2007年02月27日
チームを強くするためにはイイ選手が必要だ。ここでイイ選手=年俸の高い選手と定義づけていいかどうかという疑問が湧き上がってくる。年俸はシーズン開始前に決まっているので(インセンティブ制もあるが)そのシーズンの成績と必ずしも同期しない場合もある。
ではここで各球団が、該当シーズンの選手の活躍を正確に査定できたかどうか、計算してみよう。
計算した指標は、
1,選手全員の年俸合計 と 勝率
2,投手平均年俸 と 防御率
3,投手平均年俸 と 失点数
4,野手平均年俸 と 打率
5,野手平均年俸 と 得点数
12球団の平均を100%とし、年俸投資額が低くて高い効果を出せると100%以下になり、反対に高い年俸を払っているにも関わらず成績が低迷すると、100%を上回る計算をした。グラフが大きければ選手年俸を払いすぎってことだ。
チームの勝敗戦力バランスではなく、あくまで「投資 対 効果」を数値化した
※年俸データ=プロ野球選手会HP、成績データ=NPB公式HPより(2005年)
グラフの面積が大きいほど、相対的に選手年俸を多く払っているということだ。
例えば、巨人の場合、公式戦で1点を得点するのに、12球団平均の1.7倍の年俸を使っているということ。
1年間の年俸総額が高くても、それだけ選手が成績を残し、チームが勝利すれば、この数値は12球団の平均値100%に近づいていくことになる。
広島の様に、どの指標でも12球団の平均値を下回り、安い選手年俸で、良い成績を出す選手を揃える事に成功しているチームもある。残念ながら2005シーズン5位に終わっているけれど、この年俸水準で優勝争いが出来るようになれば、マネーボールの「ビリー・ビーン」も真っ青の、投資対効果の素晴らしいチームになるのだろう。
6位の横浜は投手関連の成績だけ平均値を上回っている。これは佐々木がマイナスに貢献してしまった結果だ。
こうしてみると、選手年俸と成績の相関関係は、僅かだがありそうだ。
ただ残念なことに、というか、やはり、というか、
上位に行くためには、相対的に平均よりも高い年俸を選手に払う必要がありそうだ。
1軍登録しない選手(直接成績に関与する可能性の低い)でも、高い評価が出来る選手層の厚さが必要だし、1軍登録選手そのものも、他球団平均よりいい選手が必要だ。
しかし選手年俸と、成績は必ずしも比例しないこともわかる。
あくまで結果論でしかないが、チームの成績を最も効率良く出せる年俸水準があると考えられる。
なんでもそうだけど、多ければいいってもんじゃない。ってことだ。
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プロ野球 |
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2007年02月11日
レアルマドリッドから移籍が決まる以前、世界で報道されるレアル関連のニュースのうち、スペインではベッカムの話題が7.2%、英国では28.7%、日本では35.3%に達し、その価値は4000万ユーロ(約63億円)になったとスペインの経済学者が論文を発表した。
だとしたら、移籍先のロサンゼルス・ギャラクシーのニュース価値は、軽く100億円を軽く超えているんじゃないかな。
ベッカム移籍のニュースは、その金額の大きさや、NFLなど4大スポーツがさかんで、サッカーはあまり支持されていないアメリカという話題性が重なり、日本でも非常に頻繁に報道されているニュースソースのひとつ。
ロサンゼルス・ギャラクシーというチーム名は勿論MLS(メジャーリーグ・サッカー)というリーグの存在自体を、それまで知っていた日本人は非常に少ないんじゃないかな。
ベッカムの移籍は、文字通り一夜にして世界を駆け巡り、ギャラクシーの知名度は、どんな大掛かりな宣伝キャンペーンを行うよりも、認知度が上がったと思う。
少し古いけど、2004年に近鉄買収に名乗りを上げたライブドアが、あの時期だけで上げた広告効果は数十億円とも言われている。
それに比べたら、LAギャラクシーは、世界的に報道されたし。
一度は見に行ってみたいと思う人は少なくないだろう。
スポーツのメディア価値がグローバルに通用することが証明された、いい事例になったと思う。
1936年のベルリンオリンピックは、ナチスドイツのプロパガンダに利用されたと評されているが、今回のベッカム移籍は、スポーツの持つ力の大きさをポジティブに実践した素晴らしい例だ。
近年アメリカでは、いわゆる白人が43.8%まで減少し、マイノリティーと呼ばれるヒスパニック系22.5%、アフロアメリカンが24.1%、アジア系が6.6%(2000年米国国勢調査)1990年の調査と比較するとヒスパニック系が17.2%から5%以上も躍進しており、この傾向は現在も続いている。
