を整えるため奔走している。我らがレッズも当然抜かりはないはず! そこで今回は、昨シーズンの全日程終了日(07/12/16)から現在(08/1/16)までの1ヶ月間、選手らの進退も含めて、レッズの身の回りで起こった出来事をまとめてみたいと思う。
以下は、昨年の12/16に行なわれたクラブワールドカップ3位決定戦以降の出来事を中心に時系列でまとめたものである。それでは簡単に振り返ってみよう。
07.12.17
・ネネが契約満了にともないブラジルに帰国。
・2007Jリーグアウォーズ 受賞選手とチーム
最優秀選手賞 :ポンテ
ベストイレブン:都築龍太、闘莉王、阿部勇樹、鈴木啓太、ポンテ
特 別 賞 :浦和レッズ
07.12.18
・ワシントンが契約満了にともないブラジルに帰国。
07.12.19
・第32回報知新聞社制定『2007報知プロスポーツ大賞』の「Jリーグ部門」において、闘莉王が選出。
・『2007毎日スポーツ人賞』において、「浦和レッズとサポーター」がグランプリを受賞。
07.12.21
・日本代表候補トレーニングキャンプ(1月15日~23日)にレッズから以下の5名が招集。
坪井慶介、鈴木啓太、阿部勇樹、長谷部誠、高原直泰(注1)
また、田中マルクス闘莉王、三都主アレサンドロ(注2)はケガのため未招集。
(注1)08/1/6にレッズへの加入が内定、1/11に追加招集を受ける。
(注2)昨シーズン所属していたザルツブルク(オーストリア)は、三都主アレサンドロとの契約を延長しないと発表し、同選手の浦和復帰が決まった。
07.12.25
・近藤徹志、愛媛FCへの期限付き移籍から復帰。
・大山俊輔、湘南ベルマーレに期限付き移籍。
・横山拓也、愛媛FCに完全移籍。
・中村祐也、湘南ベルマーレに完全移籍。
07.12.26
・大分トリニータからMF梅崎司(20)が完全移籍で加入。
・『日本プロスポーツ大賞』において、浦和レッズは『内閣総理大臣賞』を受賞。
07.12.28
・アルビレックス新潟からFWエジミウソン(25)が加入。
07.12.29
・徳重健太、ヴィッセル神戸への期限付き移籍延長。
08.01.06
・アイントラハト・フランクフルト(ドイツ)からFW高原直泰(28)の加入が内定。
08.01.08
・U-17日本代表、メキシコ遠征メンバーに、レッズユースのGK中村隼、FW原口元気が選出。
08.01.09
・赤星貴文、水戸ホーリーホックに期限付き移籍。
08.01.11
・テレビ朝日「ビッグスポーツ賞」において、浦和レッズは『やべっちF.C.賞(サッカープロジェクト賞)』を受賞。
08.01.15
・福田正博氏(41)が浦和レッズのトップチームコーチに就任。
・長谷部誠(23)がウォルフスブルク(ドイツ)へ移籍。
以上のように、昨シーズンの最終試合から現在(08/1/16)まで、レッズの主な出来事をまとめるとこのようになった。
やはり日本のクラブチームが久しぶりにアジア王者のタイトルを獲得したと同時に、そのサポーターから発せられる強烈なインパクトが話題になったこともあり、2007Jリーグアウォーズ を初め、この1ヶ月の間に数々の賞を受賞したレッズの選手たち。なかでも『2007毎日スポーツ人賞』では、選手やクラブだけでなくレッズサポーターも含めてのグランプリ受賞となった。授賞式に出席したレッズの藤口代表は次のようにコメントしている。
「今回の賞はクラブとサポーターがもらったもので、サポーターとクラブは切り離しては考えられません。レッズとサポーターは一緒のものです。今回も我々がもらった賞ではなく、みんなでもらった賞だと思っています」
何だろう、この胸に込み上げてくる熱い感覚は(男泣)。いいこと言うね、社長。
★ パズルとピース
そして、やはり一番気になるのは選手たちの進退についてではないだろうか。ネネ、ワシントン、横山、中村、長谷部はレッズを去り、新しく梅崎、エジミウソン、高原が赤いユニフォームに袖を通すことになった。アレックスと近藤はおかえりなさいといった感じだ。
レッズを去る選手もいれば加入する選手もいる。“チームは生き物”とはよく使われる言葉であるが、やはりクラブにも新陳代謝は必要だ。旧態依然のままでは進歩はない。しかし、限りなく旧態依然に近い状態で世界王者まで登りつめたクラブが存在するのも事実。
結局大事なことは、選手の出入りがどうであろうが、個人が力を最大限に発揮し、尚且つ組織として機能するチーム環境をつくれるかどうかだと思う。そういった意味では、フロントがその人材を見極め、資金をやりくりしながら適材適所に補強する能力があるかないか、これも重要なポイントになるだろう。理想は旧態依然でも色あせないチームだが、その道のりは果てしなく遠い。
このように書くと今回の補強に不満があるように思われそうだが、決してそうではない。毎年この時期を楽しみにしている。例えるならパズルの欠けた部分にぴったり当てはまるピースを探している気分に近い。ぴったりのピースが見つかった時はもちろん、最初は何だかよく分からない形のピースが、化学変化を起こしてこれ以上ないくらいジャストフィットすることもあるから面白い。
今回新規加入した選手は、いずれも名実ともに申し分ない選手たちであり、彼らがレッズの戦力となるのは心強いことだと思う。少なくとも何だかよく分からない形のピースではない。が、レッズの欠けた部分に必ずしもジャストフィットするとは限らない。フロント陣もそこが最も難しいと感じているのではないだろうか。
