2012年01月15日

川崎 マイナーリーグ契約

marketing-295171.jpgソフトバンクホークスからフリーエージェントになった川崎が、マリナーズとマイナー契約を結んだ。マイナーリーグの存在は何となく知っているけど、マイナー契約ってなんだ?
という読者の方も少なくないだろう。基本的なことを整理して、川崎がメジャーに上がっていく可能性に期待をしよう。

メジャーリーグの選手は1チーム40人だ。25人のアクティブ・ロースター(日本で言えば一軍登録選手)と、リザーブの15人(故障者リストも含まれる)で構成されている。メジャーリーグ選手会に登録出来るのはシーズン後半の9月1日時点で40人に選ばれていることが条件だ。マイナーと選手の入れ替えは頻繁に行われていて、メジャーからマイナー落ちすると、誰かがメジャーに上がってくる。この辺は日本の1軍2軍に近い。
1つのメジャーがマイナーを5チーム以上持っている。上からAAA(トリプルA)、AA(ダブルA)、A(シングルA)、ショートA、ルーキーといった階層になっている。メジャーにはAAAからしか上がってこないわけではない。若手の勢いある選手はAAから上がってくることがよくあるし、メジャーからAAAに落ちると決まっているわけでも無い。

 気になる年俸だが、メジャー選手には最低年俸というものが決まっている。
メジャー最低年俸は40万ドル(約3080万円)だ。
1年目のAAA選手の最低報酬は月額2,150ドル(約16万5000円)。
1年目のAA選手は1500ドル(約11万5000円)。
1年目のA選手は1050ドル(約8万円)となっている。
報酬はシーズン中だけ支払われるので、月収の12倍が貰えるわけではない。ただ試合で遠征した場合には遠征補助費(Meal Money)として1日25ドル支給される。

メジャーとマイナーの給料はあまりにも違う。アメリカではマイナーリーグ選手は、ミールマネーを節約してやっとなんとか生活出来る程度なので、ハンバーガーリーグと呼ばれているのだ。

川崎が、月額16万5000円になるとは限らない。この金額はあくまでも1年目の最低年俸であって、それ以上チームが選手に支払うのは自由だ。とは言え、昨年までソフトバンクで貰っていた年俸を大きく下回ることは間違いない。
日本のプロ野球選手の中でも身体の小さい川崎が、アメリカの野球選手に混じったら、よけい小さく見えるだろう。日本ではハンサムだったかも知れないが、アメリカではベビーフェイスで子どもみたいだと言われる恐れだってある。

イチローと一緒に野球がしたい。という強い意志には頭が下がるが、マリナーズのマイナーチームは、
AAAがワシントン州タコマ、
AAがテネシー州ジャクソン、
Aはカリフォルニア州のアデラント。

いずれもシアトルまではかなりの距離がある。なにがなんでもメジャーに上がらないと、アメリカまで行った目的を果すことが出来ない。
マイナーリーグでは、「送りバント」なんてめったに見られないし、セイフティーバントに至っては皆無に近い。そういった戦術をマネージャー(監督)が評価してくれれば可能性も出てくるだろう。身体も大きく、パワーもある川崎がメジャーやマイナー相手に野球戦術上でイノベーションを起こせるかどうか。そこに掛かっている気がする。

春のキャンプで川崎の応援に大勢の日本人が押しかけて、川崎グッズを山ほど買えばGMのズレンシックが、同じ戦力の選手ならビジネスに有利な川崎を選んでくれる可能性はある。

メディアの皆さんも、ファンの皆さんも、今年の2月はフロリダに行こう。


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2012年01月07日

プロ野球 海外移籍の金額

ポスティングシステムによる、メジャー入りを目指していた、西武ライオンズ中島の独占交渉権期限が切れ、ヤンキース行きは無くなった。2012年シーズンもライオンズのユニフォームを着ることが決まった。中島は来シーズンの途中にはFA権を取得の条件を満たす可能性がある。FA権を行使してメジャー入りを目指せば、在籍球団の西武ライオンズにメジャー球団が交渉権獲得の為に支払う必要が無くなる上に、複数の球団と自由に交渉が可能になる。

