2007年04月06日

松坂デビュー戦の「看板広告」効果

4月5日(米国)で松坂がMLBデビューをしたのは、ご存知の通りだ。ここで注目したいのは、その舞台となったスタジアムの看板広告について。

松坂の投球内容については、きっと多くの記事やブロガーが書いていると思うので、ここでは遠慮する。スポーツマーケティングをテーマにしてこの試合を見てみると、KAUFFMAN STADIUM(ロイヤルズホーム)の看板広告が気になった。

KAUFFMAN STADIUMのバックネット裏の広告スペースは、回転式でイニング毎に変わるようになっている。
1回裏、松坂がMLBデビューの1球目をキャッチャーミットに向けて投げ込んだ時、バックネット裏の広告は「男のエステ、ダンディーハウス」という日本語が、センターからのカメラにしっかりと撮られられていた。きっとダンディハウスの宣伝担当者は、「やった!」と喜声を上げていたに違いない。

松坂のデビュー戦、しかもその初球は日本中のスポーツニュースで放送されることだろう。
その上歴史的瞬間とも言えるこの映像は、松坂に何かある度に使用される可能性も高い。
その度に「ダンディーハウス」の看板は露出される。
ロイヤルズの看板は、ヤンキースやレッドソックスに比べれば安価だ。こんなに投資対効果のいい宣伝媒体は掘り出し物だと思う。
価格までは調べられなかったが、ダンディハウスは、1回裏だけを購入していたので、そんなに高額だとは思えない。

ちなみに
2回はCASIO
3回 PENTAX
4回 ACE
5回 DODGE
6回 Mid West Air Line
7回 See How They Live.com

と日本語表示は、1回のダンディハウスだけ。
NHK-BSにチェンネルを合せた時に、日本語の広告を見て「げんなり」したが2回以降、カシオやペンタックスも日本企業だが、英文字でのロゴ表示だったので、やっとMLBらしさを取り戻してくれた。
カシオとペンタックはアメリカにも市場があるので、松坂登板の映像が日本で放送されることだけでなく、アメリカのメディアへの露出も計算しての英文字表示だったと考えられる。いずれにしても、カシオとペンタックスの宣伝担当者に感謝したい。MLB中継で日本語の看板は興ざめだ。

さて、ダンディハウスは、初回を選んだばかりに露出機会を失う可能性もある。
松坂はデビュー戦で10奪三振を記録したが、初回だけ三振を奪っていないのだ。中継でも松坂の三振シーンがハイライトで流れていたが、そこでダンディハウスの看板は写らなかった。
その上、初回の松坂の投球は、決していいとは言えなかった。逆玉も多くフォアボールも出している。これからこのシーンが流されるかどうか、微妙なところだ。
僕がTV局のディレクターなら、今日のスポーツニュースでは10奪三振を中心に構成し、日本語の看板は出来るだけ写らないように編集するだろう。なぜなら、ヤンキースタジアムの「読売新聞」の看板が不評なのはMLB関係記者なら有名な話だからだ。

この例のように、スポーツの1試合だけに看板などでスポンサードすると、その内容如何によってその効果は、大きく変わってくる。
手に汗握る接戦だったり、大きな記録が生まれた試合なら、多くの放送局のスポーツニュースで紹介され、投資対効果は高くなる。しかしその逆のケースもしばしば存在する。
これがスポーツの特徴的な所だ。

スポーツをエンタテイメントと定義づけるなら、
唯一コンテンツが担保出来ない。という特徴がある。
コンサートや、演劇、映画なら台本があり演出があり、照明や音響などの効果を事前に計画し入念に仕上げられたコンテンツが存在する。これに対してスポンサーは出資をするわけだ。
しかしスポーツは、どんな試合になるかさっぱり解らない。

今日の「松坂デビュー戦」は、そんなスポーツの特徴を鮮明にする、いいケーススタディーになるだろう。

posted by marketing |22:21 | メジャーリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
リクエスト

松坂VSイチローの視聴率は
同時間帯のNKKとしては
全く高くないのですが
スポーツマーケティング的
考察をお願い申し上げます。



午前8時35分からの75分間が10.7%

http://www.asahi.com/culture/update/0413/TKY200704130101.html

午前10時49分から11分間は4.8%だった。
関東地区以外の視聴率は、番組前半、後半順に、関西地区が8.9%、5.1%、名古屋地区が8.2%、3.0%、北部九州地区が10.8%、7.1%。

ちなみに
同時間帯の視聴率動向に関する記事: 
15%で低いとか言われている

http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story/08gendainet07022502/
 

 4月2日、NHK朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」がスタート。1年半ぶりにオーディションで
選ばれた新人・比嘉愛未(20)がヒロインで、パティシエを目指す物語である。

 しかし、出だしは散々な結果になった。初回視聴率は15%を切る14.9%。
これは朝ドラ史上最低の記録である。これで問われるのは、「どんど晴れ」の内容ではなく、朝ドラの存在価値だ。

 ここ数年、朝ドラの落ち込みが激しい。04年以降は初回視聴率が10%台のことが増え、
平均視聴率も低迷したまま。明るい話題は宮崎あおいがヒロインを演じた昨年前半の
「純情きらり」で、それでも平均は20%に届かない19.4%だった。
先月末終了した「芋たこなんきん」は平均がワースト3位。これで朝ドラは再び沈没。
さらに追い打ちをかける「どんど晴れ」の不調なのだ

posted by s-tenmongaku | 2007-04-13 23:58

追加

ちなみに
同日19:30「クローズアップ現代」は10.3%
花見は終わったにも関わらず
江頭様が
“苦戦”と評価された
巨人開幕を下回りました。

posted by s-tenmongaku | 2007-04-14 00:06

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