2007年01月30日
プロ野球球団の営業はこの時期シーズンシートを売るのが最優先事項だ。この価格設定、チームごとにまちまちでなかなか面白い。
一番高額なのは、ホークス。
コカコーラシートSSが1席 年間で なんと130万円!
新しく新設されたフィールドシートで、今までの内野席の前に張り出すように作られている。こういった試みは、神戸のスカイマークスタジアムで行われてきた。ホークスの場合はこのエリアのチケット名称を命名権としてコカコーラに販売した上に、高額のチケットとして販売している。
一番低価格なのは、ファイターズ。
札幌ドーム58試合と、東京ドーム8試合の、内野・外野自由エリアを観戦できて
たったの39,000円!
もってけドロボー!!
とでも言いたくなるような価格だ。
いくら3000席限定とは言え、通常価格1600円(内野自由)66試合の63%オフだ。
種類の多さでは楽天イーグルス
圧倒的で24種類もあり、砂かぶり席40万円から、ミックススペシャル13万円まで細分化されている。このミックススペシャルは、22あるシーズンシートのポジションを複数枚づつ綴られたもので、あっちこっちの席から見られる。またボックス5人シートは、テーブルを囲んで5人でコの字型に向かい合う席で、宴会しながら野球が観られる席もある。
種類が最も少ないのは、西武ライオンズ。
4席セットのボックスシート 273万円
ベンチサイドシート 25万2000円
ーーー以上終了ーーー
なんだかあまりやる気が感じられない構成だ。
各球団のシーズンシート1席価格を高い順にすると
1,福岡ソフトバンクホークス 130万円
2,ジャイアンツ 110万円
3,中日ドラゴンズ 70万円
4,西武ライオンズ 68万2500円(ボックス4席2,730,000円)
5,オリックスバファローズ 62万5000円(京セラ大阪ドーム48試合アリーナビュー席1,250,000円)
6,北海道日本ハムファイターズ 50万円
7,東北楽天イーグルス 40万円
8,阪神タイガース 37万円
9,横浜ベイスターズ 31万5000円
10,千葉ロッテマリーンズ 30万円
11,東京ヤクルトスワローズ 28万8750円
12,広島カープ 27万3000円(ロイヤルボックス4席1,092,000円)
(各球団最高額の商品で比較)
(観戦可能試合数は球団によって多少異なります。オリックスは48試合です)
どういう理由でこの値段が決まっているのだろう。
市場原理から考えると、需要と供給のバランスで決まっていると考えるのが普通だ。
つまり人気があって、スグにチケットが売り切れになってしまう球団のチケットはシーズンシートで買うことで間違いなく確保できるという「付加価値」がついてくる。
それに球団側も、毎試合完売ならば、チケットの値段が高くてもファンが買ってくれると考えるだろうし。
チケットを買う方の気持ちになってみても、ガラガラの球団のシーズンシートが高くて、いつも満席の球団が安いとなると納得出来ないところがある。
では2006年シーズンの観客動員数を見てみよう。
1,阪神タイガース :3,154,903人 :1試合平均43,217人
2,読売ジャイアンツ :2.892.695人 :1試合平均39,626人
3,中日ドラゴンズ :2.398.695人 :1試合平均32,858人
4,福岡ソフトバンクホークス :2.037,553人 :1試合平均29,964人
5,北海道日本ハムファイターズ:1,603,533人 :1試合平均23,581人
6,オリックスバッファローズ :1.390.231人 :1試合平均20,444人
7,千葉ロッテマリーンズ :1.349,756人 :1試合平均19,849人
8,東京ヤクルトスワローズ :1,315,386人 :1試合平均18,019人
9,西武ライオンズ :1,196,574人 :1試合平均17,596人
10,横浜ベイスターズ :1,106,511人 :1試合平均15,157人
11,広島東洋カープ :1.009.751人 :1試合平均13,832人
