2008年11月17日

U-23中心のナビスコカップ開催と改善策について

ナビスコ杯来年にも五輪方式U23中心に

ナビスコ杯を五輪方式に 犬飼会長が私案明かす

犬飼会長はやはりアイディアが豊富ですね。

ただ、思いついたことをとりあえず言っちゃうのは、居酒屋のおじさんならともかく、会長としては問題なので、もう勘弁です。

犬飼会長については、過去の記事で触れましたので、今回はこの新方式のナビスコカップについて考えてみたいと思います。


■近年のヤマザキナビスコカップについて

まずは、ナビスコカップについて簡単に触れたいと思います。

ナビスコカップは、天皇杯と同様に波乱が起きやすい大会ですが、天皇杯にはない特徴として

・J1クラブしか参戦出来ない(過去はJ2クラブも参戦可能)

・ニューヒーロー賞という賞もあり、若手育成に長けている

・代表選手不在で行われることが多い

・ベストメンバー規定がある

・ホーム&アウェー方式の予選リーグ戦とホーム&アウェー方式の決勝トーナメント制

こんなところでしょうか。

ナビスコカップはノックアウト形式のトーナメント戦からが非常に面白い大会で、レベルも高く、好試合が多いのが特徴です。

また、チャンピオンズリーグなどで見られるようなアウェーゴール2倍ルールも、その面白さをさらに引き立てています。

今年の大分の優勝までの道のりを見るだけでも、この大会の面白さは理解して頂けるかと思います。

決勝戦は、国立で行われた大分対清水という関東外のチーム同士のカードにも関わらず、チケットは完売。

サッカー協会が権威を主張せずとも、ソフト面が充実することで素晴らしい大会になったのが、近年のナビスコカップの特徴でしょう。


■U-23で、はたして試合は可能か

当然のことながら、何かをやろう、というからには、それが出来る根拠がなくてはなりません。

では、犬飼会長の言うルールで実現可能かどうか考えてみました。

23歳以下のジェフの選手(敬称略)

FW 青木孝太
FW 苔口 卓也
MF 米倉 恒貴
MF 益山 司
DF 川上 典洋
GK 中牧 大輔

以上、6名。

残念。足りない。

けれど、ジェフリザーブズに移籍中の選手を揃えれば、なんとか頭数は確保出来ます。

その代わり、その間にJFLで戦えなくなるわけで、非常にもったいないですね。

他のチームに関しても、なんとか頭数は揃えられそうですが、8名全員を適正ポジションで出場させるのは難しいでしょう。

カップ戦を今年の試合数に合わせるならば、最低6試合ありますからね。

しかも、対戦相手は同じ世代の選手。

これでは、あんまり意味がないような気がします。

敵も味方もプロのトップたちだからこそ、良い経験を積めるわけで、国内の同じ世代で試合をしても後々の大きな財産になることは少ないでしょう。

それならば、単純にU-23カップでも作った方が良いように思えてきます。

少なくとも、今盛り上がっているナビスコカップを崩してまで、やる価値が見出せません。

若手の育成はクラブの努力によるものも大きく、たとえばJ2へのレンタルだとか、ジェフのようなアマチュアクラブを持つという考え方が正しいですし、サッカー協会が強制するものではない。

さらに、若手の育成を考えるのであれば、過去に田中達也選手らが注目されるきっかけとなり、米倉選手を起用する機会にもなったナビスコカップはその悪い場ではないように感じます。

逆に、鹿島の内田選手のようにユース年代の代表戦のために決勝に出れないような大会にしてはならない。

たとえU-23の大会にしても、その間五輪代表やユース代表はどうするのか、その年代でA代表入りした選手はどうするのか。

ビジネスの親善試合のために、U-23の代表選手が抜けて、しょうがいないからユースの選手で穴埋めして、それを「ベストメンバー規定違反だ」なんて騒がれたら、たまったもんじゃないですよ。

