2009年09月16日
アーカンソー大学(University of Arkansas)体育局で起きたTwitter事件は体育局関係者の不安を現実のものとする出来事でした。アーカンソー大学男子バスケットボール学生選手の一人がTwitterにパーティーで起こった不適切とも取られかねない内容を書き込みました。問題は何かと言うと、一人の女子学生がそのパーティーでレイプされたと警察に通報した同じパーティーだったことでした。Twitterに書き込んだ選手学生と同じチームの3人がその通報により強姦容疑で逮捕、投稿者自身も現在事情聴取を受けています。
Razorbacks' Courtney Fortson Could Face Punishment For Twitter Comment
MixiにFacebook、 TwitterにFlickrと現在の秒単位で行われる情報交換の手段は現在のアメリカ大学体育局にとって大きな課題になっています。スポーツの内容に係わらず、学生選手のプライベートなこと細かいことまで曝けだす事ができるSNSに載せる情報を、一般大学生よりも遥かに社会的責任が大きい選手学生にソーシャルネットワークで交わす情報に関してどのように指導するべきか。多くの体育局は数年掛けてそのルールの作成に全力を注いでいます。
多くの大学体育局の場合、シーズンが始まる秋の最初に学生選手全員にソーシャルネットワークに関するルールに署名させる手段をとっています。各大学に違いはあるものの、以下の点がほぼ共通している点と言えると思います。
記述やメディアの掲載を禁止する項目:
- いじめや暴力
- セクシャルハラスメント
- 破壊や非文化的蛮行
- ストーカー行為
- 未成年の飲酒
- 禁止薬物や学生選手として適切でない振る舞い
罰則としては謹慎、チームからの退部、奨学金没収などです。
Mixi関連で日本の大学体育局が巻き込まれる日が来ないとも限りません。日本の大学体育局の皆様、準備は出来ていますか?
posted by maxsgoodies |07:40 |
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2007年11月02日
日本でも有名なNBAのチームの一つにブレイザーズ(Blazers)があります。最近ではドラフトでグレッグオーデン(Greg Oden)を一位指名したことがニュースになりました。今でこそ押しも押されぬ人気チームですが、数年前まではチームは犯罪関連の記事で名前が出ることの方が多いチームでした。
2002年、ダモンスツードマイヤー(Damon Stoudamire)選手などが麻薬所持、暴行罪などで逮捕されました。このときもベングルズ同様、初めはファンも大目に見ていました。しかしチームが負け始めると、10,000以上あったシーズンチケットの売り上げも2,000を切るまでになり、ボックスシートには一年中空きが出来る状態になりました。視聴率はスポンサーの値段同様急降下を続けました。
1993年以降チームのマーケティングを指揮しているサラメン(Sarah Menah)氏はこう答えています。「チームがどん底の間、スポンサー企業は視聴率の低下やチームの商業的価値の違いを理由に更新を断ってきました。本当の理由は明らかでしたけど誰としてそれを理由に挙げる人はいませんでした。」
タンパベイライトニング(Tampa Bay Lightning)のハーリーハット(Harry Hutt)氏はこう言っています。「選手が事件に関係しているときなどはスポンサーになるべく迅速にかつ、率直に説明をすることが必要です。」彼は更に「本当の苦労は事件が起こった時とチームが負ける始める時が重なるときに始まります。観客は何と言ってもチームのパフォーマンスと勝ったときの興奮を求めて試合にやってきます。その二つを得られるときはファンは場外の出来事などは自分の近所で起こる以外大抵は大目に見てくれます。スポーツビジネスの基本が競争と勝つことにある理由がここにあります。」
ハーリー氏も選手は様々な個性を持っているがその個性がストレスに変わるのは大抵チームが負け始めるときだと言っています。誰でも人の良いところを探そうとします。初めはファンも地域に貢献したチームを応援しても、規律のない負けチームを長くは応援しませんでした。「中身はいい選手なんだがな~」だけでは長くは続かなかったのです。やはり試合に勝てなければ、(最低)一万円以上払って試合を見に来て観客を満足させることは出来ません。
このチームに転機がをもたらしたのがスティーブパターソン(Steve Patterson)氏でした。彼は就任後すぐにチームのイメージアップを図りました、まず最初に彼は言動を態度で示しました。スティーブ氏は麻薬所持で逮捕されたダモンスツードマイヤー選手に二十五万ドル(3000万円)の罰金を科しました。このような高額の罰金はリーグから科せられる以外に前例がなかったため様々な波紋を呼びました。最終的にスティーブ氏は罰金を撤回しましたが、彼の行動は今までチームに愛想を尽かせていた人への強いメッセージになりました。
彼は更に問題児と呼ばれていたワレス(Wallace)選手とウェルズ(Wells)選手をトレードで放出しました。彼は選手の質が下がっても、イメージダウンに伴う損失よりかはましだと考えました。そして彼の策は的中し、チームはファンの信頼を取り戻し、負けシーズンでも前年に比べ平均観客を増やすことに成功しました。さらには、グレッグオーデン(Greg Oden)などの人気選手の指名に成功し、成績もリーグトップにはまだ遠いものの、常に上位10チームに名を連ねるようになりました。チーム収入も毎年10%以上の増収を記録しこれも上位10チームに食い込む勢いです。
