2008年12月07日

明大ラグビー部 最後の最後で意地見せた!劇的勝利で今シーズン終了/対抗戦

◆12・7 関東大学ラグビー対抗戦Aグループ(国立競技場) 
▼○明大24{7-5、17-17}22早大

 12月7日、国立競技場で今年も伝統の一戦、第84回早明戦が行われ、明治が劇的な勝利を収めた。早明戦で明治が早稲田に勝利するのは1999年以来、9年ぶりのことになる。大学選手権の不出場が決まり、明治にとって実質「引退試合」となった早明戦。4年生にとって最後の試合を「大金星」で飾った。

~前半キックオフ~
 
 早稲田のキックオフでゲームはスタート。前半開始早々、FWの力で明治はゴール前までボールを運ぶも、ペナルティを取られてしまいトライに結びつけることができなかった。さらにハンドリングミスが目立ち、なかなかボールをキープできない状態が続く。早稲田に先制されるも、明治も負けじと反撃。さらに今試合光っていたディフェンスにより、前半を1トライで守りきることができた。

前半8分 M0-5W(宮澤T、佐藤G失敗)
 
 先制は早稲田だった。明治陣での早稲田ボールラインアウトよりモール、BKにつないでトライを決めた。ゴールは失敗。まずは定石どおりにトライを奪った早稲田だった。

前半27分 M7-5W(奥田T、田村G成功)

 明治も黙ってはいない。27分、早稲田陣22mライン付近から明治ボールのスクラム、ラックを繰り返し最後は奥田(政経4)が右隅へトライ。難しいコースであったが、田村(文2)のコンバージョンキックも決まった。このリードを守り、前半を折り返した。

~後半キックオフ~

 20分までは明治ペース。トライを奪ったということもあるが、ディフェンスが冴えわたり早稲田に付け入るスキを見せなかった。しかしその後は苦しい展開が続き、防戦一方。しかしいつもの明治と違い、最後まであきらめなかった。それでもロスタイムに早稲田がトライ。そしてラストプレー、明治の勝利は早稲田のコンバージョンキックで決まる…。

後半0分 M14-W5(杉本晃主将T、田村G成功)

 明治のトライは後半0分、それもキックオフからのファーストプレーだった。明治のキックオフボールを早稲田がキャッチ、早稲田はタッチキックを狙うもノータッチ。田村がキャッチしその後ラック、最後は杉本(晃)主将(政経4)の手へボールがつながり中央にトライ。

後半8分 M21-W5(松本T、田村G成功)

 明治の勢いは止まらない。後半8分ラックからターンオーバーした明治は、FWにこだわりラックを重ねる。そして最終的にはBKへ展開し、松本(法4)がトライ。

後半16分 M24-W5(田村PG成功)

 田村のペナルティキック成功。着実に得点を重ねていく。

後半23分 M24-W10 (田中T、佐藤G失敗)

 ここまで早稲田の攻撃をしっかりディフェンスしていた明治。しかしそこをようやく早稲田にこじ開けられる。明治は早稲田のブレイクダウンの速さに翻弄(ほんろう)され、田中がトライ。しかし佐藤のコンバージョンはまたも決まらない。

後半36分 M24-W17 (上田T、田邊G成功)

 後半も残り10分、その中でも着実に得点を重ねたい明治であったが、田村のペナルティゴールはあと少し伸びずに決まらなかった(後半31分)。そして後半36分、早稲田がとうとう逆襲に転じる。早稲田スクラムからBKへつながれ、最後は上田がトライ。途中出場の田邊がコンバージョンゴールを成功。とうとう1トライ1ゴール(7点差)まで追いつかれてしまった。

後半43分 M24-W22(上田T)

 そしてロスタイム。明治にとって“長い”3分。このまま守りきりたい明治であったが、またもブレイクダウンに対応しきれずBKへ展開、坂井が土壇場で右隅へトライを決めた。このコンバージョンが決まれば、引き分けに終わる。

後半43分 運命のコンバージョンキック…(田邊G失敗)

 運命のコンバージョン。成功すれば引き分け、失敗すれば明治の勝ち。キッカーは田邊。観客も固唾を呑んで見守る中、ボールは明治には“幸運にも”、早稲田からすれば“無情にも”ポールに弾かれ、ゴール失敗。

そして…。

ノーサイド M24-W22

 その瞬間、明大フィフティーンは歓声を上げ、抱き合い喜びを分かち合った。涙を流しながら、しかし笑顔で――。そして今までの戦友と、試合とは違う“喜びのスクラム”を組み、校歌を高らかに歌った。その後、明治側スタンドへ駆けつけて、明治ファンとともに喜びを爆発させた紫紺の戦士たち。「記憶に残る試合」(藤田監督)はこうして実現した。
勝った!!劇的な幕切れに喜びを爆発させるフィフティーン
 冒頭にも書いたとおり、4年生にとってはこの早明戦が引退試合となってしまった。帝京大戦後に杉本(晃)主将が発した「国立では明治の意地を見せます」という言葉。それから3週間後、今日の記者会見でやりきった表情で「明治の意地を早稲田にぶつけることができた」と語る杉本(晃)主将がいた。まさにその言葉を、勝利をもって体現させることとなった。    今回の明大スポーツ『ラグビー早明戦号』において、「史上最低!?の早明戦」という見出しを置いた。しかし結局はそうなるどころか、接戦で大変劇的な試合となった。今日「意地」と「哲学」を早稲田に真正面からぶつける試合を見せてくれた明治に、わたしは心から敬意と感謝の念を示したいと思う。  まさに伝統の一戦にふさわしい今日の試合。特に近年早稲田の一方的な展開が続いていたが、今日は接戦ということもあり明治・早稲田双方のファンが大いに興奮したことだろう。このような早明戦の復活を、ファンは望んでいる。勝ったとしても、負けたとしても、感動させる好ゲームを――。試合後こう思った。『伝統の一戦、かくあるべし』。 ~試合後のコメント~ 藤田監督 「今日のゲームは後がないということで、記憶に残るゲームをと思った。選手たちがその『前へ』や『縦横無尽』をやり通したことが勝因だと思う」。 杉本(晃)主将 「4年生がこの試合で引退ということで、明治の意地を早稲田にぶつけてやろうと思って臨んだ。それを80分間続けられたことが勝因だと思う。声援は聞こえなかった。リードしていても変なことをして逃げることはやめた。早稲田のハーフ団にも速いプレッシャーが掛けることができ、守りきれた。(最後のゴールは)『外せ』という思いで見ていました」。 松浦 「試合前に同期から手紙をもらい、それを見たらここでやるしかないと思った。副将だからだとかは意識しなかったが、チームのために、試合に出れない4年生のためにやった。大学選手権に出れなくてもちろん後悔はあるが、記録は残せなくても記憶に残る代になった」。 原田 「セットプレーも最高だった」。 土井 「勝ったことは夢みたい。勝っても負けても終わり。倒れても死んでもいいから、負けで終わりたくなかった。今シーズンはなかなか勝てずに、(杉本)晃一(主将)もずいぶんそれは気にしていた。選手権には出られないけれども、落ち込んでも仕方ないという気持ちでこの試合に臨んだ。でもこの力がもっと前から出せていればというのはあって、どこか筑波大や日体大に勝つだろうという考えはあった。しかし今日はそれとまったく別のことが起きた」。 山本 「大学選手権がなくなって、最後の試合なので後輩達に見せたかった。やることは決まっていた。今日の試合を見てくれれば何か後輩達に伝わるはず」。 杉本(博) 「うれしいです。今季のベストゲームだった。今日はFWもBKも一体になり「前へ」行くことが出来た。早稲田はブレイクダウンが激しく、BKの展開も速かったが、気持ちでディフェンスした。兄貴(杉本晃一主将)をずっとサポートしたいと思ってきたので、学生でやる兄貴との最後のラグビ-を良い形で終われてとてもうれしい」。 金澤 「うれしい、信じられない。4年生最後の試合だから勝って送ってあげたかった。ディフェンス面では1発で抜かれることがなく粘り強く出来たと思う。今日は縦横無尽も出来たし、FWでこだわるところもしっかりやれたので100点満点の出来だった。前半勝って折り返せたのが、後半戦っていくのにもとてもプラスに働いたと思う」。 田村 「今シーズンを通して1年から4年生関係なく、試合中もプレーについての受け答えできた。PGを決めるのは当然だった」。 山口 「今日までの3週間、この日のためだけにやってきた。昨日のジャージー授与式でも『倒れるまで走ろう!』と誓った。一人一人がしっかり前へ出られていて、それがチームの力になった。今日も4年生の力を感じたし、先輩たちが残してくれたものは大きい。来年からは自分たちが引っ張っていく」。 衞藤 「(脳しんとうの影響は)たぶん大丈夫です」。 溝口 「勝ってうれしいです!」。 奥田 「早稲田にはまだ(大学選手権という)先がある、けれど自分たちにはそれがなくこれが最後という気持ちの差が表れた結果だと思う。最後に本来の明治の姿が出せた。後半の序盤は相手のミスをうまく生かすことができた。点差がついて逆に恐かったが、最後まで切れずにやれた。(最後のコンバージョンは)入ったなと思ったが、(ポストに弾かれて)ラグビーの神様はいるんだと感じた。この経験は必ず今後のラグビー人生に生きてくると思う」。 松本 「このままでは終われないという気持ちがあった。今日は個々が前に出られて良いリズムでいけた。(後半開始から勢いがすごかったことに対して)交代する選手が控えていると思って最初から全力でいった。最後に目指していた縦横無尽なラグビーができ、早稲田に勝つという大きな事ができて本当にうれしい」。 鈴木(元) 「ジュニア戦の借りは返せた。4年間の…続きはこちら!