このポスティングシステムというモノを確認しておこう。
自由に球団を選択できるFAの権利を持たない日本のプロ野球選手が、所属球団の承認を得た上で米大リーグに移籍する際、適用される制度。獲得を希望する大リーグ球団が入札し、最高額を提示した球団に独占交渉権が与えられる。1998年に制度化され、イチロー、松坂らがこの制度を使って移籍した。

・FA権を取得出来るまでは、国内海外共に選手は移籍出来ない。
・海外移籍に限ってFA権取得前に、球団が許せば選手の意志で移籍出来る。
・海外の球団が交渉権を得るために入札を行う。
・交渉権を得るためには、入札額が最も高いこと、日本球団が提示金額で合意すること、この2条件を満たす必要がある。
・交渉権を獲得した海外球団と限定で30日間、選手と海外球団間で年俸などの交渉が可能になる。

今回の中島の場合は、最後の交渉がまとまらなかった、ということだ。
FA権を獲得した後に移籍すると、育ててもらった球団にお金が入らない。だがポスティングなら交渉権を得るための金額は、日本球団が全額受け取ることが出来る。メジャーを狙う選手は在籍した球団とファンのことも考えてポスティングを選択するケースが増えているようだ。

過去のポスティング金額を整理しておこう。
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2010年岩隈のポスティングは、2011年の西武中島と同様に、球団と選手間の年俸交渉がまとまらなかった。 1998年の制度創設以来、交渉権を手に入れた球団が契約できなかったのは初めて。ゼネラルマネジャー(GM)のビリー・ビーン氏は「非常に残念だが、岩隈の立場を尊重し、理解したい」とのコメントを出した。  岩隈獲得のため、アスレチックスは総額約28億5000万円を用意したとされる。楽天に支払う入札金が1910万ドル(約15億9000万円)、年俸が4年総額1525万ドル(約12億7000万円)。岩隈は日本で101勝を挙げたとはいえ、大リーグでは未知数。資金力に恵まれていないアスレチックスにとっては、一定の誠意を示した金額と言っていい。  アスレチックスが示した年俸は381万ドル(約3億2000万円)で、今季の大リーグ平均年俸334万133ドル(約2億8000万円)を上回っていた。 だが、岩隈の代理人によると、岩隈側は「10億円に届かない程度の額」を要求。アスレチックスは歩み寄る姿勢をほとんど見せなかったという。 サンフランシスコ・クロニクル紙で、同球団を12年担当しているスーザン・スラッサー記者は首をひねる。 「岩隈は先発3、4番手候補なのに、提示した年俸は投手陣で2番目に高かった。精いっぱいの金額だ。アスレチックスの方が、岩隈の対応に理解できないのではないか」 <2010/12/18 朝日新聞> 2011年のダルビッシュは、落札価格も過去最高だが、全体的に日本人選手の「価格」は低調だ。 主な理由は投資に見合う働きをしない選手の存在だろう。 2006年に、レッドソックスが120億円で獲得した松坂は制球難に加え、ケガも相次いだ。この2年は2ケタ勝利に届かず、今オフはトレード候補に挙げられた。 総額約55億円でヤンキースが獲得した井川は、メジャー通算でわずか2勝。2008年7月に事実上の戦力外通告を受け、現在はマイナーリーグだ。 2010年シーズンにメジャーでプレーした日本人選手は13人(野手5人、投手8人)。平均年俸は、約713万ドル(約5億9000万円)にのぼる。だが、打者で規定打席に達したのはイチローと松井秀喜外野手(エンゼルス)だけ。投手で1年を通して働けたのは、黒田博樹(ドジャース)と高橋尚成(メッツ)だけだった。 つまり、メジャーは日本人選手を獲得するリスクが高いと評価し始めた。マネーボールで話題になったように、金融街で投資計算技術を身につけたスタッフが球団を闊歩する時代だ。 日本での活躍と、メジャーでの成績に連続性が無いことは明白というわけだ。 そこで日本人メジャー選手の平均年俸約713万ドル(約5億9000万円)を選手が意識して交渉にのぞむと「決裂」することになるのは当然だ。 メジャーで野球がしたいのか、日本より高い年俸が欲しいのか。選手は目的をハッキリさせてメジャー挑戦をする時期がやってきたと言えるだろう。


