2008年02月13日

スーパーボウルの経済的影響 その1

20080213-00.jpgよく大きなスポーツの国大会が開催されると、経済波及効果がシンクタンクなどから発表される。この経済波及効果は、一般的にその国際大会が開催されたことに関係する消費全体を指し、大会が開催されなかった場合の消費と比べて、増加分だけではないことが多い。
スーパーボウルが終わって10日が経過したが、色々な情報が揃ってきたので、2008年大会による経済的な影響を整理してみようと思う。

◆TV視聴率 スーパーボウル史上過去最高の43.3%(ニールセン調べ)だった。視聴者数は9750万人試合が佳境に入った第4クオーターでは1億人以上が視聴した。とAP通信は伝えている。30秒のCM利用金は270万ドル(2億8900万円)だった。
今年のスーパーボウルは、前意表版も高く、全勝でスーパーボウルまで駆け上がったニューイングランド・ペイトリオッツと、ワイルド・カードからスーパーボウル出場を果たしたニューヨーク・ジャイアンツの対戦だった。エリート集団と勢いで勝ちあがった集団。ニューヨークという大都市がフランチャイズのチームだったことも視聴率には大きな影響があったと考えられる。

それにしても43.3%は驚異的だ。しかも試合終盤で視聴率が伸びているところが素晴らしい。日本のプロ野球中継(地上波)では、プレイボールもゲームセットも観ることが出来ない。スポーツ中継とは言いがたい不自然な編成がまかり通っているが、いい試合内容ならば、TV視聴率もそれに合わせて上昇するいい例だ。毎年スーパーボウルのCM料金は話題になる、今年は値上がりしたがそれだけの視聴率を叩き出したので、スポンサーも満足だろう。

◆国歌斉唱とハーフタイムショウ
2004年ジャネット・ジャクソンの乳房が放送されてしまったことで、大きな話題となったスーパーボウルのハーフタイムショウ。いまだにメディアリテラシーや、メディアの悪影響を論じる研究者の間では様々な議論が行われている。こういう人たちもジャネットのポロリばかりでなく、スーパーボウルの素晴らしさをもっと評価した上で議論をして欲しいものだ。

2008年の国歌斉唱は、18歳の女性シンガー、ジョーダン・スパークス。スパークスは試合会場となったグレンデール出身。父のフィリップ・スパークス氏が、1990年代にジャイアンツでディフェンス・バックとしてプレーした縁もあって抜てきされた。07年のビリージョエルの大人の歌声とは対照的だった。
ハーフタイムショウは、米国の伝説的なロックバンド、トム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレーカーズ(Tom Petty and the Heartbreakers)が登場。 1976年にセルフタイトルのファースト・アルバムでデビューしたトム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレーカーズが「American Girl」で12分間のショーの幕を明けると、フィールドでは端から運ばてきたネオンに彩られた弓矢がライトアップされたハート型のステージに刺さり、同バンドのロゴを形成。 暗闇に包まれたスタジアムでファンはペンライトを手に熱狂し、トム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレーカーズは次々と楽曲「I Won't Back Down」、「Free Falling」、「Running Down a Dream」の3曲を熱唱した。ちなみに過去10回のハーフタイムショー出演者は、
第33回 1999.1.31スティービー・ワンダー、他
第34回 2000.1.30フィル・コリンズ、クリスティーナ・アギレラ、他
第35回 2001.1.28エアロスミス、インシンク 
第36回 2002.2.3 U2 
第37回 2003.1.26シャナイア・トゥエイン、ノー・ダウト、スティング 
第38回 2004.2.1ジャネット・ジャクソン、Pディディ、キッドロック
第39回 2005.2.6ポール・マッカートニー 
第40回 2006.2.5ローリング・ストーンズ
第41回 2007.2.4プリンス 

スーパーボウルでのハーフタイムショーに誰が登場するかは、毎年話題になる。エンタテイメント大国のアメリカを代表するスポーツイベントだけに、超一流のアーティストが演奏を聞かせてくれ、楽しみが尽きない。ゲームの内容もさることながら、国歌斉唱者やハーフタイムの演奏も視聴者は楽しみにしていて、翌日の話題に上がる。しかしこういった演出が派手だからチャンネルを合わせるわけでは無いと思う。そりゃあ、世界的なアーティストのショーは楽しい。でもゲームのパフォーマンスが高いからチャンネルを合わせるのだ。本質はゲームであって、ショーは付帯的なものに過ぎない。スポーツの試合をソフィストケイトすることは出来ても、価値そのものを演出で上げることは出来ないと思う。数年前、某プロ野球球場で、ジャーニーズの人気タレントが始球式を行った。手にうちわを持ったファンが押し寄せて、ジャニーズ起用は成功したかに見えた。だが試合が始まると、うちわを持ったファンは早々に球場を後にしてしまった。試合が成立するころにはいつもより閑散とした客席が広がっていたのを鮮明に覚えている。
これって、失敗だと思う。
スポーツの中身は「試合」だよ。「試合」が美味しくないとやっぱりお客様は来ないと思う。


posted by marketing |17:00 | その他のスポーツ | コメント(1) | トラックバック(0)
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スーパーボウルの経済的影響 その1

スポーツイベントにおけるオープニングイベント、応援団としてのタレントの起用についてです。

タレント目当てのお客さんは、目当てのものが終わるとそそくさと帰ってしまうかもしれません。

しかし入場料はとれているわけですよね?視聴率はともかく、イベント会場からしてみればそれはビジネスとして成功だったとは言えないでしょうか?

ちなみに私個人としては、テレビなどで目にする、大してルールもわからないくせに応援団を名乗るタレントは好きではないです。

でも、今の日本の現状で、タレント起用で人々の注目を集めようとするのはやむを得ないことのような気もしています。

posted by ho | 2008-02-29 18:46

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