posted by 薦田弘隆 |21:16 | 明大ラグビー部 | コメント(0) | トラックバック(2)
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2008年11月30日

明大ラグビー部 あと一歩届かず、ジュニア終戦/関東大学ジュニア選手権

◆11・30 平成20年度関東大学ジュニア選手権(早大上井草グラウンド)
▼2ndフェーズ準決勝
 明治7{0-10、7ー10}20早稲田○

 負ければジュニア最終戦となってしまうこの試合は、終了間際まで食らいつきながらも最後に振り切られ、スコア以上に悔しい敗戦を喫してしまった。

 前半は苦しいゲーム展開。序盤に早稲田のペナルティから敵陣深くでチャンスを得るも、スクラムホイールの反則でそれを逸してしまう。その後も接点で上回ることができず、ボールを動かしてもゲインを切ることができない。マイボールスクラムからサインプレーも試みたが息が合わず。相手の我慢我慢のディフェンスにたまらずペナルティを取られるという展開を繰り返し、ほとんどチャンスらしいチャンスを作り出すことができない。大半の時間を自陣で過ごす展開で、何とか粘り強いディフェンスで2トライの失点にとどめたが、ホームの早稲田に完全に押されっぱなしのまま折り返した。

 前半が終了して0-10。このようなスコアは今シーズン何度も目にしてきた。前半は何とか試合を作っても、後半スタミナが持たずに突き放される・・・。観客席に収まりきれない程に詰めかけた多くのファンは同じような思いを抱いていたことだろう。ましてやこの試合展開だったら40分後にはどうなるのだろうかと。

 しかし、後半を迎えるとその不安はいい方向に裏切られることとなる。「いつも後半切れてしまっていたから、今日は後半を前半以上にやろう」(成田)と誓ったチームは、風上だったことも力に変え、前半までの守勢は何だったのかと思わせるように攻め続けた。序盤に武田が待望のトライを奪取して3点差とすると、PGを決められ6点にビハインドを広げられてからも敵陣で相手のゴールラインを幾度も浸食しかけた。次のトライをどちらが取るのか――。試合も終盤を迎え、双方のファンが一喜一憂しながら見守る中、明治が敵陣ゴール前5メートルでのスクラムからボールを展開。ついにディフェンスラインを破るラストパスか・・・と思った次の瞬間、ボールは無情にもグラウンドを転々としていた。ラインの谷間にうまく飛び込んでいただけに、ギャラリーからは大きなため息が漏れた。攻めても攻めても取りきれない。この煮え切らない思いは最悪の結果となって返ってきた。終了間際に一瞬の隙を突かれ、外を割られて試合を決する痛恨のトライ。相手のミスをチャンスに変え、それをしっかりものにしたほうが勝つ。どのスポーツでも言われる展開をまさに見せつけられることとなってしまった。点差こそ13点だったが、内容的にはそれ以上に悔やまれるものとなった。

 今日の試合も「取れそうで取りきれない」。厳しく言ってしまえばそれまでなのかもしれない。だが、今日の彼らは「負けていてもまた見に行きたくなる試合」を見せてくれたように思う。今まではなかった「見ている者たちに訴えかける何か」の一端を、垣間見られたようにも感じられた。もちろん、この試合だけで期待して応援し続けてくれたファンへの裏切りを取り返せるわけでは到底ないが。

 試合が終わって引き揚げてきた選手たちを、見守っていた部員たちは拍手で迎えた。それでも戦った者たちの表情は冴えなかった。人目を気にすることなく涙を流す者もいた。悔しい。そこからはその思いが表れていたように見えた。成績が残せず、あえぎ続けたチーム。ファンからは「負けた後の悔しさも伝わってこない」と厳しい声も上がった。しかし、今日の試合後には確かに、勝負に敗れし者たちの自然の感情が溢れていた。これが本来あるべき、紫紺の戦士たちの姿ではなかったか。

 いよいよ来週、今シーズンのラストゲームとなる早明戦を迎える。伝統の早明戦について敵将である中竹監督はこう語っている。「早明戦には魔物が住んでいる。何が起こるか分からない。そういう意味では、例年より今年の方が怖い」と。6位に沈み、選手権出場をも逃したチームと「荒ぶる」を目指してまい進し続けるチーム。実力差は確かにあるのかもしれない。ただ、今日のようなゲームがその「何か」を起こすのかもしれない。

 12月7日、伝統の国立のピッチで、私は「魔物」が見たい。

~選手のコメント~

吉住
「最初早大のディフェンスの出足が早く、対応できなかった。後半途中まで計画通りだったが、ミスが多く早稲田に突き放された。」

成田
「今日はいつもよりチームも盛り上がっていたし、気持ちも入っていた。目標は入りとラストの20分の気が抜けてしまうところをしっかりやることだった。後半はいつも切れてしまって取ったら取られるという展開になってしまっていたので、後半は前半以上にやろうというのをハーフタイムに確認した。(試合後の涙は)先日のケガで目の手術をしたが、なんとかこの試合にぎりぎり間に合うことができたから。それに4年間の思いもこみあげてきたのもあって。それだけにより悔しい。Aチームには勝って喜び、嬉し涙を流してもらいたい」。

鈴木
「ハーフタイムで山口BKコーチがスペースが開いている場所を教えてくれたので…続きはこちら!

