2010年05月03日

プロ野球「観客動員数」レポート

2010年のプロ野球は、開幕して4月30日まででに12球団で184試合が開催された。この184試合で436万6198人の観客がスタジアムに足を運び観戦した。1試合平均で2万3729人。この人数を少ないとみるか、多いとみるか意見が分かれるところだろう。しかしスポーツ以外のエンタテイメントと比較してみると、プロ野球の観客動員力はずば抜けている事に気がつく。平均2万人を超す興行を日本国内で184回も出来るミュージシャンは存在しない。マイケル・ジャクソンが生返っても無理だろう。そんなスゴイ数字なのだ。
2009年シーズンの同試合数で比較してみると、減少傾向にある。2009年184試合終了時点での観客動員数は453万5327人で、2010年は16万9129人も減少している。率にするとわずか4%だがで、2010年の4月が寒かったこと。桜の花見可能時期が長かったことなどが原因であり、今後持ち直す。と断定する評論家も出現しそうな数字だ。

スポーツビジネスにあまり詳しくない、スポツライターが「プロ野球人気が低迷している」などど誤った情報を平気で書くことがあるが、それは間違いだから注意してほしい。というのが僕の持論だ。巨人の地上波全国中継の視聴率は下がっているが、地方放送局によるプロ野球中継(福岡・北海道など)では視聴率は上昇傾向にあるし、観客動員も増加傾向にある。というのが僕の「プロ野球人気低迷反対説」を支える大事な証拠だった。
ところが2010年は4月末段階で、観客動員数に陰りが見えてきた。

marketing-157474.gif総数に関する議論はその程度にして、球団ごとの数字をみてみよう。まず、主催試合から。
今年からスタジアムのキャパシティーに対しての動員数(稼働率)を重視して比較することにした。昨年同様の記事を掲載したところ、イーグルスに勤務するN氏から、動員数だけで比較されるとKスタ宮城は不利だ。とアドバイスをもらった。N氏の言う事に説得力があり、僕自身も気になっていた点なので、今年は指標を改正して稼働率を重視することにした。

marketing-157475.gif稼働率1位は阪神。甲子園での試合はまだ12試合しか開催していないが、平均動員数4万3266人で稼働率90%は立派だ。続いて巨人、中日と70%以上の稼働率を維持している。パ・リーグはソフトバンクがかろうじて70%台を維持したものの、セ・リーグに比べて低調な結果になった。球場の収容人数もパ・リーグの方が小さいために動員数も少ない。
12球団で唯一稼働率50%を下回ったヤクルト。神宮球場定員3万5650人のところ、平均で1万4817人しか動員できていない。4月の関東地区は気温も低くナイター観戦には不向きな天候が多かったとは言え、厳しい数字だ。
西武もヤクルト同様に、4月の寒さがひびいた可能性が考えられるが、厳しい数字である事は確かだ。

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2009年の観客動員データと比較してみよう。 青い線が2010年の観客動員数赤い線が2009年の観客動員数、緑の線は2010年の稼働率データだ。 2009年広島に新球場効果が出ている事がハッキリわかる。楽天の動員数が前年比で伸びているのは、東京ドームでの主催試合で4万人以上を動員した効果がありそうだ。 ロッテの動員数が前年同程度ということは、「4月寒冷観客減少仮説」に説得力が無い事を証明する結果になった。横浜と西武の前年比割れは「4月寒冷観客減少仮説」で説明出来ないことになる。 前年比で動員数を増加させているのは、阪神楽天、ロッテの3球団で他は減少傾向にあり、厳しい状況であることが読み取れるデータだ。 幸いにも、このGWは天候にも恵まれ、絶好の野球観戦日和が続く。 少しでも多くのファンが球場でプロ野球を楽しみ、動員が増加してくれるに違いない。プロ野球もサッカーも、スタジアムに行かないと解らない楽しみがある。 さあ読者の皆さん。 パソコンの前を離れて、球場に行こう。


posted by marketing |13:00 | プロ野球 | コメント(4) | トラックバック(0)
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