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2012年01月03日

お正月番組とスポーツ

marketing-293081.jpgお正月のテレビ番組はスポーツが上位を占めるようになった。かつては、お笑いに代表されるバラエティーがお正月の定番番組だった。
カラフルな紋付を身にまとった落語家や芸人が司会をつとめ、「染之助染太郎」などおめでたい芸がブラウン管を占拠していた時代があった。文字通りブラウン管が液晶テレビに移り変わると同時に「スポーツ」がお正月番組の主役になってしまった。昨年のデータを確認しておこう。




【2011年お正月番組視聴率】
1月3日 箱根駅伝復路 29.5%
1月2日 箱根駅伝往路 25.1%
1月1日 相棒-劇場版 19.3%
1月2日 とんねるずのスポーツ王 17.0%
1月1日 芸能人格付チェック 15.1%


1月1日 天皇杯決勝 5.6%
1月2日 高校サッカー 4.0%

箱根駅伝が、どうしてこんなにも視聴率が高いのか。色々な要素があるが他のスポーツ中継との共通点を中心に確認してみよう。

◆家族や親戚と正月を過ごす時のテレビ
【音声が聞き取れなくても楽しめる】
お正月番組を観る環境を思い浮かべてによう。家族や親戚が集まって「おせち」を囲む。その時になんとなくテレビは付いているものだ。積極的に話題に参加しない親族や、苦手な親戚がいる人などは話しの輪に加わらずにテレビをぼんやり観ているものだ。「おとそ」を呑んで機嫌良くなっている親戚のおっちゃんが、大声で話していても番組を楽しめる。

【子どもに見せたくないシーンが無い】
バラエティーなどでは稀に「お色気」シーンや、子どもには覚えて欲しくない「単語」などが登場することがあるが、箱根駅伝を代表とするスポーツ中継には、その心配は無い。

【途中観ていなくても楽しめる】
子どもが「お雑煮」をひっくり返して大騒ぎになり、10分間テレビを観られない時間があったとしても、箱根駅伝やスポーツ続けて楽しめる。これがドラマだとそうは行かない。重要なシーンを見逃すとついけゆけなくなる事も少なくない。

これらの条件は、親戚が大勢集まった時に限定されるわけではない。数カ月ぶりに会った恋人にも当てはまる。2人がどちらかの家でお正月を祝っている。やっぱりなんとなくテレビが付いている。2人の時間を大事にしたいので、テレビに集中する可能性の低い番組にチャンネルは合わせられることになる。バラエティーかスポーツだが、バラエティーは音声が重要なので、ここでもスポーツを選択することになる。

◆孤独な正月を楽しくするテレビ
【完成度の高いコンテンツ】
ドラマや音楽番組など、よく計算された、完成度の高いコンテンツを楽しむことでテレビへの没入感を高くし、一人であることをマイナスに感じる機会を減少させることが出来る。

【集中出来る番組】
セリフ一つ聞き逃さない。映画館で映画を観るように集中する必要がある良質なコンテンツを選ぶことで、充実した時間を過ごすことが出来るようになる。

孤独と限定するのは誤りかもしれない。家族でワイワイ騒いでやっと一人になって、ゆっくりとテレビを楽しむ人も存在するだろう。
いずれにしても、複数人お正月を過ごすシチュエーションにはスポーツが適しており、ひとりで過ごすシチュエーションではドラマや映画が適しているということだ。

日常よりも「集まる」機会の多いお正月にスポーツがマッチしてしまうのは道理が通っていると考えられる。「とんねるずのスポーツ王」も、このスポーツの要素を上手く取り入れた良質のコンテンツというわけだ。箱根駅伝の様に「硬派」なスポーツ中継も歓迎だが、とんねるずのスポーツ王のような「軟派」なスポーツ番組がもっと増えてもいい様な気がする。


posted by marketing |23:26 | スポーツビジネス | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年12月24日

