2009年04月02日

WBC期間中のイチローのニット帽

marketing-80008.jpgイチローがWBC期間中に被っていたニット帽と、トレーニングウエアが人気を呼んでいる。このブランド「SUW WEAR」はLos Angeles発のストリートで着るスポーツウエアをコンセプトにしたブランドで、国内の販売はイチローのお兄さんが手掛けているそうだ。
イチローがトレーニング中に、この帽子をかぶっていただけで、とても大きな宣伝効果があったにちがいない。メジャーリーガーのイチローは、色々な契約があって、トレーニング中とはいえ身に着けていいものと、いけないものが厳格に決められている。WBCの期間中は、メジャーの契約の範囲外だったので、お兄さんが関わっているブランドの帽子をかぶることも出来たんだろう。
北京オリンピックの時の、競泳の北島がスポンサー契約外のメーカーの水着を着られるかどうかで騒動になったのを記憶している方もいらっしゃるだろう。
そういう様に、本当に細かく決まっている。石川遼くんの帽子のヨネックスだって、マラソンの高橋直子ファイテンだって、みんなそうだ。
あの時はスポーツの商業化が進んでしまって。。
と嘆かわしく書かれた記事もあったけど、僕は個人的に選手をスポンサードしてくれる企業は大歓迎だ。特にアマチュア選手は活動を続けていくための、資金確保が大変だから。

イチローがこの帽子を被っていた事を、スポーツビジネス的に値段を付けるのなら、1億円程度が妥当じゃないかな。その理由は、WBCのキャンプ期間から、ユニフォームの着用を義務づけられている時以外は、いつでもこの帽子を被っていたことだ。

TV露出だけを対象に計算をしてみよう。
TVのCM料金は何人の人がそのCMを見たかで決められている。
視聴率15%の番組に1クール(13回)15秒2枠のCMの放送枠は推定1億円(不景気になる前の金額)。
日本の人口1億3000万人の15%、1950万人が1回のCM放送を見る。
1回の番組中に2回CMが流れ、それが13週間あるので
1950X2X13=5億700万人(のべ人数)ということになる。
WBCの試合中継は決勝で43%もあったので、15秒CMを9回放送すれば、同じ5億700万人が見る計算になる。
こういう仕組みでTVCMの料金は決まっているわけ。

そこでイチローの帽子の話にもどると、このニット帽を被っている姿は、夕方や夜のスポーツニュースの時間帯だ。夕方のニュースなら12~15%。夜のスポーツニュースは7~10%の視聴率が平均的なので、
イチローがこの帽子をかぶって期間中に全てのTV局に585秒以上映し出されていればいいわけだ。2月下旬のキャンプ開始から、3月23日までの1ヶ月間。民放5局とNHKに1日合計19.5秒映し出されれてたかどうかという問題になる。
東京ラウンドが終わって、サンディエゴラウンドが始まるまでの間の3月12日。主なスポーツニュースにイチローが映し出された時間は6分27秒。そのうちニット帽をかぶった姿は1分7秒だった。(著者調べ)
たった1日しかデータが無いのでなんともあまり正確ではないけれど、1日19.5秒のハードルはクリアしていそうだ。

オリンピックのウエアに、スポンサードするのも、スタジアムのネーミングライツも、東京ドームの外野フェンス広告も、これと同じ考え方で金額が決められている。
このイチローの帽子みたいに、HEROが身に着けているものは、カッコよく見えるし、同じものを身に着けたくなる。という感情は心理学的も証明されていて、スポーツビジネス的にもとっても重要な要素だ。
このニット帽。そんなに高くないし、買ってみようかな。




posted by marketing |16:54 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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