2006年10月21日
さあ、いよいよ決戦です。
ネヴァブション(伊藤正厩舎)は金曜日に北Cダートコースで軽めのキャンターで体をほぐしました。
中2週と間隔は詰まっていますが、今週の坂路で4F51秒0の好時計を出したように状態は更に良くなっています。
ネヴァブションが前走で勝った九十九里特別は2年前、菊花賞を制したデルタブルースも勝った出世レースです。
2走前のセントライト記念で落馬した影響を全く感じさせない快勝でした。
GIは初挑戦ですが、年明けの京成杯で3着した素質馬。
全3勝を芝2000m以上で挙げているように距離が延びて本格化しました。
陣営も
「折り合いに心配はないので距離延長は大丈夫」と3000mは望むところです。
鞍上は昨年(ディーエスハリアー14着)に続いて菊花賞に騎乗する石橋脩騎手。
4年目で110勝している関東期待の若手ジョッキーです(10月15日現在)。
今年はアイビスサマーダッシュ3着(レイズアンドコール)、新潟2歳S3着(マイネルレーニア)と重賞戦線で活躍しています。
ネヴァブションに騎乗するのは今回が3度目ですが、前回のセントライト記念(落馬、競走中止)では手応え良く3コーナーを回りながら他馬の落馬に巻き込まれただけに今回に賭ける気持ちは強いはずです。
内枠での好走歴が集中しているだけにスンナリ先行できる6番枠はベストでしょう。
インテレット(萩原厩舎)はセントライト記念(9着)では4コーナーで前の馬に乗り上げてバランスを崩してしまい、残念な結果になってしまいました。
しかし、元々は叩き良化型タイプ。
毎日杯でアドマイヤメインの2着したときも叩き2戦目だったように変わり身は十分です。
今回は直前追い切りを坂路から南ウッドコースに替えました。
直線でビッシリ追って気合が乗ってきました。
金曜日は北Cダートコースで軽めのキャンターと環境を変えることで気分転換しています。
本番に向けて最善の調整をしています。
主役は史上7頭目の三冠馬を目指すメイショウサムソンですが、関東馬5頭も万全の状態で出走します。
過去10年の菊花賞で関東馬は2勝2着3回。
関東馬の活躍が目立つだけにぜひ応援して下さい。
posted by 辻三蔵 |23:15 |
菊花賞 |
コメント(5) |
トラックバック(1)
2006年10月21日
コイウタを管理する奥平雅士調教師です。
前川清オーナーのヒット曲『恋唄』が名前の由来になったコイウタはクイーンCで初めて重賞を勝ち、桜花賞で3着しました。
しかし、オークスでは3コーナーで右肩跛行を発症して競走中止。
安否が心配されましたが、幸いにも軽傷だったので放牧で立て直して、秋華賞に出走することができました。
3年目の吉田隼人騎手がGI初騎乗だったこともあり、話題を集めましたが、着順は17着と残念な結果になりました。
「470キロと体は16キロ増えていましたが、これは成長分。いつも通り、パドックで落ち着いていて、雰囲気は良かったですね。何よりも隼人の目がすごく真剣でした。レースでは先行することになりましたが、あまり指示を出すと、硬くなると感じたので乗り方はジョッキーに任せました。隼人はレース前、今の京都は先行有利ですねと言っていましたから、前に行くことにしたのでしょう。真面目で研究熱心だから考えた末の騎乗だったと思いますよ。結果的には休み明けが応えて失速しましたが、レース後、ノリさん(横山典騎手)が隼人にGIを楽しめたかといろいろ話していました。ノリさんも後ろで見ていて、折り合って気持ち良く走っていたと話していましたよ。応援していただいた関係者やファンの方には申し訳ない結果でしたが、無事に帰ってきたことが何よりも良かったです。隼人もこの一戦を糧にして大きく成長して欲しいですね」
と奥平雅調教師はちょっぴり悔しさを交えながら話していました。
牝馬クラシック戦線を終えて、奥平雅師は
「コイに出会えたおかげで三冠全ての競走を戦い抜くことができました。あの緊張感や興奮はクラシックに出走できたからこそ知ることができました。これからもこういう大舞台に送り出す馬を多く作りたいという気持ちが更に強くなりましたよ」
と新たな決意を語っていました。
「コイウタは来年のヴィクトリアマイルを目指して再スタートを切ります。次走は11月12日(日)5回東京4日目オーロC(芝1400m)を横山典騎手で予定しています。古馬と初対戦ですが、ハンデ戦で斤量にも恵まれるでしょうし、腕試しにはちょうどいいでしょう。京都から帰ってきてからも元気いっぱいで木曜日に体重を計ったら474キロありました。食欲旺盛で状態は本当に良いです。コイウタの再出発に期待して下さい」
と笑顔で締めてくれました。
コイウタの新たな夢が始まります。

