2007年08月27日
振り返ればヤツがいる
「他会場の途中経過をお知らせします」。 Jリーグ第22節のFC東京戦が行われた埼玉スタジアムでは、いつものように前半45分を終えたところで、同時進行で行われている他試合の途中経過を知らせる場内アナウンスが流れた。 サポーターたちは興味津々にオーロラビジョンを見上げている。彼らの興味は、勝ち点差1で浦和を追走するG大阪の途中経過にあった。 浦和を追いかける彼らの足音が背後から聞こえてくる。そのプレッシャーを一刻も早く振り払いたいという思いは、首位に立ったままゴールまで逃げきろうとする人間の心理ではないだろうか。 「等々力競技場で行われている川崎フロンターレ対ガンバ大阪の試合は…、前半終わって1対1のドロー」。 そのアナウンスが流れた瞬間、淡い期待を抱いていた浦和サポーターがどよめいた。この時ばかりは私も「がんばれ川崎!」と、彼らにエールを送った。 G大阪の調子が悪かったのか、川崎の調子がよかったのかは不明だが、後半戦の波乱を連想させるかのごとく、G大阪の失点は前半開始早々の2分と表示されていた。キックオフと同時にコケたG大阪を見れば、自然と川崎に期待するのも無理はなかった。 第20節に行われたG大阪と浦和の1位と2位の直接対決は、0対1というスコアで浦和に軍配が挙がった。一時は最大で7ポイントあった両者の勝ち点差だったが、この試合後にはわずか1ポイントまで縮まっていた。 G大阪は第21節に最下位の横浜FCと対戦するが、試合はまさかのドローに終わり、この結果第7節から守り続けてきた首位の座を浦和に明け渡すこととなった。 そして迎えた第22節、もうこれ以上勝ち点を落とせないG大阪は、等々力競技場にて8位の川崎F戦に挑むが……。 埼玉スタジアムでは、浦和が追いすがるFC東京を振り払い3対2で勝利した。サポーターは選手たちの健闘を称えながら拍手で見送った後、試合後もしばらく勝利の余韻に浸っていた。ここで再び場内アナウンスがスタジアムに響き渡った。 「他会場の試合についてお知らせします」。 「等々力競技場で行われている川崎フロンターレ対ガンバ大阪の試合は…」、一瞬スタジアムが静まり返る。 「4対1で川崎フロンターレが勝利しました」。 まるでゴールが決まったかのような歓声がスタジアムから沸きあがった。ハーフタイムに抱いていた淡い期待が現実のものとなった瞬間だった。この結果、首位の浦和と2位のG大阪の勝ち点差は4となった。 しかし、首位とは言ってもまだリーグの折り返し地点を過ぎたばかりであり、この時点での勝ち点4差という結果に一喜一憂するのは時期尚早であろう。 「そんなこと言われるまでもない!」という方が大半であろうが、浮かれて足元をすくわれるようなことは避けたいものだ。 浦和との直接対決を境にして下降線を辿るG大阪であるが、次節の対戦相手は、彼らとは対照的に上昇気流にのって3位まで浮上した鹿島。 次節も難敵との対戦を控えるG大阪だが、浦和の背後に迫るその足音はこのまま遠のいてゆくのか…? それとも…?
posted by 浦和.com |22:24 |
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