2007年03月18日

試合に勝って勝負で・・・~浦和vs甲府~

Jリーグ第3節の「浦和レッズvsヴァンフォーレ甲府」の試合は、2対0で浦和に軍配があがった。
昨年のような高い決定力を取り戻しつつある「ワシントン」が、この日“2得点”をあげてチームの勝利に貢献し、レッズ守備陣は相手の得点を許さず“完封勝利”を我々サポーターにプレゼントしてくれた。
 
「2得点」、「完封勝利」。
この言葉だけを聞けば、浦和が優位に試合を進めていたように聞こえる。
しかし、実際はどうだったのだろうか。
 
どのクラブも最優先に掲げる目標は、“結果”即ち“勝ち点3”である。
私はホームで貴重な「勝ち点3」を獲得した選手達には素直に拍手を送りたい。
だが、試合後の私の心中を正直に言ってしまえば、“結果だけは満足している”という表現の方が適切だろう。
よく使われるフレーズであるが、この試合は浦和にとって「試合に勝って勝負で負ける」という表現に近いものがあったと思う。
 
J1昇格2年目であり、昨年は何とか残留に成功した甲府。
在籍4年目となる大木監督が掲げるのは「走るサッカー」。
突出したタレントがいる訳ではないが、この一貫したチームコンセプトが甲府の持ち味であり、彼らの武器となっている。
バレーと倉貫を放出したことによる戦力ダウンは痛手だが、お馴染みの4-3-3システムを駆使したパスサッカーで今季はさらに上位を狙うだろう。
 
前半は甲府が主導権を握った時間帯であった。
豊富な運動量を生かして数的優位の局面をつくりだし、細かいパスをつないで浦和ゴールに攻め込む場面が多く見られた。
また、ボールが浦和に渡れば積極的なフォアチェックで浦和に考える隙を与えなかった。
まさに、大木監督の目指すサッカーが、実際に形となって表現されていたのではないかと思う。
しかし、浦和の守備を切り崩すまでには至らず前半終了のホイッスルを迎える。
 
一方の浦和は、甲府の連動性ある動きについて行くのが精一杯の状態。
この日は負傷欠場となった「相馬」に代わり左サイドにはいった「伸二」であったが、攻撃参加よりも自陣左サイドの守備に追われて持ち前の能力を発揮できずにいた。
エンジンのかかりが遅いことに定評ある(?)浦和であるが、この前半はいつもより暖気に時間がかかった印象をうけた。
 
しかし、後半の笛から12分が経過した時、ポンテのヒールパスから左サイドを攻め上がった闘莉王がセンタリング。ゴール前に走りこんだワシントンが相手と競り合いながらボールを押し込み浦和が先制点をあげた。
試合の流れはここから浦和に傾き始めた。
続く69分にもポンテのクロスからワシントンが決めてスコアを2対0とした。
 
甲府は2点を先制されて焦りの気持ちがでたのか、前半に披露したような連動性を生かしてスペースを有効に使う場面が減り、むしろ狭い場所に選手が集中するようになった。
逆に得点したことにより本来の動きが戻ってきた浦和は、一箇所に集中する甲府の選手達をあざ笑うかのように空いたスペースを使い有利に試合を展開し始めた。
そして、やっとエンジンが温まってきたころで試合終了のホイッスル。
 
率直な感想は、「う~ん・・・。まぁ、いいか。」という感じである。
試合には勝った。だが、勝負では・・“負けた”とまでは言わないが、特に前半のプレーは見ていて退屈なものだった。
甲府のサッカーに対して、もう少しうまく対応できなかったのだろうか?
以下は試合後のオジェック監督のコメントである。
 
「事前の分析から、甲府がかなりやりづらい相手だということはわかっていた。甲府は運動量が豊富でコンビネーションプレーが非常にうまく機能している。特に非常に狭い場所を使ってそこでボールを回してくる。」
 
つまり、相手の戦い方は分析済みだったが、うまく対応できなかったということか・・。
いずれにしても、個人的にはなんだかすっきりしない勝ち方であった。
 
 
しかし話は変わるが、一昔前のレッズを思えば、せっかく勝ったのに不平不満を口にするなんて罰が当たりそうな雰囲気があったものだが・・、時代の移り変わりとは恐ろしいものである。
浦和がJリーグを優勝し、目指す目標が日本の外へと向けられている現状であるが、我々“浦和を応援する者達”もJリーグ発足当初とは比べ物にならないくらい高いところを見据えて応援しているんだなぁ・・と、いろいろ考えてしまう今日この頃である。
 
今から数年前、浦和が連敗続きの中で行われた試合があった。
浦和は連敗をくい止めることができずこの日も敗戦。選手達が申し訳なさそうにゴール裏まで挨拶にきた。
ゴール裏からは、当然のごとく不甲斐ない試合をした選手達に向かって激しい“野次”が飛び交った。
そんな中、ある選手は“サポーターの罵声”と“連敗の悔しさ”と“自分自身の不甲斐なさ”から堪え切れなくなったのだと思うが、目を真っ赤にして唇を噛み締め、その手を固く握り締めながら悔しさを露わにしていた。そして、その選手は挨拶を終えるとトボトボとピッチを後にした。
私は何故か今でもあの寂しそうな後姿を忘れられずにいる。
 
今の浦和からは想像しづらい光景であるが、なんだか最近妙にあの頃を懐かしく感じてしまうのだ。
誤解のないように言っておくが、私は決して「そんな昔に戻りたい」などとは考えていない。
むしろそんな時代があったからこそ今の浦和があるのだ。
 
浦和が目指すは世界一!!!
今日の試合もそのための一歩だと捉えたい。
 
WE ARE REDS!!!