まぁ、しかし……、なんだかんだ言って一番違和感なくぴったりとはまりそうなピースは、コーチとして現場へと復帰したあのミスターレッズのような気がするけどね。
(本文中敬称略)
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2007年12月03日
★ ダブルパンチ
鼻水、鼻づまり、せき、くしゃみ、悪寒、発熱、頭痛など。私は現在風邪の諸症状に悩まされている。
そして昨日、そこに精神的なショックが加わりその症状はさらに悪化。奈落の底をさまよい歩いている状態だ。
「えっ……、何がショックだったかって?」
そりゃー昨日の日産スタジアムで起こった“惨劇”を見てしまったからに他ならない。
Jリーグ最終節、レッズは横浜FCとリーグ優勝の懸かった大一番に挑んだが、結果は1-0でまさかの敗北。
「絶対に負けられない試合がある」。そんなどこかのテレビ局の決まり文句じゃないけど、昨日の試合はレッズにとってまさしくそういうメンタリティで臨んだはずの試合だった。
しかし、勝点3を掴み損ねたレッズの手から自力優勝の可能性がするりとこぼれ落ち、タイトルの行方は2位鹿島の結果次第となってしまった。
鹿島はホームで清水と対戦、レッズが敗北したことにより鹿島が勝てば文句なしで彼らの優勝が決まる。
そのため、私は生まれて始めて清水を心の底から応援したのだが、その祈りは届かず3-0で鹿島が清水に完勝した。
その結果、リーグ優勝杯は鹿島の手に渡り、レッズのリーグ2連覇の夢は幻と化した。両者の最終的な結果は以下の通り。
勝点 勝 分 負 得失
1位 鹿島アントラーズ 72 22 6 6 24
2位 浦和レッズ 70 20 10 4 27
★ チャンピオン症候群
リーグ終盤戦の両者の勢いはまるで対照的だった。
アジア王者の称号を手にしたレッズは、それからガス欠を起こしたかのように急激に失速。
片や鹿島はリーグ終盤戦で息切れするチームを尻目に上昇気流の勢いにのり、破竹の9連勝を成し遂げて10冠目となるタイトルを手中に納めた。
レッズのクラブ幹部はこの不本意な結果について、“チャンピオン症候群”と肩を落としたそうである。
つまり、アジアのタイトルを手にしたことで選手たちの集中の糸が切れてしまい、最後まで貪欲に戦うことができなかったという意味であろう。これについてオジェック監督は次のように述べている。
「普通の人間は、どうしても欲しいもの、偉大なものを取った後には、ふっと力が抜けてしまうことがある。これは自然なことではないだろうか」
アジアを制してからのレッズの戦績は、天皇杯の愛媛FC戦も含めると4戦1分3敗。
アジア制覇以来、勝ち星が1つもないこの結果を“チャンピオン症候群”と表現しているのであろうが、それは監督が語ったように自然と力が抜けてしまったことが原因なのだろうか?
★ 翼の折れた鳥
「(第30節の)名古屋戦から原因があったと思っています。そこからもっと積極的に勝ちにいけていたら……。最近は自分たちから積極的に戦う姿勢が足りなかった」。
試合後にそう語ったのは、この日先発出場を果たしたワシントン。またチームのムードメーカーである岡野も次のように述べている。
「振り返った時にホームゲームでもっと攻撃的に行って、点を取っていればと思います。引き分けでOKという感じだったから。最後の試合もそれで勢いが落ちたという感じがします」
2人とも似たようなコメントを残しており、共通することは以前からチームが攻撃への積極性を欠いていたというものだ。
確かにスコアレスドローで終わった名古屋戦では、後半40分にワシントンに替えて守備的な内館をピッチに送り出し、監督は引き分け狙いの采配を選択している。
つまり監督の考えとしては、リスクを犯して勝点3を奪うよりも、確実に勝点1を得る方が最終的には得策と考えたのであろう。
しかし、結果的にそれがチームの勢いを落とすことに繋がり、結局終盤戦では引き分けに持ち込むことすら難しい状態にまで追い込まれてしまったと彼らは感じているようだ。
ワシントンと岡野が口を揃えて語ったように、もしかしたらその戦い方がチームの精神面でマイナスに作用してしまったのかもしれない。
終盤戦を戦うレッズは、連戦によるコンディション不良こそあるものの、それを高いモチベーションで補いながら試合をこなしてきたところがある。
つまり、攻撃への積極性を欠いた采配が原因となり、選手たちにとって唯一の拠りどころであったモチベーションすら絶たれてしまっていたとしたら……。
それはもはや翼の折れた鳥も同然だったのかもしれない。
(本文中敬称略)
posted by 浦和.com |00:35 |
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2007年11月25日
★ 最終節へ持ち越し
11/24(土) Jリーグ第33節、首位の浦和と2位鹿島との直接対決は、0-1で鹿島が気迫ある粘り勝ちを収め、リーグ優勝の行方は最終節まで持ち越しとなった。
浦和にとってこの試合は、勝てばリーグ2連覇が決定する大一番であり、対する鹿島は、リーグ優勝の可能性と来シーズンのアジアチャンピオンズリーグ出場権獲得のためにも負けられない試合となった。