posted by 辻三蔵 |23:09 |
菊花賞 |
コメント(1) |
トラックバック(0)
2006年10月21日
本番を控えて最終調整するミストラルクルーズ(鈴木康厩舎)です。
水曜日に追い切った後、木曜日は坂路を一本流し、金曜日は角馬場で乗り運動をしました。
鈴木康厩舎は追い切り前のウォーミングアップと、追い切り後のクーリングダウンに時間をかけます。
合わせて2時間半ぐらい、乗り運動をしているように運動量は豊富です。
デビュー以来、ミストラルクルーズのケイコをつける武市康男技術調教師は
「デビュー当時はひ弱さがあったけど、ケイコを積み重ねるごとに体が逞しくなり、実が入ってきた」
と目を細めていました。
「デビューから8戦中7戦、手綱を取っている藤田騎手が一戦ごとに競馬を覚えさせてくれました。だから、今では自由自在に動けます。しかし、青葉賞(6着)では初めて騎乗した松岡騎手がスタートで行かなくて後方で追い出しを待ったら脚を余してしまいました。松岡騎手もレース後、手応えにダマされたと言っていましたよ。しかし、今回は池添騎手が追い切りで乗り味を確かめたから心配ありません。エンジンのかかりは遅いけど、スピードに乗ってからはいい脚が長く使えます。2周目3コーナーから少しづづ追い出して気合を乗せていく。セントライト記念(3着)も最内を通って伸びてきただけに枠順(2番枠)も問題ないでしょう。春に500万(東京芝2400m)を勝ったときの勝ち時計(2分26秒8、良馬場)は翌日のオークスと0秒6差。翌週の日本ダービー(稍重)より1秒1速かった。時計だけで単純な比較はできませんが、素質はヒケを取りませんよ」
と言葉にも力が入ります。
12月に新規調教師として開業する武市技術調教師にとって、平成9年から所属する鈴木康厩舎では菊花賞が最後のクラシックになります。
それだけに今回に賭ける意気込みがヒシヒシと伝わってきます。

posted by 辻三蔵 |13:21 |
菊花賞 |
コメント(1) |
トラックバック(0)
2006年10月20日
金曜日のアクシオン(二ノ宮厩舎)です。
開門から3時間後の午前9時過ぎに坂路を一本、登ってきました。
かなり遅い時計だったため、少しムキになる面はありましたが、クールダウンのときには気分良さそうに歩いていました。
水曜日の追い切りでは南ウッドコースで意欲的な調整。
6Fから14秒3→12秒7→12秒1と掛かり気味に飛ばすと、直線では先行したダイワネバダ(障害未勝利)に3馬身先着しました。
ハイラップを刻んだため、ラスト1Fは14秒2とかかりましたが、[6F78秒5~5F64秒2]は自己最速タイムです。
脚元の不安もなく、2週続けてビシビシ追えるのが成長の証しです。
デビュー当時は脚元の負担を考慮して、ダート中心に走っていましたが、放牧に出して脚元がシッカリしてからは芝に参戦。
3戦2勝2着1回と芝適性の高さを見せました。
陣営も
「本格化するのは来年だが、一戦ごとに状態は良くなっている」
と成長を感じています。
追い切りでは若干、掛かり気味でしたが、実戦では「折り合いがつく」タイプ。
前走もスローペースで折り合っていただけに距離延長は問題ありません。
鞍上の田中勝春騎手は2000年の菊花賞ではトーホウシデン(美浦、田中清厩舎)に騎乗し、エアシャカールのクビ差2着。
トーホウシデンと同じ先行脚質で、枠順も同じ7枠(15番)と当時と状況が似ています。
「この相手でどれだけやれる か、楽しみだよ」
と陣営も期待を寄せています。

