2010年08月20日

スポーツビジネス情報を「仕分け」する。

「スポーツビジネス」と言う言葉は今やどこでも耳にすると思いますが、その情報の豊富さが故に、その中から用途に応じて分類する行動=「仕分け」が必要になってきます。例えばスポーツビジネスに興味があって、セミナーなどに行ってみたいと、「スポーツビジネス」、「セミナー」のキーワードでグーグルしてみると、今日現在で35万以上のウェブサイトが出てきました。数が余りに多いと最初の1~2ページを見て詮索を終えてしまうことなどが自分も良くあります。

ではどうするか?まずは「分野」から攻めて見るのも手です。「サッカー」「野球」、「プロ」「アマ」「非営利団体」など「スポーツビジネス」と云う言葉の中には多くのキーワードがあるのでそれらを入力してみましょう。それから「一人ひとりに出来る事」で取り上げましたが、スタジアムの清掃をしている方もスポーツビジネスには欠かせない一人です。もしかしたら、もう既にスポーツビジネスに関わっていて気づいてないなんて事も有るかも知れません。

そしてセミナーや雑誌などから情報を得ますが、とにかく今は無料で手に入る情報が山ほどあるので、1000円・2000円もする専門誌を買うよりは、まずはオンラインなどで情報集めをしてみると、もう少し考えがまとまると思います。その上でそれらのキーワードを入力して詮索し直すと興味のある「分野」を取り上げているセミナーや雑誌などが分り、更に深い発見や知識の広がりが出来ると思います。

こんな「当たり前じゃないか!」と言われそうな事をブログで取り上げようと持った切っ掛けはいつもお世話になっているK様から「Sports Business Monthly」と言う雑誌の創刊と「マースキャンプ」と言うセミナーについてのメールを頂いた為でした。個人的にこの両方の立ち上げに関わったK様がどれだけ熱い情熱の持ち主かを知っているので内容の質は(まだ見る機会が無いのですが)間違いないと思うのですが、「キーワード」や「分野」が違う方が読んだり、参加したらそうは思わないかもしれません。だから下の内容とキーワードを合わせて見て下さい。自分のキーワードと内容が合っていれば多くのことが吸収できると思います。特に雑誌の315円(税込み)の価値は十分にあると思います。

Sports Business Monthly 第2号(8月10日創刊)の内容は以下のようになっています。

特集① ワールドカップが残したもの
特集② 東京ヴェルディ1969 名門復活の胎動
千葉から世界へ bjリーグ参入に向けて
岡田 茜の 知りたい!New Sports
スポーツ・ジョブへの道

当雑誌の購入はこちらから。

「MARS-CAMP - マースキャンプ」
全12回(学生は14回)で30名近くの「現場」で働く方々を講師として迎えます。
内容:「アスリートとお金のお話」「スポーツメーカー」「ジ・エージェント」「スポーツライターになりたくて」「スポーツメディア生き残り戦略」「総合型地域スポーツクラブの理想と現実」「Do Sports! イベント企画運営の舞台裏」「Dream Job?スポーツチームで働こう」「スポーツ広告のチカラ」「インターネットで変わるスポーツビジネス」「企業はなぜスポーツのスポンサーになるのか」など。

「マースキャンプ」に関する詳細はこちらのウェブサイトより。


注意:当ブログで取り上げた文献や情報などは筆者が個人的に参考又は読んだ物で、それを推薦するものではありません。

posted by maxsgoodies |04:31 | スポーツビジネスを考えよう | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年03月01日

アメリカンフットボールのみが作り出す大学スポーツのアイデンティティとは?

University of Northcarolina at Charlotte大学体育局局長 (Athletic Director) のローズ氏は、「アメリカンフットボールチーム設立こそがUNCCが望む大学アイデンティティを作り出すことが出来る方法であるためだ。」と述べていますが、彼女の夢見るアイデンティティとは何なのでしょうか?この投稿は「アメリカ大学にとってのアメリカンフットボールとは?前編」の後編です。

OB・OGとの繋がり

アメリカンフットボール(以後AF)ゲームが行なわれる週末の大学キャンパスは一種のお祭り気分に包まれます。Tailgateと呼ばれる車のハッチバックの後部を開いてワイワイやることも有名ですが、それ以上に自分の大学キャンパスやロゴなどが全米中のテレビに映ることは多くのOB・OGを興奮させ、大学への思いを特に強める物です。ホームカミングゲームといわれるAF試合のような恒例行事を作り出すことでOB・OGには大学との繋がりを継続する機会が生まれ、大学はAFゲームを通して感動的且つ経済的な繋がりをOB・OGと築くことができます。強いAFチームを作り上げることは、他のスポーツには出来ない大学の伝統を作り上げ、それに伴う経済的サポートを大学全体に齎します。

