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プレミアリーグ放映権料 前年比70%増 7000億円弱

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英国プレミアリーグは、2016-17年シーズンの国内テレビ放映権をSKYスポーツとBTスポーツと、約6925億円(1€135円で換算)で契約したと2月10日に発表した。現在シーズン中の2015-16シーズンの放映権契約料と比較して70%も増加。これは英国内での放送に限定されたもので、もしSKYスポーツが海外での方経験を一次取得するなら、追加で1兆億円が必要とされている。

 アメリカ4大スポーツと比較しても、プレミアの放映権料は突出している。同じ2016-17シーズンの放映権は、NFLで年間約3600億円(1$120円で換算)、NBAは約3200億円とプレミアの半額以下だ。 1試合当りの放映権で比較すると、プレミアリーグ約18.2億円となり、NFLは14億円、NBAは1.2億円となる。1試合単位で比較してもプレミアリーグの金額は突出している。  プレミアリーグが1年間の英国内放映権を大幅に値上げしたことで、UEFAチャンピオンズリーグの放映権を上回る事になった。2015シーズンのチャンピオンズリーグ放映権料は約1215億円。SKYスポーツとBTスポーツの劇しい争奪戦により値上がりした結果、BTスポーツが勝ち取った金額だ。SKYスポーツは世界のメディア王ルパード・マードック率いるスカイグループで、過去21年間プレミアリーグの放送を独占的に行ってきたという老舗。それに対してBTスポーツが挑戦したという構図だ。BTスポーツは2013年8月に創立したばかりの、いわば1年生放送局。英国においてサッカーを観るならSKYスポーツという独占支配状態を、BTスポーツが崩壊させたと言える。  英国に誕生したBTスポーツが、王者SKYスポーツと価格競争を行った末、プレミアリーグの放映権料が高騰したのだ。

 この契約によりプレミアに所属しているチームは少なくとも約180億円の分配金を受け取ることになり、優勝チームは総額約300億円を受け取ることになりそうだ。チームに分配される放映権料が増加すれば、より選手年俸を支払えるようになり、他の欧州リーグが衰弱する危険性が出てくる。プレミアから下位のチャンピオンシップに降格したら、クラブ収入に大きな格差が生まれてしまい、倒産の危機に瀕するクラブも存在するだろう。プレミアには降格クラブに「パラシュートペイメント」という救済措置がある。プレミアから降格した2年間に限定し2014年実績で£60million(約80億円)が支給されるというもの。だが放映権分配金だけで大きな違いがあると、この制度にも限界が来るだろう。 ストーク・シティの会長ピーター・コーツ氏は「あまりに常識を逸脱した金額だ。協会はお金に対して興味がある様だが、サッカーというコンテンツの責任を持つのは我々クラブだということを忘れて欲しくない」とBBCのインタビューに答えている。

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サッカー
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プレミアリーグ放映権料 前年比70%増 7000億円弱

NFLの1試合あたり放映料は30億円超えます。

69.75億ドル×120円=8370億円÷267試合(256試合+11試合)

公表されていないNFL Networkの放映料も入れたら、また増えるでしょう。

プレミアリーグ放映権料 前年比70%増 7000億円弱

NFLの1試合あたり放映料は30億円超えます。

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東京都出身。1988年リクルートを退職後起業。2001年ダイエーホークスの公式携帯サイトをオープン し、その後ベイスターズ、近鉄、千葉ロッテ、オリックス、日本ハム、ジャイアンツ、清水エスパルス、J SPORTSと公式携帯サイト運営を契約。チームの内側からITによる観客動員を模索、3度の日本シリーズと1度の天皇杯決勝を経験。2004年アテネ五輪では、Yahoo! JAPANのオリンピック結果データを全て担当。現在大学でスポーツビジネス研究者として 教壇に立っている。
【現職】尚美学園大学准教授・一橋大学スポーツビジネス研究会研究員・特定非営利活動法人スポーツマンシップ指導者育成会 理事
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