2009年11月11日
一に学業、二に卒業、三四が無くて、5にスポーツ
NCAA が文武両道に力を注いでいることは過去にも何度か取り上げましたが、その傾向が強まったのが90年代の初めでした。一般の学生に比べ学生選手(Student-Athletes) の卒業率、しかも常にメディアの注目を浴びる男子バスケットボール学生選手の卒業率が特に低迷していることを受け結果による物でした。 1989年卒業率 一般大学生:57% 男子バスケットボール学生選手 (NCAA Division I) :44% アメリカンフットボール学生選手 (NCAA Division I) :56% NCAA 学生選手全体:58% (NCAA Graduation Rate より引用) 以上の傾向を受けて NCAA 理事会は「No Grade, No Play」をスローガンに上げ文武両道を強く推し進めました。その代表的な対策としてつい先日亡くなられた NCAA 会長であったマイル(Myles)氏が導入した APR (Academic Progress Rating) や Eligibility Requirement など挙げられます。その結果、2008年には卒業率は上昇し、学生選手全体で64%にまで上がりました。 2008年卒業率 一般大学生:62% 男子バスケットボール学生選手 (NCAA Division I) :49% アメリカンフットボール学生選手 (NCAA Division I) :56% NCAA 学生選手全体:64% しかしまだまだ問題は山積みです。それは、卒業しても内容を伴っていないのではないかと言う懸念があるからです。自分の周りを見渡すと、特にアメリカンフットボール学生選手に多いのですが、社会学 (Sociology) を専攻している学生選手が大勢います。それは授業に出なくても単位が取りやすい為、学業を補佐する監督も学生選手に社会学を専攻することを勧めるためです。つまりは、「大学にはスポーツをする為だけに来て、卒業すればなんとかなるだろう。」で毎日練習に励む学生が大勢いる現実があります。 ニューヨークタイムズに最近掲載された UC Berkeley に関する記事でも「(大学)スポーツ」が極端に強調されすぎて、本来の大学に学びに来る意義を見失っていると掲載されています。 The New York Times 11月6日号より: Should Berkeley Stop Subsidizing Sports? スポーツにも学業にも長けている学生選手が脚光を浴びる一方、現実としてその他多くの学生選手が目的も無いまま卒業していきます。「学生選手は選手である前に、まず学生である」との NCAA の信念への行動は始まったばかりです。
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posted by maxsgoodies |00:00 |
文武両道 |
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