12,東北楽天イーグルス : 951.723人 :1試合平均13,995人
どうですか。
なんとも興味深いデータでしょ。
そもそもスポーツ観戦のチケット価格って何によって決められているか。
それはとても「あいまい」なのだ。他の球団の価格や、映画、コンサートなどと比較して、ホームスタジアムがある地域の可処分所得などを考慮して決めているのが現状だ。
だからファンのアンケート結果で、チケットの値下げを行う球団が出現するのだ。
近ごろ、「ロングテール」だとか「新富裕層マーケティング」だとかが人気だが、そのへんの理論もまだプロ野球界には来ていないみたいだ。
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2007年01月26日
プロスポーツ観戦において、チケットの値下げは観客動員に大きな影響を与えるか? 僕の私見では、「影響を与える」しかし一般的な消費財ほどではない。と考えている。
東京ヤクルトの場合、A指定3900円を3600円に、B指定3100円を2600円へと値下げした。(いずれも巨人、阪神戦以外)【日刊スポーツ】
これが吉と出るか凶と出るか、過去のケーススタディーを見て見よう。
身近な例だと、マクドナルド。
2002年にハンバーガーを59円まで値下げした事がある。この頃のマクドナルドは迷走していた。
マクドナルドの低価格戦略は1995年に遡る。
それまで210円だったハンバーガーの価格を一気に130円に値下げ。そもそも日本のハンバーガーはアメリカに比べて高価格だったこともあるが、この値下げは大きなニュースになり、他のファーストフードチェーンも値下げを行うところが続出した。
1995年4月19日為替が$1=79円75銭を記録するなど超円高に振れたことで、ビーフやポテトなど原料の輸入コストが大幅に値下がったので、130円から創業当時の価格に戻す。というコンセプトで80円に値下げ、さらに65円まで値を下げた。
この戦略は成功したかに見えた。コンビニの「おにぎり」よりも安いハンバーガーは多くの年齢層に指示され顧客層を拡大させた。当時は「デフレ時代の勝ち組」としてマクドナルドの業績も順調だった。ハンバーガーチェーンの中では圧倒的な一人勝ちで、他社を大きく引き離していった。
しかし円高に支えられて実現していた65円ハンバーガーは、外的要因である、為替相場に翻弄されてしまう。2002年3月に$1=140円台を一時的につけ、輸入源材料価格が高騰、値下げしすぎで客単価低下を招いた事も重なって創業以来発の赤字決算を余儀なくされれる。
そこでやむを得ず65円から80円に値上げ。
この突然の値上げに消費者が反発し、値上げによって更に業績を悪化させる事になった。消費者のマクドナルド離れと、突然に値上げによる不信感から抜け出すために59円まで大幅な値下げを行った。
この一連の価格変更により消費者はマクドナルドに不信感を募らせると同時に、ハンバーガーは安物だ。というブランドイメージを植え付けてしまった。
マクドナルドは店舗数を拡大し、ライバルを大きく引き離したものの業績は低迷。結局創業者の藤田田氏は引責辞任をしてしまった。
現在ハンバーガーは90円で販売されており、バリューセットやサラダマックなど高額商品と100円マックなどの低価格商品の2方向での戦略が功を奏し業績は好調だ。
近鉄バファローズが藤井寺球場を本拠地としていた頃、試合開催日が近づくと入場券をディスカウントしたり無料配布を、公にせずに行っていた。しかしこの事実が徐々に認知され始めると、前売り券を購入する人が極端に少なくなった。藤井寺周辺は根っからの関西商人気質の残る土地柄で、デパートでも値切ることを忘れない文化が根付いてた。そんな人たちが、値下げされる可能性があるチケットを定価で買うはずが無い。この失敗から、1997年に大阪ドームに移ってからのバファローズは決して、チケットの値引きやディスカウントを行わなくなった。
ヤクルトのチケット値下げは、どんな意図があって、何を目的としているのだろうか。アンケート結果を反映させたと報道されているが、値下げに至までには、充分に議論されているハズ。