つまりサッカーが盛んな中南米からの移民や、その子供たちが増え続けているという背景がある。この人種構成変化に合わせてMLSはマーケティングを実施してきた。
1996年には278万人の観客動員だったが、2006年には297万人まで伸ばした。
ベッカムが移籍するLAギャラクシーは2001年に22万6000人まで動員が落ち込んだが、2005年シーズンには38万7000人まで伸ばしている。既存12チームの中では最も観客を集められるチームだ。やはりメキシコの国境に近い大都市なので、中南米からの移民率は高いのも、動員を増加させているひとつの理由だろう。
2006シーズンの成績は西地区6チーム中5位と低迷。
ホームスタジアムは、Home Depot Centerで2万7000人を収容する。
そこへ、ベッカムを巨額の費用で招聘したことで、世界中の注目を集め、一気にアメリカ5大スポーツ化を狙っているのではないだろうか。
知名度一夜にして世界中をターゲットにして、向上させた。
これは大成功だ。次はどのようなコンテンツで観客を魅了してゆくのか。
ベッカム見たさに多くの人がMLS観戦に足を運ぶと予想されるが、
そこで「楽しい」経験をさせられるかどうかだ。
エンターテイメントが上手な国なのだから、その経験を発揮して、是非成功事例にして欲しいものだ。
posted by marketing |08:58 |
サッカー |
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2007年02月10日
米国系大手格付け会社、standard & poor's社は6年間怪我なくMLBで活躍する前提で、毎年13勝以上してチームをプレイオフに導き続ければ、ポスティング費用と年俸を合わせた100億円強を償却で出来るというレポートをまとめた。
100億円の捻出方法は、
1,日本企業の球場広告や協賛によるもの。年間10億円
レッドソックスのホームグランド、フェンウエイ・パークなどへの看板広告出稿を、1社1億年、年間10社と見積もっている。
松井秀喜のヤンキースの例をもとに算出したと言っているが、TOYOTA SONYなどグローバル企業も含めて試算しているのだと思うが、ヤンキースタジアムにのライトフェンスに、あの悪評高いオレンジ色の背景に漢字で「読売新聞」と書かれた看板の掲出があった。マリナーズのセイフコフィールドには昨シーズン、ダグアウト前のフェンスに佐藤製薬がユンケルの広告を出していた。他にも日本人MLB選手のメディア価値を評価して球場に広告掲出をした例はある。
イチローや松井がユニフォーム姿で出演し、(松坂ならスーパードライ)日本で放送されているTVCMはMLB管轄でチームとシェアしている。選手によっては、専用のインタビューボードがあり、そこには日本企業の名前が書かれていて、試合後の共同インタビューでは必ずこのボードの前で行う例もある。
ポストシーズンゲームで、バックネットフェンスに日本企業の広告を合成で出す、バーチャルアドはMLBの管轄で、これもRedSoxの収入とは言いにくい。
確かに、日本人選手がいることで日本の企業もクライアントとなる可能性は高くなる。
しかし僕には、毎年10億円が日本企業からRedSoxに支払われるとは考えにくい。
2、観客増による入場料などの増加 年間6億円
産経新聞電子版によると、年間1万人の日本人観光客がフェンウェイパークに訪れると推測。入場料と球場内で使用する飲食・グッズ代を1人当たり約200ドル(約2万4000円)とし、松坂効果によるチケット値上げなども換算して、年間6億円と見積もっている。
まず、RedSoxのホームグランドの、フェンウエイ・パークは歴史有るスタジアムなので、収容人数が少く38000強だ。その上人気球団なので連日チケットは完売。そんな状態で日本人がプラス1万人入るとしたら、インディアンスなど不人気カードしかない。
JTBが2006年にMLB観戦ツアーを行っていたが発表によると、渡航者は1000組強だったとされている。
その上、いくらMLB観戦でヒートアップしていたとしても$200は使いすぎじゃないかな。確かにチケットと、ビール2杯とホットドックと、帽子とユニフォームレプリカ一式を買えば$200くらいにはなる。日本から始めてMLB観戦に行った人なら珍しくはないが、全員に当てはまるとは到底思えない。
僕がLAドジャースを観戦するときは、Infield Loge Box-$45からLower Reserve$20までの間のチケットでビールとホットドック程度だ。せいぜい$100、おおくは$50以内で収まっている。