「あの一流大学」

大学がせっかく大金を払いトップクラスの教授を集めて「学業で一流大学」となっても「スポーツでも一流大学」にならないと数少ない例外を除いて一般には「あの一流大学」とは認めてもらえません。しかも「学業は一流」をスポーツ無しで全米中に散らばる将来の学生に伝えるのは至難の業です。でも自分の大学AFチゲームのテレビ中継に合わせて大学のコマーシャルを入れれば、多くのターゲット層に大学側が望む印象を与えることが出来ます。それは同時に全米中継を通して「学業でも一流大学」の名を全米レベルにする事にも繋がります。それにより一般の学生がイメージする、「よく聞くあの一流大学」と言うものに合致することが出来ます。

地域のリーダシップを取る大学へ

強いAFチームを持つ大学はメディアを通して全米の関心をその地域に集めることが出来ます。軽く数万人集まるAFゲームには多くの関連のイベントがあり、それらが行なわれているキャンパスに地域の人々が足を運び地域は密着していくことが出来ます。更に言えば人材・施設・アイデンティティを揃えた大学を通して、様々な地域イベントを行なうことで地域の活性化を促進することが出来ます。AFチームの存在によりメディアへの露出は拡大し、これらのイベントがメディアで取り上げられることで地元のイメージアップにも繋がります。

以上に挙げたゴールを達成する為にUNCCでは年間運営費意外で合計60~70億円程度の資金と、高度に計算された戦略プラン(リーダーシップ・マーケティング・寄付金・広報機能・地域密着などを含む)が必要だと特別委員会は提案しています。

「ビジネスに感情移入は禁物?!」で取り上げたテネシー州立大学(以後T大)でのAFチーム総監督入れ替わり騒動。実に3年間に3回も総監督が変わるという大騒動の中にあってもT大体育局は全米屈指の資金集め続けています。その甲斐あって来年には体育局の年間運営予算が1億ドル(90億円)に達するそうです。T大体育局長であるハミルトン氏は会見で、「多くの人がT大の学業と大学スポーツの成功を願ってくれた結果である。」と述べています。UNCCのローズ氏が目指すアイデンティティとはこのような物を指すのではないでしょうか。

posted by maxsgoodies |10:40 | スポーツビジネスを考えよう | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年02月27日

アメリカ大学にとってアメリカンフットボールとは?前編

アメリカスポーツ産業をアメリカンフットボール無しでは語れないように、アメリカ大学スポーツにとってもアメリカンフットボールチームの存在は他のスポーツの非ではありません。近年の景気低迷と予算削減の影響下でその看板チームを廃部する大学がある一方で、不況下でも尚アメリカンフットボールチームを加えようとする大学があります。赤字になることを分っていなが敢てそのプロジェクトに挑む。アメリカ大学体育局にとってのアメリカンフットボールとは何なのか?全米トップチームを持つ大学から、来年始めてチームを作る大学まで、アイデンティティ、コスト、利益などの幾つかの方向から自分の勝手な意見をまとめてみたいと思います。

「大学アメリカンフットボールチーム廃部を聞いて驚かない理由とは?」と「続・大学・・・」ではホフストラ大学 (Hofstra University)とノースイースタン大学 (Northeastern University)両大学のアメリカンフットボールチーム(以後AFチーム)の廃部を取り上げました。両大学共に大学予算削減によって大学スポーツで一番お金のかかるAFチームを支えていけない為と言っていますが、この両大学が所属するコンファレンス、CAAのオールドドミニオン大学(Old Dominion University-以後オールド大)は昨年、1941年の大学創立以来初めてのAFチームを設立しを発表し、コンファレンスに正式加盟される2011年に向けて準備を重ねています。

全米大学が経費削減を模索している中、オールド大以外にもGeorgia State University, the University of Texas at San Antonio, the University of North Carolina at Charlotte, Kennesaw State University, the University of South Alabamaなどがここ数年でのAFームを設立を発表しています。The University of South Alabamaは以前からチーム設立の話が上がっていた大学でしたが、2007年に大学理事会と地元からのサポートが得られないことを理由に正式にAFチーム設立を断念すると発表していました。それから数年しかたっていない去年一転してAFチーム設立を発表した事には自分も驚きました。 

一般的にアメリカ大学がAFチームを設立するにあたり幾ら位掛かるのか The University of North Carolina at Charlotte(以後UNCC)の例を見てみようと思います。UNCCでは2007年に委員会を設置し本格的にAFチーム設立に向けての調査が行なわれました。2013年(当初計画では2012年)からコンファレンスに所属することを目指しているUNCCは初年度の経費を約7億円(770万ドル)と予想しています。以下がその内訳:

選手奨学金:1億1500万円
監督給料:1億2600万円
スタッフ給料:7200万円
学生アシスタント費用:180万円
遠征費用:4300万円
リクルート費用:1890万円
道具費用:1890万円
試合契約費用:2700万円
試合オペレーション費用:2180万円
試合会場費用:1764万円
医療費用:1575万円
その他運営費用:6642万円
その他必要経費:3690万円
マーチンバンド費用:2250万円
小合計:6億500万円
TITLE IX経費:9130万円
合計:6億9653万円

