2007年11月02日
スポーツの社会的立場(最終回)ーファンが望むことは?
日本でも有名なNBAのチームの一つにブレイザーズ(Blazers)があります。最近ではドラフトでグレッグオーデン(Greg Oden)を一位指名したことがニュースになりました。今でこそ押しも押されぬ人気チームですが、数年前まではチームは犯罪関連の記事で名前が出ることの方が多いチームでした。 2002年、ダモンスツードマイヤー(Damon Stoudamire)選手などが麻薬所持、暴行罪などで逮捕されました。このときもベングルズ同様、初めはファンも大目に見ていました。しかしチームが負け始めると、10,000以上あったシーズンチケットの売り上げも2,000を切るまでになり、ボックスシートには一年中空きが出来る状態になりました。視聴率はスポンサーの値段同様急降下を続けました。 1993年以降チームのマーケティングを指揮しているサラメン(Sarah Menah)氏はこう答えています。「チームがどん底の間、スポンサー企業は視聴率の低下やチームの商業的価値の違いを理由に更新を断ってきました。本当の理由は明らかでしたけど誰としてそれを理由に挙げる人はいませんでした。」 タンパベイライトニング(Tampa Bay Lightning)のハーリーハット(Harry Hutt)氏はこう言っています。「選手が事件に関係しているときなどはスポンサーになるべく迅速にかつ、率直に説明をすることが必要です。」彼は更に「本当の苦労は事件が起こった時とチームが負ける始める時が重なるときに始まります。観客は何と言ってもチームのパフォーマンスと勝ったときの興奮を求めて試合にやってきます。その二つを得られるときはファンは場外の出来事などは自分の近所で起こる以外大抵は大目に見てくれます。スポーツビジネスの基本が競争と勝つことにある理由がここにあります。」 ハーリー氏も選手は様々な個性を持っているがその個性がストレスに変わるのは大抵チームが負け始めるときだと言っています。誰でも人の良いところを探そうとします。初めはファンも地域に貢献したチームを応援しても、規律のない負けチームを長くは応援しませんでした。「中身はいい選手なんだがな~」だけでは長くは続かなかったのです。やはり試合に勝てなければ、(最低)一万円以上払って試合を見に来て観客を満足させることは出来ません。 このチームに転機がをもたらしたのがスティーブパターソン(Steve Patterson)氏でした。彼は就任後すぐにチームのイメージアップを図りました、まず最初に彼は言動を態度で示しました。スティーブ氏は麻薬所持で逮捕されたダモンスツードマイヤー選手に二十五万ドル(3000万円)の罰金を科しました。このような高額の罰金はリーグから科せられる以外に前例がなかったため様々な波紋を呼びました。最終的にスティーブ氏は罰金を撤回しましたが、彼の行動は今までチームに愛想を尽かせていた人への強いメッセージになりました。 彼は更に問題児と呼ばれていたワレス(Wallace)選手とウェルズ(Wells)選手をトレードで放出しました。彼は選手の質が下がっても、イメージダウンに伴う損失よりかはましだと考えました。そして彼の策は的中し、チームはファンの信頼を取り戻し、負けシーズンでも前年に比べ平均観客を増やすことに成功しました。さらには、グレッグオーデン(Greg Oden)などの人気選手の指名に成功し、成績もリーグトップにはまだ遠いものの、常に上位10チームに名を連ねるようになりました。チーム収入も毎年10%以上の増収を記録しこれも上位10チームに食い込む勢いです。 五年間でチームを生き返らせたスティーブ氏の成功もチームの勝利が無くしては有り得なかったでしょう。それでもチームがどん底に落ちファンがファンで無くなり掛けた時に彼らの気持ちを呼び戻したのはチームが地域に貢献し子供たちのモデルとなる選手を育てていくと言う基本的な姿勢を表した結果からだと自分は思います。マーケティング20%、パフォーマンス80%と言われるスポーツビジネスの世界でも、プロスポーツである以上、彼らは常に子供たちが憧れる選手や見本になるべき社会的責任を追っていると自分は思います。
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posted by maxsgoodies |23:09 |
スポーツの社会的立場 |
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