値下げ幅が大きくないだけにその真相を知りたいものだ。値下げは業績に貢献することもあれば、悪化させる可能性もある。どんな成果が出るのか注目していよう。
posted by marketing |20:35 |
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2007年01月21日
1月6日 スペインのリスボアでスタートを切った2007ダカールラリーは1月21日にダカールでゴールを迎える。かつてスタートがパリだった頃から、三菱パジェロが7連覇を確実にしつつあることが、ニュースになっていた。
三菱勢の7連覇が確実ダカール・ラリー
三菱自動車と言えば、2002年に組織的なリコール隠しが問題になり、自動車メーカーとしての信用が著しく失墜した。設計や生産段階でのミスで死亡事故に繋がった例もあったが、それらを隠ぺいし、欠陥を利用者に知らせる事なく放置したことが大きな問題になった。
三菱自動車は2004年5月21日、経営再建策を発表した。経営戦略づくりを、岡崎洋一郎会長兼社長(2004年4月30日就任、元三菱重工業常務)直属のクロス・ファンクショナルチームという、40歳台の中堅社員中心の約50人でつくる特別チームにゆだねる大幅な組織改編に踏み切る。新チームで、硬直化した人事組織に風穴を開けるねらいだった。
しかし、この再建策では立ち直れず、2005年1月28日に、三菱自動車は新たな経営再建策を発表した。三菱重工業、三菱商事、東京三菱銀行の三菱グループ3社が計2,700億円の増資を引き受け、融資を含めた新支援額は5,400億円に達する。前の再建策の4,960億円との合計は1兆円を超え、支援企業の負担はさらに巨額に膨らんだ。三菱重工業は出資比率を15%まで高め、三菱自動車を連結対象会社とし、再建支援での主導権を明確化した。
浦和レッズの大株主が三菱自動車で、2004年シーズンまではユニフォームの胸に会社名や、COLT、PAJEROなど車名を付けていたが、上記の事件でイメージの悪化した三菱自動車から離れるように、2005シーズンからボーダフォンのスポンサードを受け、三菱自動車の名前はショーツへと移っていった。
その間もパジェロは、アフリカでラリーに出場し続け、優勝し続けていたのだ。
かつて、自動車メーカーが世界を舞台にする自動車レースで好成績を残し、一夜にして世界で通用するブランドに駆け上がった例がいくつかある。
【ホンダ】
1959年ホンダがオートバイでマン島TTレースに参戦
6月3日の決勝レースで、6・7・8・10位そろってホンダが占め、発出場で団体優勝を勝ち取った。
翌日になったら、だいぶ世の中変わった。新聞の第一面にホンダチームのことが載った。もうホンダチームと日本人の勤労さを笑う人なんていなくなった。
6月4日の朝日新聞朝刊と東京新聞夕刊のスポーツ欄には、小さくではあるがホンダチームの「団体優勝」が報じられている。日本経済新聞は7日の朝刊のコラム「窓」に、世界的なオートバイ競走で、大先輩のヨーロッパ選手に交って日本人選手が活躍、団体賞を獲得した、とマシンの写真入りで紹介。そして、殊勲の車はいずれもホンダ号、メーカーの本田技研も手放しの喜びよう、通産省も輸出にもってこいのPR と、製作指導を自画自賛していると書いている。
ホンダはこのマン島TTレース優勝で、発売まもない「スーパーカブ」の欧州での売上を飛躍的に伸ばした。
【プリンス自動車】
昭和27年、日本初の乗用車を開発したプリンス自動車。
1963年。発の日本グランプリにスカイラインで参戦。無改造でスタートラインに並ぶ事を自動車工業会からの申し合わせで定めていたが、他社メーカーはその申し合わせを守らず、エンジンや足回りに改造を施した車で参戦。プリンスは当時国産量産車で最高馬力を誇っていたが惨敗。その結果販売台数が落ち込み、経営の危機に瀕した。
プリンスは翌年のレースに勝つためにスカイランGTを開発。国産メーカーには圧勝したが、この日本グランプリにポルシェ904が急きょ参戦し、プリンスは国産最高2位にはなったが優勝は出来なかった。
