2006年11月12日

プロ野球 ◆経営スタッフ募集◆

日本のとあるプロ野球球団で、経営スタッフを募集している。


職種/経営スタッフ
年齢/25~35歳位まで
業務/球団経営陣の戦略決定サポート業務
   ■全社戦略・部門戦略の立案とパフォーマンス分析
   ■顧客調査および分析
   ■新規プロジェクトの企画・推進

応募条件/企業経営およびマーケティングに関心が高いこと
     事業会社・金融機関での事業戦略策定経験があること
     Excel(上級)Powerpoint(中級)スキルがあること
     業界の知識・経験は不問
年俸 /約700万円


という内容だった。

ここで興味深いのは、業界の知識・経験は問わないことだ。
プロ野球チームの経営スタッフに関わらず、業界知識は必要ないのだ。
これには色々な意味があると僕は思う。

■プロ野球経営に知識があったとしても、そのほとんどは素人のレベルで、面白おかしくマスコミが報道している内容に限定され、知識としては偏っていて実務ではジャマになる可能性が高い。
■他のプロ野球チームで経験のある人材は、業界が狭いので採用しにくい。
■スポーツが好きなことよりも、事業会社・金融機関での事業戦略策定経験があることの方が大事だ。
ということだ。

僕も7年間、6つのプロ野球チームのIT戦略を、チームの名刺を預かって一緒にやってきたが、人材の有効活用は非常に難しい。
いくつかのケースを紹介しよう。

【ケース1】
スポーツ(野球)が大好きで、その仕事に就いているだけで、非常に高いモチベーションを維持しているが、スポーツばかりやっていたので実務知識や能力が低い人材がいる。
このケースは、会社として非常に扱いにくい。本人はやる気満々で、どんな指示をだされても「ハイ」と元気よく答え、徹夜もいとわず一生懸命仕事をするが、仕事のポイントがズレていて質の高い結果を生むことが出来ない。上司としても、本人は一生懸命なので叱りにくい。でもいつまでたっても成長しない。というケース。

【ケース2】
自分人自身がやりたい仕事が出来ないと、極端にモチベーションが下がったり、会社の命令を無視して好きな仕事ばかりをしたがる。
本人がとにかく選手やコーチ陣と仲よくなりたい。とか、ホームもアウエイも試合会場に居たい。と思っている人は少なくない。こういう輩は、自分が経理に配属になったりしたら、愚痴ばかりをこぼすようになり、会社の許可も無く職場を抜け出して試合会場をウロウロするようになる。

そんなケースはどこの球団でもあるので、「スポーツが熱狂的に好きな人材」は敬遠される傾向にあるので、減点ポイントになる。
基本的ではるが、なにより優秀なビジネスマンであること。
これが最重要だ。

もしあなたが将来スポーツの仕事をしたいと思っているのならば、迷わず大きな会社へ入社すべきだ。そこでしっかりとビジネスマンの基礎を学び、マーケティング知識、交渉力や、問題発見力、応用力、企画力など総合的な「仕事力」を身に付けることだ。人材輩出企業と言われている会社は、教育研修費もたくさん掛けてくれるし、なにより社内に優秀な人が多い。
かく言う僕も、リクルートで沢山の事を学び、沢山の優秀な人に出会うことが出来た。
そういった環境で5年以上勤めてから、スポーツ業界への転身を果たすのが最も成功確率が高い。

もっともプロスポーツチームで働くことだけで満足して、
年俸も役職も、万年ヒラでいいのなら話は別だが。

posted by marketing |10:26 | プロ野球 | コメント(19) | トラックバック(1)
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