62,123人をのみ込んだ埼玉スタジアムからは、ホームでの優勝を願う浦和サポーターが割れんばかりの大声援をスタジアム中に轟かせて選手たちを後押ししたが、残念ながらその願いは叶わなかった。
それにしても、今年も昨年に引き続き最後まで目の離せないスリリングなJリーグとなったようだ。ヘタなドラマより面白い。サッカー協会はシナリオライターでも雇っているのだろうか(笑)。それは冗談として、これからもJリーグの盛り上がりに期待したい。
★ 数的優位をいかせず
7連勝とこの時期にきて上昇気流にのる鹿島に対して、コンディションは悪いかわりに高いモチベーションを武器に対抗するレッズ。さらに両チーム共負けられないという状況は一緒であり、どっちに転んでもおかしくない試合だった。
試合は一進一退の攻防が続くが、42分に左サイドバックの新井場が退場となり、レッズは前半の内に数的有利な状況となる。
鹿島は本山が左サイドバックの位置まで下がり対応するが、レッズはその左サイドを中心に攻撃を仕掛けて優位に試合を進める。
しかし、後半21分、田代がドリブルでゴール前までボールを運び、左サイドを駆け上がる野沢にスルーパス。フリーでボールをもらった野沢がそのまま右足を振り抜く。ボールはキーパー都築の指先をかすめながらサイドネットに吸い込まれた。右斜め45度付近からファーポスト目掛けてカーブをかけた技ありシュートだった。
その5分後、鹿島のオリベイラ監督はFW田代にかえてMF船山を投入。この迅速な采配は監督から選手へのメッセージが込められていたように思う。
負けられない直接対決、数的不利な状況、後半21分で先制、そして監督からのメッセージ、ここまで条件が揃えば選手たちがやることは1つ。守備を意識して最後まで1点を守り抜き勝つこと以外にない。
この時点で鹿島の選手に攻撃への意識はほとんどなかったであろう。チームの意志がはっきりしたせいか迷いなくプレーしているように見えた。
つまり選手全員が同じベクトルを共有したことにより、数的不利な状況をカバーするだけの組織力を発揮していたように思う。
★ サッカーは爆発だ!!(岡本太郎風に)
試合終了後、相馬はこのように試合を振り返った。
「新井場が退場してから逆に流れが変ってしまった。何をやればいいのかはっきりしなかった。」
11人対10人の試合、単純に人数の多い方が有利だと考えたくなるが、サッカーというスポーツにおいては必ずしもあてはまるとは言えないようである。
もしかしたら、味方の選手がピッチ上に何人いるかよりも、同じ意識を共有する選手がピッチ上に何人いるか? そっちの方が重要なのかもしれない。
サッカーだけに限らず、我々の身近な日常でもそんな経験はないだろうか?
人と人が手を取り合って協力しながら物事を進めると驚くような結果が得られる時がある。人数が多ければ多いほどその効果は上がるが、ただ人数がたくさんいればいいという訳ではなく、みんなが同じ意識を共有した時こそ、その力はより大きく膨れ上がるのだ。
うーん、そう考えるとピッチ上で繰り広げられている光景が、単なるスポーツとは思えなくなってくるから不思議だ。
そういえば、「サッカーほど、実生活を投影するスポーツは他にはない」ってあるサッカーライターの方が言ってたっけ…。
ということは…、サッカーは人生の縮図みたいなものなのだろうか? サッカーを理解することは人生を理解することなのか? ……え~と、つまり…、サッカーって一体何なんだ!?
頭から煙が出そうなのでこのへんで…。
(本文中敬称略)
posted by 浦和.com |17:32 |
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2007年11月19日
★ 祝!! 100万人突破
レッズに誇らしい記録がまたひとつ誕生した。
浦和は、ホームで行われたJリーグ第32節の清水エスパルス戦で、今季のホーム公式戦入場者数が102万4545人(22試合)に達したと発表した。
これまでの最高は昨季の89万6949人(22試合)であるから、昨年に比べ、現段階で少なくとも12万7千人以上の入場者数増ということになる。
ということは、入場料だけでも何十億円という収入であり、その他のスポンサー収入やグッズなどの売上げまで含めたらとんでもない数字になることは容易に想像できる。
国内外を問わず、多くのプロスポーツクラブがレッズの経営ノウハウを学びにやってくるらしいが、それも納得である。
中でもグッズの売上げについては、レッズサポーター共通(?)のある意識が影響しているらしい。
それは、彼らがグッズを購入するという行為は、単なる物欲だけでなく、「私も金銭的にレッズに貢献しています」というクラブに対する貢献意識の現われだというものだ。
ささやかではあるが、私も今まで金銭的な意味でクラブに貢献してきた。
レッズがチームや施設の補強で数千万円の費用が掛かったと聞けば、「ああ、あの時買ったマフラー代が費用の一部として使われているんだろうな…」と、私の貢献精神も満たされる。
しかし、最近の私の金銭的貢献度といえば、時代の移り変わりと共に年々下降線の一途を辿っている。
だが誤解しないでほしい。それは決してクラブに対する熱が冷めた訳ではなく、単に私の懐が冷えただけのこと…。何も問題ない。用はハートだ、情熱だ、クラブ愛だ! お金なんかじゃないのさ!!