もっと色々言いたいことはありますが、私も毎日愛読させて頂き、その考え方に強く影響を受けているゆっくりいこう様が素晴らしい記事を書かれているので、そちらをご覧下さい。

[サッカー] ナビスコ杯、来年にもU-23化へ


■ナビスコカップをもっと有効利用するには

ここからは、犬飼会長並の私の個人的なプランですが、ナビスコカップをもっと盛り上げて、若手選手の育成の場に繋げる方法を2つほど考えてみました。


1.ベストメンバー規定の廃止

まず前提として、この制度は必要ありません。

若手育成の場とするならば、余計な規制を与えるのではなく、むしろ無意味な規制をなくす方が良いでしょう。

U-23方式にナビスコさんが了承したのであれば、日本サッカー協会として真摯にお願いすることで、改善して欲しいと願います。

これだけでも、ターンオーバーが容易となり、若手選手はU-23案のような同じ世代だけではなく、例えば磐田の中山選手のような様々な世代の選手と対戦することで、レベルアップが図れるのではないでしょうか。

代表選手が抜けることが多いので、若手選手の出場機会も当然増えるでしょうし、逆にベテラン選手や調子を落としていた選手、移籍したばかりの選手らの調整の場にもなりますね。

メンバーを落として予選突破を果たせなければ、それはそれで良いんじゃないでしょうか。

プライオリティはクラブや監督よって異なりますし、それを強制することが正しいことだとは思いません。

決勝が近づくほど、当然選手やサポーターは燃えますし、元々ナビスコカップを全試合見に行くサポーターは、出ている選手によって観戦を取りやめたりしないでしょう。


2.J2クラブの参入

これは後々変更されるかも知れませんが、やはりプロクラブが国内カップ戦に参加せずに、アマチュアも含めた大会とリーグ戦だけしかない、というのは少し問題です。

今の広島や鳥栖のように、J2クラブでもJ1相手に勝つ力を持つチームはありますし、J2レンタルの選手がトップリーグのクラブと対戦する良い機会にもなります。

試合数や日程面の問題が出てきますが、カップ戦をJ1チームを2つの予選リーグに分けてやるよりは、チーム数を増やして予選グループを増やす方が良いでしょう。

J2は3回戦制になるようですが、なるべく早くチーム数を増やして、2回戦制への移行とカップ戦への参加を認めて欲しいところです。

個人的にも、例えば今年の山形や新居選手の古巣である鳥栖、他にも元ジェフの選手が多いクラブとの試合を見てみたいですし、その機会が天皇杯と入れ替え戦しかないのは、やはりJ1J2どちらの立場からしても、大きな経験を得る場を失っているように感じます。

鹿島対水戸の茨城ダービーや、熊本が浦和と試合する、という機会はあって損なものではないと感じます。

より過密になってしまう日程面については、ベストメンバー規定がなければ少しは改善されるでしょうし、ACL出場チームは決勝トーナメントからの参加でも良いでしょう。


以上の2点が私のプランです。

上にも書きましたが、当然のことながら、何かをやろう、というからには、それが出来る根拠がなくてはなりません。

その根拠がないので、居酒屋のおじさんの意見だと思って、聞き流して下さい。

ただ、私たちはサッカー協会の会長ではないので、良いアイディアがある方は、どんどん発言して欲しいと思います。



本日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

なんだかフワフワした記事で申し訳ありませんでした。

サッカー ブログランキング

にほんブログ村 ジェフユナイテッド千葉

posted by marcos2008 |22:34 | Jリーグ | コメント(7) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL: (表示は許可制となっています)
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/marcos2008/tb_ping/97
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
U-23中心のナビスコカップ開催と改善策について

コメント投稿者ID :

はじめまして。

いい記事だと思います。コメント拝見して、こちらで記事を書かれているので驚きました。せっかくなのでaratasuzukiさんにトラバされたほうがよいように思います。

若手育成については千葉は優れていると以前から思っており、特にジェフリザーブズの試みは素晴らしいと思います。サポティスタでBリーグ案がありましたが、全てのクラブではできないでしょうが、一案だと思いました。
http://supportista.jp/news/2161