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posted by 大塩拓也 |21:11 | 明大ラグビー部 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年11月17日

明大ラグビー部 帝京に敗戦、24年ぶりに閉ざされた選手権の道/関東大学対抗戦

◆11・16 関東大学ラグビー対抗戦Aグループ(秩父宮ラグビー場) 
▼明大12{6-7、13-29}39帝京大○

選手権不出場に落胆の表情で引き揚げる選手たち
 「明治はFWが勢いづくと強いとわかっていたので、セットプレーで思い切りたたみかけました」(帝京大・井本主将)。今だ無敗を守り対抗戦初Vへ一直線の帝京大は、歓喜というより安堵の表情でその瞬間を迎えた。そして、もう後がないと「開き直って」(杉本主将・政経4)この日を迎えた紫紺の戦士たちは、39-12のスコアを前にただただ呆然と立ち尽くす。今日の結果で対抗戦史上初(1967年のリーグ戦分裂以降)となる負け越し、さらに24年ぶりとなる大学選手権不出場が決定した。この現実を今、彼らはどう受け止めているのか。

 「接点、主にセットプレー勝負」(杉本主将)との事前の読みどおり、キックオフ直後の1本目からスクラムはほぼ互角。ブレイクダウンは帝京にやや歩がありといったところで、両者激しい攻防が続く。そこで明暗を分けたのは“案の定”、ラインアウトだった。シーズン開幕当初から、スローイングの精度・度重なるサインミスが課題とされてきたラインアウト。藤田監督の「もっとコミュニケーションをとれ」の言葉むなしく、80分で15本近くあったマイボールラインアウトでクリーンキャッチと呼べるものはわずか2本程度、そしてその多くは帝京大にチャンスを与える形となってしまった。

 前半14分、自陣10m付近での明治ボールラインアウトを帝京大No.8野口がキャッチ。そこからFW戦でじわじわゴールラインににじり寄ると、最後はBKでパスをつなげ最後はCTB南橋が先制トライをねじ込んだ。FWBKが連携したその様は皮肉にも「縦横無尽」そのもの。自分たちが1年間追い求めたラグビーを、目の前でまざまざと見せ付けられてしまった。しかしこれに奮起したかのように明治も見せ場をつくる。前半20分頃から数分にわたり、敵陣22mから山本(政経4)の突破を軸にゴリゴリのFW戦を繰り広げる。そしてペナルティから得たスクラムで、SO田村(文2)が自らディフェンスの隙を突き追撃トライを決め一気に場内を沸かせた。前半は帝京大がさらに1トライを返し10-5のビハインドで折り返したものの、その内容は後半へ期待を抱かせるものだった。

 だが、暫定1位はやはり強かった。「たとえトライに結びつかなくても前半20分積極的に仕掛けていくことが、必ず後半20分に響いてくると信じていました」(帝京大・井本主将)。その狙い通り後半20分以降「集中力を欠いた」(山本)明治になす術はなく、セットプレー、ブレイクダウンのFW勝負で完全にペースをものにした帝京が立て続けにトライを連取。36分に山口(政経3)がトライを決め必死に食い下がるも、時すでに遅し。さらに40分には自陣でのマイボールスクラムをターンオーバーされたあげくトライを奪われるという、重戦車明治にとってもっとも屈辱的な形でノーサイドとなった。

 日体大戦での敗戦以降まさかまさかと募り続けた不安はついに、揺るぎない事実として彼らに突きつけられた。“大学選手権不出場”。慶応戦までで2勝3敗6位、2試合を残し崖っぷちに立たされていた明治にとって、全国行きの切符をつかむには帝京、早稲田への勝利が最低条件だった――。杉本組にはもう、「大学日本一」の夢を追う権利すら残されていない。

 シーズン佳境で自身のケガに苦しみ、ここ最近では治療を最優先とせざるをえなかった杉本主将は、悔しさとも諦めともとれぬ表情で天を仰いだ。「(早明戦は)最後の意地をみせるしかありません」。それは目指すべきものを失ってもなお戦い続けなければならない、試練を強いられた大黒柱の精一杯のプライドに見えた。

 泣いても笑っても、次回の早明戦が杉本組ラストゲームとなる。12月7日、傷だらけの紫紺の戦士はどんな思いで国立のピッチに立っているのだろうか。兎にも角にも、花道へのカウントダウンとなるもっとも過酷な3週間が、これから彼らを待ち受けている。

~試合後のコメント~
藤田監督
「慶大戦で、次は(帝京戦)明治のこだわりを見せる、と言っていたがそれはスクラムだった。だが、セットプレーでマイボールを取れない上にミスが出たのは甘かった。ラインアウトは焦っていた」。

杉本主将 
「帝京の圧力はそんなに感じなかった。ラインアウトでミスが多く、ゲームを作れなかった。まだシーズンは終わってない。最終戦に最後の意地を見せられたら」。

原田
「今日はダメだった。スクラムやラインアウトで自分が足を引っ張ってしまい、チームに申し訳ない。早明戦は開き直ってやっていく。」

仲西
「帝京は強いと分かっていた。練習の甘さが出た。もっと厳しくしていかないと。ラインアウトは考えすぎてしまった。今日はチームの出来は50点くらい」。

土井
「FWが安定していなくセットプレーで負けていた。後半に1トライされてから立て直すことができなかった。大学選手権出場はなくなったが、次の早稲田戦は見に来てくれるお客さんのために、そしてラグビー部の伝統のためにも頑張りたい。」 

山本
「後半の20分で集中力が切れてしまった。今日はSOの周辺でFWを当てるということを意識して、敵陣に入ったらFWで攻めようと思っていた。あと1試合にすべてをかけて、勝ちにいく」。

金澤
「SOの周りにFWを立たせて攻めるというゲームプランを遂行する以前に、セットプレーの不安定さからスタート地点でつまずいてしまった感じ。帝京は…続きはこちら!


posted by 野村馨子 |12:00 | 明大ラグビー部 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年11月09日

明大ラグビー部 早稲田に敗戦、セカンドフェーズ進出決められず/ジュニア選手権

◆11・8 平成20年度関東大学ジュニア選手権(明大八幡山グラウンド)
▼明治23{6-19、17ー19}38早稲田○

攻撃の軸となった呉。キックの正確さも光った
 負ければ他校の結果次第でカテゴリー2上位のチームとの入れ替え戦に回る可能性のあったこの試合。試合開始前、チーム全員で花道をつくり選手を送り出した。その部員の声援が後押しするかのように、開始直後から攻勢をかける明治。前半5分、敵陣ゴール前でペナルティを得ると、ショットを選択。呉(政経3)が難なく決め、幸先よいスタートを切った。直後に早稲田にトライを奪われるも、その後も敵陣でプレーし続け、再び得たペナルティキックを呉が決めて6-5と逆転。この後も敵陣深くまで攻め入るも、ゴール前で自らの反則でチャンスを潰してしまう展開が続く。逆に早稲田は明治の隙をつき、26分、36分とトライを挙げ、6-19とリードを広げたところで前半を折り返した。

 後半、先に主導権を握ったのは明治だった。開始10分久我(情コミ1)がトライを奪うと、その後もFW、BKがうまく絡みボールを動かしながらゴールに迫る明治フィフティーン。ここから流れに乗っていきたい所だったが、細かいミスが出てしまう。キックの処理を誤りこぼれ球を拾われそのままトライ。その5分後にもディフェンスの間を抜かれ、立て続けにトライを許す。11―33とリードを広げられ、苦しい展開を強いられた明治。35分、ペナルティから田原(政経4)がPからGOでそのままビックゲイン。パスをつないで最後はNO.8三村(政経2)が早稲田ディフェンスを引きずりながらもトライ。なんとか点差を縮めて行きたいところだったが、早稲田のBK陣に翻弄されトライを奪われ万事休す。その後に杉本(博・商2)がトライを決めるも23-38というスコアで試合は終了。次週の慶応と東海大の結果を待つことになり、自力でのセカンドフェーズ進出決定はならなかった。

 今週行われた3日間の神戸製鋼合宿では、OBの元木由記雄氏らが直接指導にあたった。「コーチングがとても分かりやすく、いい練習ができた。みんな気持ちを高めて今日の試合に臨めた」(渋谷・文3)「今日の試合では合宿で練習したCTB、SOが絡んだプレーを多く出せた」(鈴木・政経1)と選手たちが口にするように、満足のいく練習が行えたようだ。16日の帝京大戦に向け、B、Cチームの選手が切磋琢磨し、Aチームへのいい刺激となることを期待したい。

~選手のコメント~
木暮
「負けはしたけど、スクラムでは押せた。走ることを心掛けた今日の試合はいつもより攻めているという実感がもてた。神戸での社会人との合宿で社会人チームはしっかり試合でコミュニケーションがとれていると感じた。自分たちも見習っていきたい。次の帝京戦はあとがないので死にものぐるいでいく」。

