2007年03月04日

スポーツにもっと寄付を

ここ何年か、球場に企業名をつけるネーミングライツがスポーツビジネスの世界で当たり前になってきた。2年前くらいまでは、ファンの気持ちを考えていない。
なんて非難していた人もいたみたいだけど、ここまポピュラーになると、そんなこと誰も言わなくなった。

NYでちょっと面白いものを発見した。
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セントラルパーク(公園)にあるベンチには、寄付者がいて金属製のプレートがついている。
アメリカでは寄付することがとても日常的で、お金持ちは社会性の高いものに寄付するのがステイタスになっているし、もし何も寄付しないお金持ちがいると、がめついと非難されてしまう。
アメリカでは人の名前がついた建物は多い、建物や現金を寄付してくてた人の名前、素晴らしい功績を残した人の名前がつけられているケースが多い。
そこには電通も博報堂もいない。

ドイツのアリアンツアレナは、建築前の段階からネーミングライツがついているし、契約は15年ととても長い、これって寄付で作られた大学の講堂に近いんじゃないの?
っていう気がしてくる。
どうやらその違いは会計的なことと、
ビジネスとしてMLBのとある球場が既に完成しているスタジアムの名前だけを売ったことが違うようだ。


2003年、ソニーの大賀名誉会長が、その退職慰労金を使ってクラッシック音楽用のホールを建造し、地方自治体に寄付しようとしたが(軽井沢大賀ホール)が、ここで税金が問題になった。
大賀氏は、ソニーからの退職慰労金16億円をそのまま現金で軽井沢町に寄付しようとした。
寄付には税金がかからないので、軽井沢町は16億円全額受け取れる。
ところがこの16億円は、大賀氏の退職慰労金だから、ソニーから大賀氏に支給されてその後、軽井沢に寄付をしなくてはいけない。と財務省がNGを出した。
結局、大賀氏は所得税を支払って12億円を寄付しようとした。

そこで再び問題が起きた。
12億円を軽井沢町が寄付されると、公共事業として入札を行って、設計と施行を別会社にし、しかも一番低価格の金額を入札した会社に依頼することになり、音楽ホールとしての品質に不安を持ったことだ。安く作ることだけを最優先にしたら、いいものなど出来る筈が無い。
と考えた大賀氏は、やむを得ず、大賀氏自身が建設主としてホールを建設し、完成した建物を寄付する事にした。

ところが問題はまだ残っていた。
大賀氏個人でホールを建設すると、不動産取得税が掛かる。これが建設費用の3%。
12億だとすると3600万円にもなる。

16億円を地方自治体に寄付しようとした大賀氏は、税金だけで4億円以上も納付するしかなかった。
最終的には行政の財産になるのだから、寄付する人が気持ちよく出来る制度を作るべきだ。
なんとも日本の国税が、寄付というものに対して親和性が低いということを顕在化させた一件だった。

その点、アメリカは寄付が盛んだ。
メトロポリタン美術館MOMAの展示品も多くは、個人から寄贈されたものだ。
個人がコレクションしていた美術品をそのまま美術館が寄贈を受けて、コレクターの名前を残して展示している例がある。

アメリカ自然史博物館のジオラマも、寄贈者の名前がプレートについている。

セントラルパークのベンチには、金属製のプレートがついている。
寄付の一種なのか、ネーミングライツなのか確実なことは言えないが、いずれにしても個人がベンチを支援しているというわけ。

(調べてみたら、井の頭公園などで、東京都も「思いでベンチ」という名称でベンチひとつ15万円から寄付を集めて行っていた。既に430以上のベンチが寄付されていた)

なかなか洒落てていい。
誰かの誕生日祝いや、自分の大きな節目に、買ってもいいかな。
って気になってくる(値段にもよるけどね)

スポーツにももっと、ベンチみたいに小口で個人からのスポンサードを集める仕組み作りをしてもいいんじゃないのかな。


posted by marketing |13:47 | その他のスポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)
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