2008年03月08日

スーパーボウルCMで株価上昇

20080308-00.jpgコーネル大学のバッファロー校の大学の研究者による研究によれば、スーパーボウルのコマーシャルで視聴者好感度の高いCMを放送した企業の株価が上昇するという研究結果を発表した。

1989-2005年から17のスーパーボウルの間に放送された529のコマーシャルを対象に、USAトゥデーのAd Meterによって集められる評価を指標として使った。その結果、視聴者好感度の高いCMを放送した企業と、視聴者好感度の高くなかったCMを放送した企業との間に、株価上昇の違いが見られると報告している。

これに対し、UBスクール オブ マネジメントの准教授ケニスA.キム氏は、
「視聴者好感度だけで株価を評価しているので信憑性が低い」と反論。
「コマーシャルの好感度が企業の売上高を伸ばしているのなら、株式の増加は理解できます、しかし、彼らはCM好感度と、企業の売上変化について触れていない。私たちもCM好感度と、売上の相関関係があると断定できない」とコメント。

キム氏たちのグループも、スーパーボウルCM好感度と株価の研究を行っており、好感度と株価の関連性は確認している。しかしキム氏たちのグループが考える株価上昇要因は他のものだった。

CMの好感度が、企業の売上を伸ばし、その結果株価が上昇するといった、一般経済概念的な論理では上手く説明できません。私たちのグループでは「精神的な近道」といった理論でこの現象を説明しようとしています。
株価に影響を与える「精神的近道」とは、投資意思決定において、会社の1つの面をその期待される株収益と不合理に関連づけています。
我々全員は、多分我々の日常生活におけるこの偏向という罪を犯しているでしょう。中古車を買うとき、我々はきれいな車が良い車であると思うかもしれません。我々は、背が高い人が良いバスケットボール選手であると思うかもしれません。我々は、こぎれいな服装の人が良い人であると思うかもしれません。

この様に、投資家も物事を多面的に評価して、その会社の将来性を考えるのではなく、短絡的にスパーボウルのCMと、その会社の将来性を結びつけてしまっていると考えます。

スパーボウルのCM好感度と株価に関する研究で、
UBスクール オブ マネジメントと、
コーネル大学のバッファロー校が、論争を始めていわけ。
客観的に見るとなかなか面白いよね。
日本ではあんまり聞かないけど、スポーツビジネスの本場アメリカでは、大学の威信を掛けてこんな論争をしちゃうわけ。

UBスクール オブ マネジメント
ウォールストリートジャーナルは、自社の採用時に優秀な大学9位に位置づけているし、
ビジネスウイーク(雑誌)は、全米の投資系MBA大学のベスト5に選出している。
フォーブス(雑誌)は、MBA卒業生に提供する費用対効果のためのアメリカで最高のビジネススクールのうちの1つとしてあげてる。
つまり、投資や経済に関する事に関しては、比較的新しい大学だけど優秀ってこと。

コーネル大学のバッファロー校
1846年に創立された名門で、最も優秀な研究集約型の公共大学(ニューヨーク州立大学で最も最も大きな総合キャンパス)です。28,000人以上の学生は、300人以上の専門学位課程で様々な研究の取り込んでいる。
ってわけで、こっちは歴史ある名門。

日本では報道されないニュースだけど、
スポーツビジネス研究者なら知っておかないとマズイ話題かもしれない。



posted by marketing |13:20 | その他のスポーツ | コメント(0) | トラックバック(0)
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