…と、格好いいことを言ってみたものの、先日かすりもしない自分のtoto予想に腹が立ち、はずれ券を勢いよく投げ捨てようとした際に指を何かの角に強打。しばしうずくまり悶絶。やっぱりお金の執着心はなかなか消せないようだ。これが現実なり。
★ 忍び寄る鹿の影
さて、ホームの清水戦をスコアレスドローという結果で終えたレッズは、第32節終了時点で勝点70を獲得。
レッズのすぐ後ろを追いかけるG大阪も揃って引き分けたため両者の勝点差は5のままとなった。
しかし、その上位2チームがもたついた隙を突く形で2位まで浮上してきたチームがいた。
31節時点では3位だったが、柏から勝点3を奪い、G大阪を2位の座から引きずり下ろし、首位のレッズに4差にまで迫ってきた鹿島である。
そして次節、レッズはホームでその鹿島との直接対決を控えている。
勝てばレッズの優勝、リーグ2連覇達成ということになる。
対する鹿島はレッズの胴上げを目の当たりにすることだけは避けたいはずだし、何よりも土壇場逆転優勝を虎視眈々と狙っているはずである。当然勝点3を全力で奪いに来るだろう。
そんな鹿島に対して、手負いのレッズがどのような戦いを見せるのだろうか。そこは是非ともホームのアドバンテージを味方につけて返り討ちにしてやりたい。
そしてこの試合を勝って決めた時、またひとつ大きなプレッシャーから解放されると考えれば、選手たちももう一度自らに鞭を打って気力を奮い立たせてくれるのではないかと信じている。
何だかしびれる試合展開になりそうだ。
posted by 浦和.com |22:33 |
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2007年11月13日
★ やっぱりスタジアムがいい
11/11(日)のJリーグ第30節、いよいよリーグも大詰めを迎えつつある。優勝の可能性が次節以降へ持ち越しとなった浦和は等々力競技場で川崎Fと対戦し、1-1のドローで両者痛み分けのまま試合を終えた。
今回のこの試合、残念ながら私はテレビでの試合観戦すら叶わず、携帯片手にひたすら速報で試合経過をチェックしていた。
そして、この携帯の試合速報が意外とつかえる代物なのだ。
時系列で数分毎に細かいプレー内容まで記載されており、私はかなり鮮明に頭の中で試合の様子をイメージできてとても助かった。
それと同時に、文字だけで試合の臨場感を読み手に伝えるには限界があるとも感じた。
「レッズのゴール」と表示された時はもちろん嬉しいのだが…、実際にゴールシーンを目の当たりにした時の“嬉しさ”には達しない。あの全身の血が頭に上っていくような感覚は残念ながら感じられなかった。
携帯の有難さを実感しつつも、やっぱりサッカーはスタジアムで観戦するのが1番だと感じた今日この頃でした。
★ ペットボトルは悪くない!!
さて、この試合結果についてはそれほど悲観的になる必要はないと思う。
人によっては、勝点1を得たと考えるか、勝点2を失ったと考えるか、意見の分かれるところであろうが、私は前者の意見である。
山田が右ふくらはぎ、阿部が腰痛、永井がでんぶ、平川が左ふくらはぎの打撲、「もうボロボロだよ」とレッズの中村ゼネラルマネージャー(以下GM)は嘆いたそうであるが、こんな満身創痍の状態になってまで川崎F相手に敵地でドローならば、私は勝点1を得たと捉える。
それよりも私が気になったのは、この試合に関するスポーツ紙の見出しである。
『ブチ切れワシントン今度は職場放棄』
「なんじゃ、こりゃ!?」。試合を見ていない私は、最初は何のことかさっぱりであった。
記事によると、ワシントンが相手MF森との競り合いで、骨折している鼻にひじを入れられてブチ切れ、ペットボトルを蹴り上げそのままベンチに引っ込んでしまったとのこと。
この行いでイエローをもらった彼は、累積警告で次節出場停止の処分を科された。これに対して当の本人は次のように弁明している。
「ペットボトルを蹴ったのは悪い。でも人は蹴っていない。人を殴った人間には何もない。それが悲しい」
また、彼の行動に対してオジェック監督自身も大荒れだった様子。ラフプレーに怒ってペットボトルを蹴り上げ、川崎Fの関塚監督に激しく詰め寄る場面もあったようだ。
試合後、ワシントンともどもマッチコミッショナーに呼ばれた事情聴取では「興奮して覚えていない」と話したという。
さらに、浦和の中村GMは「今は一丸とならなきゃいけない時期」と説明。また、同クラブの藤口社長はペットボトルを蹴ったワシントンについて、
「あそこは耐えないといけない。でも申し訳ないが、川崎Fも体から行きすぎる。そういう時代ではない」(…じゃあ、どういう時代なんだろう?)
