スポーツマーケティング探求記

選抜高校女子サッカー大会

このエントリーをはてなブックマークに追加

めぬまカップ 3月25日から29日まで埼玉県熊谷市で、選抜高校女子サッカー大会「めぬまカップ」in熊谷が開催された。この大会2015年で21回目になる歴史ある大会で、今回は全国から48校が参加した。JFAが主催している全日本高等学校女子サッカー選手権大会で、2015年大会で決勝に残った日ノ本学園高校と常盤木学園高校も出場して開催された。

女子高校サッカー大会で全国から横断的に出場可能な大会は限られている。そのひとつがこの「めぬまカップ」だ。「めぬまカップ」の特徴は、競技力にバラつきのある高校が参加していることだ。JFAの高校女子サッカーは、都道府県の予選を勝ち抜かなくては出場出来ない。強豪の「日ノ本学園高校(兵庫県)」や「常盤木学園高校(宮城)」と他県の高校が試合をするのは簡単ではない。ましてや実力差がある高校は練習試合をお願いすることすら難しい。 「めぬまカップ」はこういった問題を解消する大会として秀逸だ。試合は4日間8ピッチを使って行われ、48校が最小で8試合行うことが出来る。開始からの2日間は6校のグループリーグが行われ5試合を経験する。その中には12-0などのワンサイドゲームも存在するが、それこそが「めぬまカップ」の価値と言っていいだろう。グループリーグの成績により8チームごとのトーナメントが組まれ、1位から48位までが決定する。トーナメントは1校で3試合行う。 練習試合を多くの高校が集まって行っているだけ。との評価もあるが、それが出来る事がこの大会の良さでも有る。

オシムが日本にエレガントなフォワードがいないのは、幼少期から「敗けない」サッカーばかりしてきてるからだ。小学生からトーナメント式の大会で、結果を求められれば、リスクを負って挑戦的でクリエイティブなサッカーは出来なくなる。GAMEは敗けた時こそ多くの事を学ぶことが出来る。だから敗けないサッカーが重要視されると、安全で失敗しない道ばかりを考える。だからクリエィティブなサッカーは置き去りにされるのだ。と語っている。

優勝を目指すことが最大の目的ではない大会が必要なのだ。GAMEでチャレンジ出来ること。創部まもない高校が全国制覇の高校にチャレンジすること。自分たちのチーム戦術にチャレンジすること。外的挑戦も、内的挑戦もどんどんやって、失敗出来る大会。それが「めぬまカップ」だ。

一般的にこういった大会は、主催地域の経済波及効果や、地域ブランドの創生などが重要視されるが、熊谷市は「育成」を重要視し、参加選手の経済的負担を軽減するために、ホームステイなどの政策を取り入れている。その点も注目すべき点だ。

2015年は女子サッカー界にとって「W杯開催年」であり重要だ。しかしまだまだマイナー競技の要素が残る女子サッカー。強豪校の為だけの大会ではない、競技全体の向上を主眼においた大会が存在する価値は底知れない。既にメジャーになった様々な競技も、この様な「勝利重視」ではない大会の存在が必要なのでは無いだろうか。

<めぬまカップ スマホサイト> shobi.etoh-labo.net/m-cup/



1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
タグ:

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

プロスポーツチームの経営者とその経営責任について その2【ぶんきち日記】

第87回選抜準々決勝・静岡v敦賀気比【高校野球観戦日記】

プロスポーツチームの経営者とその経営責任について その1【ぶんきち日記】

第87回センバツ10日目の展望【北のお部屋】

第87回選抜準々決勝・大阪桐蔭v常総学院【高校野球観戦日記】

2015選抜高校野球,第9日【スポーツ えっせい】

浦和レッズLvsINAC神戸レオネッサ  なでしこリーグ2015RS第1節【球マニアのBLOG】

【春の高校野球・6】第87回選抜高等学校野球大会・1回戦/大阪桐蔭高校(大阪) vs 東海大学菅生高校(東京)/2015年3月21日/阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)【55キロのぶらり旅 ~スポーツ観戦編~】

ブロガープロフィール

profile-iconmarketing

江頭満正/Mitumasa ETOH
東京都出身。1988年リクルートを退職後起業。2001年ダイエーホークスの公式携帯サイトをオープン し、その後ベイスターズ、近鉄、千葉ロッテ、オリックス、日本ハム、ジャイアンツ、清水エスパルス、J SPORTSと公式携帯サイト運営を契約。チームの内側からITによる観客動員を模索、3度の日本シリーズと1度の天皇杯決勝を経験。2004年アテネ五輪では、Yahoo! JAPANのオリンピック結果データを全て担当。現在大学でスポーツビジネス研究者として 教壇に立っている。
【現職】尚美学園大学准教授・一橋大学スポーツビジネス研究会研究員・特定非営利活動法人スポーツマンシップ指導者育成会 理事
  • 昨日のページビュー:167
  • 累計のページビュー:1093032

(01月16日現在)

関連サイト:尚美学園大学 江頭ゼミ

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 星稜高校「必笑」で9回8点を逆転
  2. 浅田真央 現役時代の経済効果
  3. 【収入4500億円】行き過ぎたオリンピック商業主義
  4. Jリーグ経営難3 アルビレックス新潟
  5. プロサッカー選手年俸 過半数はJリーグ以下
  6. 高校野球のビジネス
  7. 清水エスパルスへ新卒入社
  8. 「プロ野球人気低下説」は誤り
  9. シーズンシートの価格と観客動員
  10. 経済効果と東京マラソン

月別アーカイブ

2017
06
05
04
02
01
2016
08
04
02
2015
08
07
04
03
02
2014
12
11
09
08
07
05
04
02
2013
09
08
07
05
02
01
2012
11
07
04
03
02
01
2011
12
10
08
07
06
04
03
02
01
2010
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2009
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2008
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2007
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2006
12
11
10
09
08
07
06

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2018年01月16日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss