2007年07月31日
こういうブログを書くぐらいですから、
スポーツに関する文章を読むのも好きです。
とっておくのは「Number」ぐらいですが、
それでも狭い我が家のスペースを相当圧迫している昨今。
ところで、ふと手の空いた休みの日なんかに、
適当に棚から一冊抜きとってぱらぱらとめくってみるとこれが実に面白い。
人間がほとんどのことを忘れてしまう生き物だということを実感させられます。
ありがちなことですが、結果として平凡に終わった選手が妙にもてはやされてたり、
全然見当違いの論評がさも正しいことのように紙面で幅を利かせている。
自分も気をつけなければ、と思うのです。
さて、こんな前振りをしたのも、
今日はオシムジャパンの現時点でのまとめをしてみようと思ったから。
立ち上げからほぼ一年、アジアカップという公式戦も終えて、
区切りとするには格好の時期です。
現状、オシムで南アフリカWC(予選)を戦う可能性が高い以上、
ドイツと南アフリカの間でチームがどう移り変わっていくのか。
メンバー固定と言われたジーコでさえ、
四年間でチームメンバーは大きく変わっていきました。
とりあえず現時点での代表を、「オシムジャパン初期型」として整理してみましょう。
初期は意外な顔ぶれが呼ばれたりした国内組ですが、
秋から冬へと時が移るにして絞り込まれ、
春からは中村俊輔他海外組との融合を図った。
このへんの流れはいま振り返っても実にセオリーどおり。
オシムがアジアカップまでの一年をひとつの区切りとして、
チームを作っていたことがはっきりとわかります。
じゃあそのオシムジャパン初期型とは最終的にどうだったのかというと、
GK 川口
CB 闘莉王、中澤(阿部)
SB 加地、駒野(今野)
DM 鈴木啓、中村憲
OM 遠藤、中村俊(羽生、山岸)
FW 高原、巻、(矢野、佐藤寿)
・チーム作りの段階では相手によって3バックと4バックを
使い分けていたが、アジアカップでは4バック固定。
・システムは4-4-2と4-5-1を併用。
4-5-1のワントップは高原が努める。
試合終盤の攻撃オプションとして3トップを使用
・格下はもちろん、アジアの強豪相手にもポゼッションでは優位。
技術の高い選手を中盤に置いたことでパスがよくつながった。
また格下相手の試合では、美しいパスワークからの得点も。
・プレス能力が高い、しっかりした相手だと得意のポゼッションも
機能不全を起こすシーンがしばしば。
特に高い位置からプレスをかけられ、中盤の選手がボールを持てないと
攻めが停滞する傾向が顕著。
・高原のワントップでは、他の選手が飛び出して受ける動きが
なかなかできず、高原が孤立、攻撃に迫力がなくなった
・パスに頼りすぎ、ドリブル突破が非常に少ない
・引かれてゴール前を固めると、パスで崩しきれずに
攻めのアイディアがなくなってしまい中盤の停滞傾向が顕著。
多少、意見の違う方もいるでしょうが、
おおむねこんなところでしょうか。
このチームの流れを踏まえて考えると、
闘莉王の離脱は相当な痛手だったと思います。
水本もあわせてふたりのCBを失ったことが、
今回4バック固定になった原因のひとつではないでしょうか。
(坪井を入れれば組めますがバックアップはいないですし)
もうひとつ、闘莉王がいなくなったことで阿部をDFで使わざるを得なかった。
(坪井を使えばいいじゃん、という突っ込みはあるでしょうが)
個人的な妄想では、本来の4-5-1の「5」は
啓太、阿部、中村俊、遠藤、中村憲で構成したかったのではないか、
なんて思っています。(すなわち山岸のとこに俊輔で憲剛を少し前に)
阿部は過去ずっと重用されてきてますし、闘莉王がいたとしても、
外されると考えにくい、ということは・・という考えですがどうでしょう。
さらに闘莉王が健在で3バックが自信を持って使える状況であれば、
今野の途中投入も有力なオプションになったはず。
阿部と今野がいれば、今野をサイドバックと変えたあと、
戦況に応じて4でも3でも自在に組めますから。
ただ4バック限定だと今野の投入は
サイドバックどちらかを交代、だけの効果にとどまり、広がりがありません。
ある程度加地、駒野に固執せざるを得なかったのも
むべなるかな、という気もしてきます。
中盤は高い技術でよくボールを保持しましたが、
同時に攻めのパターンが足りないという現実も浮き彫りになりました。
ドリブラー不在の構成となったこともその単調さを強めていました。
そしてFW。高原の活躍であまり問題視されませんが、
一番深刻な問題はここかもしれません。
コンビネーションの問題はあったにせよ、佐藤寿人が不発。
国内で他の候補を探してみても、大久保、田中達也ぐらいしか
名前が挙がらないのが実際です。
もちろん今後ブレイクが期待できる素材はいますが、
いまの時点では未知数としかいいようがないわけで。
中盤から後ろが組み合わせと層の厚さの問題とするなら、
FWはいまの時点で使える選手がいない、というのが実情。
さてこれからオシムジャパンはどの方向へ行くのか。
中期型はどんな顔ぶれになるのか思いつくまま述べてみましょう。
オシムサッカーとテクニシャンは相容れないイメージ(先入観)がありますが、
実際はパサーが多すぎといわれるほど、テクニシャンを並べた。
ただこの部分は今後修正が入ってくる可能性が高いのでは。
まずはドリブラーを一人入れるパターン。
復調なれば松井が第一の有力候補。対抗としてサントス。
水野、家長に梅崎あたりまで当然視野に入ってきます。
次に守備的MF。オシムが今大会で
「リスクのある組み合わせ」と言っていたのは、守備の多くを
中澤、阿部、啓太の三人で担っていた点にあります。
阿部の守備面での脆さは承知していても他に人がいなかったのでしょう。
日本はもともと3-5-2が多く、
守備的MFやWBも含め、四人以上で守る文化が定着しています。
その意味では確かにこれはある種の「カミカゼ」だったのでしょう。
(オシムがコロンビア戦でカミカゼといったのは、
単に選手の顔ぶれではなく、守備にかける人数の意があるのでは)
問題はオシムが今後もこの薄い守備態勢を続けるか。
今後はより強い相手との対戦も意識して
守備を強化するだろうと言うのが私の見解。
ということでおそらく啓太、阿部の組み合わせが基本。
後ろの中澤、闘莉王とあわせて、
今野(水本、坪井)のバックアップで安定させる方法がベースと見ます。
ドリブラーと守備の強化を考えると、
今後一番大きく動きそうなのは中盤の組み合わせのような気がします。
最後にFW。ここは理屈もなく、とにかく誰か出て来い!の世界。
個人的にはやはり大久保をテストしてほしいですね。
代表ノーゴール病もあったりで自分も全幅の信頼を置いているわけではないですが、
五輪での決定力、今シーズンの好調をみると、
テストする価値はあると思います。
スペースに飛び出す動き、前を向く反応のよさは特筆できますから、
ぜひ佐藤寿人と競らせてほしいものです。
最後にサイドバック。加地のデキがいまいちで、
駒野は運動量は文句なしも、やはりもうちょっと決定的な
やつを入れてくれると全体的に助かるわけで。
この部分は中田浩二がやはり第一候補。
今野と同様、CBもできますので組み合わせの幅が広がる点でも期待。
あとは安田あたりも楽しみですが、まずは五輪予選でブレイクが条件でしょうか。
このあとオシムジャパンは国内で一戦した後、欧州遠征のスケジュール。
アジアの戦いを終え、今度は欧州相手のテストマッチ。
完全に、初期型から中期型への移行を踏まえたスケジュールですね。
さてどう変わっていくのか、秋を楽しみに待つとしましょう。
posted by mazumazu |23:36 |
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2007年07月30日
昨日に続いて韓国戦の話を。
今日、オシムの会見録を見たら、おおむね予想どおりだったので、
あまり見当違いのことを書かずに済んでほっとしたのが正直なところ。
さて今日に持ち越したのは、
・戦術論
・日本の選手全体の資質
・個々の選手の評価
はじめの戦術論ですが、そんな難しいことを語る気はありません。
ただひとつ、いまの日本の戦術は格上相手に通用するのか、その一点です。
この韓国戦でも相手のプレスの位置は高め。
技術だってスタミナだって、相当骨っぽい相手でした。
その相手に、GSのようにやれたかというと・・
贔屓目に見て、前半はやや有利程度。決定機も多かったわけでなく。
日本が優勢になったのは相手の退場以後。
加えて何度も鋭い逆襲を食らってたのもご存知のとおり。
いまのままでは格上の相手には明らかに通用しない。
日本より技術のある、力のあるチーム相手には同じようにやられる。
それはこの形を熟成させることで克服できるのか。
これに関連するのが今日の二点目、日本選手の資質の問題です。
何しろ昨日の試合はボールが前に進まなかった。
心あるサッカー好きの人は思ったはずです。
「これじゃジーコのときと一緒じゃないか!」
自分の子どもが勉強ができない。
どうやら家庭教師がよくないらしいから、評判の先生を連れてきたら、
やっぱり成績は上がらなくて、原因がどこにあるかようやくわかった
バカ親のような切なさを味わった人も絶対にいたはず。
(決して前の家庭教師が実は有能だった、というオチではありません。念のため)
やっぱり日本人のメンタリティとして
「みんなで一緒に」というのがどうしてもある。
ドリブルで単身もっていくより、
パスをつないで協力してもってくほうがウケがいい。
私個人は、俗に言う縦ポンサッカー、放り込みサッカーって
決して嫌いではないのですが、世間の酷評はすごいですよね。
やっぱり日本人の価値観の中には、
パスをつなぐことをよしとし、
何本もパスがつながるのを美しいと感じる感覚が根強くある。
その意味ではオシムがこのサッカーを指向するのは正しい。
ただし完成にはもうちょっと頼りになるFWと、
アクセントをつけられるドリブラーがやっぱり必要だろうなと。
問題はそれが日本人の中で見つかるか。
自分も日本人なだけにこのへんはちょっと辛い話なんですが。
最後に個々の選手の評価。
まあ往々にして選手叩きになるのは承知で、触れてみます。
まずMVPは中澤。失点の多さは気になりますが、
たぶん中澤がいなかったらもっと増えてた。
ついで啓太。川口。このへんは十分合格点の働きはしました。
疲労の蓄積、相手の強化もあって決勝Tでは消えた高原も、
大会トータルを見れば及第点は与えるべきでしょう。
そして駒野。一部では評価が低いですが私はよくやったと思います。
あの運動量は貴重。日本随一のサイドバックでしょう。
巻はこんなものでしょう。もうちょっとやれたとは思いますが、
少なくともチームの足を引っ張るほどひどい内容ではなかった。
問題は俊輔、遠藤、憲剛の中盤。
新しい境地を見せるかと思えた前二人も、
苦しい試合の続いた決勝Tでは、”本来の自分”のプレーに終始。
憲剛もJとは違う相手に戸惑いを隠せなかった印象がぬぐえず。
そして怪我の影響もあったのでしょうが、
加地のデキが終始平凡なまま。
韓国戦ではかなり衝撃的なパスミスもありました。
(視界の外でセプト狙ってた敵を見落とした、とかいうレベルのミスではなかった)
これはちょっと駒野に追い越された感あり。
阿部も不安定さを拭えず。
羽生、山岸は実力どおりでしょう。
頑張ってますが代表の試合では、明らかにまだ何か足りない。
佐藤寿人は、まだ荷が重かった。これからですね。
矢野はむしろ意外な高評価。
巻と並んでこれから大化けするかも、という期待を抱かせてくれました。
さてこれからこのチームがどう変わっていくのか。
今度のエントリーではそのへんを予想してみたいと思います。
posted by mazumazu |00:25 |
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2007年07月29日
最後は、ひどい、としか言いようのない試合でした。
こういう感想を書かねばならないのはひどく辛いことですが。
試合自体について語ることは多くありません。
日本はほぼいつもどおりのサッカーで臨み、
韓国もきっちりと日本対策をしてきました。
すなわち前線からプレッシャーをかけ、
サイドのキーマン遠藤、俊輔はすばやく数的優位を作って潰しにかかる。
日本も対策としてロングボールを織り交ぜて
山岸を走らせるなどの対応はしていました。
ある程度噛みあった展開から、
後半退場者が出たことで試合の大枠の流れは日本へ。
ただ全体的には日本が押しながらも、韓国の単発的な攻撃に手を焼いて。
決定機は多く日本が作りましたがそれも決めきれず。
PK戦は時の運とは言いますが、あの流れでは日本が負けるのもむべなるかな。
この試合のターニングポイント、
そしてこれから議論が沸騰するのは以下のポイントでしょう。
・スタメン
・選手交代の時間
・起用した交代選手の選択
・戦術論
・日本の選手全体の資質
・個々の選手の評価
今日は時間もないので、関連する上記三点について
個人的な見解を述べたいと思います。
まずスタメン。たいていのことはあり、と考える私が
のけぞったぐらいですから、普通の方は絶句ものだったのではないかと。
すなわち前回のスタメンから巻と山岸を入れ替えての1トップ。
私もはじめ、みんなが思ったのは、
・もっと選手を入れ替えないのか?(テストと疲労の問題)
・なぜ初戦で機能しなかった1トップ?
