2009年05月23日

大富豪オーナーのビジネス

日本のプロスポーツのオーナーは、会社がほとんどだ。欧米では個人がオーナーである例が圧倒的に多い。個人でプロスポーツチームを持てるのは、想像を超えた大金持ちばかりだ。
特にアメリカでは、プロスポーツチームのオーナーになることは、「夢」として、大のおとなが酒の肴にしている光景を何度も見たことがある。
それに、プロスポーツチームが日常的に売買されている。という商習慣の違いもあるかもしれない。ビジネスで成功してCASHを手に入れると、次に名誉が欲しくなった企業家が、プロスポーツチームのオーナーになる例がある。
それに、スポーツビジネスに興味を持つ傾向もあるようだ。

例えば、スターバックスの創業者、ハワード・シュルツは2001年にNBA(バスケット)のシアトル・スーパーソニックを買収し、2006年に売却している。5年間だけだが、アメリカを代表するプロスポーツチームのオーナーだったわけだ。コーヒーショップの社長だった、シュルツは、NBAのオーナーの経歴を手に入れる事で、一段上のステージに上がった。同時にチームの価格も値上がりしたので、利益も出している。アメリカのスポーツビジネスは、儲かる産業なのだ。

そんなわけで、21世紀型のアメリカンドリームのゴールはいくつかあるけど、間違いなくその1つになったプロスポーツチームのオーナー。
彼らがどんなビジネスをして巨万の富を手に入れたのか、今回は紹介してみよう。



marketing-90142.jpgオーランド・マジック(NBA)
リッチ・デボス氏

高校時代に同級生の友人と、万能洗剤を開発し売り始めた、デボス氏。現在は世界的な洗剤メーカーのAmwayへと成長した。
Amwayは一般的な広告宣伝は行わずに、ディストリビューターと名付けられた販売員の「口コミ」によって宣伝・販売されている。2009年現在58カ国に進出し、日本法人は年間およそ1100億円を売り上げている。全世界では6000億円を超え、デボス氏の資産は3500億円とアメリカの経済誌Fotbesが推定している。
1991年にデボス氏はチームをおよそ85億円で購入したが、デボス氏の個人資産から考えると、おこづかい程度なのかもしれない。


marketing-90143.jpgシャーロット・ボブキャッツ(NBA)
ロバートLジョンソン氏

2009年現在、世界で最も裕福な、アフリカ系アメリカ人となったジョンソン氏は、1979年にアメリカ黒人社会をターゲットとした、最初のケーブルテレビ局「ブラック・エンターテイメントテレビ」を設立。1990年にニューヨークマーケットに株式上場を果たし、好景気もあってさらに拡大した。上場後8年目にジョンソン氏は、自社株を買い取る会社を設立し経営権を買い戻し帝国の頂点の地位を確保した。そしてこの金融活動で得た資金と人脈を元に、投資活動を本格的に開始。不動産、映画、自動車、ゲーム産業などへ幅広く投資を行っている。その投資対象のひとつに、プロスポーツがあると評されている。ジョンソン氏の個人資産は推定で1100億円。


marketing-90144.jpgニューイングランド・ペイトリオッツ(NFL)
ロバート・クラフト氏

クラフト氏は、コロンビア大学を卒業後、ハーバードビジネススクールでMBAを取得し、包装紙の会社を起こしている。この包装紙会社は、紙の輸出入を中心とした事業で成功。
1994年にペイトリオッツを約75億円で買収すると、様々なスポーツビジネスに進出するようになる。翌年の1995年には、メジャーリーグ・サッカーのチーム、ニューイングランド・レボリューションを創設。2002年には、この2つのチームの為のホームスタジアム「ジレットスタジアム」を、およそ325億円で建設。6万8000人を収容し、87の豪華なスイートルームを完備したスタジアムだ。

クラフト氏はニューイングランドを元気づけたことで評価が高いが、プロスポーツチームのオーナーである立場を上手く活用し、ロシアのプーチン大統領をスーパーボウルに招待したり、ブッシュ大統領を招いたり、自分の人脈造りに最大限活用している。
アメリカの経済誌Forbesによると、2009年世界の億万長者番付468番だった。


marketing-90145.jpgシアトル・マリナーズ(MLB)
山内溥氏 任天堂

そして4番目に日本人MLBオーナーの山内氏がWALL STREET JOURNALで紹介されている。山内氏は任天堂の創業家の生まれで3代目。1949年に任天堂の社長に主任。2005年6月までなんと50年以上も社長の職をつとめている。社長就任当時、京都の花札、カードゲームの製造を行う比較的地味だった任天堂を、「ファミコン」「ゲーム&ウオッチ」「ウルトラハンド」など革新的な製品を世に出し、任天堂を世界的企業に発展させた立役者として評価が高い。
現在マリナーズのオーナーは、ハワード・リンカーン氏で任天堂アメリカの元会長が勤めているが、実質的には山内氏だと考えられている。
1990年に、前オーナーと山内氏の間でマリナーズの売買契約は成立したが、MLBコミッショナーが、アメリカ国籍以外のオーナーに反対し、一時断念を余儀なくされた。しかし、シアトルの住民が、コミッショナーの裁定を「人種差別的」だと避難したため。持ち株比率50%以下を条件に承認された経緯がある。
MLBへの日本人進出を容易にしたキッカケにもなったと言われており、山内氏の日本野球会に果たした功績は大きい。
アメリカの経済誌Forbesによると、2009年世界の億万長者番付110番だった。


posted by marketing |17:06 | スポーツビジネス | コメント(0) | トラックバック(0)
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