2位では営業業績は回復しなかった。例え国産車最高成績だったとしても。
通産省の肝いりでプリンスは日産に吸収合併することが決まった。外国車の輸入自由化に対するための対抗措置だった。
1965年第3回日本グランプリ。プリンスが日産に吸収合併になる3ヶ月前。
プリンス自動車はR380を開発し参戦、最新型のポルシェ、ジャガー、ロータスなどを抑え、国産車トヨタ、日産を3週遅れにしてゴール。
会社が無くなる直前に圧倒的な勝利を収める。
合併後その技術を高く買われ、プリンスの技術陣は第一線で活躍し続け、スカイラインGT-R、日本グランプリ50連勝など輝かしい記録の多くは、プリンススタッフの力によるものだ。
他にもいくつもの例があるが、長くなるので。。
自動車レースは、マシンを作り上げる技術力、チームワークなど、製品の信頼性に直結する。自動車の性能競争的な要素もある。しかし、同時にスポーツ的な要素もある。
素晴らしいパフォーマンスで1位になると、一夜にして知名度が非常に高くなる。
これはスポーツ競技でも同じだ。そういう意味では、音楽のコンクールや美人コンテストなどと似ているが、順位を決める指標が、誰が見ても納得感があることが大きく違う。
僕はバイオリンの権威あるコンクールで1位と2位の違いを聞き分けられないが、100m徒競走の順位はハッキリと解る。
また公共性が高く、多くの報道機関に取り上げられるのもその特徴のひとつだろう。
そんなわけで、自動車メーカーや、タイヤなどをはじめとする部品メーカーがレースに多額の資金を投入する理由がある。
広告宣伝効果やパブリシティ効果などで認知が高くなるばかりか、
優勝する事でユーザーのロイヤリティーが高くなるのも特徴だ。
やっぱり俺の選んだパジェロは世界一だ。と思わせることが出来る。
三菱パジェロには、せっかくだから7連覇とは言わず10連覇はして欲しいものだ。
posted by marketing |12:55 |
その他のスポーツ |
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2007年01月17日
大分トリニータのシーズンシートが2007シーズンよりICチップ入りになる。非接触ICチップだから、JR東日本のスイカや、JR西日本のイコカと同様に、
ゲートでタッチするだけで入場出来るようになる。
2006シーズンまでは19枚綴りのチケットで1枚づつりで、もぎる必要があった。
この話題はいくつかの視点で見る必要がある。
【ユーザー利便性】
大分のシーズンパスは、来場者全体に対しての比率も高く、個人で購入しているケースが多数だ。トリニータシートは、年間19試合で30,000円とリーズナブルだ。
この券種は席数も多く、ブロック自由席なので開門前に長い列が出来る。開門後も行列が無くなるまで30分位が必要だった。これが短くなるのだから購入者にとっては利便性が上がるだろう。
【配布不可能】
2006年までのチケット型だと、企業で購入した場合に福利厚生や接待などとして、該当するチケットを配付しやすかった。
しかしICチップ型だと、チケットの返却を求めなくてはならないし、ホームゲームのスケジュールが近い場合には、配布することが難しくなってくるだろう。
プロ野球の様に60試合以上あるとシーズンシートも高額になるので個人購入比率が低くなる。ICチップ型は、かえってユーザー利便性を損なう可能性が出てくる。
【顧客来場管理】
シーズンシートの顧客満足度は、来場回数によって測定することが出来る。
例えば大分の場合、人気のトリニータシートは1試合あたり1,500円、前売りなら2,000円だから年間15試合以上観戦しないと割高になる。
自由席なので一般前売り購入者よりも30分早い入場が出来るから、比較的いい席で観る事は可能だ。この30分早い入場にユーザーはどの程度価値を感じているのだろう。
なんてことがこのICチップ入りのチケットにすると解ってきちゃう。
