スポーツマーケティング探求記

Jリーグ20週年

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5月17日の夜都内のホテルでJリーグ20周年パーティーが開催され1100人を超える関係者が集まった。
20年前、僕は福岡ドームの映像プロデユーサーとして、試合開始前の映像を制作していた。パ・リーグのキャラクターがサッカーをする、といったアニメーションだった。
その最後に、「Jリーグも頑張ってね」とメッセージを入れたのを記憶している。

20年前のJリーグは、10チームでスタ―ト。1993年1年間の経済効果は1500億円程度と試算され411万人がスタジアムに足を運んだ。
その後チームの増加と共に観客動員数も増加し、2009年には589万人を記録。2011年には483万人と減少。2012年は537万人と増加に転じたがピークの589万人には及ばなかった。

チーム数が増加し、それに伴って試合数が増加していることを考えると、1試合平均の観客動員数は減少しているのだ。
1995年までは、2ステージ制だったので、試合数が多かった。14チームの1ステージホーム&アウエイ制だったので、年間54試合を過酷なスケジュールだった。
marketing-402972.jpg










<1チーム当たりの年間観客数平均>





試合数の変化を棚上げして、総観客数だけで比較するのは統計データとしては不十分だが、全体のトレンドを見る上では、総観客数の方が感覚的に理解できる。

20年前の開幕ブームを超えられていない。

というのがこのグラフからわかることなのだ。もちろん反論もあるだろう。そんなことはない!というお叱りは覚悟の上だ。
「20年間頑張った」とか「ここまでよくやった」とか賞賛の言葉は誰でも言える。みんな解っているのに敢えて口に出さない。
「いまだに開幕のブームを超えられない」という現実を受け止めようではないか。
観客の年齢層は高くなり、大学生をスタジアムで見かけることはほとんどない。2000年の調査では30歳未満は49.8%だったものが2010年には12%まで減少している。20年前のブームで獲得したファンがそのまま20歳年を取ってしまったのだ。新規の観戦者は、既存の観戦者が連れてくる妻や子供も多く、20代の観戦者はなかなか増加しない。

Jリーグの20年間は素晴らしかったと思う。そのことに異論はない。
ただ100点満点では無い。不十分な点や、解決できていない課題を、賞賛の言葉に埋没させずにしっかりと直視するタイミングではないだろうか。






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江頭満正/Mitumasa ETOH
東京都出身。1988年リクルートを退職後起業。2001年ダイエーホークスの公式携帯サイトをオープン し、その後ベイスターズ、近鉄、千葉ロッテ、オリックス、日本ハム、ジャイアンツ、清水エスパルス、J SPORTSと公式携帯サイト運営を契約。チームの内側からITによる観客動員を模索、3度の日本シリーズと1度の天皇杯決勝を経験。2004年アテネ五輪では、Yahoo! JAPANのオリンピック結果データを全て担当。現在大学でスポーツビジネス研究者として 教壇に立っている。
【現職】尚美学園大学准教授・一橋大学スポーツビジネス研究会研究員・特定非営利活動法人スポーツマンシップ指導者育成会 理事
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(01月16日現在)

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