2010年03月13日

「お金が無い」と言う意味は?

今週ノースキャロライナ州ではバスケットボールのコンファレンストーナメントが行われています。既にシーズンチャンピオンを決めている男子チームとシーズンを2位タイ(勝率で第3シード)で終えた女子チーム共に今年はトーナメント優勝のチャンスが大いにある年でした。

しかし、第3シードで2回戦からの出場の女子チームはシーズン中にホームで破れた第6シードのベスーンクックマン大学 (Bethune-Cookman University) に試合直後からリードを許し、まさかの2回戦敗退を喫してしまいました。こうなると今年に限ってトーナメント遠征のスケジュールを変えた影響があったのではないかと思ってしまいます。

コンファレンストーナメント優勝は悲願のNCAAトーナメント出場への唯一の道です。そのトーナメントへ万全を尽くす為、例年チームは数日前に現地入りし試合に備えます。水曜日の一回戦から決勝の行われる土曜日(帰るのは日曜日)までの約一週間で男女チーム合わせて約1000万円近くの経費が毎年掛かっています。しかし今年は何度と無くブログでも取り上げているように、景気低迷の真っ只中。予算カットの後にまたカットと通常例外とされるバスケットボールチームにもその影響が及びました。

第3シードで2回戦からの出場の女子チームの一試合目は今週の木曜日でした。当初は月曜日に出発予定であったスケジュールが先週の土曜日の夜になって突如変更、水曜日の朝の出発に変わりました。その結果女子チームは半日以上掛かるバスでの長距離移動に加え、同水曜日に行なわれる一回戦の偵察が出来ませんでした。選手たちは長旅で疲れた体を休める暇も無く次の日の試合に臨まなくてはいけませんでした。自分がこの変更を聞いたのは先週の日曜日の朝でした。「影響が出なければいいけど。」との願いも空しく、その影響は最悪の結果を齎しました。

逆に順当にトーナメントを勝ち上男子チームは一試合目行なわれた水曜日の二日前の月曜日に現地入りしました。しかも彼らの移動はバスではなく飛行機でした。確かにコンファレンスを3度優勝していると扱いが違うのは分りますが、女子チームには「お金が無い」と繰り返し、女子のチームを圧倒的に不利な状況に追い込んでまで切り詰めたお金の額は、男子チーム選手とスタッフ全員に支払った飛行機代とは比較にならないほど小さな額です。先週の土曜日に体育局長が言った「お金が無い」というのは一体どういう意味だったのでしょうか?

そして今更である事は分っているんですが、「もしチームが例年どうり月曜日に現地入りしていたら?」、だけど思わずにはいられないほど今年の女子チームにはトーナメント優勝のチャンスがありました。結局スポーツは「力=お金」。分っていても諦めきれない、それを今一番感じているのは女子選手達ではないでしょうか。

posted by maxsgoodies |13:15 | スポーツ産業が抱える問題 | コメント(2) | トラックバック(0)
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