・初戦で活躍したとは言い難い山岸がなぜ先発?
と言うところでしょうか。
一点目の選手の入れ替えの有無。
おそらくポイントとなったのは前日の記者会見のやりとりにもあったように、
この試合の重要性をどう考えるか、でしょう。
極端な話、何もかかってないただの三位決定戦であれば、
ベンチメンバーを使う手はある。
ただこの試合は次回大会のシード権がかかっている。
となると”大きく”メンバーを落とすことはできない、と
いうのがオシムの考えだったのでしょう。
もうひとつ、移動トラブルで前日練習が満足にできず、
新しい組み合わせを試す練習ができなかった、これもあると思います。
(後述するもうひとつの理由もあったとは思いますが)
個人的にはフレッシュなメンバーの力に期待すべきだったとは思いますが、
ここまでは考えの違いとして許容できるところです。
しかし、1トップそして山岸の再度の起用、
ここはまったくもって不可解としか言いようがない。
山岸は時折サイドでいい走りを見せてはいましたが、
局面のものにとどまり、全体の流れを引き寄せるまでにはならなかった。
これは予想の範囲だっただけに、その理由を聞いてみたいところです。
二つ目の選手交代の時間。
前回のオーストラリア戦では、私は許容範囲という考え方をしましたが、
今回のこれはさすがに不可解です。
オーストラリア戦と違うのは、もう次の試合はないことがひとつ。
もうひとつは所詮三位決定戦、ということ。
具体的にいえば、トーナメントの途中であれば、
どんな無様な内容であっても上へ進むことが一番重要です。
カウンター喰らって一発に沈むよりも、
引き分けPK覚悟で確実に優勢をキープするという発想は理解できます。
しかし今回は最後の試合で三位決定戦。
後のことを考えずに手持ちの駒をつぎこめるシーンですし、
リスクを負ってもすっきり勝ちにいったほうがよい。
点をとって勝つことで選手たちが得るものは非常に大きいですから。
その観点から言うと、二枚目まではともかく
(やや遅いとは思いますが見解の違いの範囲ではあります)
三枚目が致命的に遅い。
矢野が前回、今回とチャンスを作っているだけに、引っかかります。
三点目の交代で起用した選手。
一枚目が羽生、二枚目が佐藤寿人、三枚目が矢野。
はっきり書きますがこれはセオリーとしてはまちがってません。
羽生にリズムを変える要素があるのは事実ですし、
寿人はスピードがあって、日本人FWとしては上位の選手。
最後の最後、高さにかけて矢野を使う。
セオリーとしては正しいんですが、
今大会を見れば、機能しきらないのもわかっていたはずで。
羽生がシュートの正確性を欠き、寿人がチームにフィットしていない。
その現状を見るに、仮にこの三人を使うとしても
順番を変える手はあったのではないか、と思います。
私見では寿人より矢野を先に投入でもよかったのではないか。
矢野もフィットしてるとは言いがたいですが、
それでもチャンスメイクはしてますし。
他の選手を使うのであれば、ひとつは巻の高さ。
他には山岸と今野をスイッチして憲剛を前へ。
(今野、啓太のダブルボランチはテストしてないですけどね・・)
それで前が渋滞するようであれば、この展開でこそドリブルの水野。
(加地の動きが鈍かっただけに前に置く手はあったと思うんですが。