欧州サッカー経済成長 経済危機どこふく風

marketing-291188.jpgヨーロッパはギリシャの経済危機を発端とした、金融不安に晒されており、EUそのものの問題や、共通通貨のユーロを継続していくこと自体を考えなおさなくてはいけないほど、経済と金融がピンチに立たせれている。

ところが、欧州のサッカーリーグは金融危機とは関係なく着実に成長を続けている。2009/10シーズンは前年比で4%成長、全体で16.3ビリオンユーロ、ざっくり日本円で1兆6600億円増加した。プロスポーツに関する収入の4本柱は・チケット・スポンサー・グッズ・TV放映権だが、TV放映権が7%も拡大したのが大きな要因だ。それだけではなく、消費者マインドが落ち込んでいてもサッカー観戦にくる費用を節約する傾向は見られなかった。チケットの前年比プラス傾向だった。
世の中不景気でも気分展開にスタジアムに行ってサッカー観戦する消費者心理はわかる。その際に最も節約する気になるのは、グッズじゃないかと予想される。
「今年は不景気だし、レプリカユニフォーム去年のままでいいか」
となりそうな気がするのだが、報告によるとグッズも前年比プラスだった。このへんは私達日本国内でサッカーと接しているのと、欧州都ではその基本が異なるのかも知れない。

最も成長率が高かったのはイングランド・プレミアリーグだった。プレミアは世界各国へTV放映権を販売しており、欧州が経済危機になってもBRICSなど成長傾向にある地域から確実に収益を上げているのだ。BRICS各国はどの国でもサッカーに関心が高く、マーケットとしては最高だ。

欧州5大リーグの中でも成長率が2番目に高かった、ドイツブンデスリーガは内需の拡大によって大きな成長を遂げた。全チーム全試合の平均観客動員数が4万2700人と欧州サッカーリーグ最高の数値になった。これに伴ってスポンサー料金も拡大した。欧州サッカーがグローバル戦略に奔走するなか、ドイツらしい堅実な戦略でしっかりと足元を固めてきた。

スペインリーグは、2つのビックチームに支えられた格好になった。レアル・マドリッドと、バルセロナがスペインリーグ全体売上の52%を占めており、この2チームが好調かどうかが、そのままスペインリーグ全体に影響を及ぼしている。2010/09シーズンは両チームとも堅調で前年比8%成長と、欧州サッカーリーグの中で成長率では最も高い数字を叩き出した。スペインの実体経済はなかなか深刻で失業率も20%を越し、16−24歳の失業率は45%を超えた(毎日新聞2011/11/24)。消費者マインドは最高に冷え込んでいるにも関わらず、サッカー観戦だけはやめないという実態が見えてくる。

イタリア セリエAは国内も海外へのTV放映権も大幅な伸びを示している。先日退陣したベルルスコーニ大統領はACミランのオーナーでもあり、国をあげてスポーツ振興に取り組んだり、サッカークラブの税金を優遇していた効果もあるようだ。

フランスリーグは成長率では5番目だが、金額では1072mユーロと押収5大リーグでは2番目に大きな成長を遂げている。

不景気なると、スポーツ観戦は真っ先に「仕分け」されそうだが、欧州は訳が違うのだ。消費者は給料が下がったり、インフレが進行したり、失業率が上がったりしてもサッカースタジアムには行き続ける。それは歴史や文化の違いが大きく、このBLOGで説明するには長くなりすぎるので、「サッカーが世界を解明する」や「ディナモ・フットボール」宇都宮徹壱:著に任せたい。

