スポーツマーケティング探求記

大谷翔平 経済効果

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経済効果には賛否両論ある。 時には、常識では考えられない巨額な数字が報道されることがあり、多くの人は信憑性に疑問を持っているのが実情の様です。しかし観光庁などは、経済効果の算出を推奨しており、地域のお祭やイベントなどを横断的に評価しようとしている。

僕は大学に籍を置く研究者の立場として、スポーツやイベントに関する経済効果を計算している。そのため、1つでも説明の出来ない計算をしてはいけないのだ。計算者が「このくらいなんじゃないの」と個人的推測を加えてしまうことが、経済効果の信憑性を下げている可能性があるから。

そのことを少しでも多くの方に理解いただくために、 2016年シーズンの大谷翔平選手ひとりによる経済効果を算出してみた。

【チケット消費】 大谷選手が2016年に投手として登板した試合は21試合。この試合の来場者数平均は33,484人。日本ハムの2016年シーズン平均は29,281人。この差を21倍して日本ハムのチケット価格中央値で算出した。(中央値とは有限個のデータを小さい順に並べたとき中央に位置する値)これだけで3億円を超える。 ※全試合のチケット売上が日本ハム球団の収入にはならないので、日本ハム球団の収益とは異なる) 【観光消費】 大谷選手が投手として登板したのは21試合、野手として出場したのは104試合だった。この中で北海道で開催された試合における来場者数の総和と、日本ハムの年間平均来場者数から、大谷効果による増加来場者数を算出した。 来場者数の観光消費額は、北海道観光入込客数調査報告書(平成28年度第1四半期(平成28年4月~6月))より算出した。 【グッズ消費】 主催試合1日における球場内でのグッズ販売額は、他球団値より平均観客数を手がかりに推定した。大谷翔平選手関連(背番号や名前の記載されている商品)の、比率は日本ハム球団より提供して頂いた数値で算出した。 【春キャンプ消費】 りゅうぎん総合研究所が算出している「沖縄県内における2016年プロ野球春季キャンプの経済効果」の日本ハム球団に関する数値と、日本ハム球団より提供して頂いたグッズにおける大谷翔平選手関連商品比率を手がかりに算出した。 大谷翔平経済効果 大谷選手の場合、経済効果の上でも二刀流であることが大きなポイントになっています。彼が投手として登板する試合では、観客数の増加が著しくみられます。やはりバッターボックスに立っている大谷選手を観た観客が「次は投げている大谷を観たなー」という欲求が高まるからです。また年間に120試合以上に出場していますので、日本ハム戦を見に行けば、まず大谷選手のプレーを観ることが出来る。この出場機会の多さも観客数の増加に結びついていると考えていいでしょう。彼の勇姿が日本で観られる間に、球場で観戦されることをお薦めします。



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大谷翔平 経済効果

無知な私の素朴な疑問なんですが、この場合の間接的な波及効果というのは何を指しているのでしょうか?

試合開催→試合に向かうためのガソリン購入費や運賃等(第一次)→その途中で購入した食料や飲料等の消費額(第二次)
というようなことになるのでしょうか?

試合がある日の球場近くのコンビニはびっくりするくらい混んでいるので「ここ儲かってるだろうねぇ」と嫁と話をしていたことを思い出し、なんとなく気になりまして(笑)

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江頭満正/Mitumasa ETOH
東京都出身。1988年リクルートを退職後起業。2001年ダイエーホークスの公式携帯サイトをオープン し、その後ベイスターズ、近鉄、千葉ロッテ、オリックス、日本ハム、ジャイアンツ、清水エスパルス、J SPORTSと公式携帯サイト運営を契約。チームの内側からITによる観客動員を模索、3度の日本シリーズと1度の天皇杯決勝を経験。2004年アテネ五輪では、Yahoo! JAPANのオリンピック結果データを全て担当。現在大学でスポーツビジネス研究者として 教壇に立っている。
【現職】尚美学園大学准教授・一橋大学スポーツビジネス研究会研究員・特定非営利活動法人スポーツマンシップ指導者育成会 理事
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