2007年10月05日
巨人優勝地上波TV中継なし
10月2日、巨人がヤクルトをサヨナラで破って5年ぶり31度目のリーグ優勝を決めた。しかしこの試合、地上波では放送されないという、なんともプロ野球ファンにとって悲しい事態となった。 原監督が東京ドームで胴上げをされていた時、日本テレビでは「踊る!さんま御殿!」を放送中。番組を中断して中継に切り替えるなどの処置もなく、そのままバラエティー番組の放送が続行された。 日本テレビの編成は、「特別番組が多い時期に加え、試合日程が先月決まったことなどから、地上波での対応は難しいと判断した」 と言っているが、災害時や立てこもり事件など、社会的に見て重要かつ視聴者ニーズの高い場合には、番組を中断して中継することはよくある。優勝が決まった直後の午後9時12分、ニュース速報で巨人優勝を伝え、同14分からは画面左下の小画面で優勝が決まる瞬間の様子と、胴上げシーンを流した。メインが面は「踊る!さんま御殿!」のまま。 特番終了後の9時32分から、10分間「速報! 5年ぶり巨人セ・リーグ優勝」で試合のハイライトと胴上げシーンが放送された。視聴率は13.8% 2000年に巨人が優勝を決めた試合は、日本テレビが放送し21.9%を稼いでいる。2000年は、王ダイエーが既にリーグ優勝を決めており、ON日本シリーズ対決を待ちわびる世論のあと押しがあったとは言え、まだまだプロ野球は顕在だった。「視聴率10%を切る可能性がある番組に差し替えにくい」と日テレの編成はコメントしていることから、巨人戦のTV中継価値が数年で暴落してしまったことを証明する出来事だった。 古い話だが、1988年10月19日、川崎球場で行われた、日本プロ野球のロッテオリオンズ(以下「ロッテ」)対近鉄バファローズ第25・26回戦(ダブルヘッダー)のリーグ優勝がかかった試合でテレビ朝日は、第2試合の様子を、番組の途中に挿入しつつ、編成を維持していたが、視聴者から「番組より野球が観たい」という電話が殺到したため、編成の独断で9時から全国中継に変更。 10時から当時人気番組だったニュースステーションの冒頭では、キャスターの久米宏が「今日はお伝えしなければならないニュースが、山ほどあるのですが、このまま野球中継を続けます」と告げ、試合終了まで中継を強行。この試合で近鉄が破れたために、リーグ優勝は西武に決定したため、「胴上げ試合」にはならなかった。 この試合の視聴率は関東地区30.9%、関西地区46.7%を獲得した。 今回の日本テレビの措置は、スポーツ業界に大きな波紋を拡げそうだ。 地上波で中継した25、26日の中日戦(東京ドーム)の視聴率は9.4%、10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことも影響したのだろう。 プロ野球チームの収入におけるテレビ放映権の占める割合は大きく、「胴上げ試合」すら地上波中継が行われないとなると、各球団の台所事情はさらに厳しくなることが予想される。 巨人と同じ読売グループの日本テレビが、「胴上げ試合」が「踊る!さんま御殿!」に劣ると判断したことは、他のTV局にも大きな刺激となる。来期から野球全体の放映権料金が値下がりすることは容易く想像できる。 こうなったら、テレビ東京に頑張ってもらって、プロ野球中継を地上波に残して欲しいものだ。
posted by marketing |07:55 |
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