2008年08月25日

テレビとスポーツ その弐

放送権の高騰はアメリカ大学にも広がっています。今月15日、アメリカCBS放送が全米屈指のコンファレンス、SEC(Southeastern Conference)との15年間の契約延長を発表しました。ちなみにSECに所属する大学には今年だけでこの放送権からの割り当て分で、一校当たり1000万ドル以上(11億以上)の収入があると伝えられています。このように放送権を手に入れることは、アメリカ大学体育会(Department of Athletics)にとって経済基盤安定への一番の近道なのです。

うちの大学は俗にHBCU(Historically Black Colleges and Universities)と呼ばれる黒人が主体の大学で、それらの大学が所属するコンファレンスの試合は長年この放送権とは無縁の関係にありました。1960年代の輝かしいHBCUの大学スポーツの歴史は「黒人は黒人の大学へ」との差別によって築かれたものでした。

その後、差別は残っていてもその潜在能力に見せられた有名大学の監督達はこぞって黒人選手を優待選手として迎えました。その結果HBCUはその栄光のステージから遠ざかって行きました。それを象徴するかのように、2005年になるまでHBCUの試合をテレビで見ることはありませんでした(地方放送などではごくたまに)。2005年2月、アメリカテレビ業界に衝撃が走ります。HBCUが所属する三つのコンファレンス;MEAC (Mid-Eastern Athletic Conference), SWAC (Southwestern Athletic Conference), SIAC(Southern Intercollegiate Athletic Conference) がESPNとテレビ放送契約を結びます。

しかしその契約内容は他の有名コンファレンスとは比べ物になりません。うちのMEACの場合、契約金は最大でも7年契約の2000万ドル(21億円、年3億円)程度ではないかと伝えられています。上に挙げたSECは年に127億円なので桁の違いが分かると思います。

それでもテレビに映ることは放送権から得られる収入のほかに、選手勧誘や、大学名の宣伝に大いに役に立ちます。しかしそこに目を奪われるあまり、ESPNとの契約は後に議論を呼ぶことになります。そこを次回で。

posted by maxsgoodies |10:03 | アメリカ大学スポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)
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