TITLE IX経費とは男女学生選手数のバランスを取る為に男子スポーツであるAFチームの設立に合わせて女子スポーツも設立する為に掛かる経費(女子サッカーチームや女子ラクロスチームなど)

2007年時点で体育局の予算が9億円のUNCCはAFチーム設立に合わせて基金も設立して資金集めに奮闘したのですが、景気低迷の煽りをもろに受けて現在までに集まった合計は当初の目標である40億円には程遠い4億5000万円。そこで必要経費を大学学生に負担してもらうプランを発案。このプランは学生一人当たり1万円のアスレチック経費を負担して、2万人を超える学生からAFチーム全体経費の66%に当たる5億7510万円を搾り出す物です。実はこのプランはアメリカ大学全土で最もよく使われている資金集めの一つですが、特別委員会、大学理事会や、大学が州立である場合州からの承認が必要な為ここで断念する大学が過去に幾つかある事も事実です。(UNCCは今年そのプランが州によって承認されています。)

UNCC大学体育局局長 (Athletic Director) のローズは、「(AFチームの設立は)大学の長年の目標であった。それはAFチームこそがUNCCが望む大学アイデンティティを作り出すことが出来る方法であるためだ。」と述べています。しかし景気低迷下に大学生に更なる負担を与え、NCAA DIVISION I-AAレベルでたった2%の大学しか儲けを出していないAFチーム経営に敢て手を出してまで得たいアイデンティティとは何なのか?

すみませんが、今から仕事に行かなければ行けないのでこの続きは次回に。

参考資料:
Old Dominion AFチームウェブサイト

posted by maxsgoodies |23:22 | スポーツビジネスを考えよう | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月28日

底辺X高さX1/2=スポーツビジネスの発展

ここ数年で注目を集める「スポーツビジネス」という言葉や職業は、自分が生まれる前からあったもので、それを今支える方たちは過去十数年とその仕事や、その他の産業に関わってきた方たちです。そのような職業に一日や二日で簡単に入れるようならドラえもんはいりません。 要はどのようにそのような方々といずれ働くことが出来るかが今の課題です。

ある職業が注目を浴び、その職業を目指す人々が増え、それによってその職業は更に発展する。これを図で表すと全体図は三角形のような物になるのではないでしょうか。総面積は底辺の長さと、高さに比例します。要は底辺だけが広くても、高さがなければ全体の面積は小さいままです。日本のスポーツビジネスの発展にはこの全体面積の拡大が必要だと思います。

先日自分のブログを通して知り合ったM氏が、超多忙スケジュールの主張の合間を縫ってボルチモアまでいらしてくれました。たった半日だけの時間でしたが、いろいろな情報交換などを出来てとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

特にこれからの日本のスポーツビジネスの発展に関しては、日本にいない自分にはとても価値ある情報をいただきました。M氏曰く、日本でのスポーツビジネスへの受け皿はまだまだ限られているそうです。注目され、やりたい人が増えても、それを育てて、それを受け入れる環境がまだ出来ていないとのことでした。

そうおっしゃるM氏自身とても苦労をされていて。アメリカ大学でのスポーツビジネス学位取得後に、アメリカ商社で数年勤務され日本に帰国されました。それでも日本での経験不足を理由にすぐにはスポーツビジネスに関わることが出来ず、そのあと日本商社勤務を経て、通訳者として更に数年、そして現在の大手スポーツ関連商社に入られました。大学卒業から長年の奮闘の末の「Dream Job」です。

以前自分のブログにも書いたのですが、どの産業においても、その仕事を求める人や目指している人が土台になります。つまりそこが三角形の底辺になります。そこから次の段階へ進むにはその人たちを育てる環境、つまりは学校であったり、資格などが必要です。その上にそれら人を受け入れる会社や団体の存在が必要です。大卒で正社員は無理というなら、せめてインターンやパートタイムが出来る環境を提供することも出来ます。ここの厚みが三角形の高さにあたります。そこの厚みが今の課題です。

目指す人も受け入れる方も、何をとってもこれからの分野なので、明日や明後日ではなく、5年後10年後を見据えて長い目で取り組んやることが将来の日本のスポーツビジネスの発展につながるのではないかと思います。

以前スポーツビジネスの記事を読んでいて、「日本人は熱しやすいが冷めやすい」ということが書いてありました。「スポーツビジネス」を流行で終わらせるのではなく、ゆっくりと育てていける分野そして職業として、日本でのスポーツビジネスの発展を心から願う一人として、受け皿の発展に少しでも貢献できればと願う毎日です。

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posted by maxsgoodies |06:37 | スポーツビジネスを考えよう | コメント(2) | トラックバック(0)
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