個人的にはカップ戦は一つにするべきだと思っており、天皇杯からのJリーグからの撤退はこだわりがある方が多いので難しいとは思っていますが、できればナビスコカップ一本にすれば、移行案よりも実質的な疲労軽減につながると考えています。

ナビスコカップは直接クラブ収入が見込める大会なので、U-23化は個人的に望ましい方向ではありません。逆にご意見にあるJ2クラブの参加をすすめる大会を広げるべきだと思います。

おっしゃるように日程面ですが加えてカップ戦を一本化できれば支障はないですし、J2はクラブ数が増えて2回戦で済むようになれば問題ないと思います。

posted by aruto | 2008-11-17 23:21

U-23中心のナビスコカップ開催と改善策について

コメント投稿者ID :

はじめまして、コメントありがとうございます。

アドバイス通り、トラバの申請をさせていただきました。

サポティスタ、確認したのですが、なるほど面白い意見ですね。
ただ、JFLを真剣に目指すチームもいくつかある中で、トップのBチームだから、と簡単にJFL入りするのは反対です。

arutoさんのご意見、非常に勉強になります。
カップ戦の一本化、天皇杯という名前を残した上で、ナビスコさんのようなスポンサーを集めて、ACL出場権も与えれば面白くなりそうですね。

ただ、そうなるとアマチュアがプロと戦う機会を奪いかねないので、難しいところですが。

posted by マルコス | 2008-11-18 01:08

U-23中心のナビスコカップ開催と改善策について

コメント投稿者ID :

いつも楽しく拝見させて頂いております。
犬飼氏には困ったものです(苦笑)。ただ、今回も周りの方々が割りと冷静に対応してもらえるのではないかと思っています。(この展開には少々疲れてきましたが。)
ご意見賛同する部分がとても多いです。特にJ2参加などは実現して欲しいですね。
私はこの暴言が協会で揉まれて、ナビスコ杯がU-23中心の大会になれば良いと期待もしています。例えばU-23枠3人、U-19枠2人を設ける、など。枠の人数はJリーグの質が維持できる事を前提にクラブも議論に参加して検討してもらい、来年は少なめでも良いかもしれません。
私の意見では五輪強化を考えるなら、U-23の底上げではなく、立ち上げ時のU-20が「Jリーグで活躍する選手」で構成できる事を目指すべきではないでしょうか。今年のように五輪の年になって大幅にメンバーが変わるようでは代表での強化が余り効果的に機能しないと思います。
どちらにしましても、決勝を含めても平均1万人程度しか入らないナビスコ杯、過密日程も含めて何かしら改革が行われることを信じたいですね。

posted by ヴァル | 2008-11-18 07:20

U-23中心のナビスコカップ開催と改善策について

コメント投稿者ID :

いつも楽しく拝見しております。うまくコメント出来なくて、2重でしてたらごめんなさい。
J2参加やら気持ちの近さを感じました。若手育成ならU-23リーグを新設するより、女子のように「ジェフリザーブズ」を各クラブに持つように促す。そこにはU-23枠(更にU-19枠とか)を作る(作らなくてもそういう機能はあるのかもしれませんが)。といった方が現実的にも感じます。
もし何らかの形で(U-23枠を大幅に縮小とかで)実現するなら、昇降格を繰り返すクラブがチーム編成を毎年大幅に変更しなくて良いようにJ2参加は必須ですよね。J2も18クラブになるならリーグ2回戦34+ナビスコ予選6の40試合(今年から2試合減)で興行も成り立ちそうです。
ナビスコも決勝は盛り上がりますが、平均すれば1万人しか入らないし、ACLに4チーム参加ではさらに過密日程だし何とかしないといけないでしょうね。

posted by ヴァル | 2008-11-18 10:26

U-23中心のナビスコカップ開催と改善策について

コメント投稿者ID :