3,プレーオフ進出による分配金
ポストシーズンゲームは、主催がMLBになるのでその試合数に合わせてMLBから分配金が支払われる。勿論Wシリーズまで行ければ、分配金も多くなるというわけ。
そこで、standard & poor's社はRedSoxがプレーオフ出場を果たすのに、松坂が最低13勝することが必要だと算出したわけだ。
これに異論をとなえるつもりは無い。詳しく計算していないが、妥当な数字だと思う。
僕が試算するなら、ローカルTVの放映権や、MD(マーチャンダイジング)の売上を換算するだろう。
全国中継や、日本など海外への中継は全てMLB管轄だが、ローカルTVの放映権は100%チーム収入になる。(アメリカの場合国内で時差が4時間あるので、野球の全国中継は少ない)
最近日本の野球チームも3種類のユニフォームを作りMD商品の拡大に努めたり、ユニフォームデザインの変更周期を短くしてMDの買い替え需要を喚起している。松坂のMDは、新加入で知名度もあるので期待出来るだろう。
タイトルにある13勝(ポストシーズン出場)は僕も同意見だが、それだけでモトがとれるかどうかには少し疑問が残る。
レポートしては興味深いが、少し脇の甘い内容だったので残念だ。
posted by marketing |08:12 |
メジャーリーグ |
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2007年02月01日
世界で一番高いTVコマーシャルスポット料金で有名なスーパーボウル。2007年は30秒で260万ドル、およそ3億1200万円と高額だ。
スーパーボウルのCMにはそんなに効果があるのだ。1984年アップル社がスーパーボウルのCM枠1つを使って「マッキントッシュ」発売のCMを放送、翌日には在庫の全てを完売し、その後生産が追いつかなかった。そればかりか、マッキントッシュの知名度とブランドは、まさに1夜にして全米に広がったのだ。
スポンサーは高額な放送料金を支払うのだから、出来るだけ高い効果を出すために、クオリティーにもこだわる。
2005年、ハイネケンはスーパーボウルの為だけに30秒CMを制作、出演はブラッド・ピッドで、監督はデビット・フィンチャーを起用し、短編映画のようなコマーシャルを放送した。スーパーボウルのCMは、この例で分かるようにクオリティーも特別だ。アメリカのCM製作者は例外なくチェックしているし、いつかはスーパーボウルのCM制作ディレクターになりたいと、望んでいるものだ。
Jーpopのアーティストが、武道館ライブを目指すように。
なんとそれが今年から、消費者が制作するCMを放送する企業が誕生した。
スナック菓子メーカーのフリト・レイ
自動車メーカーのシボレー
医薬品のアルカ・セルツアー
などが実施してた。
中でもアメリカで大きく報道されていたのは、フリト・レイのドリトスのCM募集。
Yahoo!で大々的に募集された。
募集要項の中に、Jumpcutというビデオ編集ツールで制作されたものが推奨されている。
このツールは2006年9月にYahoo!が買収したもので、注力していきたい商品なのだろう。
この優秀作が、ABC NEWSで放送されていた。
製作費20ドル未満の作品が再優秀賞を獲得し2月4日のスーパーボウルで放送される予定。
視聴者制作コマーシャル=CGA(Consumer-Generated Ad)を導入した背景にはいくつかの理由がある。
・高額なスーパーボウルCMの効果を高めるために、事前のパブリシティー効果を生み出すことが出来る
・スーパーボウルのCMは、全米の製作者ばかりか消費者の間でも注目の的でヘンなものを制作すると、逆に企業イメージを下げてしまう危険がある。そこで視聴者制作なら、エクスキューズが化のうなるというわけ。
・最優秀作に選出されなかった、いくつかのCM作品が、You Tubeなどで大量に出回る事での広告効果が期待出きる。
・製作費の削減
日本では残念ながらアメリカで放送されたCMはTVで見られないが、
放送終了直後から、全てのCMをYahoo!がネットで公開するそうだ。
勿論、各スポンサーのWEBサイトでも見られるだろうし、落選作がYou Tubeで大量に見られることだろう。
日本でもCGAが始まらないかな。
ソフトバンクのホワイト選手(実在しません)みたいなCM作れたら楽しそうなのに。
posted by marketing |18:40 |
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