渋谷
「今日は負けたけど、今までで一番縦横無尽なラグビーができたと思う。順目順目で攻めるという、自分たちが最初に目指したラグビーが実践できた。細かいミスは多かったけど、ディフェンスでも前に出れた。神戸製鋼合宿では、Aチームもいい感じだった。ラインアウトもリフトアップや動きの素早さなど色々と勉強になった。これから精度を高めていきたい」。

吉住
「今日の試合は形はできていたが相手の方が球際に貪欲だった。相手が早稲田ということは特に意識していなかった。対抗戦で筑波大に負けたあと修正できなかったため3連敗してしまった。でも神戸製鋼の合宿で全体で戦うということを再認識し、修正ができた。スクラムトライを狙うところでミスがでた。」

三村
「神戸製鋼での合宿でやったことをきっちり出そうという気持ちでいった。合宿に行く前はプレーの形としてはよかったが、どこか人任せな感があった。今日はそれぞれが自分たちのプレーをしてチームとしてまとまれたと思う。途中で切れることがなかったのもよかった。しつこいディフェンスはできていたと思うが、コミュニケーションのミスから取られることが多かった。(他校の結果次第ではセカンドフェーズでまた早稲田と当たる可能性があるが)まだまだ荒削りな部分があるので、精度を高めて臨みたい」。

呉
「今日の試合は神戸合宿の成果が出て、FWもよく走れてたしBKもボールキープすることができていた。これからは相手に走り勝つということを意識してやっていく。次にあたる帝京は接点での激しさがあるチーム。今度の試合も全員で走り勝ちたい」。

内田
「神戸製鋼合宿で習得したラグビーが自分たちの型にはまっていたので前回とはプランを変えて臨んだが、セカンドフェーズを決められず悔しい。慶応戦では自分たちのラグビーにこだわった結果FWごり押しのラグビーになったが、今回は停滞場面でのリスタートを意識し、早い展開に持ち込んだ。勝ちにこだわりPGも選択していったが、その直後にトライで点を返されてしまっていては意味がない。残りシーズンもわずかだが、あとは合宿メンバーがどれだけ下のチームを活気づけ、どこまで神戸で得たものの精度を高められるかにかかっていると思う」。

川口
「神戸製鋼との合宿で気持ちは乗っていたが、自陣でのミスでリズムを崩してしまった。相手のコンタクトはそこまで激しくはなかった。そう感じられたのも合宿での成果が大きいと思う」。

鈴木
「今日はFWが広めに立ってBKを楽にさせようと思っていたが、それがはまった。ミスもあったけど、ボールを動かすラグビーができたと思う。スクラムはコントロールできたし…続きはこちら!


posted by 西村元英 |10:42 | 明大ラグビー部 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年11月03日

明大ラグビー部 慶応に惜敗、大学選手権出場遠のく・・・/関東大学対抗戦

◆11・2 関東大学ラグビー対抗戦Aグループ(秩父宮ラグビー場)
▼明大19{6-13、13-11}24慶大〇

サイド攻撃で明治のこだわりを体現した山本(政経4)
 負ければ大学選手権出場が危ぶまれる状況に陥る中で行われた今年の明慶戦は、あと一歩まで詰め寄るも届かず敗れるという結果に終わった。
 
 勝ちたかった。とにかく勝ちという結果がほしかった。対抗戦の序盤でまさかの2連敗を喫し、勝ちの味を忘れかけてしまった選手たちは、その瞬間を得るために一歩でも前進しようとした。トライへの執着は捨て、敵陣でペナルティを獲得すれば迷わずPGの3点を狙いにいった。確実に得点を積み重ねていこうとする姿勢の表れだった。さらには、「“明治はFW”という自分たちのこだわりを出していこう」(杉本晃主将・政経4)の言葉通り、失いかけた明治ラグビーを取り戻すため、今シーズン当初から使い続けてきたキックやBK展開を多用せずあえてFWにこだわった。もがき苦しみながら、必死に明日の自分たちの姿を探し求めるかのように。

 その戦い方がはまったのだろうか、スクラムでは圧倒し、第3列がサイド攻撃を繰り返すことでFW戦を優位に進めていく。たが、あと一歩攻めきることができない。ラインアウトでは相手の意表を突くサインプレーも見せたが、「大事なところでサインなどのミスが多かった」(鎌田・法3)と自分たちのミスで生かしきれず。その後のミスはせっかく引き寄せかけた流れを相手に引き渡すことになる。前半半ばには機動力で勝る慶応にショートパントでディフェンスラインの裏を突かれあっさりとトライを献上。結局、7点のビハインドをもって勝負の決する後半に挑むこととなった。

 その後半でもPGとDGで着実に差を縮めていったが、最後に致命傷となったのはやはり相手の機動力を生かしてかき回す攻撃からだった。速い展開とBKの巧みなステップワークに、人数を置いていたはずの外はそれを感じさせないほど簡単に割られてしまった。あまりにも痛すぎるトライ。明治も試合終盤になって待望の初トライを奪取するが、ロングキックで大きく陣地を回復し、いやらしいまでに密集でテンポを遅くしてボールキープを図ることで時間を消費する慶応に対して、奇跡の大逆転トライを奪う時間は残されていなかった。最終スコアは5点差という緊迫したものだったが、3連敗という記録はその点差以上に重くのしかかった。

 例年に同じ11月最初の週末、グラウンドにはこれまた同じ2チームの姿があった。しかし、昨年とは全く違う状況下での戦い。特に明治は考える必要すらもないはずの大学選手権「出場」を懸けていた。それにも関らず、冬のにおいの立ち込める秩父宮にはたくさんのファンが詰めかけた。そんな多くの視線を集めた試合は、内容はともかくとして明治の敗戦で幕を閉じた。これで出場への道はさらに遠ざかることとなり、対抗戦は優勝争いを繰り広げる帝京大、早稲田という強豪との2試合を残すのみ。このチームでまだまだ終わりたくないという選手たちの思いは、見ている側としても同じ。あと1か月、いや、さらにその先まで紫紺のプレーを――。自分たちのために、そして次の2試合でも大きな声援を送るであろう多くのファンのために、意地を見せてほしい。


~試合後のコメント~
藤田監督
「明治のこだわりを出していこうということだったがあまりにミスが多く出てしまい、結果に結びつけることができなかった。スクラムは本調子ではなかったが、けが人を擁する中よく健闘した。戦い方はもう絞り込んでいるので、帝京大戦、早稲田戦でも変わらない。あとは今日やったことの幅をさらに広げていく」

杉本主将
「今回は“明治はFW”という自分たちのこだわりを出していった。しかし細かなミスが響きPGで攻められてしまい、一つ一つのプレーの大事さを痛感した。PGを狙いにいったのは、まだ残り時間にも余裕があったため着実に点を取ろうという自分の判断からだった。もう後がないので一戦一戦必死に戦っていく」。

松浦
「取れるところでは絶対にとろうとPGをねらっていった。最後まで明治ペースだっと思うが、取りきれなかった」。

土井
「今週からの復帰だったがやるしかないという思いで臨んだ。スクラムとブレイクダウンでガンガン押せばいけると思ったが、スクラムの機会自体にあまり恵まれず出し切ることができなかった。神戸製鋼での合宿も控えているので、今日の負けを引きずることなく残りの期間全力でやっていきたい」。

鎌田
「FWで攻めることはできたが、大事なところでサインやラインアウトなどのミスが多かった。帝京戦は戦い方としては変わらないので、あとは精度を高めるだけ」。

山本
「今日はFWにこだわってやるという目標を達成できた。ラインアウトはサインミスがありうまくいかなかった。帝京大戦、早稲田戦共にやることを明確にし、それをやり切って臨みたい」。