と、22回に及んだ相手ファウルの多さを批判したかと思えば、川崎Fの武田社長は、
「あのPKは違う。ペットボトルを蹴ってピッチを出て副審に抗議していたのに退場にならず、交代選手が出るのはどうなのか」
と、ビデオを添えて抗議文をJリーグに提出する意向の様子。
皆さん、それぞれの立場でそれぞれの意見を述べている。ワシントンをはじめ、一連の出来事に納得いかず、冷静さを失い、熱くヒートアップされた方もいたようだ。特に監督は1番冷静さを必要とする立場の人だと思うのだが…、残念。
今回は携帯の速報組であった私だが、この記事を読んだだけで、少なくともこの試合が場外を含めて大荒れの試合模様だったことは容易に想像できた。
★ 野人様
水曜日に控えるセパハンとの天王山に影響しなければよいが…、と不安になる浦和サポーターも少なくないのではないだろうか。
チームに漂う嫌な空気は一刻も早く振り払ってもらいたい。気持ちの切り替えが重要だ。しかし、簡単に取替えがきく詰め替え用品じゃあるまいし、選手のメンタル的な問題はそう容易には解決しないような気もするからさらに不安になる。
こんな時、頼れる男がたった一人だけいる。
チームのムードメーカー的な役割をこなす男、はたして本人にその意志があるかどうかは不明だが、チームの雰囲気を良い方向へ導く男、野人の愛称で親しまれ、いつの間にやらチーム最年長選手となっていた岡野雅行(35)である。
彼にまつわる愉快なエピソードは数多い。“走ったら犬より速かった…”は、彼の代表的なエピソードの1つだ。
他の選手の話しからも面白おかしく野人が登場することが多々ある。それだけ彼が慕われている証拠であろう。
今はレッズにとって心身ともに苦しく、それと同時にとても重要でナイーブにならざるを得ない時期である。
神様、仏様、野人様。そんな野人に期待せずにはいられない。
(本文中敬称略)
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2007年10月30日
★ 光陰矢の如し
早いもので10月も残すところあとわずか。気候の方は暖かかったり肌寒かったり、晴れたり台風が来たり、と季節の変わり目のせいなのか落ち着かない様子。
そして、Jリーグも残すところあと5節。
“光陰矢の如し”というが、それにしても時がたつのは早いものである。今シーズンの開幕戦(浦和×横浜FC)が、ついこないだの出来事のように思えてならない。
久保のスーパーゴールの場面、ありゃすごかった…。「今シーズンのJリーグは面白くなるに違いない!!」、そう予感させた07シーズンの開幕だったが…、このままいくとあっけなく浦和の優勝が決まってしまいそうだ。
昨年のG大阪との白熱した優勝争いが記憶に新しいだけに、何だか物足りなく感じてしまう今日この頃である、…まぁ、贅沢を言うと後で天罰が下りそうなのでこのへんにしとこ…。
★ 浦和に追い風
10/28(日) Jリーグ第30節、浦和は13位の名古屋をホームの埼玉スタジアムに迎えた。
この時すでに浦和にとって優勝へ近づくための追い風が吹いていた。
前日に行なわれた清水とG大阪の試合、勝点6差の2位で浦和を追走するG大阪が、3-1のスコアで清水にまさかの黒星を喫したのだ。
つまり、この名古屋戦で浦和が勝利すれば、残り4試合を残して両者の勝点差は9までひろがり、浦和のリーグ2連覇がぐっと近づくことになる。この試合は、浦和にとって優勝への弾みをつけたいそんな1戦となった。
しかし、試合前に坪井は、「(名古屋について)簡単に勝てる試合はない。勝点3の大切さはわかっている」と、気を引き締めてこの試合に臨む構えを見せた。
さて、ここで浦和のスタメンは以下の通り。
GK 1都築
DF 2坪井、20堀之内、22阿部
MF 6山田、10ポンテ、13鈴木、14平川、17長谷部
FW 9永井、21ワシントン
24日に行なわれたアジアチャンピオンズリーグ(以下ACL)準決勝の城南戦において、左太もも裏の肉離れで戦列を離れた闘莉王は、この日はスタンド観戦。また、スタメンが予想された田中達も疲労を考慮してかベンチスタートとなった。
★ 目の上のたんこぶ
