2008年09月04日

プレミアリーグ過去最高補強額<ロビーニョ>

marketing-45565.jpgマンチェスター・シティが、ロビーニョを3250万ポンド(約64億6000万円)を投入して獲得した。
この金額はプレミアリーグ史上最高額で、欧米のスポーツ関係ニュースで話題になっている。

ここで話題になるのは、マンチェスター・シティはつい最近、アラブ首長国連邦(UAE)の投資開発会社による買収が決まったばかりで、オイルダラーによる金満新オーナーが、有り余るキャッシュを使ってチーム補強と、オーナーが変わった事を英国内と世界へアピールする目的もあったんじゃないかと思わせるタイミングだ。
しかも、ロビーニョは、チェルシーへの移籍希望を名言していただけに、この電撃的な移籍には、ウラに大人の事情がありそうな匂いがプンプンする。

マンチェスター・シティの前オーナーは、タイの億万長者と前首相(Thaksin Shinawatra氏)だった。2006年9月の軍事クーデターで政権の座を追われたタクシン元首相は、この後、ロンドンに住み復帰に向けた布石を着々と打っていた。
タイ国民の最も好むテレビ番組は、英サッカー・プレミアリーグの中継であり、その中堅クラブのオーナーになることで、タイ国民へ存在感を示そうという政治的目的があったと推測出来る。

ところが2008年8月23日に、タクシン氏マンチェスター・シティの会長職を辞任。
タクシン氏は首相在任時代の不動産取引で職権乱用の罪に問われ、最高裁審理への出廷を命じられていたが無視して帰国せず、英国に事実上亡命している。最高裁はこれを受け逮捕状を出した。タイ政府は現在、英国に身柄送還を求める措置を検討中。

プレミアでは汚職などの違法行為で有罪になった人物は会長などになれない規定があり、タクシン氏による役員会からの退任の申し出は、逮捕状が出たことがこの規定に触れかねず、結果的にクラブやプレミアに迷惑を掛けることを懸念した上での行動ではないだろうか。
逮捕状が出たことを受けて、慌ててクラブ売却に奔走した可能性も充分考えられる。
 
今回の買収は、そもそも英国内資本では無かったので、英国内での拒絶反応は希薄なものの、チェルシーのオーナー、ロマン・アブラモヴィッチ氏に次ぐ、石油資金の流入にロンドンの金融関係者の興味を引いた。今回の、ロビーニョ争奪戦が、チェルシーVSマンチェスター・シティ間で行われていたのなら、石油資金同士の闘いだったわけだ。

マンチェスター・シティの新オーナーはアラブ首長国連邦(UAE)の投資開発会社でドバイに本拠地があり、欧州で最も多くの利益を生んでいるどの会社よりも、多くの利益(およそ3億ドル)を生んでいる優良企業だ。この投資会社は、アブダビユナイテッドグループとして知られて、代表者はスライマーン・アル・ファヒーム氏31才の資産王だ。そして、彼がお金をマンチェスター・シティーに注ぎ込んで、それをトップ-4チームに変える計画だと、買収時点で公言している。買収額は公表されていないが、タクシン氏が購入した8160万ポンド(約200億円)を上回っている可能性が高いだろう。

プレミアリーグは、バブルだ。
2007/08シーズンの放映権は、販売先の増加やインタネットでの権利化が進んだこともあり、それまでの2倍の収入を得られるようになった。その結果、優勝チームへの分配金は、年間120億円。最下位のチームでも62億円が支給されることになった。
もちろん、これ以外に、チケット収入や、スポンサー収入、グッズ売上などが存在する。
平均的なJ1チームの収入は、おおよそ35億円だが、プレミアは最低でも100億円はあると予想されている。まあそれにしてもこのままバブルが続くとは思えない。どこかでパンと破裂るすんじゃないかと不安でならない。
プレミアバブルが弾けてしまうと、世界のサッカービジネスに与える影響は計り知れないので、パンと弾けないで、ジリジリとクールダウンしてくれるといいんだけどな。
MLBもチーム売却バブルだし、金融マネーが流れ込み過ぎるのも問題だ。


posted by marketing |10:00 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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