報道で水野不調説も出てたんで、そこは考慮するべきかもしれませんが)
ただ、オシムがあのスタメンを選び、
選手交代をとことん引っ張った理由として、もうひとつありうるのが、
「サウジアラビア戦の反省会を実戦でやった」
あの試合、既に言及されつくしているように
(そしてオシム本人も会見でコメントしたように)
・日本の選手のチャレンジ精神が足りなかった
・疲労に負けていいプレーができなかった
・自分の得意な部分からさらに幅を広げたプレーができなかった
など反省点はあったわけですが、
それの追試をやった、という考え方です。
ただ結果は見事に前回の試合と同じものになってしまいました。
消極的なプレーは相変わらずで、
よりたまった疲労が影響して、パスミスはさらに頻発。
やっているプレーも幅を広げるどころか前回と同じ。
もし私が妄想するようにあれが追試だったとして、
選手のためにあそこまで我慢したならオシムはすごいです。
私じゃ絶対我慢できない。
でも、私見をいえば仮にそうだとしても
「見切り時」はもう越えていた、と思います。
ベンチに選手がいる以上、彼らを使うべきであった。
たとえ彼らが頼りなくて、仮に出したとして、そこで初戦の橋本のように、
出た瞬間から舞い上がってまともなプレーができなかったとしても。
それならば明らかに選手の資質の問題です。
オシムが選んだ23人は”おおむね”日本のトップレベルですし、
私はそんなに無茶苦茶な選考だとは思ってないので、
彼らが出てだめなら、それは日本の選手の問題と思えます。
なぜあのスタメンをあそこまで引っ張ったか。
それも非常に不可解な点です。
残りの戦術論他の三点についてはまた明日に。
posted by mazumazu |00:29 |
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2007年07月27日
さて日本敗戦でいろいろ議論があちこちでごったがえしているわけですが。
当ブログもその阿鼻叫喚の一端を担っているとも言えます(汗
さて今日は試合の合間ということで、
かねてから思っていたことを。
アジアカップ前からよくこんなことが言われていました。
「アジアカップに勝てばコンフェデに出られる。だから重要だ!」
アジアカップに勝つのはもちろん大事ですが・・・
”今度の”コンフェデってそこまでして出る必要がある大会?
コンフェデの重要性を説く人たちは、
おおむね以下の意見に大別されるようです。
・本番と同じ場所で開催されるので、シミュレーションができる
・複数の強豪と一度に真剣試合ができる
・(自分が)有名なチームと戦う日本代表を見たい
前回のコンフェデを振り返ってみましょう。
出場したのは以下のとおり。(カッコ内はGSの勝ち点)
A組がドイツ(7)アルゼンチン(7)チュニジア(3)オーストラリア(0)
B組がメキシコ(7)ブラジル(7)日本(4)ギリシャ(0)
さてドイツ本大会での結果を見ると、
ベスト4 ドイツ(開催国)
ベスト8 ブラジル、アルゼンチン(対ドイツ)
ベスト16 オーストラリア、メキシコ(対アル)
GS敗退 日本(1)、チュニジア(1)
不参加 ギリシャ
・・・あれ?本番をシミュレーションできた効果は?