杉本(博)
「筑波大、日体大と自分たちのやりたいことが空回りしてしまっていた。今回は改めて昨年の財産である“圧倒”を武器にFWでいこうと試合に臨み、実際ゲインもきれていて手応えがあった。しかしブレイクダウンでのフォローが甘く、倒れてからなかなか立ち上がれない場面が何度もあったので、今後サポートプレーをしっかりしていくと同時に反則もなくしていきたい」。

金澤
「今日は明治らしい戦い方をしようということだった。ミスからのPGでの3点が痛かった。(PGを重ねたことについて)FWで有利に立ち、狙えるところではPGで3点ずつ重ねていこうというプランであった。今日の試合は全員動いていたし、次につながるゲームであった。これからの相手はビデオを見て研究してくると思うが、自分たちはペナルティーを少なくして、シンプルに自分たちらしい戦い方をやるだけ。」

田村
「日体大戦のあと、自分としてはFBをやりたかったが、「おまえをSOで絶対使う」と言われていた。今日のゲームメイクはチームでやると決めてた。ただ、余ったときは自分の判断に任せられた。敵陣ではキックではなく、短いパスにこだわった。今日は前に衛藤とかを出せたのが良かったと思う。ただ、もっとゲームコントロールを勉強していれば良かった。ドロップゴールは、周りが「狙っていいよ」と言ってくれていたのでアドバンテージがでたらやろうと思っていた。「入るかなあ…」という気持ちだった。今日の試合は本当に勝ちたい試合だった。昨年色々な経験をし、今年は4年生に頼るだけでなく、衛藤たちとBKを引っ張りたい、という気持ちが強い。自分はケガをしていて、やっと今週調子が良くなってきた。今回の慶大戦は特にAチーム以下の部員たちが慶大のアタック、ディフェンスなどのビデオを観てくれた。藤田監督はケガばかりなのに大切な試合で使ってくれた。自分は周りに色々良くしてもらっている。だから、今日は特にその人たちのためにプレーをした」。

衞藤
「今日は絶対に勝てると思ってプレーしていたし、負けると思ってなかった。BKはとにかくゲインラインを切ってFWを前に出せた。相手はキックのケアが上手いので、空いたスペースを狙うことを徹底した。ディフェンスはお互いコミュニケーションをとりながら守れたけど、タックルが高く止めきれなかったのが反省点。帝京大戦、早稲田戦は今できること、今までやってきたことを…続きはこちら!



posted by 大塩拓也 |21:32 | 明大ラグビー部 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月26日

明大ラグビー部 明治どうした!?日体大に24年ぶり敗戦/関東大学対抗戦

◆10・26 関東大学ラグビー対抗戦Aグループ(秩父宮ラグビー場)
▼明治10{10-16、0-0}16日体大○

うなだれる明治の選手たち。もう後はない
 今年の明治はどうしてしまったのか。26日に秩父宮ラグビー場で行われた日体大戦、明治は本来の力を発揮できずに敗れた。対抗戦で明治が日体大に敗れたのは24年ぶりのこととなる。
 
 筑波大の敗戦から1週間。明治は“背水の陣”で日体大に挑んだはずだった。しかし開始直後に日体大に攻め込まれるなど、立ち上がりにつまずく。前試合の悪夢がよぎる。前半8分に山口(真・政経3)、15分に田村(優・文2)がトライを奪ったものの、日体大は前半28分にトライとゴールを決め、10-10のイーブンへ。その後日体大はペナルティゴールを2本決め、明治との差を広げていった。前半は16-10の日体大リードで折り返した。
 
 しかし後半も明治の勢いが戻ることはなかった。ミスからのペナルティが重なり、その際はペナルティキックを狙われるなど、完全に日体大のゲームプランにのせられてしまった。後半終了直後、敵陣ゴールライン直前からのスクラムもトライに結びつけることができず、試合終了までFW戦にこだわったが、結局明治のノックオンでノーサイドとなってしまった。明治の選手たちは言葉少なにグラウンドを去った。

 もう一回問いたい。「明治はどうなってしまったか」と。早稲田・慶応・帝京大といった“強豪校”との対戦を目前にしながら、筑波大・日体大戦で敗れた今年の明治。筑波大・日体大とまったく明治らしいラグビーを見ることができなかった。それは11月から続く強豪との対戦のことばかり念頭に置き、「筑波大や日体大には“絶対”勝てる」というおごりの結果ではなかったか。
 
 試合後、日体大の米地ヘッドコーチ、柴田主将は記者会見でこう語った。

 「帝京大戦に敗れて、日体大は何ができるか考え、“走れて、ディフェンスで我慢のできる”という強みを出すしかないということになった。“FWの明治”だからスクラムなどでは劣勢になることはわかっていたから、少しでも点を重ねようとペナルティキックを狙っていった。最後の攻防はきつかった。ここでトライを取られれば、簡単に逆転されるから必死に守りきった。(チーム状況の質問に)今は過去4年の中で一番雰囲気もいい。きついが、楽しく練習できている。今日の勝利は相当な自信になったし、これは“みんなで”勝ち取ったものです」(柴田主将)。

 「今日の試合は最後までやりきった、走りきった。それに尽きる。最後まで守りきったというのは、日体大が明治の精神力を上回っていたということだ。相手より走れる自信があったので、相手の体力を奪っていく作戦にした。最後のゴール前の攻防はきつかったと思うが、よくみんなでディフェンスできた。柴田(主将)も声を上げ、15人を奮い立たせていた。(早稲田戦のプランは、と聞かれて)明治戦のことしか頭になかったので、これから考えます。しかし80分間走り続けるフィットネスはあるので、わたしたちのスタイルを出せればいいと思いますが」(米地ヘッドコーチ)。

 慶応、そして今回明治から“金星”をあげた日体大。その彼らの言葉の中には、今年低迷している明治への『処方箋』が隠されているように思える。

 日体大にペナルティキックを多用され、ゲームの主導権を完全に握られてしまったというのも一因だろう。しかし一番大きかったのは“自分たちの強み”を敗戦から見つめなおして、それを再び出し切ったことではないか。
 そして目の前の試合を全力で戦うということだ。明治には「慶応戦から……」ということが頭の隅にあったのではないか。先日の敗戦を生かして金星を挙げた日体大。対照的に、明治はそれを生かせずに敗れた。
 
 日体大とは対抗戦において24年ぶりに敗れた明治だが、明らかに“非常事態”と言わざるを得ない。ついに「対抗戦6位=大学選手権不出場」というシナリオも見えてきた。もし明治が今年の大学選手権に出られないとすれば、不吉にも同じく『24年ぶり』のこととなる。早急に対策を講じるべきだ。もう慶応にも、帝京大にも、そして早稲田にも負けられない。
~選手のコメント~

藤田監督
「今日は我々のラグビーができなかった。『前へ』がベースの縦横無尽というのができなかった」

杉本(晃)主将
「ブレイクダウンで圧倒しようというプランだったが、ボールがぽろぽろ出てしまった。一つ一つのプレーの基礎ができていない。もうこれから開き直っていくしかない」

小野
「日体大のFWが勝っていた。今回の反省点を生かしていくしかない。自分はFWで押し切るしかない」

山本
「気持ちの問題。これが今の明治の実力だと思う。今後は全て出し切るだけ」。

杉本(博)
「最後まで攻めていけたら、FWで行ってよかった。自分の仕事は前へ突破していくこと。ここで立ち止まっていても仕方ない。次の試合に照準を合わせる」

下村
「後半はFWで勝負するつもりだったが、前に出ることができなかった。もう開き直ってがむしゃらにやるしかない」

大須賀
「相手のペースだった。最後はいけるかと思ったが取りきれなかった。よかったのはゲーム中最後だけ」

山口
「ブレイクダウンで絶対勝つということで試合に臨んだが、そこでミスが多発してしまったことでペースがつかめなかった。今回で自分たちの弱さを自覚したと思うが、絶対に気持ちを切らすことなくあとは思いきりやるしかない」。