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posted by 浦和.COM |13:50 | Jリーグ | コメント(7) | トラックバック(0)
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Re:試合に勝って勝負で・・・~浦和vs甲府~

コメント投稿者ID :

私は
「試合に勝って勝負に負ける」
または
「試合に勝って勝負にも勝つ」
を選びます。

「試合に負けて勝負に勝つ」試合は数回くらいは耐えられるでしょうが、J1で戦う→(最近は)J1で常に優勝を争うという前提が崩れる姿は恐ろしくて想像できません。TVゲームだけにしておきます・・・。

posted by No.13 | 2007-03-18 14:49

Re:試合に勝って勝負で・・・~浦和vs甲府~

コメント投稿者ID :

勝負に行くのは見る人を魅了する。

見た人は、ずっとその興奮を話すでしょう。

しかし、結果を求める事が大切である。

負けは負け。

結果を残すのといいわけになるのでは、

レベルが違う。

posted by hkhk | 2007-03-18 15:24

人によるんじゃないですか?

コメント投稿者ID :

人によるんじゃないでしょうか?
私は、つまらない勝利より内容のある負けを選びます。

1-0の勝利より、3-4の負け。
その方がどれだけスペクタクルがあるか。

もちろん、勝利を目指した上での話ですが。

いずれにしろ、いまの浦和はまだまだオジェックのサッカーが浸透しているわけではないので、内容が伴うのは難しい。

6月くらいになれば、内容も伴ってくると思います。
ただ、それまでのACLがどうなるか心配です。

posted by 左SB | 2007-03-18 16:22

Re:試合に勝って勝負で・・・~浦和vs甲府~

コメント投稿者ID :

今の浦和は全開の6割くらいですかね。少し他のチームと比べて仕上がりが遅いような気がするのですが、今はもっとチーム状態がよくなることを祈るばかりです。個人的にはあと5試合から7試合はかかるかなと思うのですが、来週にはACL第2戦があるので少し不安です。

ちなみに浦和はプレスの厳しいチームを相手にすると、どうもいいサッカーが出来ないような気がするのですが、そういった時はこちらが先手でプレッシングサッカーを展開しなければ主導権を握ることは出来ないです。浦和はどうも自分から受身に回って最後のところで跳ね返そうとするクセがあるんじゃないでしょうか。

posted by Sign Sign | 2007-03-18 18:32

Re:試合に勝って勝負で・・・~浦和vs甲府~

コメント投稿者ID :

浦和サポではないけど日本のサッカーサポとしては浦和に大いに期待している。今のとこ唯一アジア→世界の中でビッククラブになる可能性を持つチームだけに結果は何より大事。
浦和の堅守速攻スタイルは高く評価するだけにワザワザポゼッションサッカーに変える必要もないと思うんだけどなぁ。

posted by DGS | 2007-03-18 18:37

Re:試合に勝って勝負で・・・~浦和vs甲府~

コメント投稿者ID :

内容が良くて試合にも勝つなんて、シーズン中でも片手で数える程度しかないでしょう。
それだけ、内容と結果を結びつけるのは難しい事なのだと思います。
もちろん目指すところは毎試合それですけど。

あの昔に戻らないためにもまずは結果。
内容は試合を重ねて高めればいいですよ。
新監督になってまだ3ヶ月。内容を求めるにはまもう少し時間がかかりますよ。

posted by 内容と勝利と | 2007-03-18 23:12

Re:試合に勝って勝負で・・・~浦和vs甲府~

コメント投稿者ID :

私は、内容と結果で勝つが1番良いと思います。

しかし、それはあくまで「理想」です。【勝ち】が応援するものそして、王者として最優先ではありますが、内容の伴う”負け”や引分けであれば、応援のしがいもあると思います。

しかし、最近のREDSは、王者としてのプレッシャーなのか、Bull'sカップからの影響なのか、分かりませんが、明らかに精彩を欠いています。覇気も感じられません。(一部の選手には感じますが。)

厳しく言えば・・・
『プロなら「プロ」の試合をしてくれ。』
ということです。

最後に・・・
この前もここで書かせて頂きましたが、「ワシントン」だけFWで目立っても仕方ないと思う。マークが厳しくなれば、決めにくくなりますし・・・
1節2節で見た永井の姿や、達也の奮起に期待したい。そんな事をずっと何年も思っています。

posted by REDSとDEU | 2007-03-19 17:28

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