2008年03月30日

スタジアムをいっぱいにしたい(セ・リーグ)

先週、パ・リーグの開幕戦に関しての、観客動員数推移を2005年から4年分やりました。多くの方にアクセスしていただいたので、今週はセ・リーグ版です。

2008年のセ・リーグ開幕戦での観客動員は、3試合の合計で9万9059人
スタジアムの収容人数(Wikioedia)で稼働率を計算すると89.3%
パ・リーグの2008年開幕戦は
3試合観客動員合計数 10万4985人
球場稼働率   92.9%

だから、動員数も稼働率もパ・リーグが多かった事になる。
これって、観客動員数に信憑性が持てる2005年以降では、初めてのことだ。
観客動員数でセ・リーグがパ・リーグに敗けたのだ。
んんん。複雑。
過去に、パ・リーグの球団で仕事をしてきた僕としては、「パ・リーグの良さが多くの人に理解してもらえた」という意見もあるし、
「セ・リーグの動員が開幕で10万人を2年連続で切っている、これってかなりヤバイ」という感じもする。

2008年開幕戦データ(出典-日本プロ野球機構)
20080330-00.gif




神宮の2万7000人、稼働率75.1%が痛い。この日は東京地区でちょうど18時頃急に気温が下がって、小雨が降ってきた。ドームではない神宮球場に行く気分になりにくかった。また東京地区はサクラがいい感じで咲いていたので、お花見に負けたのかもしれない。
神宮での開幕は2006年にもあるけど、その時は2万9000人以上入ってた。

2007年開幕戦データ(出典-日本プロ野球機構)
20080330-01.gif




2007年は、横浜戦の動員が2万8000人だけど、横浜スタジアムは最大3万人なので仕方がないだろう。セ・リーグホームスタジアムの中で収容人数が一番少ないスタジアムだから。ちなみに広島市民球場は31,984だ。
3試合観客動員合計 99,827人 稼働率 95.2%

2006年開幕戦データ(出典-日本プロ野球機構)
20080330-02.gif




2006年は、東京ドームでの巨人戦があるので、動員総数はいい。巨人が人気球団であるということは否定出来ない、だが東京ドームが4万5000人収容できるという点も重要だ。固定席収容数では12球場最大だ。開幕戦の時期は甲子園が使えない阪神は、大阪ドームで開幕戦を行っているが、甲子園は50,454人(2007年まで)収容可能なので、巨人よりも入るんじゃないかな。
3試合観客動員合計 111,767人 稼働率 93.1%

2005年開幕戦データ(出典-日本プロ野球機構)
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2005年開幕は、東京ドーム、ナゴヤドーム、大阪ドームと、セ・リーグの人気上位3チームの開幕戦だった。しかも2004年シーズンオフに球界再編の騒動があり、プロ野球への注目度は抜群に高かった。条件は整っていたと言えるだろう。
3試合観客動員合計 111,830人 稼働率 92.8%

2005-2008開幕戦セ・リーグ総観衆数・稼働率グラフ(出典-日本プロ野球機構)
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動員数と、稼働率をグラフにしてみた。
セ・リーグは年々、観客動員を減らしていると考えられる。
稼働率が2007年に高くなって見えるが、横浜スタジアムの定員が3万人であることが、この数字のブレを生んでいるようだ。
プロ野球人気については、TV視聴率で議論されることが多く、全国中継をしている巨人人気に左右される傾向があった。僕としては、一極集中の巨人人気が、各地に分散しただけで、プロ野球人気は下がっていないと思っていたんだけど、このデータを見る限り、本当にヤバそうだ。
次は他のデータで検証してみよう。

【注意】
この観客動員数は日本プロ野球の公式数字です。
ですがチームによって、年間チケットや、前売り券が売れていて来場していない人数をカウントしていたり、本当に球場に入った人だけをカウントしていたり、その基準はまちまちです。(やれやれ)
全く同じ条件では無いってこと。
でも、この数字しかないんです。読者のみまさま、ゴメンナサイ。


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2008年03月23日

スタジアムをいっぱいにしたい<パ・リーグ開幕>

3月20日例年よりも4~5日早く、パ・リーグが開幕した。6球団中4球団のホームグランドがドームで天候による日程変更が少ないが、プレーオフ終了から日本シリーズまでの期間が、セ・リーグとそろえるためだそうだ。

さてさて、僕の興味は早い開幕で、観客動員に影響があったかどうかなのです。大学でスポーツ産業を研究している身としては、こういったことをしっかりと調べておかないといけないのです。
ではまず、生データを見てみましょう。

2008年開幕戦データ(出典-日本プロ野球機構)
20080323-00.gif



 3試合の合計観客動員数は104,985人だった。これは特別多くも特別少なくも無い。ただ面白いのは球場の収容人数として公表されている数字(Wikipedia)での稼働率だ。札幌ドームは、固定客席数41,580席以上の観客を入れたことになる。1600人くらいオーバーしているようだが、最大収容人数:53,845人と公表されているので、固定されていない席にも観衆が入ったようだ。ヤフードームはほぼ満員。それに比べて西武ドームは76.1%とやや淋しい。3月20日の関東地方は冷たい雨模様だった。西武ドームは屋根はあるけど、壁が無く屋外の気温や風がそのまま客席まで襲ってくる構造だから、客足が伸びなかったのかも知れない。
3会場合計での稼働率は93.7%だった。