まあ、結論から言っちゃうと本番のシミュレート効果ってさほどないんです。
環境のリサーチは必要ですが、それはスタッフレベルで十分な話で。
でも、やらないよりはいいんじゃない、という意見もあるでしょう。
それはわかるんですがただ今回の会場は南アフリカ。
治安・環境の悪さに関する前振りといったら(^^;
選手の育成段階であれば、環境ギャップを克服するために、
あえて悪い環境へ放り込むというのは有効な方法でしょうが、
そうでない、経験豊富な、できあがった選手が主力となることが前提のA代表では、
わざわざ悪い環境のところへ何度も行ってストレスを与える必要はない。
環境に慣れることは大事ですが、
その環境がストレスを感じるようなものであった場合は、
選手に与える負担もそれだけ大きくなるわけです。
体が環境を記憶するメリットと体がストレスを感じるデメリット。
そのバランスを考えたとき、次回の南アフリカは
治安(選手は散歩もできないでしょう)を含めた環境自体の良否、
日本からの距離と時差等を考えるとドイツと違い、
事前シミュレーションのメリットが魅力的な開催地とは思えません。
もうひとつ、本気の相手とやれるメリット。これは確かに大きい。
ただ忘れちゃいけないのは、どのチームも
ワールドカップ>コンフェデ だと言うこと。
さらに強豪であればあるほど、間の不等号は大きくなっていくのも事実。
それを考えればチーム強化という観点からは、
ネームバリューはなくても適切な力の相手と適切なタイミングで、
アウェーで試合を組めば、十分に強化の目的は果たせるでしょう。
今度は開催国枠はドイツの代わりに南アフリカが入るわけですし。
(これで欧州王者が前回コンフェデの
ギリシャクラスだったらかなり哀しいですね)
南アフリカの三試合(うちひとつは普段でもマッチメーク可能なレベル)と、
たとえば欧州中堅国相手のアウェーの三試合。
純粋な強化という観点ならさほど差はつかないように感じるのは
わたしだけでしょうか。
ブラジルとやればそれだけで貴重な財産だ、という見方もあるでしょうが、
実際は、日々、他の理由や事象による影響を受けてチーム力は変わっていく。
そっちのほうをコントロールしたほうが有益ではないかと感じてます。
最後に「(私が)強豪と戦う代表を見たい!」という意見。
無茶苦茶気持ちはわかります(笑)
今回アジアカップだって楽しめたのは、
親善試合じゃないタイトルをかけた公式戦だからこそ。
そして普段はマッチメークが難しいブラジルとかと試合できる。
そりゃ見たい。見たくないといえば嘘になります。
でも、それだけなんです。強化という要素とは関係ない。
ま、そんなこんなで異常にコンフェデに固執する意見を見ると、
以前、オリンピックを勝てばワールドカップも勝てるようなテンションで、
オリンピックに異常にこだわっていた時代の日本の姿を
リプレイされているようで、どうも落ち着かない気持ちになるのです。
「コンフェデ?アジアカップ勝った以上、出なきゃいけないからなあ。
あんなとこまでいくのは大変だろうけど、
ま、ブラジルとやれるんだから行ってみてもいいんじゃね?」
くらいの鷹揚さでいいんじゃないかな、と。
ただ、日本はそういう台詞を吐く機会を今回は失ってしまったわけで。
そこが悲しいところです(涙)
posted by mazumazu |00:27 |
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2007年07月22日
武豊が岡部超え!前人未踏2944勝
積み上げての記録ですから、
怪我等がない限り武豊が更新することはわかっていた記録ですが、
改めて不世出の名騎手にふさわしい記録だと思います。
ここ十四、五年の競馬における名馬たちを思い返すと、
武豊の名前とともにある馬がほんとうに多いこと。
武豊も騎手としてのキャリアが、
折り返し点を過ぎたのは事実でしょう。
ディープインパクトが現役を去ったいま、
新たな目標を見出しにくいのも事実だろうと思います。
ただ誰もが認める「ポスト武豊」が見当たらない現状を考えると、
武には、ぜひ日本人の悲願となりつつある
凱旋門賞制覇へ向けてもうひとがんばりしてほしいなと思います。
posted by mazumazu |23:07 |
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2007年07月22日
昨日のオーストラリア戦、PK戦を制して準決勝進出。
中澤が最後のPKを決めた瞬間は自分も絶叫して喜んでしまいました(^^;
さて喜びを満喫して一晩寝たところで、
落ち着いて振り返ってみましょう。
試合は前半から日本がボールを回すも、
オーストラリアも局面局面で対抗。
