2007年02月10日
松坂13勝でRedSoxはモトが取れる?
米国系大手格付け会社、standard & poor's社は6年間怪我なくMLBで活躍する前提で、毎年13勝以上してチームをプレイオフに導き続ければ、ポスティング費用と年俸を合わせた100億円強を償却で出来るというレポートをまとめた。 100億円の捻出方法は、 1,日本企業の球場広告や協賛によるもの。年間10億円 レッドソックスのホームグランド、フェンウエイ・パークなどへの看板広告出稿を、1社1億年、年間10社と見積もっている。 松井秀喜のヤンキースの例をもとに算出したと言っているが、TOYOTA SONYなどグローバル企業も含めて試算しているのだと思うが、ヤンキースタジアムにのライトフェンスに、あの悪評高いオレンジ色の背景に漢字で「読売新聞」と書かれた看板の掲出があった。マリナーズのセイフコフィールドには昨シーズン、ダグアウト前のフェンスに佐藤製薬がユンケルの広告を出していた。他にも日本人MLB選手のメディア価値を評価して球場に広告掲出をした例はある。 イチローや松井がユニフォーム姿で出演し、(松坂ならスーパードライ)日本で放送されているTVCMはMLB管轄でチームとシェアしている。選手によっては、専用のインタビューボードがあり、そこには日本企業の名前が書かれていて、試合後の共同インタビューでは必ずこのボードの前で行う例もある。 ポストシーズンゲームで、バックネットフェンスに日本企業の広告を合成で出す、バーチャルアドはMLBの管轄で、これもRedSoxの収入とは言いにくい。 確かに、日本人選手がいることで日本の企業もクライアントとなる可能性は高くなる。 しかし僕には、毎年10億円が日本企業からRedSoxに支払われるとは考えにくい。 2、観客増による入場料などの増加 年間6億円 産経新聞電子版によると、年間1万人の日本人観光客がフェンウェイパークに訪れると推測。入場料と球場内で使用する飲食・グッズ代を1人当たり約200ドル(約2万4000円)とし、松坂効果によるチケット値上げなども換算して、年間6億円と見積もっている。 まず、RedSoxのホームグランドの、フェンウエイ・パークは歴史有るスタジアムなので、収容人数が少く38000強だ。その上人気球団なので連日チケットは完売。そんな状態で日本人がプラス1万人入るとしたら、インディアンスなど不人気カードしかない。 JTBが2006年にMLB観戦ツアーを行っていたが発表によると、渡航者は1000組強だったとされている。 その上、いくらMLB観戦でヒートアップしていたとしても$200は使いすぎじゃないかな。確かにチケットと、ビール2杯とホットドックと、帽子とユニフォームレプリカ一式を買えば$200くらいにはなる。日本から始めてMLB観戦に行った人なら珍しくはないが、全員に当てはまるとは到底思えない。 僕がLAドジャースを観戦するときは、Infield Loge Box-$45からLower Reserve$20までの間のチケットでビールとホットドック程度だ。せいぜい$100、おおくは$50以内で収まっている。 3,プレーオフ進出による分配金 ポストシーズンゲームは、主催がMLBになるのでその試合数に合わせてMLBから分配金が支払われる。勿論Wシリーズまで行ければ、分配金も多くなるというわけ。 そこで、standard & poor's社はRedSoxがプレーオフ出場を果たすのに、松坂が最低13勝することが必要だと算出したわけだ。 これに異論をとなえるつもりは無い。詳しく計算していないが、妥当な数字だと思う。 僕が試算するなら、ローカルTVの放映権や、MD(マーチャンダイジング)の売上を換算するだろう。 全国中継や、日本など海外への中継は全てMLB管轄だが、ローカルTVの放映権は100%チーム収入になる。(アメリカの場合国内で時差が4時間あるので、野球の全国中継は少ない) 最近日本の野球チームも3種類のユニフォームを作りMD商品の拡大に努めたり、ユニフォームデザインの変更周期を短くしてMDの買い替え需要を喚起している。松坂のMDは、新加入で知名度もあるので期待出来るだろう。 タイトルにある13勝(ポストシーズン出場)は僕も同意見だが、それだけでモトがとれるかどうかには少し疑問が残る。 レポートしては興味深いが、少し脇の甘い内容だったので残念だ。
posted by marketing |08:12 |
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