posted by 辻三蔵 |21:22 |
菊花賞 |
コメント(0) |
トラックバック(1)
2006年10月20日
金曜日のトウショウシロッコです。
坂路を3本、軽く登ってきました。
首をグイッと下げて気合が乗っていたように本番に向けて準備万端です。
大久保洋吉調教師はセントライト記念(2着)のときに
「状態は100点満点なら98点」
と言っていましたが、今回は更にいい状態で出走できます。
師も
「好位で流れに乗れるし、折り合いに不安がない分、距離は延びても大丈夫。前走同様、前に行くだけにできれば、内枠が欲しかったが、外枠(16番枠)でも問題ないだろう。先行策でしぶとさを生かしたい」
と言葉にも力が入ります。
鞍上の吉田豊騎手は菊花賞に6回、騎乗していますが、97年トキオエクセレント4着(8番人気)、98年メジロランバート4着(8番人気)、99年メジロロンザン5着(12番人気)と人気以上に見せ場を作っています。過去の騎乗馬と比べてもチャンスがあるだけに本番が楽しみです。

posted by 辻三蔵 |21:19 |
菊花賞 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2006年10月20日
産経賞オールカマーを勝ったバランスオブゲーム(宗像義忠厩舎、牡7)が秋の天皇賞に向けて、1週前追い切りをしました。
昨日同様、坂路に一番乗りしましたが、霧で姿が確認できません。
気がつけば、目の前を通り過ぎて、写真を撮り損ねてしまいました。
すみません…。
本当は昨日、坂路で追い切る予定でしたが、1本目を流した後、2本目は馬場入りを拒否して、追い切り中止。
今日に仕切り直しとなりました。
今日はいきなり1本目でビュンビュン飛ばすと、
[4F50秒1~3F36秒3~1F12秒9]の好時計をマーク。
霧で脚色は確認できませんでしたが、登り切ってから手綱を思いっ切り引っ張っていたように元気が有り余っているようでした。
予定通り、追い切りができないのが悩みの種ですが、それはオールカマーのときと同じです。
オールカマーでも水曜日にコースに入るのを嫌がって、直前追い切りを1日延ばしました。
そういえば、宝塚記念で3着したときもコースに入るのを拒否して、急遽、坂路で追い切っていました。
ケイコは嫌いでも本番ではやる気になる。
馬場入りを嫌がったことを気にする必要はありません。
とは言っても陣営の苦労は大変なものですが。

posted by 辻三蔵 |19:06 |
菊花賞 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2006年10月20日
金曜日の美浦トレセンは霧に包まれました。
そのため、調教コースで走る馬の姿はスタンドからは目視できません。
結局、霧が晴れたのは開門から1時間後、午前7時でした。

posted by 辻三蔵 |15:58 |
菊花賞 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2006年10月20日
大久保洋吉厩舎の2歳馬です。
左奥にいるゼッケン1259番がメジロアルタイス(牡、父メジロマックイーン、母メジロヴィーナス、吉田豊騎手騎乗)、
左手前にいる326番がグレイトフルタイム(牡、父アグネスタキオン、母グレイトフルデイ、高橋智大騎手騎乗)、
右奥にいる1062番がプロミスフェアー(2歳未勝利)です。
メジロアルタイスとグレイトフルタイムは先週、美浦トレセンに入厩したばかりの新馬です。
メジロアルタイスは芦毛登録にも関わらず、黒光りする馬体が印象的です。
木曜日の坂路では大トビでパワフルなフットワークが目を惹きました。
見ての通り、胸前の筋肉が盛り上がった好馬体は大物感十分です。
管理する大久保洋吉調教師も
「メジロマックイーン産駒の芦毛馬は走る印象があるが(クイーンC覇者エイダイクイン、日経新春杯3着メジロサンドラなど)、この馬もいい雰囲気を持っている。メジロマックイーンは母系の良さを引き出すため、スプリンターからステイヤー、芝にダートと様々な産駒がいるけど、この馬は母同様(芝
2000mで2勝)、芝の中距離向きだな。今後が楽しみな馬だよ」
と言葉が弾んでいました。
グレイトフルタイムは小柄な産駒が多いアグネスタキオンでは珍しく、500キロを超える雄大な馬体が魅力。
春先に話を伺ったときには
「今年の2歳の中では馬体は一番の好み」
と師もお気に入りの様子でした。
「春に見たときにはスラッとした印象があったけど、牧場で乗り込まれて、体がガッチリしてきたな。身のこなしがまだ硬い分、現時点ではダート向きな感じもするが、これから乗り込めば、変わってくるだろう」
と期待を寄せていました。
大久保洋吉厩舎は菊花賞に出走するトウショウシロッコを始め、阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったショウナンパントル、青葉賞を制したハイアーゲームなど、毎年、クラシックに活躍馬を輩出しています。この2頭を含めて、大久保洋吉厩舎の2歳馬から目が離せません。