グループステージでは日本のパスがつながりはじめると、
一方的に日本がポゼッションする試合ばかりでしたが、
さすがにオーストラリア、簡単な相手ではありませんでした。
後半、ややラッキーな先制点がオーストラリアに。
ボールへの集中力とマークのズレが失点の原因でしたが、
いわゆる「狙った形」でのゴールではないだけに、
オーストラリアにしてみればラッキー、
日本にしてみれば不運な、それだけに痛い失点だったはずです。
それを覆したのが高原。俊輔-巻のつなぎもよかったですが、
結局は高原の個人技がすべて。高原に脱帽するしかありません。
この同点弾がオーストラリアに与えたダメージは相当大きかったはずです。
決定機とまでいかないながらもチャンスを作っているのは日本。
オーストラリアが日本の守備を崩したシーンはこの時点でほぼ皆無。
「もう一度点をとらなければ勝てない。でもどうやって?」
こんな思いがオーストラリアの選手の頭をよぎったに違いありません。
退場もあいまってオーストラリアは
ドン引き&カウンター一発にモードチェンジ。
これが後半の膠着したゲームを生み出します。
延長に入ってからはオーストラリアもよく守り、
日本はなかなかゴールが奪えません。
延長後半、ようやくといった感じで
それまでほとんど剥がれなかったバイタルでのマークが外れはじめましたが、
(中盤の選手の足が完全に止まったのでしょう)
日本もその隙を使いこなすだけの創造力はもう残っていなかった。
そしてPK戦。川口が期待通りの大活躍。
PKというものの性質を考えた場合、
今回もまた川口が2STOPしてみせたというのは絶賛に値します。
さて試合全体を振り返ると
10人相手に勝負を決められなかったのは課題ですが、
オーストラリアみたいな強いチームにしっかり守られると、
いまの日本にはそれを崩すだけの熟成がないというのも事実かと。
比較的弱いチームならなんとか点を取れても、
オーストラリア級の個人技がある相手ではまだ苦しい。
この試合、相手の守備陣もチョンボはほとんどなかったですし。
(特にGKは屈指の出来でした)
それなりのチームが守りにかかるとそれを崩すのは
たとえ相手が10人と言えど相当困難なことだとは思います。
この試合のキーポイントとしてあげておきたいのは、両監督の選手交代です。
0-0の膠着した試合展開。選手を変えて流れを変えたくなる場面です。
最初に動いたのはオーストラリア。ビドゥカをキューウェルに。
オシムは動かなかった。
語弊を恐れずに言えばこの時、
ゲームの大きな流れは決まったと言っていいでしょう。
(試合結果は別として日本優勢というゲームの大枠が決まった、の意で)
我慢しきれずに先にアーノルドが動いた。
もちろん彼には選手交代でゲームの流れを変えざるを得ない理由があり、
必要性があって動いたのですが、
オシムはこれで相手の打つ手を見てから、応じて動ける環境が整った。
ゲームは押してるし気候を考えれば延長勝負は望むところ。
このときオシムはゲームの流れをコントロールできる
確信を得たに違いありません。
さらに”結果として”ビドゥカ-キューウェルは失敗でした。
ビドゥカがピッチにいることが
日本の選手に与えるプレッシャーは少なくないものがあったはずです。
それが取り除かれた、それはまた、
自分たちのビドゥカ対策が十分な効果を発揮したという証でもあります。
それが日本の選手にどれだけの自信を与えたか。
機能しないビドゥカを変えたアーノルドの考えも十分わかるのですが、
結果論から言えば日本優勢という”ゲームの大枠”を変えられなかった。
しかし24分、ラッキーな先制点がオーストラリアに。
この僥倖を逃すまいとアーノルドは26分、ブレシアーノをスイッチ。
オシムは動かず。
しかし、その直後、高原の同点弾が炸裂。
アーノルドにとっては最悪のタイミングだったでしょう。
交代直後の失点でゲームをイーブンに戻された。
もうカードは一枚しか残っていない。
一方、日本はまだカードを切っていません。
一歩間違えばW杯でのオーストラリア-イタリアで
ヒディンクがやったように「溜め殺し」のリスクもあったわけですが、
ゲームの流れはオシムに微笑みました。
後半31分、グレッラが退場。
アーノルドはアロイージを下げてMFのカールを投入。
これでカードは使い切りました。
対してオシムは後半終了間際、加地負傷のアクシデントにも
落ち着いて今野を投入してリカバリー。
この過程で日本の選手が不安を感じることはほとんどなかったはずです。
むしろゲームの流れはいいほうに来ているな、と感じてたと思います。
初手で動かなかった、この「待ち」の采配が今回は正解でした。
もっとも動かなかったのにはもうひとつの理由もあったと思います。
前線の人材不足。
何人かのFWを怪我で連れてこれず、手元のカードは経験不足。