五年間でチームを生き返らせたスティーブ氏の成功もチームの勝利が無くしては有り得なかったでしょう。それでもチームがどん底に落ちファンがファンで無くなり掛けた時に彼らの気持ちを呼び戻したのはチームが地域に貢献し子供たちのモデルとなる選手を育てていくと言う基本的な姿勢を表した結果からだと自分は思います。マーケティング20%、パフォーマンス80%と言われるスポーツビジネスの世界でも、プロスポーツである以上、彼らは常に子供たちが憧れる選手や見本になるべき社会的責任を追っていると自分は思います。
posted by maxsgoodies |23:09 |
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2007年11月01日
スポーツビジネスの不思議を語る上で、NFLで常に例に出されている出来事に2005年から2006年にかけてのベングルズの悪夢の14ヶ月があります。この間実に9人ものベングルズの選手が逮捕されました。ほとんどのケースは若い選手が一気に高額所得者になったときのよくある行動の結果で、ほとんどのファンはたいして気にもしてませんでした。(ちなみにNFL選手の最低賃金は年2500万です。)
内訳を見てみると、デルタオニールを含む三人が飲酒運転、その一人はさらに麻薬所持。エリックステインバッチはボートの飲酒運転。マットアスクとレジーマクニールは公務執行妨害。クインシーウィルソンヘ結婚式披露宴で暴れて逮捕。さらには、ヘンリー選手は15ヶ月の間で3州にまたがり5回逮捕されました。彼は2005年12月、麻薬所持で逮捕、有罪を言い渡されました。一ヵ月後リムジンから歩道の人に銃を向けた罪で刑務所に留置され有罪。2006年6月、飲酒運転とホテルで三人の未成年にお酒を飲ませた罪で二度逮捕されました。2007年3月には無免許と道路交通法違反で逮捕されました。そのほかにもA.J.ニコルソンは入団から一ヵ月後に窃盗で逮捕され、その一ヵ月後、家庭内暴力で逮捕されチームから解雇されました。
第二回に話したように、公私に渡り完璧な選手はなかなかいません。ニコルソンなどは大学時代から悪名が高く、フロリダ州立大時代を含め13歳から三回婦女暴行で逮捕されています。NFLのどのチームもニコルソンの悪評判を耳にしていたのですが、ベンガルズはそれでも彼をチームに迎えました。このときベンガルズのオーナー、マイクブラウンは次のように述べています。「人間は様々な個性を持っている、時にそれが悪い面であったり良い面であったりすることは、人間と関わる上で避けられない現実である。」更に彼は、「彼らにも良いところがいくつもある、時には過ちを起こしても多くの場合彼らはチームに帰ってくると私は信じている。だが時にはそのままチームを離れてしまうこともある。」と述べています。
最初の事件が発覚後、ベングルズには他のチームや選手から励ましの言葉が届きました。それでも悪名高い選手を引き続きチームに引き抜いくベングルズに、徐々にほかのチームは呆れ返っていきました。ファンも同様に呆れていたかと言うと、これがスポーツビジネスの不思議で昨年、ベングルズの平均観客数は試合の外でのスキャンダルの真っ只中にもかかわらず、チーム新記録となる65,984人でした。さらに、彼らの試合は28試合連続で満員御礼、38試合あったテレビの試合のいずれも高視聴率を記録しました。今年の試合でもシーズン前からシーズンチケット待ちができ、ベングルズはもはや他のチームのおかげで席が埋まるチームではなくなりました。五年前に逮捕者は出さなくても、14試合負けたシーズンよりも、逮捕者が出ても勝っているチームのほうが良いと言うことなのでしょう。マイクブラウンは「公私とも完璧な選手がいればよいが実際にはそうではない、ファンも選手とて彼らと同じ人間だと知っている。」と答えています。
デトロイトピストンズのアレンオストフィールドGMはインタビューでこう言っています。「人はそれぞれいろいろなところに価値観を持ちます。観客も同じで中には試合に勝てばよいだけの人や、公私ともども完璧をイメージする方もいる。それでも共通しているのは観客の誰もが選手が並ならぬ努力と準備をしてフィールドに立っているということです。時にチームは世間を騒がす重犯罪に関わるかもしれません、それでも地域に強く結びついているチームのファンは最後まで応援を続ける傾向があります。」
「この仕事は銀行の貯金と似ています。」とファルコンズのマーケット部顧問のスリバン氏は言っています。「様々なポジィテブな(良い)印象をファンに提供するたびに、我々の口座には貯金が溜まります。この貯金を積み立てることで予期せぬときの出費(ネガィテブ、マイナスの出来事)にも備えることが出来ます。」
このような出来事を通して思うのは、やはり最後はチームや、リーグが一つとなり選手の管理を率先して行い、選手もその規律やルールをク重することが長い目で見たときに大切だと思います。事件がおきた時に、次にその事件を起こさないようにしっかりと組織作りをすることによってファンにも愛されるチームやリーグになるのではないでしょうか。チームが勝っている間はファンはチームを応援していますが、チームが本当に欲しいのはチームが負けていても応援してくれるファンで、マイナスイメージを気にもしないチームにそのようなファンは出来ないことは一目瞭然ではないでしょうか。