例えば、顧客番号12345の人が、どの試合に来たのか、
キックオフの何分前にゲートを通過したのか。
なんてことは一発でわかっちゃう。
このICチップにグッズや飲食を購入に応じてポイントシステムを追加して、
購入履歴が取れるようになったら、
12345の人は、ビールとおでんを72%の確立で食べるってことが解る。
すっごく説明が簡単だけど、CRMに発展させて行きやすいわけ。
大分のICチップ入りシーズンパスが、どのような成果を出して、
他のチームへ波及してゆくかどうか楽しみだ。
posted by marketing |10:35 |
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2007年01月07日
箱根駅伝が、スポーツ中継の中でコンスタントに高視聴率を叩き出す原因を、むちゃくちゃ私的見解で考えてきた。
ここで競合するコンテンツを確認しておこう。
TVというフレームの中で見てみると。
NHK総合 10:05~11:30NHKスペシャル再放送
12:15~15:15初笑い東西寄席
NKH教育 8:00~11:20アニメ宝箱
12:00 ~13:30地球ドラマチック再放送
TBS 9:00~11:39玉緒&オセロ・中島のTOKYOグルメ完全制覇SP
11:55~13:54 ゴールドラッシュ2007
フジテレビ 9:00~12:00新春ドラマ傑作選「西遊記」
12:10~14:20電車男デラックス 再放送
テレビ朝日 7:55~11:45 絶景富士山!極上温泉紅白ハワイ縁起物満載
12:00~14:25細木数子の大予言3
テレビ東京 10:00~佐藤藍子が感涙リポート!
11:00~今夜放送!ボクシング&たけしの世界七不思議
12:00~13:55オールスター”らくご”暴露話
(箱根駅伝が高視聴率を出した1月3日)
バラエティー、ドラマ、ドキュメンタリーが占めている。
TVフレームの中で考えると、
年末から続いているスペシャル番組がほとんどだ。それに食傷気味の視聴者は少なくないだろう。
ドキュメンタリーやドラマなど集中して観る必要のある番組は「家族の正月」には不向きだ。
その結果「箱根駅伝」にチャンネルを会わせる理由がなんとなくわかる。
TV以外の競合は、基本的に外出になる。
・初詣
・親戚宅訪問(訪問先でも箱根駅伝にチャンネルが会わせられているかも)
・初売り
・デート
・映画
などが考えられる。
いずれも午前中から出かけるケースはあまり多くない。
コメントにもあったが、駅伝はルールがシンプルだ。とうことも重要だろう。
駅伝そのものの、チームワーク、一生懸命走る姿、苦行にも似た競技スタイルなども日本人の好きな要素だと言えるのではないだろうか。
「箱根駅伝」のコンテンツを確認してみよう。
2007年の箱根駅伝の見どころを復習してみると。
1区/レースを組み立てる スタートから飛び出した東海大学佐藤残り1キロで右太股に異変を起こしながら、区間新記録を達成。
2区/各校エースを投入する花の2区 山梨学院大学モグスが11位でタスキを受取り、一時2位に浮上。しかし残り1キロで大きくペースダウン。結局6位でタスキを渡した。
3区/海沿いを走り富士山もきれいに見える景観区
4区/最も距離が短い高速区
5区高低差800mを登る山登区 2年連続で区間記録を更新している順天堂大学の今井が、5位でタスキを受取り上り坂で4人を抜き去り、往路優勝を決めた。
6区/長い下り坂でペース配分が重要な下山区
7区/平坦で挽回を狙うことが可能な調整区 中大の山本が14位から10位に大幅浮上
8区/シード件争いが本格化する10位争区 2006年優勝したアジ大学が11位通過でシード落ちは前例が無いだけに中盤が注目された。
9区 トップから20分以上遅れると、8区のランナーが中継所にゴールする前に9区走者がスタートするという「繰り上げスタート」というルールがある。神奈川大学森津は20秒間に合わず、その目でアンカーがスタートするのを目にした。ゴールしてもタスキを渡す相手のいないランナー。日テレは泣き崩れるランナーをアップで映し出した。
10区 都内に入り大歓声の中アンカーとしてのプレッシャーも多い最終区} そしてゴール。
こうして見ると、しっかり起承転結がある、ストーリーになっている。
スタート、平坦な高速コース、上り坂が続く5区、下りの6区、8区あたりでシード権争いも見えてきて、9区で繰り上げスタートの涙、そして歓喜のゴール。
優勝争いの上位チーム、シード権争いをしている10以前後のチーム、そしてタスキを渡せない下位チームと、まんべんなく登場させるための舞台が用意されている。
TV映像の演出も、質実剛健でシンプルな作り方をしている。
男性のアナウンサーのカッチリした実況。走るランナー中心のカメラワーク。
TBSの世界バレーみたいに、人気タレントを起用することもなく、斬新な応援グッズの開発もせず。沿道で応援する人は何十年も旗を振り続けている。
タレントを起用して、浮遊層にキッカケを与える戦略は、正月午前中の家族が一同に会しているリビングにはマイナスなのだろう。
エンターテイメント化が進むスポーツにあって、
予定調和的な映像は、父親にとって安心出来るのかも知れない。
読売新聞が2006年12月17日から放送している「ヨリモ」のコマーシャルに「箱根駅伝編」がある。
~人生駅伝論・娘 編~(NA=ナレーション)
箱根駅伝を観ている家族(父、母、娘)
娘NA「一生懸命だなこの人」
「一生懸命なんてかっこ悪いのに、どうしてそんなに頑張れるの」
「えっ。父さん泣いている」
父「がんばれ」
娘NA「がんばらないでよ。危うく頑張りたくなっちゃうじゃない。キャラじゃないんだ、私の。」
映像/選手が追い抜くTV画面
娘NA「あれ? なんでドキドキしてるんだろう」
テロップ「あなたの駅伝は今、何区ですか?」
テロップ「今よりも、先へ」
NA「進化する、参加するヨミウリ。ヨリモ」
~人生駅伝論・父 編~
映像/箱根駅伝を観ている家族(父、母、娘)
父NA「どうして毎年正月に、ただ走る若者達を見続けてしまうのだろう。
君たちは何のために走ってるんだ。
待てよ。私は彼らに自分を見てるのか。
映像/タスキを片手に走る父(イメージ)
父NA「じゃあ私は何のために走ってるんだ。そして誰にタスキを渡す」
映像/娘とその恋人らしい青年が父からのタスキを受け取ろうと手を伸ばしている
娘「お父さん頑張って」
父NA「誰なんだ君は。まだまだ俺は止まれない」
映像/箱根駅伝を観ている家族(父、母、娘)
父「頑張れよ」(TVに向かって)
テロップ「あなたの駅伝は今、何区ですか?」
テロップ「今よりも、先へ」
NA「進化する、参加するヨミウリ。ヨリモ」
というのを放送していた。
24時間テレビの100キロマラソンじゃないけど。
学生の走る姿に自分を重ね合わせて、「頑張れ」と応援したくなるのかも知れない。
確かに、優勝出来なかったチームのゴールシーンを見ても「よく頑張った」と思える競技だ。
オリンピックなど他の競技でも、順位は良くなかったが、逆境やトラブルを乗り越えて「頑張った」選手のシーンは、ハイライトで紹介されることが多い。
10人でタスキを繋いでゆく駅伝。
その競技のドラマ性、そして正月の午前中放送。20年以上放送し続けている季節の風物詩的なブランドマネージメント。
シンプルな競技ルール。
過度の演出が無いTV中継。
家族全員で、年賀状を見ながら、おせちを食べながら、観られるコンテンツ。
競合の、高校サッカーの放映権を日本テレビが抑えているのも要素のひとつだろう。
優位点を挙げたら、本当にいくつもある。
むちゃくちゃ私見で結論づけるなら、
集中して観ていなくても「泣ける」コンテンツと
1月2日3日という環境が、最大の勝因だと思う。
「箱根駅伝」は、本当に学ぶ事の多い事例であることは間違い無い。
皆さんなりの結論があれば、どんどんコメントに書き込んでください。
posted by marketing |10:50 |
その他のスポーツ |
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