経済学的に評価しよう。
不景気になったとしても、景気が悪い業界と、いい業界が存在する。不景気の時はその格差が開く傾向にあるわけ。例えば「すかいらーく」は景気が悪いけど「マクドナルド」は悪くない。そうすると「マクドナルド」はこのチャンスにもっと売上を伸ばして「すかいらーく」を引き離そうとする。
どこか効果的に広告が出来る場所はないかと考えた時「サッカー場は盛り上がっている」という事実に「マクドナルド」が吸い寄せられてくるわけだ。
景気がイイ時は、広告を出す場所も沢山あった。不景気になっても盛り上げっているところは、ほんの少しになってしまった。その結果「競合」が減って、サッカーにスポンサードする会社が集中することになった。スポンサーをしたがる会社が多ければ、サッカークラブも値上げが出来るわけだ。まさに「需要と供給」のバランスで値上がりした。ということ。
同じように、TV番組にしても同じ事が言える。景気がイイ時には多く存在していた「競合」が、不景気になって市場から退場して行った。その結果「競合」が減少し、生き残った「サッカー」に需要が集中。「需要」が高まったから「値上げ」が起こり「サッカー」の一人勝ちになる。
そういう構造がここにはあったわけだ。

スポーツは不景気に左右されにくい。俗説だったけど、今回の欧州危機で証明されたことになる。やっぱりスポーツのチカラはスゴイなあ。

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posted by marketing |11:47 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年10月09日

プレーオフの給料

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アメリカメジャーリーグ(MLB)ではポストシーズンゲームの真っ最中だ。MLBは2階層になっている。ナショナルリーグと、アメリカンリーグがあり、その下位階層に地区がある。各階層によって、試合が行われ、ワールドシリーズまで含めて最大41試合が行われる。
この41試合は、全てMLBの主催で行われ、チケットは勿論、TV放映権やグッズの売上まで全てがMLBに入る。全てのスケジュールが終わった時点で、成績によって各チームに分配される仕組みになっている。サスガにアメリカ、と思ったのはポストシーズン開催期間中もこの資金をファンドで運用して、少しでも大くしようとしている事だ。

さてさて、その分配方式だが、
まずMLBが15%トップオフする。

ワールドシリーズ優勝 36%
ワールドシリーズの敗者24%
リーグチャンピオンシップシリーズの敗者 24%
ディビジョンシリーズ敗者 12%
非ワイルドカードで地区2位のチーム 4%

ここで面白いのが、最後の「非ワイルドカードで地区2位のチーム」だ。ポストシーズンに一切関係の無いチームも、わずか4%とはいえ分配金が配られるというわけだ。

もうひとつ面白いのが、ポストシーズンの試合が盛り上がらなくて、観客が入らかったり、TV放映が極端に少なかったり。簡単に言えば「儲け」が少なかった場合でもMLBが選手への報酬に関して最低金額を保証していることだ。
MLBではポストシーズンゲームに関して、チケット収入の60%に該当する金額を選手に配当するという規約が存在する。そこで、リーグが各チームの選手に配当する最低保証額が開示されている。

ワールドシリーズ優勝 $2,416,450
ワールドシリーズ敗者 $1,611,000
リーグチャンピオンシップ敗者 $805,500 
ディビジョンシリーズ敗者 $644,400.00
非ワイルドカードで地区2位のチーム $161,100

この金額を選手間でどう分配するかは、選手の投票によって決められる。均等分配もあれば、成績分配もあり、チームや年度によってその方法は様々だ。選手投票の結果、コーチやトレーナーなどにも、報酬が支払われるケースが多くなってきている。

なんとも合理的な利益配分だ。
上記の事柄はMLB規約に書かれており、MLB規約は誰でも見ることが出来る。MLBの選手会は過去に何度もチームやリーグを相手取り労働交渉を行なってきた。その過程でストライキも辞さない強固な姿勢で望んできたため、全米最強の労働組合と批判されることもある。だが、度重なる労働交渉の結果、これだけシンプルで明確なポストシーズン報酬規約を獲得した功績は大きい。

日本のプロ野球は、リーグ優勝や、シリーズ優勝など節目によって「ボーナス」が設定されているのが「せいぜい」だ。
選手会によるストライクには賛成出来ないが、MLBくらいハッキリした報酬規約はあってもいいんじゃないかと思う。




posted by marketing |10:54 | メジャーリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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