2007年開幕戦データ(出典-日本プロ野球機構)
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 2007年は3会場で88,125人と2008年に比較して16000人も少ない。しかし球場稼働率は98.3%とほぼ満員。今年よりも盛況だったと考えられる。
フルキャストスタジアム(2007年当時)の収容人数は2万3000人なのが、観衆総数が減って稼働率が高くなっている主な要因だ。
2007年の3月24日の天候は曇り東京での最低気温は13.4℃、最高気温は17.1℃で暖かい日だった。

2006年開幕戦データ(出典-日本プロ野球機構)
20080323-02.gif





2005年開幕戦データ(出典-日本プロ野球機構)
20080323-03.gif




西武ドームの52.4%という稼働率が痛々しい。開幕戦にも関わらずスタジアムの半分しかお客さんが来ないのだ。
 西武の先発は松坂大輔。8回を投げて12奪三振と素晴らしい内容で、しかも西武が9回サヨナラで勝利をしている。試合内容に問題があるとは思えない。
西武ドームは外野の芝生席をカウントしない方がいいんじゃないかと思う。

2005-2008開幕戦パ・リーグ総観衆数・稼働率グラフ(出典-日本プロ野球機構)
20080323-04.gif













 観衆総数と稼働率をグラフにしてみた。
観衆数、稼働率共に2006年よりも数値が下がっている。2007年はフルキャストスタジアム(2007当時)の収容人数の小ささがここでも影響しているので、統計的な手法を使わないと単純比較は出来ない。
このグラフを見てなんとなく感じるのは、少しだけパ・リーグ開幕戦の観衆が減少しているんじゃないかな。って感じる。スター選手はみんなMLBに行っちゃって。面白くないのかな?
それとも4~5日早くしたことが裏目に出たのか。まだ今の段階では何とも断定出来ない。
今年は少し、こういったデータと格闘してみようかな。


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2008年03月08日

スーパーボウルCMで株価上昇

20080308-00.jpgコーネル大学のバッファロー校の大学の研究者による研究によれば、スーパーボウルのコマーシャルで視聴者好感度の高いCMを放送した企業の株価が上昇するという研究結果を発表した。

1989-2005年から17のスーパーボウルの間に放送された529のコマーシャルを対象に、USAトゥデーのAd Meterによって集められる評価を指標として使った。その結果、視聴者好感度の高いCMを放送した企業と、視聴者好感度の高くなかったCMを放送した企業との間に、株価上昇の違いが見られると報告している。

これに対し、UBスクール オブ マネジメントの准教授ケニスA.キム氏は、
「視聴者好感度だけで株価を評価しているので信憑性が低い」と反論。
「コマーシャルの好感度が企業の売上高を伸ばしているのなら、株式の増加は理解できます、しかし、彼らはCM好感度と、企業の売上変化について触れていない。私たちもCM好感度と、売上の相関関係があると断定できない」とコメント。

キム氏たちのグループも、スーパーボウルCM好感度と株価の研究を行っており、好感度と株価の関連性は確認している。しかしキム氏たちのグループが考える株価上昇要因は他のものだった。

CMの好感度が、企業の売上を伸ばし、その結果株価が上昇するといった、一般経済概念的な論理では上手く説明できません。私たちのグループでは「精神的な近道」といった理論でこの現象を説明しようとしています。
株価に影響を与える「精神的近道」とは、投資意思決定において、会社の1つの面をその期待される株収益と不合理に関連づけています。
我々全員は、多分我々の日常生活におけるこの偏向という罪を犯しているでしょう。中古車を買うとき、我々はきれいな車が良い車であると思うかもしれません。我々は、背が高い人が良いバスケットボール選手であると思うかもしれません。我々は、こぎれいな服装の人が良い人であると思うかもしれません。

この様に、投資家も物事を多面的に評価して、その会社の将来性を考えるのではなく、短絡的にスパーボウルのCMと、その会社の将来性を結びつけてしまっていると考えます。

スパーボウルのCM好感度と株価に関する研究で、
UBスクール オブ マネジメントと、
コーネル大学のバッファロー校が、論争を始めていわけ。
客観的に見るとなかなか面白いよね。
日本ではあんまり聞かないけど、スポーツビジネスの本場アメリカでは、大学の威信を掛けてこんな論争をしちゃうわけ。

UBスクール オブ マネジメント
ウォールストリートジャーナルは、自社の採用時に優秀な大学9位に位置づけているし、
ビジネスウイーク(雑誌)は、全米の投資系MBA大学のベスト5に選出している。
フォーブス(雑誌)は、MBA卒業生に提供する費用対効果のためのアメリカで最高のビジネススクールのうちの1つとしてあげてる。
つまり、投資や経済に関する事に関しては、比較的新しい大学だけど優秀ってこと。

コーネル大学のバッファロー校
1846年に創立された名門で、最も優秀な研究集約型の公共大学(ニューヨーク州立大学で最も最も大きな総合キャンパス)です。28,000人以上の学生は、300人以上の専門学位課程で様々な研究の取り込んでいる。
ってわけで、こっちは歴史ある名門。

日本では報道されないニュースだけど、
スポーツビジネス研究者なら知っておかないとマズイ話題かもしれない。



posted by marketing |13:20 | その他のスポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)
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