対する名古屋は、故障で戦列を離れていたヨンセンが前節から復帰。昨年7月から名古屋に移籍し、今季は21試合10得点の活躍を見せるノルウェー代表33歳のストライカーである。
第12節に豊田スタジアムで対戦した時は、このヨンセンに同点弾を許した浦和だったが、試合終了間際の84分、ワシントンが決めた勝ち越しゴールにより、浦和が1-2のスコアでなんとか名古屋に競り勝っている。
しかし、名古屋にとって浦和はお得意様のイメージがあるだろう。それは過去の対戦戦績を見れば一目瞭然。リーグ戦の戦績は、浦和の10勝2分21敗。名古屋は千葉に次いで浦和から多くの勝ち星を得ているのだ。
さらに名古屋といえば、浦和にとって忘れられない苦い記憶がある。それは昨年の11月、豊田スタジアムで行なわれた第31節の試合でのこと。
リーグ初優勝が秒読み段階に入っていた浦和であったが、その試合で浦和は18本のシュートを放つもゴールは遠く、無得点。一方の名古屋はわずか3本のシュートしか放たなかったにもかかわらず、その内の1本をヨンセンがヘッドで決めて勝利を決定づけたのだ。
その他にも、振り返ればJリーグ開幕から7連敗という屈辱を味あわされたのも名古屋だったし…、とにかく私は名古屋にいい思い出がないのだ。
★ 疲労の影響
両者の対戦は、0-0のスコアレスドローで幕を閉じた。
この試合は、守備を固めて慎重な試合運びをする名古屋と、連戦の疲労による影響で思うようなプレーができない浦和という構図であった。
「前の試合で120分間を戦ったので、100%の状態というのは難しかった」
と、鈴木啓太は蓄積された疲労が影響したことをうかがわせるコメントを試合後に残した。
両者ともこれといった見せ場もなく、そのまま90分が過ぎ去り試合終了のホイッスル。この試合のシュート数は、名古屋が12本に対して、浦和はたったの4本。1試合で4本はあまりにも寂しい数字だ。
浦和が低調な試合に終始した最も大きな要因は、やはり疲労からくるコンディション不良が原因だろう。
城南との死闘からわずか中3日の試合である。疲れていて当然である。そんな厳しい条件の中、選手たちは本当によくがんばったと思う。よく勝点1をもぎとった。
しかし、だからといって低調な試合を肯定する訳ではない。つまり、私は選手の起用法にもっと上手いやり方があったように感じるのだ。
この試合で永井と堀之内以外の9人の選手たちは、城南戦でもスタメン出場している、いわば疲労を抱えていても何ら不思議でない選手たちである。
その選手たちを中3日で出場させることに監督は何も抵抗を感じなかったのだろうか?
確かに監督は、今までも目立ったターンオーバーを用いることなく、主力選手たちのモチベーションをうまくコントロールしながら連戦の中で結果を残してきたと思う。
しかし、今回はそのやり方が裏目に出たのではないだろうか?
それを象徴するかのような場面が、山田の負傷交代のシーンだ。負傷した箇所は右ふくらはぎ。城南戦で痛めたところと同じだと山田自身がコメントしている。
その怪我により、山田は城南戦の延長103分にベンチに下がり、患部の右ふくらはぎに何やら痛々しそうにぐるぐる巻いていたのを覚えている。
果たして彼にここで無理をさせる必要があったのだろうか? 間近に控えたACL決勝を見据えて、山田は怪我の治療に専念させ、その穴は細貝、または左サイドに相馬、右に平川でもよかったのではないだろうか? その他にもネネ、内館、岡野らをもっとうまく起用できないものだろうか?
リーグやACLも終盤戦に入り、どの選手も満身創痍の中、痛い箇所を騙し騙し隠しながらプレーしている。その傾向は試合数が多くなればなるほど顕著に表れるし、それはプロの選手である以上、ある意味仕方のないことなのかもしれない。
しかし、その被害を最小限に食い止めるために、監督をはじめチーム一丸となって選手のコンディションに気を配って頂きたいと願っている。
こんなことは素人に言われるまでもないことは百も承知であるが、松葉杖をつきながら歩く山田の姿を見ると、未然に防げたアクシデントだったのではないかと思い、悔しい気持ちで一杯になるのだ。
(本文中敬称略)
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2007年10月21日
★ 千葉の連勝を止めろ!