コメントありがとうございます。

ジェフリザーブズのような形が一つの見本になれるならば、ジェフにとって光栄なことだと思います。

おっしゃる通り、ナビスコをU-23形式にすると、そのためにチームの編成を変えなければならず、現状の選手枠では少し厳しいです。

J2の参加はぜひとも実現して欲しいですし、チーム数さえ揃えば、そこまで難しい問題ではないように感じます。
やはり問題は日程ですよね。

posted by マルコス | 2008-11-18 20:01

U-23中心のナビスコカップ開催と改善策について

コメント投稿者ID :

ご返答ありがとうございます。

>ただ、JFLを真剣に目指すチームもいくつかある中で、トップのBチームだから、と簡単にJFL入りするのは反対です。

仮に実施するにしても、JFL以下、下部リーグの整備をしてからになるのではと思います。
おっしゃるようにフェアネスから考えて地域リーグからの参入にすべきと思うのですが、JFLへの昇格がご存知のようにかなり熾烈で容易にはできないようになっています。またJFLのクラブ数の増加が想定されますので、マネジメントの負担が大きくなるかと思います。
一案としては地域リーグからJFLに上がる間に中間リーグを作って、昇格をスムーズにし、JFLの負担を軽くするなどの施策をしなければ難しいのではないかと思います。ただ、方向性は悪くないとは思います。

>カップ戦の一本化、天皇杯という名前を残した上で、ナビスコさんのようなスポンサーを集めて、ACL出場権も与えれば面白くなりそうですね。

コメント外の意を汲んでくださりありがとうございます。カップ戦の一本化が本旨で、名称は瑣末なことです。ただ、クラブの入場料収入の確保とフォーマットはナビスコ方式にするべきかと思います。ACLはリーグ戦4位とも思っていましたが、カップ戦の価値を高めるにはむしろこちらの方が良案ですね。

>ただ、そうなるとアマチュアがプロと戦う機会を奪いかねないので、難しいところですが。

先日の鹿島ー国士舘戦、鹿島サイドのモティベーションが低く、試合後に監督が怒っていましたが、カテゴリーが下の相手と戦う場合、モティベーションを上げるのが難しく、このようなケースではJリーグのどのクラブも選手の心理マネジメントに監督が悩んでいるのが実状かと思います。
私も含め日本人は「ホーガン・ビーキ」で弱者を好む傾向があり、ジャイアントキリングは楽しみでもありますが、試合内容を考えると好ましいとは思いません。
天皇杯が現状のままであれば大会の価値を上げることも一案とも思いますが、そろそろカテゴリー内での対戦にとどめ、レベルアップと試合内容を考えるべきなのではないでしょうか。今年は番狂わせも少なく、実力差も開きつつあると思います。
またトーナメント方式ではH&Aがないのでクラブ収入があまり見込めず1試合ごとの対戦ではレベルアップにもつながらず、かと言ってナビスコ方式ではアマチュアを組み込むことができないのでフォーマットとしても難しいように思います。
JFL以下、下部カテゴリーのファンやサポーターとしては不満に感じる方も少なくないとは思いますが。

posted by aruto | 2008-11-18 23:51

U-23中心のナビスコカップ開催と改善策について

コメント投稿者ID :

コメントありがとうございます。

丁寧な解説で、非常にわかりやすく、勉強になります。

arutoさんのご意見を見ていると、天皇杯やカップ戦のルールやフォーマットを変える、というのであれば、Jリーグだけでなく、地域リーグから考えた大幅なメスを入れる必要性を感じます。

充分な説明、考察がなされた上で行うべきであり、協会のトップが思いつきで案を出すべきではない、ということも改めて実感しました。

クラブの収入、日程、カップの価値。
様々なことを考えていくと、誰もが笑顔になれる結果を生み出すのは難しいですが、「メリット」がはっきりと見えるのであれば、考えていく価値は充分にあると思います。

案だけが先走るのではなく、arutoさんのようなじっくりと検討した意見がもっともっと聴きたいです。

posted by マルコス | 2008-11-19 13:27

コメントする

「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。

※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
  例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」

※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
  例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」