衞藤
「あせりが出てしまった。もっと一つ一つのプレーを必死にやるひたむきさが大事。ゴール前でスクラムトライが取れなかったのがリズムに乗れなかった原因だろう」。

田村
「(筑波大に負けてからの)練習での調子は良かった。今日ももちろん勝ちにいく意識でやったが、結果的に負けたのだから何も言えない。ミスやペナルティが多すぎた。(今後は強豪との対戦が続くが)もう全部勝つしかない。何にしても今のチームのままじゃダメなことは分かり切ってる。ミーティングを重ねてチームの課題を克服していきたい」。

内田
「潜在的に日体大を甘く見ていたところがあったと思う。筑波大以降バリエーションを増やそうと立て直しをはかってきたが、付け焼き刃では対応できなかった。今後一人…続きはこちら!


posted by 薦田弘隆 |22:49 | 明大ラグビー部 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月25日

明大ラグビー部 攻守共に圧倒され、帝京大に完敗/関東大学ジュニア選手権

◆10・25 平成20年度関東大学ジュニア選手権(帝京大グラウンド)
▼明大12{5-5、7-40}45帝京大○

突破を図る名嘉(政経2)
日体大戦を翌日に控え、勝って勢いに乗りたかった今日の帝京大戦。しかし、自分たちのリズムで試合を運べず帝京大に完敗を喫した。

 前半は、お互いにミスを連発し、ちぐはぐな試合展開が続く。ようやく試合が動いたのは前半24分。相手のキックをチャージした成田(政経4)が、そのままボールを拾ってトライを挙げた。幸先よく先制し、ここから試合を有利に進めたい明治だったが、この日も自分たちのミスからリズムに乗ることができない。前半30分、帝京大CTBの縦への突破から、うまくボールをつながれトライを許す。その後は両者得点は奪えず、前半を5-5で折り返した。

 迎えた後半。自分たちのミスを修正できないまま後半に臨んだ明治に、開始直後から帝京大が襲い掛かった。5分、明治ディフェンスの裏を狙ったキックを、WTBが拾ってそのままトライ。9分にも、BK陣の早いパス回しで明治ディフェンスを揺さぶり、トライを挙げる。

 ここから「気持ちが切れてしまった」(仲西・政経4)のか、帝京大の攻撃を抑えることはできなかった。「ラインをつくって前に出るディフェンスができなかった」(伊吹・政経3)との言葉通り、帝京大に思うがままにパスをつながれ、11分、24分、28分と連続してトライを奪われた。自陣に押し込められ、キックで陣地を回復しようと試みるも、精度を欠いたキックや判断ミスで自ら反撃のチャンスを摘んでしまった。43分、自陣からパスをつなぎ千布(政経2)がトライを奪うも、時すでに遅し。後半はいい所なく試合を終えた。

 「ゲームコントロール、ブレイクダウンの激しさにこだわって試合に臨んだが、相手の強さ、うまさが上だった」(仲西)。自分たちの思うような試合運びができず、先週の流経大に続き、連勝はならなかった。次の相手は、宿敵・早稲田。昨年、1stフェーズでは試合終了間際に劇的な逆転勝利を収めた。ホームグラウンド・八幡山に戻っての一戦で、勝って決勝トーナメント進出を決め、対抗戦にも弾みをつけたいところだ。

~試合後のコメント~
仲西
「セットプレーが全体的に駄目だった。スクラムは回され、ラインアウトも相手のDFが揃っているところに投げてしまった」。

城
「今日の反省点はスクラムとまわりとのコミュニケーションをとれなかったこと」。

渋谷
「普段試合の流れを想定して練習しているにも関わらず、ミスが多く後半は動きがバラバラになってしまった。帝京はこちらのセットプレーを完全に研究しており、持ち味であるスクラムでやられてしまったのが厳しかった。今後は試合中の対応力が課題になると思う」。

塚本
「FWでペースを握らなくてはならないのにそれができなかった。スクラム、ラインアウトで修正ができないうちに相手に流れをつくらせてしまった。特にラインアウトはこちら側が全くできていなかった。後半の立ち上がりで2本トライを取られた時点でモチベーションが下がってしまい、その後も流れを変えるプレーがないままそのままいってしまった。2ndフェーズに進むことを考えていたので、特に翌日のAチームのことは意識していなかったが、今日の試合でチーム全体に勢いをつけることができず申し訳ない。次のジュニア早明戦では、今日できなかったFWのセットプレーとディフェンスに意識して頑張りたい」。

成田
「(前後半で試合展開が大きく変わってしまったことに関しては)最初からやり切ろうと思っていった後半の入りが良くなかった。立て続けにトライを奪われ、声が出なくなったりコミュニケーションが不足していったりしているうちに相手に流れを持っていかれてしまった。今日はAチームが筑波大にあのような負け方をした後、(ジュニアの流経大戦は挟んだが)久しぶりに互角の相手と戦う、節目となる試合だった。翌日のAチームに流れをつくれなくて申し訳ない。日体大はちゃんとやれば勝てるチームだが…続きはこちら!


posted by 西村元英 |22:32 | 明大ラグビー部 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月21日

明大ラグビー部 弱い明治を払拭!完封勝ち収める/関東大学ジュニア選手権

◆10・19 平成20年度関東大学ジュニア選手権(明大八幡山グラウンド)
▼〇明大59{19-0、40-0}0流経大

 対抗戦初黒星を喫した筑波大戦から一週間後に行われた対流経大戦。『enjoy rugby』のゲームプランの下「先週末筑波大に負けたので、弱いイメージを払拭したかった」(成田・政経4)と、まず勝利し強い明治を取り戻すことを目標とした試合であった。

 前半は終始敵陣でのプレーが続き、4トライをあげた。今季課題とされるラインアウトも池島(営3)の安定したキャッチングを中心に精度の高さを見せ、19-0で前半を折り返した。

 後半開始早々、Aチームでも活躍を見せる木暮(商1)が抜け出しトライを決める。またBK陣も途中出場した村田(文4)を中心にサインプレーを駆使し、ゲインを繰り返した。その結果、後半6トライと大きく流経大を引き離した。

 59―0と完封勝ちした本学。だがゴールライン目前でのパスミスや、ブレイクダウンでのフォローの欠如からノットリリースザボールなどのミスも連発し課題を残した。「自分たちが勝つことでAチームを押し上げたい」(成田)とAチームとジュニアの試合が互いに刺激を受けあい、学びあうことで成長し今週末に行われる日体大戦では『強い明治』を取り戻してほしい。

~試合後のコメント~
吉住
「筑波大戦後最初の試合ということもあり、まずは勝つことで自信を取り戻したかった。ブレイクダウンで圧倒しラインを上げていくことを意識して臨んだ。自
分たちのやりたいことは出せたと思う」。

成田
「筑波戦に負けたことでチームの士気が上がった。ディフェンスの練習では腕ではなく肩から芯で入るアタックを心がけている。今日は弱いイメージを払拭したかった」。

村田
「筑波戦の前後でディフェンスに関してやっていることは一緒。起き上がってすぐにタックルにいくことを意識している。今日は自分から出たパスがトライにつながったところがよかった」。

黒岩
「後半途中からの出場であったが前半に相手の様子を見て…続きはこちら!

posted by 大津花絵 |23:11 | 明大ラグビー部 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月13日

明大ラグビー部 筑波大にまさかの黒星…もう後はない/関東大学対抗戦

◆10・12 第84回関東大学ラグビー対抗戦Aグループ(高崎浜川陸上競技場)
▼明治14{14-7、14-21}28 筑波大○

突破を図る松浦
 試合終了のホイッスルと同時に天に拳を突き上げた筑波大の隣で、力なくグラウンドに崩れ落ちた紫紺の戦士たちの姿に、思わず目を疑った。「1対1で圧倒できない相手になったときは厳しい」。立大戦での快勝後選手らが一様に見せた懸念が皮肉にもこんなに早く、的中する形となってしまった。格下相手への勝利に予断を許すことなく、自分たちの目指すべきラグビーをストイックに追求していたはずの彼らに、一体何が起こったというのか。

