2011年10月22日

3200万の和解金で償えるものは?

アメリカ大学スポーツ界はまだまだ女性の割合が低い職業の一つです。「職場における人種と性別に関する人口統計」で取り上げたようにこの業界全体での女性の割合は43.2%と一見それほど差がないように見えますが、メジャースポーツの男子バスケットボールとアメリカンフットボールの女性ヘッドコーチの数は未だにゼロと15年前から変化がありません。

そんな業界にあって大学管理者が最も恐れるのがセクシャルハラスメントに関する出来事です。各大学とも体育局内だけに限らず、大学職員全員にセクシャルハラスメントに関する講習を受けることを義務づけています。それでも上司から部下に対する(特に男性の上司から女性の部下)事件が毎年起こっています。アメリカ大学スポーツのトップチームを抱えるテキサス州立大学(University of Texas Austin以下UT)でも男性上司が女性部下に対してセクシャルハラスメントを数年に渡って行なっていたことが明るみに出ました。この上司はクビになり、女性は約3200万円($400,000)の和解金を受け取り大学と和解しました。

和解条件の一つにUT体育局長がこの女性に好意的な推薦状(Favorable recommendation)を書くことが含まれていますが、これをもってしても次の勤め先を現在のような全米トップ大学の体育局で得ることは難しいと思います。彼女のこれからの苦労と失ったものの大きさを考えれば、3200万円で償えるものはごくわずかな物ではないでしょうか?


「職場における人種と性別に関する人口統計」(過去の投稿より)
Sexual Harassment Policy & Complaint Procedures(セクシャルハラスメント規則とコンプライアンス手順)
Cleve Bryant case settlement: $400K(ESPN.Comより)

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2010年08月03日

ナックルボールと奮闘記-続編

ナックルボールと奮闘記」で紹介した13歳のアメリカのナックル姫、チェルシーベーカーさんのドキュメンタリー全編がオンラインでご覧になれます。アメリカリトルリーグのベスト男子ピッチャーと肩を並べるチェルシーさんは、今シーズン120以上のストライクアウトを記録、先発ピッチャーを勤めるチームはリトルリーグチームの強豪が集まるフロリダで州チャンピオンとなりました。ナックルボールを学ぶ切っ掛けとなった運命のコーチとの出会いと、突然の死による別れ。それ以来4年間、彼女は負け無しのピッチングを続けています。その彼女が思い描く野球人生のドキュメンタリー、是非ともご覧ください。

In a league of her own (E:60 ESPN.comより)

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2010年07月20日

ナックルボールと奮闘記

アメリカの男子リトルリーグベースボールにあってナックルボールを使い過去四年負け無しの成績を誇るピッチャーがいます。その名はチェルシーベーカー(Chelsea Baker)、チーム唯一の女の子です。

「野球キャンプからTwitterで実況中継」でお伝えしましたが、今月の初めにアメリカで唯一の女子野球キャンプにボランティアをさせていただきました。そこに参加されていたチェルシーさん。見た目は普通の女の子でしたが、マウンドから投げる球は男子顔負けでした(自分なら振り遅れること間違いなし)。

そんな彼女の特集が明日の夜7時(東海岸時間)にESPN E:60で放送されます。以下のリンクより予告編が見れます。多くの人が、「女の子はソフトボールをやるべきだ」と言う中で、「そんな人たちに、女の子でも野球が出来ることを証明したい。」と言う彼女のドキュメンタリー、勇気づけられること間違い無しです。

E:60 Chelsea Baker tease  (vimeo.comより)

posted by maxsgoodies |06:08 | スポーツ界の女性 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年07月01日

野球キャンプからTwitterで実況中継

女性で始めてアメリカプロ野球をコーチし、現在まで唯一の大学野球女子コーチであるジャスティン (Justine Siegal) さんの主催する女子野球キャンプ(男子も参加OK)に今日から5日間ボランティアをさせていただくことになりました。ジャスティンさんとの出会いは、「アメリカ大学野球界唯一の女性監督との遭遇」で取り上げたように、かなりの偶然によるものでした。それ以来いろいろな情報交換をさせていただき、今回のキャンプへ参加をさせていただけることになりました。

キャンプの詳しい内容は下のリンクよりご覧いただけます。このキャンプはマサチューセット州のヒンズデールにあるDan Duquette Sports Academyで行なわれます。この施設を作ったDuquette氏は元ボストンレッドソックスのGMをなさっていた方で、このキャンプ以外にも多くのベールボールキャンプや大会が同施設で行われています。ユーチューブから施設の模様もご覧いただけます。Baseball For All @ Dan Duquette’s Facility 

自分はこのキャンプ期間中にTwitter を使ってご実況中継をしたいと考えています。初めての試みなので上手く行くかはかなり、かなり不安です(今ツイッターのアカウントを登録したばかりだし)。本日の出発から、来週の月曜日の最終日まで、出来る限りのTwittering(?) をしたいと思っています。もしよろしければフォーローしてください。名前はMasaru Itoアカウント名はmaxsgoodies です。

Baseball For All Girls Int’l baseball Academy
ツイッター (Twitter.com)

posted by maxsgoodies |20:26 | スポーツ界の女性 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年05月23日

職場における人種と性別に関する人口統計

アメリカ大学スポーツを統括するNCAA が2008-2009年度の職場における人種と性別に関する人口統計を発表しました。それによるとアメリカ大学体育局においてのマイノリティー(Minority = 一般的に白人以外の人種) と女性が占める割合は15年前に比べて微増したとの結果が出ています。

体育局のトップたるAthletic Director が女性である割合は全体で18.9%、これは1995-1996年の調査に比べて2.9%の伸び。体育局長代理 (Associate Athletic Director) が女性の割合は36.6%と以前の調査から大きな伸びを示しています。しかし体育局の運営のに大きな権限を持つこの二つのポジションの6割以上が男性で占められていることは、運営の決定における女性の意見の反映が未だに少ないことを意味しています。

女性の割合が高い職業として、体育局アシスタント、アカデミックアドバイザー、ビジネスマネジャー、アスレティックトレーナー、コンプライヤンスコーディネーターなどが挙げられています。女性コーチの割合は前回の統計から比べて男子スポーツで微増、女子スポーツでは6.6%の減少となっています。男子スポーツの女性総監督は全体の8600人のうち328人(3.81%)、女子チームでは9742人の内3862人となっています(39.6%)。

「広告塔は実力よりもまず外見から」などで取り上げましたが、他のマイノリティーの例として黒人が占めるコーチの割合もまだまだ少なく、Athletic Director の割合に至っては全体の4%にしか過ぎません。黒人の割合が高い職業として、アカデミックアドバイザー、体育局アシスタント、ウェイトトレーニングコーチなどが挙げられています。

この The Race and Gender Demographics Reports は NCAA の委員会の一つ Minority Opportunities and Interests Committee and the Committee on Women’s Athletics からの援助によってまとめられています。この委員会はアメリカ大学スポーツ界でマイノリティーと女性の仕事の機会を増やすことを目的に様々な試みを行なっています。NCAA の他の取り組みとして以前「スポーツ界のトップで働きたい女性のために」で女性リーダーシップのワークショップのことも取り上げましたので、興味があればご覧ください。

参考記事:
NCAA study shows slow progress with women and minority hiring

posted by maxsgoodies |06:12 | スポーツ界の女性 | コメント(0) | トラックバック(0)
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