2007年04月06日
試合終了間際の同点劇~ミランvsバイエルン~
4月3日。チャンピオンズリーグ(以下CL)決勝TM2回戦の火蓋が切って落とされた。我等がミランの前に立ちはだかる敵は、1回戦でレアルを撃破して這い上がってきたドイツの雄「バイエルン・ミュンヘン」。CL常連クラブのバイエルンだが、今回はカーンとファン・ボメルの欠場という苦しい台所事情を抱えるため、その不安を拭い去る事は簡単ではなかったのではないかと思う。 対して1stlegをホームのサンシーロで戦うミランだが、最優先課題は当然のごとく“勝利”であり、アウェーの2戦目まで考えれば、最低でもスコアレスドローでこの場を凌ぐ必要がある。百戦練磨のミランといえども、アウェーの圧力に押し潰される可能性も否定できないだけに、この試合は勝利で終わらせたいところである。 さて、この試合の先制点は02/03シーズンのCLの活躍と比較すればどこか精彩を欠いたプレーを披露し続けていた「アンドレア・ピルロ」によって生まれた。ゴール前でオッドのロングパスに反応してフリーで飛び出したピルロが、前半40分に頭で合わせて先制点を奪い取ったのだ。狙ったものかどうかは不明だが、その弾道はGKの頭上を越す鮮やかなループシュートとなった。華麗なボールコントロールや高精度のパスだけでなく、ゴール前に飛び出して積極的にゴールを狙う彼のプレーがとても新鮮で印象的であった。また、私の目にはそんなピルロが先制点を挙げたことでチーム全体が前向きな姿勢に変わったようにも感じた。実際に試合開始から70分くらいまでは、中盤の厳しいプレスが機能した結果、ミランペースで試合は展開されていたと思う。しかし、77分にミランはファン・ブイテンのゴールで同点に追い付かれるが、試合終了間際の85分にカカが自ら得たPKをきっちりと決めて2対1と勝ち越しに成功したのだ。アンチェロッティ監督としては、失点はしたがここまでの展開はシナリオの範疇だったのではないだろうか。 しかし、落とし穴はロスタイムの時間帯に待っていた。試合も終盤戦に入り、今までの厳しいプレスの代償として運動量が落ちたミランは、次第に敵の攻撃に対して余裕を失っていく。特に中盤の消耗は激しく、ハードなプレスはすっかり影を潜めてしまった。ここで、ミランのスタミナ切れを予想していたかのようにバイエルンが中盤を制圧しゴール前にボールを放り込んできた。そして、時計の針が90分を過ぎた時間帯でミランは再びファン・ブイテンに痛恨の同点弾を許してしまった。間もなくして試合終了のホイッスルが鳴り響く。ミランにとっては痛恨のドローであり、バイエルンにとっては勝利に等しい引き分けとなった。それは試合後の選手達の表情が全てを物語っていたように思う。 ここで試合後のアンチェロッティ監督のコメントを以下に示す。 「残念な結果に終わった。逃げ切るためにもう少し何かができたはずだが、我々の2失点は彼らに運があったからだ。2点ともエリア内でのこぼれ球を押し込まれた。ああいった状況では、やれる事はあまりない。」 つまり、監督は“2失点したことは不可抗力だった”と捉えているのだろうか?本当に監督がそう考えているとしたら、私は“意義あり”で一言物申したいことがある。もちろん私はGKのジーダやDF陣を責めるつもりはない。私はミランの試合終了間際の戦い方を“ミランらしくないな”と感じながら見ていた。それはつまり“時間の使い方”に違和感を感じていたのだ。いつものミランであれば自分達がリードしている状態で時計の針が85分くらいを過ぎていれば、間違いなく時間を潰すような戦い方をするはずである。つまり、無理な仕掛けをせずに安全にボールをキープするのが常套手段であったはずだ。だが、この日のミランはリードしているにも関わらず、何故か攻撃を急ぎ、不用意なパスやドリブルで簡単にボールを失う場面が目に付いた。その結果、逆に相手の攻撃にさらされて2点目の失点に結びついてしまったように私には見えたのだ。 最後にこの試合の私の印象は、ミランはほとんどの時間帯でいい試合をしながらも勝利できず、何か釈然としないものが私の喉につかえたまま2戦目を迎えるという不安を残す試合だったと思う。 それにしてもここ最近、この類の試合展開が多いような気がしてしょうがない。つまり、試合終了間際の失点である。これは何もミランだけではない。浦和サポの方ならば解って頂けると思うが、新潟戦と大分戦も似たような追いつかれ方であった。それに続いて今回のミラン戦である。自分の応援するチームがここまで試合終了間際に同点に追いつかれるとさすがに凹むものだ。ほんのあと数分守りきればいいだけなのに・・・「何故だ~~!!!」と、絶叫したくなる。しかし、これもサッカーの魅力のうちなのだろうか?逆に追いついた立場ならば飛び上がるほど嬉しいものだし・・・う~ん、これだからサッカーはやめられないのだろうな。
posted by 浦和.COM |23:00 |
UEFAチャンピオンズリーグ |
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この記事に対するコメント一覧
Re:試合終了間際の同点劇~ミランvsバイエルン~
バイエルンの粘りを素直に褒めるべきであろう。
posted by 功 | 2007-04-07 00:02
Re:試合終了間際の同点劇~ミランvsバイエルン~
はじめまして。
あのPKは明らかに誤審ですね。本来なら1-2で
バイエルンの勝ちでしたよ。
まあ、得点されたからこそ、あの怒涛の攻めで同点に追いついた訳ですがね。
posted by 閃光 | 2007-04-07 06:42
Re:試合終了間際の同点劇~ミランvsバイエルン~
ベルルスコーニもラスト10分間の時間の使い方というのをいつも言っているんですけどね・・・。
ヘッドの強いカラーゼを投入してハイボールにも策をたてたんですけどね・・・。
悔やまれます。
PKについての判定は誤審だったと思いますね。
ただ前半のカカが倒れたシーン、ジラルディーノのゴールが取り消されたシーン(あれはオンサイドだったと思う)を主審は気にしていたかもしれないと考えています。
いわゆる合わせ技というやつですね。
試合とは関係ないですが、ビエリ、ファンバステン、ロナウド(これは当然?)など錚々たる人が試合を見に来ててそっちにも興奮してしまいました。
posted by サンチョ | 2007-04-07 06:48
Re:試合終了間際の同点劇~ミランvsバイエルン~
バイエルンはレアル戦もそうだけど、土壇場で力を発揮するね。第2戦では、サニョルは駄目だけど、ファンボメルとカーンが復帰するね。
posted by fafa | 2007-04-07 08:09
Re:試合終了間際の同点劇~ミランvsバイエルン~
サニョルだめでもゲルリッツっていういい選手いるし。
posted by なおき | 2007-04-07 08:56
Re:試合終了間際の同点劇~ミランvsバイエルン~
アンチェロッティが一番警戒しているのはヒッツフェルトと答えたそうで、この時点でミラン負けてます。今のバイエルンは負けないですねぇ…。追いついた強運といい、ちょっと不気味です。アンチェロッティはこのヒッツフェルトの強運を警戒していたのでしょうか?
posted by domo | 2007-04-07 12:33


