2008年10月18日
金融危機?チーム売買最新事情
リーマン・ブラザーズの破綻を発端として日々深刻化している金融危機。9月中旬には11,000ドルあったアメリカ株式市場のダウ平均が、10月10日には8,451ドルと20%以上も下落し、様々な副作用を併発しつつあるアメリカ金融経済。 ニューヨーク・タイムズによると、ワシントン首都空港公社はダラス国際空港のターミナル拡張工事の資金を調達するために予定していた債券発行を見送った。調査会社によると、9月に発行された地方債は総額150億ドルで前年同月から35%も減少している。 そんなヤバイ雰囲気のまっただ中で、マイヤミ・ドルフィンズの株式の45%をスティーブン・ロス氏に売却する方針で議決された。 その金額は5億5000万ドル。1ドル100円換算でも、550億円になる。25%もダウ平均が下がっているにも関わらず、この取引ではリーマン破綻前のレートのままで行われた。 マスコミは、このディールにも興味を示し、スポーツビジネスジャーナルをはじめとして何誌かが取り上げている。 45%の株式で550億円と言う事は、%color((blue){マイアミ・ドルフィンズ}は1000億円近い価値があるということになる。 日本円で1000億円というチーム価格は、野球のメジャーリーグと比較しても巨額であることがわかる。毎年春にアメリカの経済誌Forbsがメジャー30チームの市場価値を見積もって発表しているが、2008年の結果を見ると、1位のNYヤンキースは1300億円あるが、2位のNYメッツは824億円と、既にマイアミ・ドルフィンズの企業価値を下回っている。 NFLチームの企業価値もForbsによって2008年9月に発表されているが、32チーム中20位までが、1000億円を超える企業価値を査定されている。 ちなみにForbsによるマイアミ・ドルフィンズの価格は1044億円と、今回の株式譲渡価格と違いは少ない。 ちなみにNFLの1位は、ダラス・カウボーイズで1612億円。MLBのNYヤンキースと比べてそんなに大きな違いは無い。 ところが最下位は全く違う。 NFL最下位 ミネソタ・バイキングス 839億円 MLB最下位 フロリダ・マーリンズ 256億円 と3倍以上の差がついてしまっている。 戦力均衡と、チームの経済格差解消を主眼としたリーグマネジメントを実施しているNFLならではだ。 バスケットのNBAになると、1位はNYネッツで608億円、 最下位のポートランド・トレイルブレイザーズの253億円 と選手数の少なさや、組織のサイズから考えると、妥当な線といえる価格だ。 このマイアミ・ドルフィンズの例だけを見ると、金融市場が混乱しようと、まだまだスポーツチームの価格は高値で推移しているようだ。アメリカのメジャースポーツ企業で、株式市場に上場しているチームは、現在存在しない。NFLのグリーンベイ・パッカーズは、市民に対して株式を譲渡して資金調達をしているが、株式市場での取引を行っていないので、株価の変動も起きない。つまり金融危機が起きても影響は無いわけでだ。 98年にMLBのクリーブランド・インディアンスは、ニューヨーク証券取引所で公開、1株15ドルで400万株を売り、球団は6000万ドルを得た。弱小球団から当時アメリカンリーグ有数の強豪に変貌していたインディアンスの株価は順調に推移した時期もあった。 しかし、上場は短期に終わる。現在のオーナー、ドーラン氏が全株を取得し、個人所有に戻した。 欧州のサッカーチームには、現在も株式市場へ公開しているチームもいくつかある。まだ確認は出来ていないが、この金融危機が悪影響を及ぼさない事を祈るばかりだ。
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posted by marketing |17:30 |
メジャーリーグ |
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