posted by 辻三蔵 |14:30 |
菊花賞 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2006年10月20日
小笠倫弘 (おがさ みちひろ)調教師です。
今年、開業したばかりですが、史上初めての東京大学卒業の調教師として注目を集めていました。
しかし、今では大穴を出すことで評判になっています。
10月15日現在、7勝していますが、単勝平均配当は4,483円。
第2回福島6日目6Rでは単勝13番人気のアイオブザジャガーで1着。
単勝配当20,520円の大万馬券になりました。
全14連対の平均人気は6.1番人気。先週日曜日の東京7Rでも9番人気アイシクルアートが2着しました。
小笠調教師に大穴が出る秘訣を伺うと、
「特に変わったことはしていませんよ」と不思議そうな顔。
しかし、ウォーライクトニー(古馬1600万)は小笠厩舎に転厩してから2年ぶりの勝ち星を挙げました。
しかも先週のオクトーバーS(古馬1600万)で4着して自己最高の成績を収めています。
開業したばかりだけに他厩舎からの転厩馬がほとんどだが、レースを重ねる毎に成績を挙げている馬が多くいます。
その理由を聞いてみると、
「環境が変わり、調教方法を変えることで馬がフレッシュな気分になったのでしょう。気持ちが変われば、スランプを脱出することもありますよ」
とまたもや特別なことはしていない様子。
更に突っ込んで話を伺うと、
「スタッフにはできることをキッチリやろうと言っています。だから、成績がいい悪いに関わらず、どの馬にも時間をかけて接しています。私もこの馬のいいところをどうしたら引き出せるだろうか、いつも考えています。条件戦ならどの馬にもチャンスはあります。だから、チャンスが巡ってきたときにシッカリ掴めるように一日一日を大事に過ごしています」
と照れながら話してくれました。
どうやら、1頭の馬を大事にすることが好結果に繋がっている秘訣なようで
す。
「スタッフが私の考えを理解してくれて、本当に頑張ってくれています。私は競馬ファン出身なのでみなさんのお役に立てるような馬を数多く出走させたいですね」
と笑顔で話していました。
近走の成績が悪くても「小笠厩舎」と書いてあったら要注意です。
思わぬ、大穴が取れるかもしれません。

posted by 辻三蔵 |10:26 |
菊花賞 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2006年10月19日
木曜日のトウショウシロッコです。
昨日の追い切りの疲れもなく、坂路を1本軽く流しました。
今朝、大久保洋吉調教師に話を伺うと、
「母のスパークトウショウはウチにいた馬だけど、父がニッポーテイオーだったこともあり、スピードが勝ったタイプ(芝1600~1800m4勝)だったな。しかし、シロッコは父(アドマイヤベガ)の長所を受け継いで、距離が保つようになった。兄(トウショウポッター、中央未勝利)は体質が弱く、デビューは3歳秋だったが、代を重ねる毎に体が丈夫になり、この馬は菊花賞に出走できる」
と感慨深そうに話していました。
課題?の右回りについては
「左手前で走るため、左回りの方がいいのは間違いない。しかし、初勝利も重賞で2度連対したときも不思議と右回り。普通なら苦しくなると、自然に手前は替えるものだが、この馬は逆手前(左手前)でずっと走っていた。まだ、余裕がある証拠だろう。右回りでは手前を替えないが、あまり気にする必要はないな」
と意に介していません。
万全の状態で本番に臨めます。

posted by 辻三蔵 |16:17 |
菊花賞 |
コメント(1) |
トラックバック(0)