posted by maxsgoodies |09:17 |
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2007年10月08日
選手の不道徳な行為によるイメージダウンを気にしないファンはいないと思います。それでも要はなぜ問題で、どのように問題で、どれくらいの影響を及ぼすかが重要になってくるのではないでしょうか?今回はスポーツの社会的立場第二回目、「ファンはどのように問題を見ているのか」です。
スポーツに限らず仕事や友人関係においても、「性格や個性は気にしない」と言う人はいないと思います。監督がドラフトの時に二人のうちのどちらかを選ばなくてはいけない時、才能や技術が同じならば性格がいいほうを取るでしょう。でも現実はそうではないことが多いのです。いくら性格がいい選手を集めても、試合に勝てなければお客さんは来ないし、スポンサーも集まりません。それはプロチームとして経営が成り立たないことになります。
NBAのブレザーズ(Blazers)が1994年から年間平均50勝あげ、21年に亘ってプレイオフに出つづけました。ヘッドコーチであったボブ(Bob Whitsitt)は何人かの選手はプライベートで問題があることを認めています。2001年から2002年にかけて6人の選手が逮捕されました。どれだけ影響が出るのかと思いきや19,980席あるスタジアムはいつも満席という統計が出ています。
事件の当初、ファンは選手個人とチームを非難しました、それでもチームが8連勝した後には「人は誰でも過ちを起こすもの」「彼らはガラス張りの家に住んでいるのだからしょうがない」などの同情論すら出てきました。
事件が起こったときは誰でも感情的になるものです。それでも人は長くは引きずら無いと言う事なのでしょうか。しかし問題が後から後から立て続けに起こってさらに結果的に負けシーズンになると話は別です。次回はベンガルズ(Bangals)の悪夢の一年を見てみたいと思います。
posted by maxsgoodies |19:51 |
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2007年09月29日
スポーツの世界において一番予想しがたいことの一つに選手の不道徳な行為や不品行などがあります。その影響はチームやそのスポーツ全体に影響することが多いのですが、ステロイドや賭博などの話題が尽きないアメリカで、「選手の不道徳はあまりチームの収入に影響していない」という研究結果が発表されました。今回はいくつかのシリーズに分けて選手の不品行などによってチームやスポンサー、ファン、さらにはそのスポーツ全体が受ける影響などを様々な角度から個人的な意見も含めて書いてみたいと思います。
日本でもたびたび起こる選手の不道徳な行為はチームのスタッフには寝耳に水のことがほとんどです。その選手が所属するチームはファンや報道陣からの質問に加え,スポンサーや出資する会社などへの説明を求められますが、ほとんどの場合、質問に対しての答えが無い場合が多いのです。それでもその対応によってはスポンサーを維持できるどころか増やすことも出来ます。
ご存知の方も多いと思いますが、起訴されたNFLファルカンズのクオーターバック(QB)、マイケルヴィック選手の件では、ファルカンズはオーナー、取締役や総監督を含めたチーム関係者が一丸となって49あるスポンサーへフ対応を行いました。それによりファルカンズは開幕戦までにさらに3つのスポンサーを増やすことに成功しました。この影にはシーズンチケットのほとんどが既に売れていたのと、チーム一丸となった対応策が人々の「落ち込まずにチームには頑張って欲しい」という支持を誘いました。
しかしこの事件の本当の意味での影響はすぐには見えないものだと自分は思います。今回のマイケル選手の事件でもチームに対する直接的な影響は微々たるものですが、スポーツ選手や、フットボール全体に対するイメージへの二次的な影響はこの先何年にも亘って起こることだと思います。子供や親が持つフットボール選手のイメージの低下によって選手人口自体に影響することも多少なりともありえるのではないでしょうか。
マイケル選手の逮捕のニュースは全米でもトップで伝えられましたが、それは彼が破格の契約金と年棒を獲ていることにあるのですが、しかしながら彼の事件はほんの一角に過ぎず、NFLでは2000年から実に334人もの選手が逮捕されています。これはNBAでも同じことで、今年の夏に起こった審判の賭博事件、選手が客席に乗り込んでの乱闘、銃犯罪などが絶えません。MLBではホームラン新記録保持者のベリーボンズ選手のステロイド疑惑などがあります。一つ一つの事件は小さなものでも、その事件から起こる将来への影響は予想しがたいものがあります。そのため、このような事件が起こるたびに各リーグはイメージの回復に努めざるをえません。
次回はそのような事件をファンはどう見ているのかを検証してみたいと思います。
posted by maxsgoodies |23:01 |
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