2009年02月16日

プロ野球2009年間シート事情

marketing-70991.jpgプロ野球キャンプは後半戦に入り、2009年シーズン開幕に向けて、野球界も始動した。各球団の2009年シーズンのチケット概要も明らかになり、私たちスポーツマーケティングを専門としている者は各球団のチケット戦略を細かく確認する時期になった。
スポーツビジネス情報専門サイト スポーツ・ビジネス・オンラインで、ちょうどシーズンシートの特集をしていた。



ーーーー<スポーツ・ビジネス・オンラインより引用>ーーーー
   ファンの観戦スタイルに合わせた豊富な年間シート
 東北楽天は2008年シーズンに12球団で最も多い26種類の年間シートを販売。座席を一つに限定しない新しい年間シート「ゴールドパッケージ」、「シルバーパッケージ」を発売した。通常は一つの座席に限定されるところ、このパッケージは年間を通じて22種類の座席で試合を楽しむことができる。また、今シーズンは3種類の年間シートを対象に観戦できない試合分のチケットを球団が事前に引き取る「年間シート・Value+」を100席限定で販売。500円は球団の手数料となるが、購入者は引き取られた試合分の金額が翌年の年間シート購入時に割引される。引き取りの上限は25試合となっており、毎試合観戦に行けないが、年間シートの購入を検討しているファンにとっては最適なサービスといえる。

 読売巨人軍は1塁側と3塁側にある「エキサイトシート」を計228席から440席に増設。価格も2,200,000円と2,100,000円の2種類から2,300,000円(1列目)、2,200,000円(2列目)、2,000,000円(3、4列目)の3種類に増やした。ペアシートとして販売するが、まずは前年度の購入者を対象に販売する。また、今シーズンから公式戦63試合のうち10試合を対象とした「10試合パック」(32,000円~)、平日限定で31試合を対象とした「ウィークデー・パック31」(139,500円)、土日祝日の30試合を対象とした「ウィークエンド・パック 30」(165,000円)など「シーズンシートパック」という新しい年間シートを販売する。他球団と比較すると全試合の年間シートは高額なため、リーズナブルなシーズンパックは個人にも購入しやすい価格だろう。
※スポーツ・ビジネス・オンライン編集部に許諾を得て引用しています。


MLBでは2007年からチケットの再販売が制度化されて30チーム全てで行われている。リセールは、シーズンシートを購入した人はもちろん、10GAMEパックなど複数チケット購入者や、前売り券を買ったが予定が合わなくなった場合など、色々なケースに対応している。
このリセールは、アメリカ大手のチケット販売代理店StubHubという会社がMLBから公認されて行っている。それまでは、イーベイなどのオークションサイトはもちろん、結構怪しげなサイトでも高値で売られていた。この制度が出来て、StubHub社以外はMLBチケットの再販売を行うと告訴される可能性が発生したというわけ。リーグが再販売市場を整備することで、悪いイメージではなく、安心して売買出来る環境を整えた。

主にシーズンチケットホルダーが対象で、ネット上でその処理が簡単に出来てしまう。シーズンチケットホルダーは、サイトにログインして、行けない日程を選択。最低価格と、落札希望価格を入れると、それだけで自動的にオークションが開催される。落札金額の10%をStubHubが手数料として徴収し、チケットホルダーに売上の90%が支払われる。
この公認業者を選定することで、悪徳業者も存在するイメージの悪いチケットリセールマーケットを撲滅し、クリーンで安心出来る環境を整えた事でリセールが簡単にしやすくなった。そしてもうひとつは、再販売を目的としてシーズンチケットを購入する人を特定し排除することが可能になった。サイト上でログインして再販売希望を出すわけだから、シーズンチケットホルダーがリセールばっかりしているとスグに球団にバレる。
このリセールシステムは、シーズンチケットを、売る時に大きな足かせとなっていた、「行けなくて無駄にするチケット」を解決したのだ。

楽天イーグルスの場合、リセールしても「現金」にはならない。
来年度シーズンチケットを購入する時に割り引かれる。リセールする時にオークション形式では無く、球団は再び定価で販売するので、シーズンチケットホルダーに「利益」が出る事は無い。楽天のなかなか日本的でいい制度だと思う。


posted by marketing |18:09 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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