10/20(土)Jリーグ第29節、首位を維持する浦和レッズは、6連勝と好調の波にのる10位のジェフ千葉との対戦となった。
試合会場のフクダ電子アリーナには16,756人の観衆が詰め掛け、赤と黄色の声援がスタジアムにこだまする中、試合開始の笛が鳴り響いた。
この日のレッズのスタメンは以下の通り。
GK 1都築
DF 4闘莉王、5ネネ、22阿部
MF 6山田、10ポンテ、13鈴木、14平川、17長谷部
FW 11田中達、21ワシントン
前節の大分戦に引き続き、ディフェンスラインにはネネが入り、堅守を誇る赤い3バックの一角を担った。
さらに、左太ももの怪我から1ヶ月ぶりに復帰した相馬がリザーブに名を連ね、「(試合に)出してもらえたらやれると思う」と、虎視眈々と左サイドのポジション奪還を狙っている。
★ イケイケレッズ↑
試合は前半からレッズが主導権を握る。
前半38分、右サイドに走り込んだ長谷部が、ゴール前のワシントンへ低いクロスをあわせてレッズが先制する。
さらにその10分後、今度は右サイドからポンテがワシントンの頭へとピンポイントクロスを上げ、浦和のエースがこれをきっちりと決める。
ワシントンのマークについていた千葉の水本であったが、重戦車ばりの迫力でゴール前に迫るワシントンを止めることはできなかった。
しかし、この2得点目のプレーでワシントンが鼻の付近を負傷してしまう。その後も鼻を気にしながらプレーを続ける彼であったが、その出血の量から怪我の具合が心配される。
前半はレッズがゲームを支配し、2点をリードして折り返す結果となった。
★ ダメダメレッズ↓
後半始まってレッズに選手交代。前半に負傷したワシントンに代えて、同じFWの小池がピッチに入る。20歳の若い選手であるが、彼は埼玉県出身のレッズユース育ちの選手。埼玉県出身者にとっては郷土愛をくすぐる選手であり、ましてやレッズサポーターならばその活躍を期待せずにはいられないのだ。
後半開始後もレッズの勢いは止まらない。
後半5分、ネネ→長谷部→ポンテとつないであっという間に3点目を奪う。ネネの積極的な攻め上がりが功を奏したようだ。
その後もレッズは追加点を奪う決定的なチャンスを演出するものの決めきれない。
そこへ後半9分、新居に代わって途中交代でピッチに入ったレイナウドに反撃の狼煙を上げる得点を許してしまう。レッズは自陣ゴール前付近のエリアで、小池のバックヘッドを闘莉王が処理しきれずにレイナウドに押し込まれた形だ。
レッズはこの失点した時間あたりから運動量が落ちてしまう。その後は明らかに“攻める千葉と守る浦和”の構図が出来上がっていた。
そして後半32分、レッズは自陣ゴール前絶好のポジションで千葉にフリーキックを与えてしまう。レイナウドの蹴ったボールは壁に当たって跳ね返るが、そのこぼれ球を羽生が左足でシュート。低いライナー性のボールはゴール左隅に吸い込まれた。
これでスコアは3-2。1点差まで詰め寄られたレッズだが、時折カウンター攻撃を見せる程度で、戦局は好転する気配を見せない。
さらに後半34分、千葉は楽山→中島→青木と細かく流れるようなパスをつなぎ、最後はエジプト戦で3点目をアシストした山岸が値千金の同点弾を決めて見せた…、かに思えたが判定はオフサイド。これは幻の同点弾となってしまった。
試合終了まで残り10分。逃げ切りたいレッズは、攻撃の要であるポンテに代えて守備の堀之内を投入、赤い壁を形成する。
このまま終了かと思われた後半ロスタイム。時折見せたカウンターから、田中達が相手の息の根を止める4点目を奪い、結局レッズは力で相手をねじ伏せるようにしてこの試合を終わらせた。
★ “勝負強さ”とは何ぞや?
この4点目の場面は、レッズが今シーズン苦しいながらも勝ち続けてきた理由を物語るかのような場面だった。
レッズのブログを書きながら、最近やたらと“勝負強さ”というフレーズを使う機会が多くなったなぁ…と感じていたのだが、またこのフレーズを使う場面に出くわしたようだ。
リーグ首位を維持し、アジアチャンピオンズリーグを勝ち抜き、代表組は日本代表として試合をこなす、この苦しい戦いを乗り越えてきた理由がこの“勝負強さ”だ。
サッカー雑誌などでは同じ意味で、“勝者のメンタリティー”などと表現する時もあるようだが、いずれにしても一朝一夕で身につくものではないだろう。
では、彼らの“勝負強さ”の根源とは何なのか? またどこで身に付いたものなのだろうか?
★ サッカーは理屈じゃない!
私は近頃こんなことを思うようになった。選手たちは、過密日程だからこそ逆に集中できるのではないか。つまり、肉体的疲労よりも精神的モチベーションまたは緊張感を重視するやり方が、今のレッズを支えているように思うのだ。
連戦というとまず頭に思い浮かぶのは、選手たちの“蓄積疲労”というネガティブな要素だ。確かにその通りなのだが、そのネガティブな要素を上回るくらいのポジティブな要素が、連戦の中に隠れている場合もあるのではないだろうか。
人によってタイプは様々であろうが、例えば私の場合は、忙しくとも集中して物事がうまく進んでいる時に中途半端にブランクが空くと、再び以前のような緊張感を取り戻すことは難しくなってしまう。
レッズの選手たちも同様に、中途半端に試合間隔が空いてしまい緊張感の糸がどこかで切れてしまうのを恐れているのではないだろうか。それだったら疲労は覚悟の上で連戦を受け入れ、モチベーションを高く保つ方が自分やチームにとってプラスになると感じているのかもしれない。
オジェック監督が今まで目立ったターンオーバーの采配をふるわなかった理由も、こんなところにあるような気がする。
ということは…、“勝負強さ”を身に付けるためには、蓄積疲労や怪我を恐れず、過密日程と戦う覚悟をチームが受け入れなければならないということか? 勝負強さと疲労や怪我は、諸刃の剣なのか? ターンオーバーとは、勝負強さを身に付けることを断念したチームの逃げ道なのか? 世界の強豪と呼ばれるチームでも、あたり前のように採用するターンオーバーであるが、彼らは本当に勝負強いチームと言えるのであろうか?