 前半は風上を利用し、まずまずといった試合運び。開始10分、敵陣22m付近で筑波大のペナルティ、田原がクイックスタートからそのまま先制トライを奪った。その後も事前の読み通り、互いにキックを多用した攻防が続く。そして32分、自陣でのヤンボールラインアウトから筑波大が展開とラックを重ね最後はFB大野が同点トライ。なんとか前半リードで折り返そうと積極的に攻め入る明治。そして前半終了間際40分、筑波陣ゴール目前でのマイボールスクラムで今季2本目のスクラムトライを決め、7点リードをもって後半につないだ。

 後半1分、敵陣10m付近での筑波大のペナルティで、明治はゴールを選択。開始早々の加点が追い風となるはずだった――が、無常にも呉(政経3)の蹴り放ったボールの軌道はわずか右に反れ、まさかのゴール失敗。「(PG失敗が)精神的にプラスになった」と筑波大・高木主将がのちに語るように、その後の形勢は両者驚くほど明暗が別れた。FW中心にビッグゲインを繰り返す筑波大と、筑波大の強烈なプレッシャーからミスを続発する明治。そんな状況下で筑波がトライに結びつけることはそう難しいことではなかった。7分には明治のマイボールラインアウトからターンオーバーし、その後素早い展開でトライ。23分には田村(文2)のロングキックをタッチライン間際でキャッチ、BKの快足が光り、その後は息つく間もなくトライを連取した。そして34分ダメ押し3連続トライであえなく試合終了。自分たちのミスからチャンスを与えそこから何の対処もできず、もう彼らになす術はなかった。

 完成度「85%」(藤田監督)の縦横無尽なラグビーで立大を一蹴した1週間前の頼もしい彼らの姿からは一転、皆が肩を落とし中には涙を浮かべる者までいた。「受けてしまった」。杉本主将を初め、多くの選手が漏らしたこの言葉。というのも対抗戦で明治は筑波大に4年連続勝利、負けを知らない現役部員たちは筑波大の脅威を知らなかった。「筑波を甘く見ていた」(山本・政経4)。立大戦以降の1週間はキックの処理を中心に“筑波対策”を講じたものの、ふたを開けてみればFW戦すら危うく、さらにディフェンスも大事な局面でタックルがかすりもしないような悲惨な内容。完全に甘かった、これに尽きるだろう。

 今後の対抗戦は、慶応戦を制した日体大、そして大学選手権4強の慶応、帝京、早稲田と強豪を残すのみ。決して「1対1で圧倒できる」相手ではない。優勝を目指す明治にとってこれ以降の敗戦はほぼ、その夢が途絶えることを意味する。アタック、ディフェンスすべてにおいて課題は山積、早急なチームの立て直しが必要となるだろう。もう、甘えは許されない。


~試合後のコメント~
藤田監督
「今日は筑波大の、明治を絶対に倒そうと強い気持ちで向かってくるのと、こちらの意識の甘さの差が表れた結果。向こうの一生懸命やるラグビーにやられてしまった。立大戦で成果を残し、自信を得たことが逆に過信を生んでしまった。システム的にはやっていたが、タックルで前へいけてなかったら意味がない。踏み込んでいないタックルでは相手にプレッシャーを与えることができない。昨年のFWでいく攻めから変化させ、局面ごとにいろいろな可能性を考えさせようとしているが、まだまだそれが考えきれていなかった」。

杉本主将
「試合の入りが悪くFWがあまり機能していなかった。タックルで前へ出れなかったこと、ペナルティを多く出してしまったのはメンタルの部分で受けていたのがプレーにも出てしまっていたと思う。スクラムでせっかくプレッシャーをかけてもその後の展開に生かすことができなかったのが悔しい。まずはミーティングを行いチームの立て直しをはかっていく」。

松浦
「もったいなすぎるとしか言いようがない。BKでいくという形にこだわりすぎた。FWでは勝っていたのだから、それで押せばもっといけていたはず。ディフェンスは向こうの方が激しかったし、こちらも攻めでの反則が多すぎた。今後は気持ちの面を変えていくしかない」。

城
「今日はタックルで受けに回ってしまった。タックルにしろボールを動かすところにしろ、どれも向こうの方が上回っていた。ディフェンスでも粘り負け。スクラムに関しては押せていたが、その後のプレーでプレッシャーを与えることができなかった。負けたことに関しては、今後のためにも素直に受け止めるしかない」。

山本
「(負けたことに対して)これが今の実力。成蹊、立教と対戦して自分たちが強いという過信があった。筑波をあまく見ていたところがあった。今日は1対1で
負けていた。これからは基本に戻って1対1で勝つということを意識してやる」。

杉本(博)
「筑波の予想以上のプレッシャーに受けてしまっていた。FWがラインに残りすぎていてフォローにいけなかった。後半はディフェンスを中心に声が出せていないなどコミュニケーションの欠如が露呈した。まずは練習中のミスをなくし、精度を高めていきたい」

田原
「今日はスクラムしか相手に勝っていなかった。前半はリードはしていたが、動きは良くなかった。筑波は後半立て直してきたが…続きはこちら!



posted by 野村馨子 |00:01 | 明大ラグビー部 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年10月06日

明大ラグビー部 個で圧倒し開幕連勝/関東大学対抗戦

◆10・5 第84回関東大学ラグビー対抗戦Aグループ(県営熊谷ラグビー場)
▼○明治82{47-7、35-7}14立大

~試合展開~
前半:立大 Kick Off
7分 明治T(大須賀)GK成功(呉)明治7-0立大
   →明治陣10メートル立大ラインアウトからラックを繰り返し、明治がターンオーバー、杉本(博)、大須賀とわたりトライ。

15分 明治T(大須賀)GK成功(呉)明治14-0立大
   →明治陣10メートル立大スクラムからラックを繰り返し、こぼれたボールを大須賀がキャッチ、そのまま独走してトライ。

16分 明治T(山本)GK成功(呉)明治21-0立大
   →立大キックオフから明治、杉本(晃)、西原、山本とわたりトライ。

21分 明治T(松本)GK成功(呉)明治28-0立大
   →明治陣22メートル立大ラインアウトから明治ターンオーバー、衞藤、山本、松本とつないでトライ。

25分 明治T(西原)GK失敗(呉)明治33-0立大
   →明治陣22メートル付近での立大ペナルティから明治がクイックスタート、してそのままトライ。

30分 立大T(平盛)GK成功(平盛)明治33-7立大
   →立大陣10メートル明治スクラムから展開、立大がターンオーバー、ラックを繰り返しトライ。

33分 明治T(山本)GK成功(呉)明治40-7立大
   →明治陣10メートル立大ラインアウトから明治がターンオーバー、田原、大須賀、鎌田、山本とつなぎトライ。

39分 明治T(田原)GK成功(呉)明治47-7立大
   →明治陣ハーフライン明治ラインアウトから展開、田原、呉、城、杉本(晃)、田原とつないでトライ。

後半:明治 Kick Off
2分 明治T(西原)GK成功(井上)明治54-7立大
   →明治陣22メートル立大ラインアウトから明治ターンオーバー、西原、山口、西原とわたりトライ。

15分 明治T(杉本博)GK成功(井上)明治61-7立大
   →立大陣ゴール前明治スクラムからモール、杉本(博)がそのままトライ。

20分 明治T(奥田)GK成功(井上)明治68-7立大
   →立大陣ゴール前明治スクラムから杉本(博)、田原、奥田とつないでトライ。

29分 明治T(名嘉)GK成功(井上)明治75-7立大
   →立大陣22メートル明治ラインアウトから展開、ラックを繰り返し、城、名嘉とつないでトライ。

34分 立大T(広石)GK成功(平盛)明治75-14立大
   →立大陣22メートル明治ラインアウトから展開、立大がターンオーバー、田中、坂本、広石とつなぎトライ。

