2006年10月31日

北京オリンピックの競技時間

20061031-00.jpg中央大学 商学部「スポーツビジネス」の枠で、FC東京の村林専務の講義があったので、教授の許可を得て受講してきた。
中でも面白かったのは、10月27日に発表された競技日程の問題について学生の意見を聞き、それに解説を加えていたくだりだった。

2008年北京オリンピックで、水泳種目、体操団体(男女)、体操個人総合(男女)の決勝は、北京時間の午前中に開催されることが決まった。
北京オリンピック調整委員会ベルブルゲン委員長は、「IOCがこのような決定をしたのは、単にテレビ中継放送の担当会社の利益を考慮したからだけではなく、多方面にわたる調整協議の結果」、と報道されている。
共同通信は、「米国向け放送権を持つ米NBCテレビが人気競技の競泳、体操については北米地域でのゴールデンタイムとなる北京の午前中の決勝実施を要求。国際水連や一部選手は反対していたが、北京五輪に約9億ドル(約1080億円)の放送権料を支払うとされるNBC側の要求をIOCがのむ形となった。」と報じている。
特に気になるのは、マラソンのスタート時刻。女子が午前7:30、男子は午前8:00。

この事に対して、学生の何人かから意見を聞き、村林さんが総括した。村林さんは「この問題が正しいか、正しくないかはここで決められることではありません。諸君にわかって欲しいのは、こういう新聞記事を見て、自分なりに考えること。そして友人などと議論とまではいかなくても、話をしてみることが重要です」とまとめた。

そんなわけで、僕なりに考えてみた。
【ポジティブファクター】
◆現在のオリンピックは、TV放映権収入無しでは成り立たないのは事実だ。アテネ五輪の組織委員会の発表によれば、総収入は20億9840万ユーロ(約2895億8000万円)で放映権料の占める割合は27.6%(約800億円)と巨額で運営上重要だ。
◆競技の開始時間が早まっただけなら、今から選手が練習をしていけば、コンディションも充分調整可能なハズだ。

【ネガティブファクター】
◆選手が最高のパフォーマンスを発揮出来るかどうか。朝7:30スタートのマラソンは、さすがに選手のオンディション作りが難しそうだ。
◆今後、もし同じ競技で、複数国が自国のゴールデンタイムに競技時間の変更希望を出したら、IOCはどうするのだろう。過去の事例を見ると入札制にする可能性があるが、それによって放映権料が高騰してしまう。

なんとも難しい問題で、僕自身も意見をまとめきれないのが現実だ。
オリンピックの商業主義を批判する人もいるけど、あれだけ盛大なオリンピックが開催出来るのはスポンサーや放映権を購入してくれる人たちがいるから。
一方ではオリンピック精神もとっても大事だしね。

村林さんの言う通り、是非を決めることは出来ない。
マスコミはIOCがアメリカNBAの9億ドルに屈した。みたいな書き方をしているけど、そうとも言い切れないんじゃないかな。
とはいえ、なんとなくスッキリしないのは僕だだけかな。


posted by marketing |16:46 | その他のスポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)
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