2010年03月07日

ルーニー/リベリー 移籍金予想

2009年の3月に僕のゼミから卒業する学生が、卒論のテーマとして選んだのが
「海外サッカーの移籍金に影響を与える要因の関連性に関する考察」
なんだか小難しいタイトルだけど、要は欧州サッカー選手の移籍金を予想しよう。というものだ。

まず、移籍金はどうやって算出されているのかを探ることにした。学生なりに色々調べていたが、あまり開示されていない。その辺はJリーグや日本プロ野球の年俸と同じで、厳格な基準は存在しないようだ。

そこで移籍金を決定づける要因の仮説を立てた。
1-個人タイトル		(過去に受賞経験があるか)
2-大舞台の経験		(過去に大きな国際試合に出場した経験があるか)
3-国籍  
4-チーム規模		(チームの観客動員数及び経済状況)
5-所属していたチームの成績 
6-将来性			(主に年齢)
7-代表キャップ		(国の代表になった経験があるか)
8-華がある選手か
9-その選手には商品価値があるか
10-希少性があるか
11-物語性があるか

という11項目で、過去に移籍した選手を評価した。
仮説11項目を数値化して統計処理をするのだ。それで移籍金に影響を及ぼしているかどうかを計算で判別する。

この統計処理でサンプルに使った選手は、過去10年以内に移籍をしていて、移籍金が正確に報道されている例に限定し、ポジションや国籍、所属リーグに偏りが無いようにして18選手を選び出した。

この18選手のに対して、仮説の11項目の得点をつけていくんだけど、「華がある」とか「物語性がある」なんて項目については、とっても主観的で評価に個人差が出てしまう。そこサッカーに詳しい学生150人にアンケートをとって、公平性の保たれた得点を作り出す事ができた。
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上記の表をもとに、相関関係を計算して相関係数が統計的に意味が無いとされるものをハジいた。 そんでもって残ったのが下記の6項目だった。     項 目 相関係数 ・商品価値があるか 0.58 ・華がある選手か 0.55 ・前チームの規模 0.54 ・物語性があるか 0.51 ・個人タイル 0.51 ・大舞台での活躍 0.32 サンプルが18と少ない上に、項目の数値化に関しても完璧なロジックでは無いので、専門家からは「つっこみ所満載」だと思う。大学生の卒論ですからあまり目くじら立てずに、ゆるーく見てあげてください。 ◆移籍金予想 移籍金を決める要因が6つに絞られて、相関係数が出たので、これから移籍する可能性のある選手を統計的に予想する事が出来るようになったわけ。 ★検算 じゃあ、ここで導き出された計算方法は信頼性があるのか、検算してみることにしよう。 サンプルは、イブラヒモビッチ。 2009年インテルからFCバルセロナへ6900万ユーロ(約93億円)で、5年契約で移籍している。 移籍金決定要因6項目のうち、商品価値、華があるか、物語性に関してはアンケートをした結果を、回帰式に入れると。 94億円 という結果が出た。 実際にはおよそ93億円だったので、ほとんど正解。 為替相場変動誤差の範囲におさまった。 ◆ウェイン・マーク・ルーニー(Wayne Mark Rooney) マンチェスター・ユナイテッド 2009-2010シーズン終了後に移籍するとしたら、 137億円 (世界の経済状況による変動は計算していません) ◆フランク・ビラル・リベリー(Franck Bilal Ribéry) バイエルン・ミュンヘン 2009-2010シーズン終了後に移籍するとしたら、 108億円 (世界の経済状況による変動は計算していません) という計算予想になった。 「そんなんで卒論にしていいのか」 というお叱りを受けるかも知れない。 テーマは「遊び」の要素が多分に含まれているが、学生自身が興味を持った事柄を、アカデミックな手法を使って説明してゆく。個人的な想像や推測を挟まず、客観的なデーターや文献などで、自分の考えている事を証明してゆく。 そういったプロセスは十二分に経験させることが出来た。 「カン」で移籍金を予想したのではなく、統計処理をした結果の数字を生み出したことに学生自身は、自身と誇りを持っことができた。 結果は、ルーニーやリベリーの移籍金が発表された時に解るだろう。少しだけ今シーズンが終わるのが楽しみになった。


posted by marketing |09:11 | サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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