2006年11月01日
オリンピックの放映権料はW杯の約2倍
北京オリンピックの競技時間変更報道の歳に、アメリカNBCが9億ドル(約1050億円※1)の放映権料を支払うと報道された。 2006年ドイツ杯でも、日本代表選が日本のゴールデンタイムに合わせて、試合時間が暑い日中だった。そんなわけで調べてみたら、なぜがW杯の放映権料はオリンピックより大幅に安いことがわかった。 W杯の放映権料は、2006年と2002年の2大会のセットで、22億4000万ドル(2620億円※1)で、FIFAがスイスのスポリス社とドイツのキルヒ社の連合体に売却している。 2000年のシドニーオリンピックで、マードック氏がヨーロッパ圏での放映権料としてIOCに提示した額が、20億ドル(2340億円※1)だ。 W杯は2大会で、世界中への放映権。 オリンピックは1大会で、ヨーロッパ圏限定。 ということから考えると、どうやらW杯の放映権料は半分以下だと想像出来る。 なぜW杯とオリンピックの放映権料は、こんなに違うのだろう。 W杯はプロサッカー選手の出場をずっと認めてきた。 W杯は各国の威信を懸けた大会ではあるけれど、FIFAにとってはサッカーという競技や、世界中の優秀で魅力的な選手をプロモーションする、という意味もあったに違いない。 W杯に出場して活躍した選手の年俸が上がったり、マーチャンダイジングの売れ行きが伸びたりしていることを見れば納得がゆくだろう。 W杯がサッカー全体のプロモーション的な位置づけならば、出来るだけ多くの国や地域の人に見てもらうことが重要だ、とFIFAが考えるのは自然だ。 FIFAが発表したテレビ放映権に関する条項の中に、そのことを裏付ける文言がある。 ・FIFAの目的は全世界でW杯を広く放送することである。 ・南アフリカを除くアフリカ諸国は、今まで通り放映権料を請求されない。 ・ペイパービューでの放送は禁止する。 FIFAはアフリカへ無料で放送を許可している。これは国際的なスポーツイベントとしては珍しいケースだろう。つまり、W杯を見ることが出来ない国や地域が出てしまったり、有料放送化されることで、W杯を見る機会を損失しないようにしているのだ。 オリンピックの場合、運営費用がW杯に比べて高額だ。競技数が多いし、参加選手数も段違い。(アテネ五輪11,099人/ドイツW杯800人未満)W杯は各国の選手を地域で受け入れてもらって運用費を削減しているが、オリンピックは選手村がドーンとある。この費用は大会組織委員から捻出されている。大会そのもののスケールもやっぱり大きいという前提がある。 そしてなによりも、アマチュア競技が基本であるということ。オリンピック以外の競技活動で、充分な運営資金を獲得できていない。オリンピックだからといって、赤字でのぞむことは出来ないのだろう。競技のプロモーションのためと位置づけられない事情がある、というわけだ。 この違いが、放映権の差を生んでいる要素のひとつだと考えてもいいだろう。 ちなみに、 アメリカの3大ネットワークのひとつNBCは、2004年のアテネ大会、2006年のトリノ大会、2008年の北京大会をまとめてアメリカ国内での独占中継権を獲得している。 TV中継されることで、スポーツは大きな発展をしてきた。 一方でTVというメディアも、スポーツという魅力的なコンテンツで大きく発展してきたと言えるのではないだろうか。 ※1ドル117円で換算
posted by marketing |22:40 |
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