2007年09月20日

Go to ASIA ~浦和×全北~

アジアチャンピオンズリーグ2007 決勝トーナメント開幕

 9/19(水)アジアチャンピオンズリーグ2007(以下ACL)決勝トーナメント準々決勝第1戦の火蓋が、ホイッスルの音と共に切って落とされた。
 舞台となったのは、夕闇の中で赤くライトアップされた埼玉スタジアム。
 ホームの浦和が迎え撃つ敵は、韓国Kリーグに所属し、前回のACL優勝チームである全北現代モータースFC。そのため予選を免除された彼らは、この試合がACLの初戦となった。

 平日開催にも関わらず、スタジアムには33,000人以上のサポーターが詰め掛けた。
 もちろんスタンドは見渡す限りの赤、キックオフの時間が近づくにつれて、スーツにネクタイ姿の浦和サポーターたちが、続々とスタンドに集結する。
 それに対して、海を超えてアウェー側応援席の前方に陣取った全北サポーターの人数は、1人、2人、3人…と、数えられる程度。
 彼らの声は、赤い声援とブーイングによってことごとくかき消されていった。その光景はまさに多勢に無勢だ。

 19時30分、ヨルダン人の主審サレム・マハムド・ムジゲフさんの笛が鳴り響く。
 普段見慣れない外国人主審がピッチに立っている光景は、浦和の戦う舞台が、海の向こうに広がる広大なアジアというフィールドであることを改めて実感させてくれる。


★重くのしかかる1失点

 川崎フロンターレと共に、日本のクラブチーム初となるACL決勝トーナメント出場の記念すべき初戦となったこの試合は、2-1でホームの浦和に軍配が挙がった。
 試合開始早々の3分、長谷部がゴール左隅に狙いすましたシュートを決めて先制すると、59分には田中達也のゴールで2点のリードを奪った浦和。
 しかし、試合終了間際の89分、ゴール前混戦の中からチェ・ジンチョルのゴールによって1点を返され後味の悪さを残した。

 この第1戦を勝利した浦和であるが、最終的な勝敗はホーム&アウェーの2試合の結果で決定する。
 ここで、ホーム&アウェーのルールを簡単に説明しておこう。
 2試合の合計得点で最終的な勝敗が決まるのだが、その合計得点が両者同じであった場合、アウェーで得点したゴールが2倍されるというものだ。
 この“アウェーゴール”こそ、ホーム&アウェールールの特殊な点であり、試合を面白く、そして奥深いものにさせる要因となっているのだろう。
 一般的に、ホーム&アウェーの試合を勝ち抜くためには、地の利で有利となるホームでの勝利が最低条件とされ、また失点はアウェーゴール2倍につながるので、選手もナーバスにならざるを得ないポイントとなっている。

 つまり、浦和はこの試合で勝ち抜くための最低条件はクリアしたものの、試合終了間際に奪われた失点が、次回のアウェー戦で重くのしかかってくるといえるだろう。
 しかし、この失点について浦和のオジェック監督は、「この失点はマイナスではない」と試合後に語った。

 「2-0で終わったならば、集中がゆるくなる危険性もあった。ただ、今日は結果が2-1となり、次の試合は最初から最後まで集中を切らしちゃいけない状況になった。たまには失点もプラスに作用することもある」

 と、監督はこの失点を前向きに捉えるコメントを残したが、どんな状況であれ失点しないに越したことはないのは言うまでもない。
 監督の発言も一理あるが、このコメントは次戦を厳しいアウェーの地で戦う選手たちのモチベーションに配慮した発言であることは間違いないだろう。


★チームの力

 次戦は9/26(水)戦いの舞台は韓国へと移り、全州ワールドカップ・スタジアムにて準々決勝第2戦が行なわれる。

 「今までもどんなに難しい試合でも乗り越えてきたので、次のホームでの試合に向けて頑張っていきたい」

 と、ホームでの勝利に意欲を燃やしたのは、全北のチェ・ガンヒ監督。
 浦和は、引き分け以上ならば勝ち抜け、負けても2得点以上の1点差という条件付きならば、アウェーゴールで次のステージへと駒を進めることができるが、

 「次は引き分け狙いでなく、ウチのチームの強さを証明したい」

 と、長谷部が語ったように、選手たちには前向きな気持ちで試合に臨んでもらいたい。
 幸いにも、浦和には敵地まで足を運び応援する熱いハートをもったサポーターが大勢いる。
 また、現地まで行けないサポーターのために、試合当日には埼スタでパブリックビューイングを開催することが決定した。
 ホーム、アウェーに関わらず、浦和の選手には多くの後押しが得られる環境が整っている。長谷部が語ったチームとは、選手とサポーターを含めた意味での“チーム”ではないだろうか。

 Jリーグも負けられない試合が続き、日程的に厳しいスケジュールをこなさなければならない浦和の選手たちだが、是非ともその強さをアジアの国々に証明して見せてもらいたい。

(本文中敬称略)

posted by 浦和.com |15:35 | AFCチャンピオンズリーグ | コメント(2) | トラックバック(1)
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2007-09-20 19:06 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
Re:Go to ASIA ~浦和×全北~

あの最後の失点は痛すぎますね。最近の浦和は疲れから後半の最後の20分は動きがガクッと落ちてしまうのが気がかりです。アウエーになると失点数はさらに多くなる傾向もあり、昨日の失点が悪い方へ転ばないことを祈るばかりですね。結論として失点を抑えようとしたところで今の浦和に最後まで守って引き分けに持ち込むことははっきりいって不可能です。ですが今年はアウエーの試合で負けていません(ACL、リーグ戦)。それはアウエーの試合では失点が多くなる分以上の得点が奪えているからです。守備に比べて攻撃は計算がたたないとよく言われますが、次のアウエー戦は浦和がいつものアウエー戦の様にカウンターからの得点を奪えるかどうかがポイントでしょう。ということで私は準決勝の鍵を握るのは、田中達也とワシントンだと思います。達也の昨日のようなシュートの成功率では間違いなく準決勝敗退となるでしょうね。とにかく頑張ってもらいたいです。達也が決めればチームは変わりますから。

posted by CR | 2007-09-20 17:17

Re:Go to ASIA ~浦和×全北~

遅くなりましたが,準決勝進出おめでとうございます。
ガンバサポの私ではありますが,浦和在住であることもあり(夫はレッズサポ),ACL限定で応援しています。
川崎は残念なことになってしまいましたが,ここまで来たら,日本のクラブ代表としてぜひ優勝して,クラブW杯へ出場してください。

posted by 青一点 | 2007-09-29 16:17

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