2007年01月26日
ヤクルトとマクドナルドの値下げに関する考察
プロスポーツ観戦において、チケットの値下げは観客動員に大きな影響を与えるか? 僕の私見では、「影響を与える」しかし一般的な消費財ほどではない。と考えている。 東京ヤクルトの場合、A指定3900円を3600円に、B指定3100円を2600円へと値下げした。(いずれも巨人、阪神戦以外)【日刊スポーツ】 これが吉と出るか凶と出るか、過去のケーススタディーを見て見よう。身近な例だと、マクドナルド。 2002年にハンバーガーを59円まで値下げした事がある。この頃のマクドナルドは迷走していた。 マクドナルドの低価格戦略は1995年に遡る。 それまで210円だったハンバーガーの価格を一気に130円に値下げ。そもそも日本のハンバーガーはアメリカに比べて高価格だったこともあるが、この値下げは大きなニュースになり、他のファーストフードチェーンも値下げを行うところが続出した。 1995年4月19日為替が$1=79円75銭を記録するなど超円高に振れたことで、ビーフやポテトなど原料の輸入コストが大幅に値下がったので、130円から創業当時の価格に戻す。というコンセプトで80円に値下げ、さらに65円まで値を下げた。 この戦略は成功したかに見えた。コンビニの「おにぎり」よりも安いハンバーガーは多くの年齢層に指示され顧客層を拡大させた。当時は「デフレ時代の勝ち組」としてマクドナルドの業績も順調だった。ハンバーガーチェーンの中では圧倒的な一人勝ちで、他社を大きく引き離していった。 しかし円高に支えられて実現していた65円ハンバーガーは、外的要因である、為替相場に翻弄されてしまう。2002年3月に$1=140円台を一時的につけ、輸入源材料価格が高騰、値下げしすぎで客単価低下を招いた事も重なって創業以来発の赤字決算を余儀なくされれる。 そこでやむを得ず65円から80円に値上げ。 この突然の値上げに消費者が反発し、値上げによって更に業績を悪化させる事になった。消費者のマクドナルド離れと、突然に値上げによる不信感から抜け出すために59円まで大幅な値下げを行った。 この一連の価格変更により消費者はマクドナルドに不信感を募らせると同時に、ハンバーガーは安物だ。というブランドイメージを植え付けてしまった。 マクドナルドは店舗数を拡大し、ライバルを大きく引き離したものの業績は低迷。結局創業者の藤田田氏は引責辞任をしてしまった。 現在ハンバーガーは90円で販売されており、バリューセットやサラダマックなど高額商品と100円マックなどの低価格商品の2方向での戦略が功を奏し業績は好調だ。 近鉄バファローズが藤井寺球場を本拠地としていた頃、試合開催日が近づくと入場券をディスカウントしたり無料配布を、公にせずに行っていた。しかしこの事実が徐々に認知され始めると、前売り券を購入する人が極端に少なくなった。藤井寺周辺は根っからの関西商人気質の残る土地柄で、デパートでも値切ることを忘れない文化が根付いてた。そんな人たちが、値下げされる可能性があるチケットを定価で買うはずが無い。この失敗から、1997年に大阪ドームに移ってからのバファローズは決して、チケットの値引きやディスカウントを行わなくなった。 ヤクルトのチケット値下げは、どんな意図があって、何を目的としているのだろうか。アンケート結果を反映させたと報道されているが、値下げに至までには、充分に議論されているハズ。 値下げ幅が大きくないだけにその真相を知りたいものだ。値下げは業績に貢献することもあれば、悪化させる可能性もある。どんな成果が出るのか注目していよう。
posted by marketing |20:35 |
プロ野球 |
コメント(1) |
トラックバック(0)

身近な例だと、マクドナルド。
2002年にハンバーガーを