37分 明治T(杉本博)GK成功(井上)明治82-14立大
   →立大陣10メートル付近での立大ペナルティから明治クイックスタート、山本、杉本(博)とつなぎトライ。

相手のタックルにもめげず、ゲインを図る西原
 心地よい秋風の吹く熊谷で行われた対抗戦2戦目は、個で勝る明治が立大を攻守ともに圧倒。順当に連勝を飾った。

 熊谷に集まった多くの紫紺ファンが目の当たりにしたのは、風を切り裂きながらグラウンドを切り裂く、新しい『明治』の姿だった。まずその先陣を切ったのは主務として部をまとめ、プレーヤーとしてもチームを引っ張っている大須賀(農4)だった。立ち上がりが弱いという明治がこの試合でもトライを取りきれずにいた開始7分。ターンオーバーしたボールを杉本(博・商2)から受け取ると快足を飛ばしての独走トライ。その8分後にもまたしても相手のミスからのこぼれ球を拾い上げると、今度は自分で最後まで持ち込みインゴールまで持ち込んだ。この男の存在が、チームに勢いを与えた。

 その後もBKがどんどんチャレンジし、相手ディフェンスの穴を突いてビックゲインを繰り返した。相手のミスにもそつなく漬け込み、大量7トライを挙げて前半を折り返した。

 後半は個人の突破力を生かしつつも本来目指している組織としての縦横無尽を体現するため、スペースを広く使いながらボールを展開していった。しかし、展開自体は機能を見せたものの、トライまで結び付けることができない。個人では突破できていたディフェンスラインもなかなかこじ開けられず、前半のようなトライラッシュとはいかなかった。そうしているうちにミスからターンオーバーを許し、まさに前半に明治が見せていたような突破から2トライ目を献上。試合終了間際にトライを奪い返し、失点を14に抑えたものの、今後のゲームを見据えた上では見逃すことのできない課題を残したままノーサイドを迎えた。

 先日の成蹊大戦(詳細はこちら)から立て直し、全体的に見れば今日の勝利は今年のチームカラーを発揮してのものだったように見えた。しかし、試合後の選手たちの表情は一様に硬い。選手たちの多くが漏らすように、今日あれだけの攻めができたのは個での力に差があったから。次の試合の相手からは徐々に相手個人のスキルも同等、もしくはそれ以上のものになってくる。ブレイクダウンでの激しさもいっそう増してくるであろう。そのような強敵に対して自分たちのラグビーを展開し、試合を優位に進めていくために必要なものは何か――。それは、個人の突破力だけでゲインを図るのではなく、チーム全体が縦横無尽に機能し、組織の力で相手ディフェンスラインを翻ろうして崩すこと。そしてそれを確実にトライに結びつけること。そのようなプレーが試合でできるようになって始めて上位校と戦うことができるのだ。普段の練習では実践を意識しそのようなプレーをしているだけに、試合でそれが発揮されるのが待ち遠しいところだ。
 
 徐々に縦横無尽なプレーが出始め、本来目指すラグビーの芽が出始めた杉本組。これから深まるシーズンで、彼ら本来の『縦横無尽』が本格的に開花していくことであろう。

~試合後のコメント~
城
「いいテンポで展開できている場面もあったが、全体的に個人で突破していた。今後のチームはもっと激しさを持ってくるので、ブレイクダウンの激しさをもっと強化したい。後半の失点は夏からの課題である、攻めるところで攻め切れていなかったのが原因。勝ったことは収穫になるので、修正すべきところは修正して次につなげていきたい」。

原田
「成蹊大戦より得点は取れたが、まだまだチームでとっているというわけではない。筑波は今日みたいな試合はできない。次はチームで取るトライを取りたい。筑波は弱くない。気を引き締めて頑張る」。

土井
「いいアタックができている部分もあったが、個人でいき過ぎた。よりいっそうチームを意識して、実践に向けた練習をしていかなければならない」。

鎌田
「トライは全試合よりも多かったが、それはチーム状態が成蹊大の時よりも良かったから。突破をすることはできたが、たまたまだし、調子も普通です。これからもチームの方針に従ってプレーするだけです」

山本
「相手が相手だったため、まだまだディフェンスやブレイクダウンで課題はある。それでも今までは相手が弱ければその分ミスを連発して自滅していた分、今回は少ないミスでプレーできたと思う。今後はさらに個々を強く、1対1に強くなっていかなければならない」。

西原
「自分のトライは、チームのために取ったもの。個人の力だけでは取れないもの」

杉本(博)
「チーム的にはやってきたことを出し切れていない。BKでパスが回せたのは良かったけど、その後のFWのポジショニングが悪すぎた。筑波戦までに修正したい個人的には最悪だった。いいところで取れなかった。次はもっと自分でビックゲインしたい」。

田原
「成蹊大ではハーフ団にプレッシャーが掛かっていたがそれを反省して気をつけるようにできていた。点は取れたが練習しているトライパターンで取れなかった。精度が低い」。

呉
「成蹊大ではできなかったことが今回チームで出せてよかった。アップからの気合いの入りとミスの少なさが今日のテンポの良さにつながったと思う。次の筑波はレベルも全然違うので、もっとゲームコントロールの精度を高めてモチベーションを上げていきたい」。

大須賀
「自分たちがゲームコントロールできず、個人の強さに頼ってしまった。DFは前に出ることができたけど、ミスした後に点を取られた点が課題。強いところと当たるまでにしっかり修正したい」。

山口
「今日は個人で圧倒できた分チームでいいリズムもつくれたが、今後1対1では勝てない相手になると今のままでは厳しい。今日はすべてミスからトライをとられてしまったのでこれからもっと集中していかなければならないし、チームでの攻撃力も高めていきたい」。

衞藤
「最後の10分でもう少し得点を取ることができた。今日は一人ひとりが圧倒するということに加えて、縦横無尽のラグビーをやるという意識を強く持ってプレーすることができた。チームもけっこう仕上がってきて雰囲気も良くなってきている。次の試合ではBKできれいにボールを繋ぎ、自分でもトライを決めるという気持ちを持って臨みたい」。

奥田
「今日はいい感じだったが、やはりエンジンが掛かるまで時間がかかった。
個人で圧倒できることができるため、個人で行ってしまった」。

松本
「BK陣はグラウンドを広く使ってチャレンジできたと思う。DF面では、こぼれ球への反応が悪かった。バッキングをしっかりして、最後のところでしっかり止められるようにしたい」。

木暮
「チームとしては圧倒できた。ブレイクダウンは1対1では勝っているけど、その後がうまくつなげていないので修正していきたい」。

仲西
「今日はボールを横に繋ぐという縦横無尽に攻めるラグビーを意識してやった。しかしまだこれから。ジュニア戦もあるからしっかり集中していきたい。自分のプレーをアピールして、次の筑波戦ではリザーブからスターティングメンバーで出れるようになりたい」。

吉住
「今日はブレイクダウンで圧倒できた。いい流れで行けた。FWは社会人のチームに出稽古にいっているので、強化ができたと思う。これからはチームとしてやるべきことをやっていくだけ。トライを取られたので70点。まだまだ。今日はリザーブだが試合に出たい」。

名嘉
「チームとしてもっと練習してきた形を出したい。ラインアウトは今は色々調整している段階。これから精度を高めていきたい」。

村田
「あんまり練習でしていたパターンで点を取れてなかった。今日は個人の強さで立教を上回っていたからやれたこと。でもそれは当たり前だ。まだまだだめだと思う。FW、BKの精度を高めなければならない。次はドロップゴールを狙う」。

井上
「ケガはもう問題ないが、個人のプレーはへたくそですね。前半は縦に、後半は外に散らしていく作戦だった。昨年からBKでもトライを取れるようにしているので、それを向上させていきたい」。

安部
「BKはハイパウントに注意しながらやった。FWとBKの連携は、…続きはこちら!

 







posted by 大塩拓也 |12:09 | 明大ラグビー部 | コメント(0) | トラックバック(0)
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