うーん、何だか話しが難しくなってきた。問題提起だけして答えを示さないのは無責任なような気もするが…、「私はこう思う!」という方がいらっしゃったらその意見を参考にさせて頂きたいと思う。平にご容赦。
まぁ、サッカーを理屈で語ること自体が不毛なことなのかもしれないが…、レッズが強ければそれでいっか!
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2007年10月08日
★7連戦の最終日
Jリーグ第28節、浦和レッズ×大分トリニータの試合が、浦和ホームの駒場スタジアムで行われた。試合は、2-1でホームの浦和が大分を降す結果となった。
9/15に行なわれた25節のサンフレッチェ広島との試合から、中3日、ときには中2日という間隔で試合を消化してきたレッズの選手たち。
しかし、今後も厳しいスケジュールは続くが、とりあえず明日から選手たちは短いオフにはいるようだ。
広島戦からの試合日程は、以下のとおりである。
【試合日】 【大会・節】 【対戦チーム(H&A)】
9/15(土) Jリーグ第25節 サンフレッチェ広島(A)
9/19(水) ACL準々決勝1st 全北現代モータース(H)
9/22(土) Jリーグ第26節 横浜Fマリノス(A)
9/26(水) ACL準々決勝2st 全北現代モータース(A)
9/30(日) Jリーグ第27節 アルビレックス新潟(H)
10/3(水) ACL準決勝1st 城南一和(A)
10/7(日) Jリーグ第28節 大分トリニータ(H)
この7連戦の戦績は、6勝1分。この厳しいスケジュールの中、選手たちは本当によくがんばったと思う。
平川選手は、「引き分けはアウェーだったし、上出来」と、この連戦の結果に満足の様子。またオジェック監督は、この結果の要因について、
「チームの構造、骨格があったからだ。例えば選手間の相互理解。(中略)また、選手のよい部分をチームのために出せているからだ」
と、試合後にコメントした。
この試合でキャプテンマークをつけた鈴木啓太選手は、「コンディション的に7連戦は疲れた」と、その厳しい連戦を振り返るが、「それでもこの7連戦は大きな意味があった。個々の良さやウィークポイントを活かし、または補いながらできた」と、苦しい状況の中からも手ごたえを掴んだようであった。
★勝負強さを発揮
さて、この試合の浦和の先発メンバーは、若干の変更が加えられた。
山田選手にかわって永井選手、そして坪井選手にかわってネネ選手がスタメンに名を連ねた。スタメンは試合前に伝えられたというネネ選手は、
「(前回の試合出場から)長い間試合に出られず、試合感覚を取り戻せていなかったのでゲームの中に入るのが難しかった」
と、13節の横浜Fマリノス戦以来15試合ぶりとなる先発出場に少し戸惑ったところがあったようだ。
試合は開始早々の4分に動いた。右サイドを突破した永井選手からの低いクロスに、ワシントン選手が反応してボールを相手ゴールに押し込み浦和が先制する。
しかし、試合内容は決してよいと言えるものではなかった。この日の浦和のフォーメーションは4-3-3。前線は、永井選手と田中達也選手が両ワイドにひらき、中央にワシントン選手を配置した布陣で挑んだ。
そして後半60分、浦和はいつもと違うフォーメーションと先発メンバーで戦ったせいか、大分の藤田選手に同点弾を許してしまう。
その8分後、ワシントン選手がディフェンダー2人を背負いながら鮮やかなボレーシュートを叩き込み、再び浦和がリードする。
そして、そのまま試合終了のホイッスル。浦和が聖地駒場で勝ち点3をもぎ取った。
「浦和とこのくらいのゲームが出来たということで、今回の結果以上のものがあってもよかったのではというのが本音だ」
と、試合後に大分のシャムスカ監督はコメントした。
確かに浦和は、大分のサッカーに苦しめられていた。浦和のキーマンであるポンテ選手は、ホベルト選手の執拗なマークにあい本来の持ち味を発揮できずにいた。
また、両者のシュート数は、浦和が8本なのに対して大分が15本。シュート数だけで単純に比較はできないが、慣れ親しんだピッチ上で、浦和が後手に回っていたのは事実だ。
しかし、なんとか勝ち点を取りこぼさずに拾い続ける浦和に対して、長谷部選手は「勝負強さがついたと思う。レギュラー争いが激しい中で成長できているのかな」と、浦和の勝負強さの要因について語った。
★ありがとう、オシム監督
次節は10/20(土)、フクアリでジェフ千葉との対戦となるが、その前に日本代表のエジプト戦が17日(水)に控えている。
この大分戦を視察に訪れていたオシム監督であるが、
「日本中が浦和のACL優勝を望んでいると思う。こちらも手を貸したい」
と、既に浦和勢の召集見送りを示唆する発言をしている。
そんなオシム監督の好意には感謝したいし、この貸しは、今後浦和勢が日本代表の試合で活躍することで返していきたい。
posted by milanista |08:33 |
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