2006年11月19日

井川のエージェント

井川のエージェント、アーン・テレムは、年俸の高い100人にMLBで4人(TOP4)
NBAで7人(TOP2)のクライアントを持っている、エージェントだ。ご存知の通り、松井秀喜や松井稼頭央が、テレムのクライアントでもある。

1979年にミシガン大学法学校から1976年のハヴァーフォードカレッジからの彼の文学士程に進学。1980年代初期からプロ野球とバスケットボール選手の代理人をはじめた。そして、1989年にロサンゼルスに拠点を置くテレム&アソシエーションを設立。1999年に世界的にライブエンターテイメントを行うSFX エンターテイメントに、新規スポーツ部門として売却し、そこの社長におさまった。
2004-2005シーズンテレム氏とそのチームは7億5000万ドル(約870億円)の年俸を稼ぎ出すクライアントと契約関係にあり、Sports Business Journalsの「最もスポーツビジネスに貢献した50人」に選出されている。
2006年まではSFX Sportsという会社の野球部門で社長をしていたが、クライアントを連れて退任し、現在はWasserman Media Groupでナンバー4の位置に当たるPresident, WMG Managementをしている。
同時にアカデミックな活動も行っており、南カリフォルニア大学法学部の助教授として勤めており、全国から講演の依頼が寄せられている。
妻は、CBSパラマウントテレビジョンエンターテイメントの社長を務めている。

つまりバリバリのビジネスマンだ。松坂のエージェント、ボラス氏が野球選手出身だったのに好対照といえるだろう。

【主なクライアント】
ガルシアパーラー
ジェイ・ソンジアンビ
トレイシー・マグレディ
マイク・ムシーナ
ジャーメイン・オニール
レジー・ミラー
松井秀喜
松井稼頭央

あまり知られていないことだが、エージェントにも色々あって、井川選手には日本人のエージェントもついている。
彼らが阪神球団との交渉や、テレム氏との契約のサポートをしているわけだ。井川は野球選手だから、交渉術やメジャー球団への売り込み方も詳しくない。そこで彼らの存在が必要になってくる。

日本人選手が番記者にメジャーに挑戦したいんだ。と漏らせば海外のエージェントから、
「やあケイ!MLBにチェレンジするんだって、僕が手伝うよ」
なんて電話は掛かってこない。もし掛かってきたとしても、選手が彼らと会って、自分の場合誰に頼むのが一番いいのか判断できないだろう。
選手にしてもMLBでの選手生活に不安もあるだろうし、アメリカサイドのエージェントの手腕がいまいちだと入札が無いということだってありうる。メジャーに自分を評価してもらうために、ネットワークも交渉力もある日本側エージェントが必要になるわけだ。

球団との交渉も同じだ。球団にとってポスティングで手放せば、交渉権獲得の為の移籍金が球団に入るが、FAになったら全く入ってこない。お金のあるチームはポスティングをするよりも、選手に活躍してもらうことを望むケースは少なくない。そこを説得するのも彼らの役目だ。

晴れてMLBとの契約が締結されたら、現地での住まい、車の手配、社会保険や税金の問題など、海外で暮らしてゆくことに対応するための雑務が数知れずある、この雑務をこなして、選手がプレーに集中出来るようにするのも彼らの重要な役目のひとつだ。

松坂がボストン入りした映像が毎日TVで流されているが、あれだって日本サイドのエージェントが、飛行機の手配をしてホテルの手配をして、行程がスムーズに行くように全部段取りをしている。よく注意してみると、松坂の少し後ろにスーツ姿のエージェントの姿を発見することが出来るだろう。

井川や松坂のようにMLBに挑戦する選手の場合、アーン・テレム氏のようなエージェントも大事だが、日本サイドのエージェントの選定がもっと重要だ。彼らはあまり表に出ないし、報道されることを好まない傾向にある。だが注意して映像や情報を見ていると、段々見えるようになってくる。
ここに注目してみると、また別のものが見えて、きっと好奇心をかき立てられるハズだ。

posted by marketing |10:02 | メジャーリーグ | コメント(5) | トラックバック(1)
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3度目の正直。 【MST ~Musashino Sunny Tribe~】

ヤ軍30億円で井川落札「タテジマ好感」   日本球界を代表する右腕と左腕が メジャーリーグ最大のライバル球団へそれぞれ入団するという、 ドラマのような展開になりました。 井川選手は3年越しのアピールが叶って ホンマに嬉しそうやったのが、

2006-11-30 09:40 | 続きを読む
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Re:井川のエージェント

テレム氏は個人事務所ではなく、Wasserman Media Groupという巨大会社の社長です。

 アメリカのスポーツ界で最も影響力のあるエージェントと称され、派手さのみが目立つボラス氏よりもその手腕は広く認めれています。

posted by mI | 2006-11-19 11:22

Re:井川のエージェント

ご指摘ありがとうございました。
修正いたしました。

posted by えとう | 2006-11-19 12:06

Re:井川のエージェント

アーン・テレム氏について書いてくださって、ありがとうございます。ボラス氏とはまったくの正反対なんですね。抱えている選手の中にヤンキースのムシーナがいるみたいで、インテリ同士うまくやっていそうなイメージがわきました。
井川投手など(メジャーを目指す)日本人選手には、球団以外に(個人的な)日本のエージェントがいるということでしょうか?日本のエージェントってあまり存在が表に出ないので初耳です。日本のエージェントはスポーツ専門のエージェントじゃなくて、スポーツの知識のある弁護士が多いと聞きます。最近はスポーツエージェントという職種が日本でも確立されてきたのでしょうか?やっぱり法律の資格が必要なのかなぁ。

posted by 悠 | 2006-11-20 00:14

Re:井川のエージェント

日本側のエージェントは、マネージャーに近い。
といった方が分かりやすいですかね。
サッカーの中田選手には、サニーサイドアップというエージェントがついていました。
彼らが、移籍交渉をする代理人や、個人資産管理、法律問題、コマーシャル出演など、様々な業務をこなしていました。
芸能プロみたいなことばかりヤルチームと。
競技者支援をするチームと、色々あります。

posted by えとう | 2006-11-21 00:36

Re:井川のエージェント

>日本側のエージェントは、マネージャーに近い。

そう思います。

またタイトルの選手の日本側のエージェントは簡単に探せますよ。敢えてここでは書きませんが。

posted by えとうさんへ | 2006-11-29 16:04

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