(それは”現時点での”寿人を見てもわかると思います)
早い段階で使いたくなる威力あるジョーカーがない、
という懐の事情もあったのはずです。
結局、寿人を延長前半12分で変えた後、矢野を残り5分で投入。
このへんは正直、勝負がかりの交代と言う感じはしません。
むしろ経験を積ませるという感じさえ漂って。
延長戦、私と同様に日本中で多くのファンが、
「なんでオシムは交代のカードを切って延長で決めに行かないんだ?」
と思っていたでしょうが、
これはおそらくオーストラリアがあれだけドン引きでスペースがない以上、
フレッシュな選手を入れても効果は薄い。
高さのある選手はもうピッチに出している。
ならば点が入ってから最後の一枚、
守備固めでも時間稼ぎでも使ったほうが効果を発揮する。
そういう考え方だったのでしょう。
'――オーストラリアは後半の最後は疲れていたし、日本の選手も疲れがあった。もう少し早く選手交代してチャンスを増やすことは考えなかったか
PKの前に(勝負が)決まればよかったが、そうしたくても相手がそうさせてくれなかった。それが答えでよいだろうか。'
私の推測があってるかどうかはわかりません。
専門家でも驚くほど見方が違うのがサッカーのおもしろさでもあります。
あとは上のコメントを見て各自がいろいろ類推していただければ。
最後にうがった見方をひとつ。
負傷の加地-今野の交代は別として、
二枚目の佐藤投入では巻でなくて高原、
三枚目の矢野投入でも憲剛のほかに遠藤や俊輔を交代させる手もあったと思います。
でも、オシムは高原や俊輔、遠藤を下げなかった。
ゲーム開始時のフィールドプレーヤーのドイツ組、
高原、遠藤、俊輔、中澤、駒野、加地のうち、
負傷した加地以外は最後までピッチに残した。
そしてPK戦、正確な報道がないのでわかりませんが
ピッチに残ったドイツ組五人が蹴って勝った。
(一部ではオシムが蹴る順は指示したとなってますが)
彼らが最後までピッチにたっていたこと。
そこに何かの意味があるのか、ないのか。
それを考えるのもサッカーの楽しみかもしれません。
なにはともあれベスト4進出、万歳!
posted by mazumazu |11:29 |
日本代表 |
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2007年07月19日
SG10勝、賞金王3度の植木が引退
正式には明日の会見待ちですが、
複数紙が報道していることからまずまちがいなさそうです。
誰もが認める競艇界の第一人者。
若手優位の流れに艇界が進む中で、
かつてのような絶対的存在でなくなっていたのは確かですが、
先の平和島総理杯優出が示すように、
足元さえ仕上がれば若手に引けをとらないハンドル捌きは
決して衰えてはいませんでした。
昨年、競輪の吉岡が引退しましたが、
肉体的要素がストレートに成績を左右する競輪に比べれば、
競艇は比較的選手寿命の長い競技です。
それだけに、さすがにまだ早過ぎるとしかいえません。
明日の会見を待って、また植木通彦が艇界に残した
功績の偉大さについて語ってみたいと思います。
posted by mazumazu |20:09 |
その他いろいろ |
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2007年07月18日
先程ベスト8が決まりましたね。
やはり韓国はきっちり残って、グループDは結局妥当な結果に。
グループCはウズベキスタンが中国を下しましたが、
これは波乱とはいえないでしょう。
中国の不振は長いな、という印象はありますが。
さてお気楽に準々決勝の勝敗を予想してみましょうか。
イラン対韓国
どっちも実力伯仲と言いたいところですが、
今大会のデキは明らかにイランが上。
近況考慮しても韓国の冴えのなさは明らかでここはイラン勝利。
イラク対ベトナム
八強の中では見劣りするベトナム。
対するイラクはなかなかのサッカーで勝ちあがってきてます。
ベトナムの意外な奮戦があるかもしれませんが、イラク勝利は不動。
サウジアラビア対ウズベキスタン
これは噛み合わせがよさそうな組み合わせで、
かなりの好ゲームが期待できるんじゃないかと個人的には思ってます。
僅差の争いでサウジ。ただし逆転もあるんじゃないかと。
日本対オーストラリア
普通に行けば日本の勝ち。それくらいグループステージのデキは、
日本がズバ抜けてたと思います。
恐れるはオーストラリアの自信と底力のみ。
しかしほんと今週末が楽しみですねえ。
posted by mazumazu |23:31 |
日本代表 |
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